JPS6124500Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、スラツトコンベヤ上の各荷載置部に
載置された荷をコンベヤ経路中の任意の仕分け位
置で横に押し出して仕分けする仕分け用コンベヤ
に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 従来の仕分け用コンベヤとしては、例えば特開
昭52−5250号公報に記載された装置のように荷を
搬送するコンベヤと仕分け用プツシヤーを前記コ
ンベヤと同期的に移動させるプツシヤー駆動手段
とを横方向に並設し、各プツシヤーを仕分け位置
で横動させるガイドレール手段を設けたものが知
られている。このような従来の装置では装置全体
が非常に幅広、大型となるばかりでなく、プツシ
ヤー用の駆動手段が荷搬送用コンベヤとは別に必
要なところから非常に高価につく欠点がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような従来の問題点を解決し得る
仕分け用コンベヤを提案するものであつて、その
特徴は、前記荷搬送用コンベヤとしてスラツトコ
ンベヤを使用し、このスラツトコンベヤ上の各荷
載置部毎にコンベヤ巾方向に往復移動自在な荷押
し出し具を装着し、各荷押し出し具毎にスラツト
下側に突出するように設けられた従動ローラーを
介して各荷押し出し具をコンベヤ経路中の任意の
仕分け位置でコンベヤー側方の待機位置から他側
方の押し出し位置へ横動させるガイドレール手段
を設けた仕分け用コンベヤであつて、前記荷押し
出し具を、各々異なるスラツトに移動可能に支持
され搬送方向に直列する複数のプツシヤーと、こ
のプツシヤーをスラツト下側で互いに連結するチ
エン状連結具とから構成し、前記チエン状連結具
は、各プツシヤーを支持するリンクをスラツト駆
動用チエンのリンク連結ピンと同心同ピツチの連
結ピンで連結して構成し、このチエン状連結具の
一つのリンクに前記従動ローラーを軸支した点に
ある。

（考案の作用及び効果） 上記の仕分け用コンベヤに於いては、スラツト
コンベヤが駆動されることにより各荷載置部の一
側方待機位置にある荷押し出し具はスラツトと一
体に移動する。そして所定の仕分け位置に到達す
ると、前記従動ローラーを介して荷押し出し具が
前記ガイドレール手段により待機位置から他側方
の荷押し出し位置へスラツト上で横動し、荷載置
部上の荷を横に押し出す。このとき一つの荷押し
出し具を構成する複数のプツシヤーが前記チエン
状連結具を介して一体に横動し、荷押し出し作用
を行う。又、スラツトのＵターン部での各スラツ
ト及び各プツシヤーの回動は前記チエン状連結具
の折れ曲がりによつて円滑に行なわれる。

このような本考案の仕分け用コンベヤによれ
ば、直列する複数のプツシヤーから成る前記荷押
し出し具が荷搬送用のスラツトコンベヤに於ける
スラツトに直接支持されて搬送方向に駆動され、
荷押し出し具用の駆動手段を別に必要としないの
で、安価に実施することが出来る。しかも荷押し
出し具を横方向に往復移動させるガイドレール手
段が前記スラツトコンベヤの内側に箔設されてい
るので、装置全体がスラツトコンベヤの巾より幅
広になることはなく、コンパクトに構成すること
が出来る。

更に荷押し出し具を各々異なるスラツトに支持
される複数のプツシヤーから構成したので、中央
部一箇所が一つのスラツトに支持される一つのプ
ツシヤーを使用する場合と比較して、荷押し出し
具全体のコンベヤ搬送方向長さを荷の大きさに応
じて長くしても（幅広にしても）充分な強度を持
たせることが出来る。又、前記のような一つのプ
ツシヤーを使用する場合、当該プツシヤーのコン
ベヤ搬送長さを長くすると、スラツトコンベヤの
スラツトＵターン部に於いてプツシヤーの両端の
回転半径が大きくなり、スラツトＵターン部の周
囲に大きな空間を確保しなければならないが、本
考案の構成によればこのような不都合もない。

（実施例） 以下本考案一実施例を添付の例示図に基づいて
説明すると、１は左右一対の駆動チエン２間に架
設されたスラツトであり、各スラツト１は駆動チ
エン２の片側にある各リンク３に取り付けられた
ブラケツト４間に架設された３本のスラツトバー
５ａ，５ｂ，５ｃから成り、各スラツトバー５ａ
〜５ｃにはその長さ方向全長にわたつてガイド溝
６が形成されている。７は各スラツト１に装着さ
れたプツシヤーであり、各スラツトバー５ａ〜５
ｃのガイド溝６に嵌合する３つの突条部８と、各
スラツトバー５ａ〜５ｃ間よりスラツト下に突出
する２つの突出板９と、スラツト１の下側におい
て２つの突出板９を連結するプツシヤー外れ防止
板１０とを備えており、スラツト１の長さ方向両
端間で往復移動可能に構成されている。１１は隣
接する３つのプツシヤー７をスラツト下において
連結するチエン状連結具であり、２本の連結ピン
１２ａ，１２ｂで連結された３つのリンク１３
ａ，１３ｂ，１３ｃから構成され、各リンク１３
ａ〜１３ｃの、隣接する３つのプツシヤー７の外
れ防止板１０が軸１４を介して連結されている。
このチエン状連結具１１の２本の連結ピン１２
ａ，１２ｂは、駆動チエン２の各リンク３間を連
結する連結ピン１５と同心同ピツチに配置されて
いる。１６は駆動チエン２の各リンク連結ピン１
５に枢支されたガイドローラーであり、ガイドレ
ール１７に支持されている。

１８は各チエン状連結具１１の中央リンク１３
ｂに下側に軸支された従動ローラーであり、スラ
ツト１上において荷を搬送する搬送経路におい
て、前記従動ローラー１８をガイドする溝形の主
ガイドレール１９、分岐ガイドレール２０、副ガ
イドレール２１、及び戻し用ガイドレール２２が
架設されている。主ガイドレール１９は、スラツ
ト１の一端部上位置Ａにプツシヤー７を保持する
ガイドレールであり、分岐ガイドレール２０は、
主ガイドレール１９から分岐され、チエン状連結
具１１で連結された３つのプツシヤー７から構成
され且つスラツトコンベヤ上の各荷載置部毎に位
置する荷押し出し具２３をスラツト１の移動に伴
つてスラツ他端部上位置Ｂへ横動させる斜め横断
ガイドレールであり、前記荷押し出し具２３の間
隔（従動ローラー１８の間隔）と同一間隔で並設
されている。副ガイドレール２１は、スラツト１
の他端部上位置Ｂに荷押し出し具２３を保持する
ガイドレールであり、戻し用ガイドレール２２
は、搬送経路終端において副ガイドレール２１を
主ガイドレール１９に接続し、Ｂ位置の荷押し出
し具２３をＡ位置へ戻すものである。第１図に示
すように主ガイドレール１９に対する分岐ガイド
レール２０の各分岐点には従動ローラー１８の進
行方向切替手段２４が設けられている。この切替
手段２４は、切替用可動片２５とこれを駆動する
ロータリーソレノイド２６とから構成されてい
る。

尚、スラツト１の戻り経路部においては、搬送
経路に設けられた前記主ガイドレール１９の両端
を接続するガイドレールが設けられている。

次に使用方法及び作用について説明すると、駆
動チエン２が第２図に示す搬送経路終端の駆動歯
輪２７によつて回動する事により、搬送経路上の
スラツト１が矢印２８方向に移動する。搬送経路
始端部では全ての荷押し出し具２３は、従動ロー
ラー１８が主ガイドレール１９に案内される事に
より、スラツト一端部上位置Ａにある。この搬送
経路始端部において、被搬送物をスラツト１上の
各荷押し出し具２３に対向する箇所毎に移載せみ
める。被搬送物はスラツト１の移動に伴つて矢印
２８方向に搬送されるが、この被搬送物の側方に
位置する荷押し出し具２３が、各分岐ガイドレー
ル２０毎に設定された仕分け先の内、選択された
特定の仕分け先に対応する位置の直前に到達した
とき、即ち、その特定の仕分け先に対応する１つ
の分岐ガイドレール２０の特定分岐点と１つ手前
の分岐ガイドレール２０の分岐点との間の主ガイ
ドレール１９区間に、前記特定荷押し出し具２３
に所属の従動ローラー１８が到達したとき、前記
特定分岐点にある従動ローラー進行方向切替手段
２４の切替用可動片２５を、ロータリーソレノイ
ド２６により従動ローラー１８を分岐ガイドレー
ル２０へ進入させるべく切替える。この結果、従
動ローラー１８は主ガイドレール１９から分岐ガ
イドレール２０に進入し、この従動ローラー１８
を備えたチエン状連結具１１により連結された３
つのプツシヤー７、即ち荷押し出し具２３は、ス
ラツト１の進行に伴つてスラツト他端部上位置Ｂ
に向つて横動する。従つてこの荷押し出し具２３
に対向する位置のスラツト１上にある被搬送物
は、当該荷押し出し具２３によつてスラツトコン
ベヤ上から特定の仕分け先に押し出される事にな
る。

被搬送物を押し出し終つてスラツト他端部上位
置Ｂに到達した荷押し出し具２３は、従動ローラ
ー１８が副ガイドレール２１内を移動する事によ
り、そのＢ位置に保持されており、搬送経路終端
部において戻し用ガイドレール２２により従動ロ
ーラー１８が主ガイドレール１９へ戻される事に
より、Ｂ位置の荷押し出し具２３は自動的に元の
荷押し出し具２３が駆動歯輪２７の周囲を回動し
て戻り経路部へ移行するとき、或いは戻り経路部
から搬送経路部へＵターンするとき、駆動チエン
２がリンク連結ピン１５で折曲するのに従つて荷
押し出し具２３における各プツシヤー７がスラツ
ト１と共に前記リンク連結ピン１５を中心に相対
的に回動する事になるが、この各プツシヤー７を
連結するチエン状連結具１１も、駆動チエン２の
リンク連結ピン１５と同心の連結ピン１２ａ，１
２ｂを中心に折曲するので、荷押し出し具の回動
は支障なく行なわれる。

尚、荷押し出し具２３の間隔と分岐ガイドレー
ル２０の間隔とを等しくしてあるので、隣接する
複数の荷押し出し具２３を同時に一体的にＢ位置
へ横断移動させる事もできる。従つて搬送方向に
長い被搬送物を複数の荷押し出し具２３により１
つの仕分け先へ押し出すように使用する事もでき
る。又、副ガイドレール２１や戻し用ガイドレー
ル２２は必須要件ではない。これらガイドレール
２１，２２を設けない場合は、スラツト１の戻り
経路部終端において、Ｂ位置又はその近傍に位置
する荷押し出し具２３の従動ローラーをガイドプ
レート等により主ガイドレール１９の始端部へ誘
導するように構成しておけば良い。

尚、上記実施例では各荷押し出し具２３をコン
ベヤ経路中の任意の仕分け位置でコンベヤー側方
の待機位置（前記スラツト１の一端部上位置Ａ）
から他側方の押し出し位置（前記スラツト１の他
端部上位置Ｂ）へ横動させるガイドレール手段
は、主ガイドレール１９、分岐ガイドレール２
０、副ガイドレール２１、戻し用ガイドレール２
２、及び従動ローラー進行方向切替手段２４によ
つて構成されている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は一部
切欠平面図、第２図は一部切欠側面図、第３図は
要部の縦断側面図、第４図は要部の縦断正面図で
ある。 １……スラツト、２……駆動チエン、５ａ〜５
ｃ……スラツトバー、６……ガイド溝、７……プ
ツシヤー、８……突条部、９……突出板、１０…
…プツシヤー外れ防止板、１１……チエン状連結
具、１２ａ，１２ｂ……連結ピン、１３ａ〜１３
ｃ……リンク、１５……駆動チエンリンク連結ピ
ン、１８……従動ローラー、１９……主ガイドレ
ール、２０……分岐ガイドレール、２１……副ガ
イドレール、２２……戻し用ガイドレール、２３
……荷押し出し具、２４……従動ローラー進行方
向切替手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スラツトコンベヤ上の各荷載置部毎にコンベヤ
   巾方向に往復移動自在な荷押し出し具を装着し、
   各荷押し出し具毎にスラツト下側に突出するよう
   に設けられた従動ローラーを介して各荷押し出し
   具をコンベヤ経路中の任意の仕分け位置でコンベ
   ヤー側方の待機位置から他側方の押し出し位置へ
   横動させるガイドレール手段を設けた仕分け用コ
   ンベヤであつて、前記荷押し出し具を、各々異な
   るスラツトに移動可能に支持され搬送方向に直列
   する複数のプツシヤーと、このプツシヤーをスラ
   ツト下側で互いに連結するチエン状連結具とから
   構成し、前記チエン状連結具は、各プツシヤーを
   支持するリンクをスラツト駆動用チエンのリンク
   連結ピンと同心同ピツチの連結ピンで連結して構
   成し、このチエン状連結具の一つのリンクに前記
   従動ローラーを軸支して成る仕分け用コンベヤ。