JPS61245303A - アクリル系繊維およびその製造法 - Google Patents

アクリル系繊維およびその製造法

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JPS61245303A
JPS61245303A JP8143785A JP8143785A JPS61245303A JP S61245303 A JPS61245303 A JP S61245303A JP 8143785 A JP8143785 A JP 8143785A JP 8143785 A JP8143785 A JP 8143785A JP S61245303 A JPS61245303 A JP S61245303A
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Japan
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fiber
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JP8143785A
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Ken Yokoyama
横山 憲
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高強力、高弾性率を有し、高温湿熱特性に優れ
たアクリル系繊維およびその製造法に関するものである
さらに詳しくは、本発明は、強度が697d以上で、初
期弾性率が80g’/d以上であり、かつPM(9〜1
3のアルカリ性水溶液中180℃で8時間の湿潤処理後
の強度および初期弾性率の保持率が60チ以上であるア
クリル系繊維およびそのような繊維を工業的に、安価に
製造する技術に関する。
〔従来の技術〕
従来、アクリル系繊維は、その特徴として柔軟な風合い
、嵩高性、鮮明な発色性等によシ、主に衣料、インテリ
ア、寝装、雑品分野への用途を展開して来た。しかしな
がら、アクリル系繊維の欠点として、他の合成繊維(ポ
リエステル、ナイロン、?リプロピレン、ビニロン等)
で見られる様な高弾性率、高強度等の物性を有しないこ
とから、これまで産業資材用途などの高弾性率、高強度
等の高性能を必要とする分野への用途展開が極めて困難
でありた。さらに、産業資材用途、例えば、工業用濾過
布等の分野において要求される繊維性能としては、強度
、弾性率のみならず耐薬品性、耐熱(乾熱、湿熱)性が
あシ、こうした点では上記合成繊維も使用を極端に制限
され、この分野にはアラミド系、カーゲンファイバー等
の非常に高価な素材を用いる必要が生じている。また、
土木建築資材分野においては、近年世界的なアスベスト
規制の波によシ、アスベスト代替素材としての安価なア
クリルやビニロン等の合成繊維がセメント補強材として
研究されるようになってきた。
しかし、セメント成形体の安定性を向上させる合理的な
手法としては、高圧蒸気による養生工程を経る場合が多
く、その時点においては補強用繊維はセメント水溶液が
示すアルカリ性と高圧蒸気による高温度、高湿度条件に
耐える必要が生じてくるのである。こうした条件下では
補強用繊維は一過布等の分野以上に使用範囲が制限され
、特にビニロンは110℃以上の湿熱処理条件ではその
使用が不可能となる。
また、アクリル系繊維については高強力化、高弾性率化
の提案が種々なされておシ、その製造法としては紡糸後
、湿式延伸を行ない、乾燥緻密化後加圧スチームや乾熱
条件下で再延伸する方法が採られている。特に、特開昭
58−120811号公報には湿式紡糸、延伸、水洗、
乾燥した後、少くとも105℃の加圧スチーム中で二次
延伸し、該延伸糸条を収縮緩和せしめることな(,15
0〜250℃の加熱雰囲気中で緊張下に熱固定し、引き
続いて該糸条を緊張下に保持して冷却することによシセ
メント補強用アクリル系繊維を得ることが開示されてい
るが、該繊維は80℃、30分間の温水処理によシその
初期弾性率は14211/dから909/dと急激に低
下し、その初期弾性率の保持率は63チしがなく、それ
以上の温度範囲では初期弾性率の低下や高温下のアルカ
リによる繊維劣化が生じる為、該繊維を用いた繊維補強
セメントの養生温度は室温から90℃以下と狭い範囲に
制限されていた。しかし、近年のセメント成形体の養生
法は製品の安定性、工程の合理性等の点から高温スチー
ム養生に主眼が置かれておシ、コンクリート補強用繊維
に対しても高温スチーム養生時でも強度、初期弾性率の
変化が少なく、さらに耐アルカリ性に優れた性能が要求
されるようになってきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、本発明者が検討した結果、アクリル系繊
維は、該繊維を製造する際の延伸方法及びそれに引き続
き行なわれる構造固定方法によって、高温、多湿条件下
での処理後の該繊維の強度及び初期弾性率が大きく変化
し、繊維性能の安定性がないこと、さらには該繊維を構
成するアクリロニトリル共重合体の弁型、金成分の種類
及び割合によって耐アルカリ性が変化し、高温、多湿条
件下では溶解、膨潤あるいは劣化することなど多くの問
題点があることを見いだした。すなわち、高温、多湿条
件、特にセメント補強用繊維としては、アルカリ性水溶
液(pH9〜13)中で、180℃。
8時間程度の高温スチーム養生に際して、その強度及び
初期弾性率を高度に保持し、セメントへの補強効果を発
揮することのできるアクリル系繊維を開発するとともに
、該繊維の工業的な製造法を確立する必要があるのであ
り、本発明はこのような問題点を解決しようとするもの
である。
従って、本発明の目的は、アクリル系繊維の弱点である
強度及び初期弾性率を向上させ、かつ、アルカリ性水溶
液中(pH9〜13)、180℃。
8時間の処理後でも強度及び初期弾性率の保持率が60
%以上という高度に耐湿熱、耐アルカリ性を有するアク
リル系繊維を提供するとともに1該繊維を工業的に製造
する為の技術を開発し、提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は即ち次の構成からなる。
1.アクリロニトリル90〜100重量%と、アクリロ
ニトリルと共重合可能なビニル系モノマー0〜10重量
%とから成るアクリル系重合体繊維であって、強度が6
 g/d以上で、初期弾性率が80p/d以上であり、
かつ、PH9〜13のアルカリ性水溶液中180℃で8
時間の湿潤処理後の強度及び初期弾性率の保持率が60
チ以上であることを特徴とするアクリル系繊維。
2、 アクリa二)ジル90〜100重量%と、アクリ
ロニトリルと共重合可能なビニル系モノマー0〜10重
量%とから成るアクリル系重合体溶液を紡糸原液として
用い、これを湿式、乾湿式あるいに乾式紡糸後、延伸、
水洗し、さらに沸水あるいは蒸気中で延伸を施し、次い
で該延伸糸の含水率が5〜60重量%になるまで乾燥処
理を施し、次に120℃〜200℃の温度で該第に1:
1.0〜1:3.0の延伸処理を施し、さらにiso℃
〜300℃の温度下に該第を緊張状態で熱処理すること
を特徴とするアクリル系繊維の製造法。
以下、本発明について詳しく説明する。
まず、本発明Knるアクリル系繊維は繊維を形成する成
分の90〜100重責チがアクリロニトリルからな)、
そしてその10〜0重量%がアクリロニトリルと共重合
可能なビニル系モノマー、たとえば、アクリル酸メチル
、メタクリル酸メチル、メタクリロニトリル、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミド
、N−エチルアクリルアミド、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、アクリル酸ジメチルアミド、酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アリルアルコール、
メタクリルアルコール、アリルスルホン酸ソーダ、メタ
リルスルホン酸ソーダ等から構成されることが必要であ
る。
すなわち、繊維を構成するアクリル系重合体組成は、繊
維の可紡性、延伸性、熱処理性等に関係すると共に、高
温湿熱性及び耐アルカリ性に大きく関係し、該アクリル
系重合体の重合組成が前記範囲外にあると、仮LK繊維
として優れた物性を有するものが得られたとしても、ア
ルカリ性水溶液(pH9〜13)中180℃、8時間の
湿潤処理下では、該繊維は溶解、膨潤あるいは樹脂化状
態となシ、該繊維物性が極端に低下したシ、あるいはも
はや繊維形態をとどめなくなってしまう。かかる点から
、共重合成分であるビニル系モノマーの共重合割合は共
重合成分の種類によって異なるが、製造時の可紡性、延
伸性及び熱処理性等の製糸性を満足する@シにおいて、
出来る@シ少ない方がよく、共重合成分の割合としては
10重量%以下、好ましくは5重量%以下の朝日にする
のがよい。
また、本発明の繊維は、その繊維物性として、強度が6
g/d以上かつ初期弾性率が80g/d以上で、これら
は可能な限シ高い方がよく、シかも7 A/ 力17性
水溶液(pH9〜13)中180℃、8時間での湿潤処
理後の該繊維の強度及び初期弾性率の保持率が60%以
上であることが必要である。
すなわち、産業資材分野、特に、アスベスト代替のセメ
ント補強用繊維として該繊維を使用する場合においては
、セメントスラリー中に該繊維を混合し、自然養生もし
くは90℃以下の湿熱養生をする場合と、120℃〜1
80℃、2.0〜10.0に9/、、”で8〜10時間
の高温スチーム養生を行なう場合があるが、特に高温ス
チーム養生に際しては該繊維の強度及び初期弾性率が初
期の60%以上に保持される必要があ夛、この高度に保
持された強度及び初期弾性率によってのみセメントに対
する補強効果が、従来見い出し得なかった程に、高く発
現し得るのである 本発明でいう繊維の強度及び初期弾性率の保持率とは、
処理前の繊維の強度及び初期弾性率を基準とし、処理後
の各々の値の変化状態を把握する1つの指標として下記
式にょシ算出した。
また、ここでいう強度及び初期弾性率とはlo。
チの伸びに対する各々の値をチャートから求めた。
このような、本発明の高強度、高弾性率を有し、高温湿
熱特性に優れたアクリル系繊維の製造法としては、一般
の衣料用繊維とは異なる高い強度及び初期弾性率を有す
る繊維としなければならないこと、さらにはアルカリ性
水溶液中での高温湿潤処理に対して高度に繊維物性を保
持しなければならないことから、さらにまたアクリロニ
トリル単独あるいは前述した特定の共重合組成を有する
アクリル系重合体を繊維形成性重合体として用いる必要
があることから、従来のアクリル系繊維の製造法を任意
に適用出来るものではない。
すなわち、本発明のアクリル系繊維の製造法としては、
繊維を形成する成分の90〜100重量%がアクリロニ
トリルから、そして10〜0重量%がアクリロニトリル
と共重合可能な前記ビニル系モノマーからなるアク1ン
ル系重合体を硝酸、塩化亜鉛、ロダンソーダ、ジメチル
ホルムアミド(DMF )、ジメチルスルホキシド(D
MSO’) 、ジメチルアセトアミド(DMAC)など
の各種溶剤に溶解し、得られた紡糸原液を紡糸口金から
吐出し、凝固浴中に導いて固化させ、延伸、水洗後、さ
らに沸水あるいは蒸気中で凝固浴捲取速度を基準にして
6〜20倍、好ましくは8〜15倍の延伸処理を施した
後、該延伸糸の含水率が5〜60重量%になるまで乾燥
処理を施す方法が用いられる。そして、この乾燥処理に
際しては、特に制限するものではないが、好ましくは延
伸糸条が自由に収縮緩和してしまわない様に0.9〜1
.1倍程度の比率で緊張下に保持するのがよい。この際
、乾燥装置としては熱を非接触あるいは接触式で該延伸
糸条に与えるものであり、かつ含水率を5〜60重量%
、好ましくは10〜50重量%に調整しうるものであれ
ばよく、さらに乾燥装置の温度についても特に制限する
ものではない。しかし、工業的にかつ安定に乾燥処理を
施すには、熱風循環式熱ドラム型乾燥装置または加熱シ
リンダー型乾燥装置等を用い、100〜130℃程度の
温度で数秒間乾燥処理することが好ましい。次に、こう
して得られた5〜60重量%の含水率を有する糸条体の
表面温度を120〜200℃、好ましくは130〜18
0℃に加熱昇温させつつ咳糸に1:1.O〜1:3.0
の延伸処理を施すことによシ、繊維糸条体の延伸性を高
め、かつ高配向、高結晶化を生じさせることが出来る。
すなわち、糸条体の含水率が60重量%よシ大きいと糸
条体内部に存在する水の蒸発作用に熱量が吸収され、糸
条体の表面温度は98℃程度までしか上昇せず、との段
階で糸条体に延伸処理を施しても、充分に延伸性が確保
されないとともに、該延伸倍率に対する繊維の結晶化度
や配向度が低くなシ、従来のアクリル系繊維に近い繊維
物性しか得られない。また、含水率が5重量%よシ小さ
いと、前述のアクリル系繊維に関する特許公報に見られ
るように延伸時の延伸応力が高くなシ、結晶化度や配向
度の高い繊維糸条が得られるが、延伸性にとぼしく、さ
らに延伸時の内部歪が繊維糸条内部に大きく残存する為
に製品を180℃以下で湿熱処理をすると内部歪が露呈
され、強度及び初期弾性率の保持率が60%を維持出来
ないのである。すなわち、含水率に対しての温度、延伸
性および繊維物性(特に結晶化度や配向度)をみてみる
と、含水率が10〜60重量%、好ましくは20〜50
重量%、延伸性が1:1.0〜1:3.0の範囲で、か
つ結晶化度や配向度がピーク値を示す領域があシ、この
領域では繊維内部の水は延伸時の延伸応力を減少させつ
つ、繊維の結晶化や配向化を最も良く高め、かつ延伸時
の内部歪が小さいことから、180℃という極めて高温
の湿熱処理を施しても繊維物性を高度に保持しうる繊維
となシ得るのである。
しかし、延伸倍率が1:1.Oよシ小さい場合は、糸条
体の熱収縮現象のみ起こシ、得られた繊維の強度及び初
期弾性率は低いものとなシ、好ましくない。また、延伸
倍率が1:3.Oよシ大きい場合は、延伸時の延伸応力
が非常に大きくなシすぎて、延伸切れを起こしたシ、す
るいは不均一な延伸状態が発生し、工業的に安定して操
業できる条件とは成シ得ないため、好ましくない。
また、5〜60重量−の含水率を有する糸条体の表面温
度を120〜200℃、好ましくは130〜180℃に
加熱昇温させる方法としては、特に制限するものではな
いが、シリンダーロール型加熱装置や接触式熱板型加熱
装置を用いる方法があムこれによシ効果的に糸条体温度
を上昇させることが出来、また同時に延伸することも容
易と々シ、工業的に好ましい方法である。また、ここで
の延伸比率は糸条体の延伸比率によシ異なるが、繊維の
全延伸比率が10〜30倍、好ましくは13〜25倍に
なる範囲に設定することがよく、5〜60重量%の含水
率を有する糸条体の延伸比率としては1:1.O〜1:
3.0の範囲に設定することによ)、本発明になる繊維
の性能を充分に発揮し得ることになるのである。
さらに、上記繊維糸条体をひきつづいて180〜300
℃の温度下、該第を緊張状態に保ちつつ熱処理すること
によシ、本発明になる繊維が得られるのである。すなわ
ち、上記繊維糸条体への熱処理方法として、該第の配向
度、結晶化度を高度に維持させつつ、延伸による内部歪
を取シ除くという意味において、該第を緊張状態で熱処
理する必要があるが、緊張状態の程度としては1:0.
9〜1:1.0が好ましく、この範囲であれば特に制限
するものではない。また、熱処理温度は180〜300
℃の範囲であれば−に制限はないが、処理時間としては
、例えば、180℃の温度条件下では5〜30秒の範囲
が好ましく、また300℃の温度条件下では1〜10秒
の範囲が好ましい。
すなわち、繊維の強度や初期弾性率を最終的に決定する
熱処理条件は熱処理温度と処理時間で一義的に決まるも
のである。繊維の高温スチーム処理時の強度及び初期弾
性率の保持率の程度を簡易に知る方法としては、該繊維
の製水収縮率測定があシ、本発明になる繊維は少なくと
も沸水中で24時間処理後の収縮率が3チ以下、好まし
くは1ts以下であることが必要である。ここでいう沸
水中の収縮率は、該繊維の高温湿潤特性を示す1つの尺
度であり、沸水収縮率が3チよシ大きいと180℃、8
時間の高温スチーム処理において該繊維の強度及び初期
弾性率の保持率が60%よシ低くなシ、補強用繊維とし
ての性能に信頼性がなく々るという経験的知見から採用
するものである。
かくして得られる繊維は、前述したように一般衣料とは
異なった高い強度と初期弾性率を有し、しかも180℃
、8時間の高温湿潤処理後の該繊維の強度及び初期弾性
率の保持率が60%以上となシ、産業資材分野、特に高
温スチームと養生用セメント補強用繊維として使用する
ことが可能である。
〔実施例〕
以下、実施例によシ本発明を更に説明する。
以下余白 実施例1 アクリロニトリル95重量%、メタクリロートリル5重
量%からなり、固有粘度〔η〕が1.82であるアクリ
ル系共重合体の70重量%硝酸溶液(ポリマー濃度14
.0重量%)を紡糸原液とし、孔数20000個、孔径
0.12■の紡糸口金を通し〜O℃、35重量%硝酸水
溶液中に5m/分の引取り速度で導入して湿式凝固させ
、引き続いて60℃、40重量%硝酸水溶液中で2倍に
延伸した後、水洗洗浄し、硝酸残分を除去した。続いて
熱水浴中で4倍延伸し、115℃の飽和蒸気圧下でさら
に1.5倍延伸し、凝固浴引取時からの延伸倍率が12
倍の延伸糸を得た。この際の延伸糸の含水率は118重
量係であった。この延伸糸を熱風循環式熱ドラム乾燥装
置で含水率が表1に示す値になる様に乾燥処理を施し、
次にシリンダーロール型加熱延伸装置を用いて該装置温
度を160℃に設定し、延伸比率を1:1.2〜1:2
.5に設定した。
さらに、得られた繊維糸条に対して1:1.Oの緊張状
態を保ちつつ、240℃のシリンダーロール上で10秒
間熱処理を行なった。得られた繊維の物性を表IK示す
。さらに、表IK示された繊維を180℃で8時間、ア
ルカリ性水溶液(4ルトランドセメントp水pH12,
5)中で高温スチーム処理し、得られた繊維の物性を測
定し、その結果を第2表に示した。
比較例1 実施例1で得られる延伸糸を含水率がOtsになるまで
乾燥緻密化処理し、シリンダーロール型加熱延伸装置で
160℃、1:1.5の延伸処理を施し、次いで実施例
1と同様の熱処理後、高温スチーム処理を行ない、繊維
を測定した。また、同熱処理系を沸水中、24時間処理
し、繊維の物性を測定した。結果を表12表2に示した
比較例2 実施例1で得られる延伸糸の含水率を118重量%及び
80重量%とし、その他は比較例1と同様の方法で繊維
を処理し、得られた繊維物性を表1及び表2に示した。
実施例2 過硫酸アンモニウムと酸性亜硫酸ソーダを重合触媒とし
、水系懸濁重合法を用いて重合組成を表3に示すように
変化させたアクリロニトリル単独重合体及びアクリル系
共重合体を得た。この重合体を用いて実施例IK示した
実験番号1−2(表1)と同様の方法で繊維を得、得ら
れた繊維について各々実施例1で行なりた高温スチーム
処理を行ない、得られた繊維の物性を比較した。その結
果を表3に示した。
実施例3 95重量%のアクリロニトリルおよび5重量%のメタク
リロエトリルから成る固有粘度1.82の懸濁−沈殿重
合体の180011を8200f9のジメチルホルムア
ミド中に一20℃で懸濁し、120分間に80℃で攪拌
しながら溶解して均質な紡糸IIK液を調製した。この
原液を孔数300個、孔径0.10−の紡糸口金を通し
て55%のジメチルホルムアミドと45%の水とから成
り、かつ、40℃の温度を有する凝固浴中に5m/分の
引取速度で導入して湿式凝固させ、引き続いて60%の
ジメチルホルムアミドと40チの水とからなる温度90
℃の延伸浴中で35m/分に延伸し、さらに沸水中で4
5m/分に延伸した。得られた延伸糸の含水率は185
重量−であった。この延伸糸を実施例11C示したと同
様の乾燥方法で含水率を15%Kpl製し、実施例1の
実験番号1−2(表1)と同様に加熱延伸比率を1:2
.0とし、その後同様の熱処理を行なった。また、比較
として含水率を011、乾燥緻密化した後、加熱延伸比
率を1:2.Oとし、その後同様の熱処理を行なりた。
それぞれ得られた繊維を180℃で8時間、アルカリ性
水溶液(ポルトランドセメントF水−12,5)中で高
温スチーム処理し、得られた繊維の物性を測定した。そ
の結果を表4に示した。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アクリロニトリル90〜100重量%と、アクリロ
    ニトリルと共重合可能なビニル系モノマー0〜10重量
    %とから成るアクリル系重合体繊維であって強度が6g
    /d以上で、初期弾性率が80g/d以上であり、かつ
    pH9〜13のアルカリ性水溶液中180℃で8時間の
    湿潤処理後の強度および初期弾性率の保持率が60%以
    上であることを特徴とするアクリル系繊維。 2、アクリロニトリル90〜100重量%と、アクリロ
    ニトリルと共重合可能なビニル系モノマ−0〜10重量
    %とから成るアクリル系重合体溶液を紡糸原液として用
    い、これを湿式、乾湿式あるいは乾式紡糸後、延伸、水
    洗し、さらに沸水あるいは蒸気中で延伸を施し、次いで
    該延伸糸の含水率が5〜60重量%になるまで乾燥処理
    を施し、次に120℃〜200℃の温度で該糸に1:1
    .0〜1:3.0の延伸処理を施し、さらに180℃〜
    300℃の温度下に該糸を緊張状態で熱処理することを
    特徴とするアクリル系繊維の製造法。
JP8143785A 1985-04-18 1985-04-18 アクリル系繊維およびその製造法 Pending JPS61245303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109023577A (zh) * 2017-06-08 2018-12-18 中国石油化工股份有限公司 建筑增强聚丙烯腈短切纤维的制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109023577A (zh) * 2017-06-08 2018-12-18 中国石油化工股份有限公司 建筑增强聚丙烯腈短切纤维的制备方法

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