JPS61246320A - 再溶融チルカムシヤフトの製造方法 - Google Patents

再溶融チルカムシヤフトの製造方法

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JPS61246320A
JPS61246320A JP60041473A JP4147385A JPS61246320A JP S61246320 A JPS61246320 A JP S61246320A JP 60041473 A JP60041473 A JP 60041473A JP 4147385 A JP4147385 A JP 4147385A JP S61246320 A JPS61246320 A JP S61246320A
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camshaft
remelted
chill
cam sliding
sliding part
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JP60041473A
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Hideo Nonoyama
野々山 秀夫
Toshiharu Fukumizu
敏治 福泉
Akiyoshi Morita
章義 森田
Seiichi Uruno
清一 宇留野
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、再溶融チルカムシャフトの製造方法に関し、
詳しくは、レーザビーム、TIGアーク。
プラズマアーク、電子ビーム等の高密度エネルギを照射
することによって、カムシャフトのカム摺動部表面の適
正部位に対して優れた耐摩耗性を有する再溶融チル表面
硬化層を形成させる再溶融チルカムシャフトの製造方法
にかかる。
〔従来の技術〕
最近、レーザビーム、TIGアーク、プラズマアーク、
電子ビーム等の高密度エネルギをカムシャフトのカム摺
動部表面に照射させることにより、カムシャフトのカム
摺動部表面に優れた耐摩耗性を有する再溶融チル表面硬
化層を形成させる再熔融チルカムシャフトの製造方法が
実用化されている。
例えば、第4図はカムシャフト1のカム摺動部表面2に
TIGアークを用いて再溶融チルカムシャフトを製造し
ている状態を示す1例である。
第4図において、■はカムシャフト、2はカム摺動部表
面、2aは再熔融ビード、3はTIGアークトーチ、4
は電極、5はアークである。
そして、例えば、TIGアークトーチ3を固定した状態
で、カムシャフト1を矢印に示すような回転方向6に回
転させるとともに矢印に示すような揺動方向7に揺動さ
せながら、カムシャフト1のカム摺動部表面2にTIG
アークトーチ3の電極4からアーク5を照射させること
により再熔融ビード2aを形成させ、その後、自己冷却
によってカム摺動部表面2に第5図(a)に示すような
再溶融チル表面硬化層8を形成させるものである。
マタ、第5図は、高密度エネルギの照射により形成され
た再熔融チル表面硬化層8を示すカム断面図である。
第5図において、第5図(a)はカム摺動部表面2の適
正な部位に再溶融チル表面硬化層8を形成させた正常状
態のものであり、第5図(b)はカム摺動部表面2の適
正な部位に再溶融チル表面硬化層8が形成されず、カム
摺動部表面2の端部に“熔けだれ2部8aを形成したも
のである。
なお、9は焼入硬化されたマルテンサイト組織層、10
はカムの基地鋳鉄である。
そして、このような再溶融チルカムシャフトを量産的に
製造する方法としては、通常、次の2つの方法が採用さ
れている。
その1つの方法は1ステージジンで高密度エネルギ照射
用のトーチもしくはカムシャフトを移動させて、カムシ
ャフト1本分の各カム摺動部表面を順次再溶融チル化処
理する方法であり、また、他の方法はトランスファライ
ンにて1ステーシヨンにおいて複数のトーチを使用して
、1本のカムシャフトの複数部位のカム摺動部表面を並
行して再熔融チル化処理する方法である。
なお、後者の場合にはカムシャフト自体を400℃程度
に予熱して温度制御しながら再熔融チル化処理する方法
が提案されている(例えば、特公昭57−6494号等
)。
しかしながら、前者においては、1本のカムシャフトの
全カム摺動部表面を再溶融チル化処理するための時間が
長くなり、生産数量の多い場合にはこの再溶融チル化処
理時間が長くなることから再熔融チルカムシャフトの製
造工程におけるネック工程となり易すい。
また、再熔融チル化処理の途中で設備停止があると、被
処理カムシャフトの長手方向の寸法にバラツキを生じて
、第5図(blに示すようなカム摺動部表面の端面にお
ける“熔けだれ”部8aを形成し易すい。
一方、後者は再熔融チル化処理サイクルタイムを短縮す
る観点からは望ましい方向となるものの、被処理カムシ
ャフトの予熱温度が400℃と高いことから、被処理カ
ムシャフト自体の長手方向の熱膨張量が大きい状態でそ
の熱膨張量を制御することが必要となり、再溶融チル化
処理ラインの停止があるとその影響を大きく受けて、カ
ム摺動部表面の端面における“熔けだれ”部8aの形成
を多発し易い。
このようなカム摺動部表面の端面における“溶けだれ”
部8aの形成を防止するためには、予熱ステーションに
おいて被処理カムシャフトの温度を検出する温度センサ
とその温度に応じたプログラム予熱装置を設置したり、
予熱ゾーン、保持ゾーンを設けてそこから適宜再溶融チ
ル化処理装置に被処理カムシャフトを供給する装置を必
要とする等、再溶融チル化処理装置が複雑となるばかり
でなく設備のイニシアルコストも高騰する。
また、被処理カムシャフトの再溶融チル化処理品質にお
いても、被処理カムシャフトを約400℃に予熱すると
再溶融チル組織自体が冶金チル組織に近い粗いセメンタ
イト組織となり、冶金チル組織に比較して極めて微細な
セメンタイト組織を有することが特徴とされていた、再
溶融チル化処理組織の長所を充分に引き出すことができ
ないのが現状であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような従来の技術の現状に鑑み、本発明が解決し
ようとする問題点は、従来の予熱工程を有する再溶融チ
ルカムシャフトの製造方法においては、予熱温度が40
0℃と高いことから被処理カムシャフト自体の長手方向
の熱膨張量が大きい状態でその熱膨張量を制御すること
が必要となり、再熔融チル化処理ラインの停止があると
その影響を大きく受けて、カム摺動部表面の端面におけ
る“熔けだれ”部形成という不具合を発生し易く、また
、これを防止するためには、予熱ステーションにおいて
被処理カムシャフトの温度を検出する温度センサとその
温度に応じたプログラム予熱装置を設置したり、予熱ゾ
ーン、保持ゾーンを設けてそこから適宜再溶融チル化処
理装置に被処理カムシャフトを供給する装置を必要とす
る等、再溶融チル化処理装置が複雑となり設備のイニシ
アルコストも高騰するばかりでなく、被処理カムシャフ
トの再溶融チル化処理品質においても、被処理カムシャ
フトを約400℃に予熱すると再溶融チル組織自体が冶
金チル組織に近い粗いセメンタイト組織となり、冶金チ
ル組織に比較して極めて微細なセメンタイト組織を有す
ることが特徴とされる再溶融チル化処理組織の長所を充
分に引き出さすことができず、優れた耐摩耗性の確保が
不充分であったということである。
従って、本発明の技術的課題とするところは、カムシャ
フトのカム摺動部表面に高密度エネルギを照射して、カ
ム摺動部表面を再熔融チル化処理による再溶融チル表面
硬化層を形成させる再熔融チルカムシャフトの量産的な
製造に当たって、高密度エネルギの照射されたカムシャ
フト自体を強制冷却することにより、高密度エネルギの
照射によるカムシャフトの長手方向の熱膨張量を抑制す
ることによって、精度良くかつ連続的にカムシャフトの
カム摺動部表面に再熔融チル表面硬化層を形成させ、も
って、量産的に再溶融チル化処理された再溶融チルカム
シャフトの優れた耐摩耗性を確保することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような従来の技術における問題点に鑑み、本発明に
おける従来の技術の問題点を解決するための手段は、レ
ーザビーム、TIGアーク、プラズマアーク、電子ビー
ム等の高密度エネルギを、カムシャフトのカム摺動部表
面に照射して再溶融チル化させることによって、カムシ
ャフトのカム摺動部表面に再溶融チル表面硬化層を形成
させる再溶融チルカムシャフトの製造方法であって、前
記カムシャフトのカム摺動部表面に高密度エネルギを照
射した後、高密度エネルギの照射されたカムシャフト自
体を強制冷却させることを特徴とする再溶融チルカムシ
ャフトの製造方法、及び、前記カムシャフトのカム摺動
部表面に高密度エネルギを照射した後、高密度エネルギ
の照射されたカムシャフトに対して、カムシャフトのシ
ャフト内を長手方向に貫通させた貫通孔に液化ガスミス
トを流通させて強制冷却するに当たって、貫通孔の一方
の側には感度のよい温度センサを配置するとともに他方
の側よりエア等の気体を噴入させ、上記貫通孔を通過し
て熱交換された気体の温度に基づいて、液化ガスミスト
のスプレーによるカムシャフトのカム摺動部表面に対す
る冷却条件を制御させることを特徴とする再溶融チルヵ
ムシャフトの製造方法からなっている。
〔作用〕
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、カムシャフトのカム摺動部表面に高密
度エネルギを照射した後、高密度エネルギの照射された
カムシャフトのカム摺動部表面を強制冷却させることと
しているのは、高密度エネルギの照射によるカムシャフ
トの長手方向の熱膨張量を抑制することにより、精度良
くかつ連続的にカムシャフトのカム摺動部表面に再溶融
チル表面硬化層を形成させることによって、量産的に再
熔融チル化処理された再溶融チルカムシャフトの優れた
耐摩耗性を確保するためである。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
(第1実施例) 長さ380mm、重量; 2.1 Kgの鋳鉄製カムシ
ャフト粗形材を加工し、メインオイルホール(カムシャ
フト内の長手方向の貫通孔)とベース円に通ずるカム油
孔を穿設した後、カム摺動部表面を黒皮面より1.5鶴
の取代にて加工除去し、再熔融チルカムシャフトの再熔
融チル化処理ラインに搬入した。
この再溶融チル化処理ラインは再溶融チル化処理ステー
ション8箇所と冷却ステーション3箇所を有するトラン
スファラインであり、被処理カムシャフトはサイクルタ
イム75秒で搬送されている。
なお、このトランスファラインには予熱ステーションは
設置されていない。
そして、カムシャフトのカム摺動部表面に対する再熔融
チル化処理のための高密度エネルギ源としてセミTIG
アークを用い、トーチ側を負に印加し、Max電流値を
145A、被処理カムシャフトの揺動幅を10.0鶴と
して再溶融チル化処理を行った。
そして、セミTIGアークによる高密度エネルギの照射
後におけるカムシャフトのカム摺動部表面に対する冷却
方法としては、 ■ カムシャフト外周表面からのエア衝風冷却(エア圧
;3.5Kg/cm”、ノズル径;φ8鶴、被処理カム
シャフトからの距離;100u+、送風部位;2箇所)
■ 貫通孔へのエア流通冷却(エア圧; 3.5 Kg
/cm”、ノズル径;φ8mm)。
■ 貫通孔への液化ガスミストの流通冷却(水圧; 1
. OKg/ cm2.エア圧; 1.5 Kg/cn
+2.スプレ一時間; 60 sec )。
の3種類について比較試験を実施した。
なお、上述の条件による高密度エネルギの照射における
入熱は水の熱交換により測定して約35Kcalであり
、この時の平均被処理カムシャフト温度は150℃であ
って、被処理カムシャフトの長手方向における熱膨張に
よる伸び量(ΔL)は0.71mであった。
そして、■のエア衝風冷却においてはこの伸び量(ΔL
)が0.40 鶴、■の貫通孔へのエア流通冷却におい
ては伸び量(ΔL)が0.25 van、■の貫通孔へ
の液化ガスミスト流通冷却においては伸び量(ΔL)が
0.15鶴であった。
上述の結果から明らかなように、貫通孔への冷却媒体の
流通冷却のカムシャフトの長手方向への熱膨張量の抑制
に対する有効性を確認することができた。
また、貫通孔への冷却媒体の流通冷却による被処理カム
シャフトのセンタ振れに与える影響は、カムシャフトの
外周表面冷却に比較して約50μ程度少ない20〜60
μであり、この観点からも貫通孔への冷却媒体の流通冷
却による優秀性が明らかとなった。
なお、冷却媒体が液化ガスミストの場合においても、上
述のカムシャフトの長手方向の熱膨張量には殆ど変化が
認められなかった。
(第2実施例) 第1実施例の結果に基づいて、上記再熔融チル化処理ラ
インの冷却ステーションの3箇所に同じ条件の貫通孔へ
の冷却媒体の流通冷却装置を設置して各ステーションに
連続的に再溶融チル化処理し、素早く被処理カムシャフ
トの全長を測定するという方法により高密度エネルギの
照射後における強制冷却の効果を評価した。
この結果、各ステーション通過後の最大伸び量部位の制
御精度を飛躍的に向上させることができた。
しかしながら、量産的な再熔融デル化処理ラインにおけ
る被処理カムシャフトの保有熱量は、ライン停止、昼休
み停止等により大きく変化することから、画一的に液化
ガスミスト冷却を実施していると、次のステーションで
再熔融処理を行うに当たって油孔から蒸気を吐出する被
処理カムシャフトもあり、これによってTIGアークの
電極を酸化させてアークが所定の箇所に飛ばないで、カ
ム摺動部表面の幅方向における高密度エネルギの照射部
位を精度良く制御することが不可能となる状態が生じる
ことが認められた。
しかし、結論的には、カムシャフトの貫通孔への冷却媒
体の流通冷却がカム摺動部表面の幅方向における高密度
エネルギの照射部位を、精度良く制御するために充分な
効力を発揮することが明らかとなった。
(第3実施例) 次に、第2実施例に示すようなカム摺動部表面の幅方向
における高密度エネルギの照射部位の精度良い制御が不
可能となるという不具合を解決するために、被処理カム
シャフトの保有熱量を簡便に計測する必要がある。
このため、まず、第1図に示すように貫通孔への流通冷
却用液化ガスミストスプレー用のノズル11からエアを
貫通孔に噴入させ、貫通孔の出口に設けた表面温度計用
の温度センサ13によりこの通過熱交換ガス温度を検出
させた。
その後、この温度を電子温度調節器14にインプットし
て、所定の温度となっ時点で第2図に示すように液化ガ
スミスト用の水バルブを「開」状態とした。
また、液化ガスミストスプレーの終了は被処理カムシャ
フトが冷却ステーション12に設置された時点からタイ
マーをおこしタイムアツプ状態となった時点で第2図に
示すように水バルブを「閉」状態とした。
この段階でも液化ガスミスト用のエアは吹き出されてお
り、トランスファラインの移動指令がインプットされる
直前まで吹き放し状態とした。
上述のようなカムシャフトのカム摺動部表面に対する冷
却方法を用いることにより、被処理カムシャフトの保有
熱容量に応じた液化ガスミスト冷却を安価に実施するこ
とを可能とした。
ついで、この再溶融チル化処理ラインにて再溶融チル化
処理されたカムシャフトを、エンジンに組込み200時
間のスカッフィング耐久試験を実施した。
なお、比較のために、同一条件で冶金チルカムシャフト
及び400℃予熱再溶融チルカムシャフトも組込んで試
験した。
その試験結果を第1表に示している。
第1表 結果である。
注2)「スカッフィング評点」とはカム摺動部表面にお
けるスカッフィング発生状況により評価したもので、1
0が最も優れており0が最も劣っていることを示してい
る。
第1表から明らかなように、本発明法により製造した冷
熱立上がり・冷却再溶融チルカムシャフトは、比較品で
ある400℃予熱再溶融チルカムシャフト及び冶金チル
カムシャフトと比較して著しく優れた耐スカツフイング
性を示していることが理解される。
また、参考として本発明品(冷熱立上がり・冷却再溶融
チルカムシャフト)と予熱チル品(400℃予熱再溶融
チルカムシャフト)の再熔融チル部位の金属組織と硬さ
を比較して第3図に示している。
第3図から明らかなように、400”Cにて予熱した後
回熔融チル化処理した予熱チル品カムシャフトはチル組
織が粗く硬さもそれ程高いとはいえないのに対して、本
発明法により再溶融チル化処理した本発明品カムシャフ
トはチル組織が微細であるばかりでなく、硬さも予熱チ
ル品に比較して著しく高硬度となっていることが理解さ
れる。
〔発明の効果〕
以上により明らかなように、本発明にかかる再溶融チル
カムシャフトの製造方法によれば、カムシャフトのカム
摺動部表面に高密度エネルギを照射して、カム摺動部表
面を再溶融チル化処理による再熔融チル表面硬化層を形
成させる再溶融チルカムシャフトの製造方法において、
量産的に再熔融チルカムシャフトの製造に当たって、高
密度エネルギの照射されたカムシャフトを強制冷却する
ことによって、高密度エネルギの照射によるカムシャフ
トの長手方向の膨張量を抑制することによって、精度良
くかつ連続的にカムシャフトのカム摺動部表面に再溶融
チル表面硬化層を形成させることができるとともに、再
熔融チル化組織も微細となるとともに、そのチル層の下
部には強固なマルテンサイト組織が安定して形成され、
従って、再溶融チル化処理された再溶融チルカムシャフ
トの優れた耐摩耗性を確保することができる利点がある
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明法によるカムシャフトの貫通孔への冷
却媒体の流通冷却方法を示す模式図。 第2図は、本発明法によるカムシャフトの貫通孔への冷
却媒体の流通冷却方法における冷却媒体の噴入タイミン
グを示す図。 第3図は、本発明品と予熱チル品の再熔融チル表面硬化
層の金属組織を示す顕微鏡写真と硬さを比較した図。 第4図は、カムシャフトのカム摺動部表面に高密度エネ
ルギを照射している状態を示す図。 第5図は、高密度エネルギの照射により形成された再溶
融チル表面硬化層を示すカム断面図である。 1・−−−−一カムシャフト。 2−−−−−一カム摺動部表面。 2a・−−一−−再溶融ビード。 3−−−−−−T I Gアークトーチ。 4−−−−−一電極。 5−・−・−アーク。 6−・一回転方向。 7−−−−−一揺動方向。 8−・−再溶融チル表面硬化層。 8a−−−−−−“溶けだれ”部。 9−−−−−−マルテンサイト組織層。 10−−−−−一基地鋳鉄。 11・−−−−−ノズル。 12−・−冷却スチージョン。 13−−−−−一温度センサ。 14−−−−−一電子温度調節器。 T、−・−エア噴入時間。 T2・−・・−水スプレ一時間。 出願人  トヨタ自動車株式会社 第2図 第3図 第一4図 第5図 手続補正書(自発) 昭和61年1月l←日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、レーザビーム、TIGアーク、プラズマアーク、電
    子ビーム等の高密度エネルギを、カムシャフトのカム摺
    動部表面に照射して再溶融チル化させることによって、
    カムシャフトのカム摺動部表面に再溶融チル表面硬化層
    を形成させる再溶融チルカムシャフトの製造方法であっ
    て、 前記カムシャフトのカム摺動部表面に高密度エネルギを
    照射した後、高密度エネルギの照射されたカムシャフト
    自体に対して強制冷却させることを特徴とする再溶融チ
    ルカムシャフトの製造方法。 2、高密度エネルギの照射されたカムシャフトに対する
    強制冷却を、主としてカムシャフトのシャフト内を長手
    方向に貫通させた貫通孔への冷却媒体の流通によること
    とした特許請求の範囲第1項記載の再溶融チルカムシャ
    フトの製造方法。 3、高密度エネルギの照射されたカムシャフトに対する
    強制冷却のための、カムシャフトのシャフト内を長手方
    向に貫通させた貫通孔に流通させる冷却媒体を、エア等
    の気体もしくは液化ガスミストとした特許請求の範囲第
    1項記載の再熔融チルカムシャフトの製造方法。 4、レーザビーム、TIGアーク、プラズマアーク、電
    子ビーム等の高密度エネルギを、カムシャフトのカム摺
    動部表面に照射して再溶融チル化させることによって、
    カムシャフトのカム摺動部表面に再熔融チル表面硬化層
    を形成させる再熔融チルカムシャフトの製造方法であっ
    て、 カムシャフトのカム摺動部表面に高密度エネルギを照射
    した後、高密度エネルギの照射されたカムシャフトに対
    して、カムシャフトのシャフト内を長手方向に貫通させ
    た貫通孔に液化ガスミストを流通させて強制冷却するに
    当たって、貫通孔の一方の側には感度のよい温度センサ
    を配置するとともに他方の側よりエア等の気体を噴入さ
    せ、上記貫通孔を通過して熱交換された気体の温度に基
    づいて、液化ガスミストのスプレーにより冷却条件を制
    御させることを特徴とする再熔融チルカムシャフトの製
    造方法。
JP60041473A 1985-03-01 1985-03-01 再溶融チルカムシヤフトの製造方法 Pending JPS61246320A (ja)

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