JPS61238834A - ポリスルホン系樹脂多孔膜 - Google Patents

ポリスルホン系樹脂多孔膜

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JPS61238834A
JPS61238834A JP8037285A JP8037285A JPS61238834A JP S61238834 A JPS61238834 A JP S61238834A JP 8037285 A JP8037285 A JP 8037285A JP 8037285 A JP8037285 A JP 8037285A JP S61238834 A JPS61238834 A JP S61238834A
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昌明 島垣
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和実 田中
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/66Polymers having sulfur in the main chain, with or without nitrogen, oxygen or carbon only
    • B01D71/68Polysulfones; Polyethersulfones

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なポリスルホン系樹脂多孔膜に関する。
〔従来の技術〕
従来、半透膜の素材としては、セルロースアセテート・
ポリアクリロニトリル・ポリメタクリル酸メチル・ポリ
アミド等多くの高分子化合物が用いられてきた。一方、
ポリスルホン系樹脂は、元来エンジニアリングプラスチ
ックスとして使用されてきたが、その耐熱安定性、耐酸
・耐アルカリ性、そして生体適合性、耐汚染性が良好で
あることから、半透膜素材として注目されている。
ポリスルホン系樹脂の多孔膜を得る方法として従来より
例えば、ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー・サ
イエンス(20巻、2377〜2394頁、1976年
)及び、(同21巻、1883〜1900頁、1977
年入特開昭58−194940号公報等が提案されてい
る。しかし該樹脂は、分子間凝集力が強すぎて、表面の
孔や貫通すべき内部の孔を閉塞してしまうため孔形成の
制御が困難となる。このため、分画分子量が10万以下
と小さくかつ透水性も小さいものしか、得られていない
。特に前記特開昭58−194940号公報では、水濡
れ性が改善されているものの、表面孔径が0.01〜0
.05μmのもの以外は、何ら示唆しておらず、高い透
水性は望み得ない。
一方、近年、ポリ、スルホン系樹脂を用いた膜で、表面
に大きな孔をあける試みとして、次のような手段が提案
されている。
■ 異種ポリマ間のミクロ相分離を利用する方法。
(特公昭48−176号公報、特開昭54−14445
6号公報、同57−50506号公報、同57−505
07号公報、同57−50508号公報) ■ 製膜後、抽出・溶出操作を有する方法。(特開昭5
4−26283号公報、同57−35906号公報、同
5B−91822号公報)■ 製膜原液の準安定液体分
散状態で製膜する方法。(特開昭56−154051号
公報、同59−58041号公報、同59−18376
1号公報、同59−189903号公報) ■ 紡糸時に工夫をこらす方法(特開昭59−2280
16号公報) しかし、■の方法ではポリマー間の凝固速度の違いを利
用しているのみで、分画分子量10万以上の大きな孔を
得るに至っていない。その上、大量にブレンドするため
、ポリスルホン系樹脂の本来の良好な性能が失われやす
い。また、■の方法は、ブレンドポリマーの抽出と無機
顆粒を溶出する大きく2つの方法に分類される。前者に
おいては、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリ
ドンが主たるポリマーであるが、十分な孔径を得ること
や抽出操作が困難であった。後者の例では、前記特開昭
58−91822号公報で、シリカパウダーを混入して
製膜後、アルカリを用いて溶出させ、0.05μm以上
の大きな孔をあけるのに成功しているが、水濡れ性に欠
点があると記されている。■の方法は製膜原液にポリス
ルホン系樹脂の非溶媒もしくは膨潤剤を大量に混合し、
該製膜原液が相分離する直前のところで製膜するもので
ある。かかる方法では、膜の水濡れ性に欠陥がある膜し
か得ることはできない。■の方法は、製膜時に高湿度の
風を吹きつけることで、該表面での孔径拡大を実現して
いるが、該方法では片面にしかその効果はなζ、特に中
空糸膜では分画分子量は小さい範囲のものしか得られな
い。
これら従来のポリスルホン系樹脂多孔膜は、その製膜原
液が低温で相分離することを特徴とするものである。こ
のため製膜時に凝固浴中の非溶媒等と膜中の良溶媒との
交換速度を上げようとして凝固浴温度を上げても、製膜
原液が均−系の方へ平衡移動するため、表面に緻密層を
つくるという欠点を有している。またポリスルホン系樹
脂が疎水性のため、一度乾燥させると特別の処理をする
ことなしには、性能を回復させることができにくいとい
う欠点を有しており、これら2つを同時に満足させるも
のは存在しなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、上記欠点を解析し、鋭意検討した結果本
発明に到達した。特に、目づまりや汚れ゛がおこりにく
く、乾燥しても実質的に性能低下のない、高除水性ポリ
スルホン系樹脂多孔膜を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は次の構成を有する。すなわち、膜の両表面に平
均孔径が500Å以上の細孔を有し、主たる膜素材がポ
リスルホン系樹脂であってかつ全量の3〜30重量%の
親水性高分子を含有し、透水性が1000ml/m2−
 hr −rnmHg以上であることを特徴とするポリ
スルホン系樹脂多孔膜である。
本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜は、両表面に平均孔
径500Å以上の細孔を有する。かかる大きさの孔は、
高透水性を得るため、また大きな分画分子量を得るため
に必要なものである。平均孔径は、表面の電子顕微鏡写
真から求めたものである。両表面の細孔は均一径である
ことが望ましいが、とくに均一である必要はなく、不均
一であってもよい。平均孔径は2μm以下であることが
望ましいが、それ以上あってもよい。しかし、2μmを
越えると膜構造が、フィブリル化し、機械的強度が弱く
なるとともに、水でのバブルポイントが、0.5気圧よ
り低くなる。
膜の厚みは、高い透水性を得るため5〜500μmが望
ましく、10〜300μmがさらに望ましい。
本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜は上記のような構造
を有するとともに、透水性が10100O/Tn2・h
r−,111T、Hg以上を示す。待に平膜においては
、数千m l / TIN”・hr−mm80以上のも
のも市販されてはいるが、同時に水濡れ性をも満足した
多孔膜というのは画期的である。特に中空糸膜形状のも
ので、透水性10100O/m2・hr−aHO以上で
かつ、水濡れ性も良いものは見あたらない。本発明のポ
リスルホン系樹脂多孔膜では、透水性が致方m1/T1
12・hr−mmHo以上のものも提供することができ
る。
本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜を製造するために用
いる製膜原液は、基本的にはポリスルホン系樹脂(I)
、親水性高分子(■)、溶媒(III)および添加剤(
IV)からなる4成分系で構成される。ここで言うポリ
スルホン系樹脂(I>は、通常式(1)、または(2) H3 の繰り返し単位からなるものであるが、官能基を含んで
いたり、アルキル系のものであってもよく、特に限定す
るものではない。
親水性高分子(n)は、ポリスルホン系樹脂(I)と相
溶性があり、かつ親水性を持つ高分子である。ポリビニ
ルピロリドンが最も望ましいが、伯に変性ポリビニルピ
ロリドン、共重合ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
グリコール、ポリ酢酸ビニル等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
溶媒(III)は、ポリスルホン系樹脂(I>及び親水
性高分子(n)を共に溶解する溶媒である。
ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジオキ
サン等、多種の溶媒が用いられるが、特にジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドンが望ましい。
添加剤(IIJ)は、溶媒(II[>と相溶性を持ち、
親水性高分子(n)の良溶媒となり、がっ、ポリスルホ
ン系樹脂(1)の非溶媒又は膨潤剤となるものであれば
何でも良く、例えば、水、メタノールエタノール、イソ
プロパツール、ヘキサノール、1.4−ブタンジオール
等がある。生産コストを考えると水が最も望ましい。添
加剤(IV)は、ポリスルホン系樹脂(I>に対する凝
固性を考え合わせた上で選択すれば良い。
これらのおのおのの組合せは任意であり、上記の性質を
もつ組合せを考えるのは、同業者にとって容易なことで
ある。また、溶媒(III)・添加剤(IV)は、2種
類以上の化合物の混合系でも良い。
かかる製膜原液は、通常の相分離挙動である低温側で相
分離するのと逆で、驚くべきことに高温側で相分離がお
こる。この原理を以下説明する。
今、この製膜原液がある温度Tで均一系であるとする。
この場合、添加剤(IIJ)は親水性高分子(n)によ
ってポリスルホン系樹脂(I)に対して遮蔽される形と
なり、直接ポリスルホン系樹脂(I)と相互作用するこ
となく、それゆえ、ポリスルホン系樹脂(I)は、親水
性高分子(I[>が混合されていない系においては当然
凝固し、相分離しているような濃度まで添加剤(IV)
を加えてもなお相分離することなく均一系を保っている
訳である。ここで、温度を上げると、分子の運動性が上
がることにより、特に親水性高分子(n)と添加剤(I
IJ)との結合が弱くなり、水素結合が切れ、親水性高
分子(II)と結合していない添加剤(IV)の見かけ
上の濃度が、温度Tのときより上昇し、ポリスルホン系
樹脂(I)と添加剤(111)とが相互作用することに
より、ひいては、ポリスルホン系樹脂(I)の凝固・相
分離が引きおこされることになる。即ち、該製膜原液は
、高温側で相分離をおこすことになる。さらに、この系
の添加剤(IV)の量を増加させると、前記温度Tでも
この原液系においては、もはや親水性高分子(n)の温
度Tにおける添加剤Ntll)のかかえ込み量以上の添
加剤(Illr)が加えられたことで、製膜原液は相分
離する。しかし、ざらに温度を下げると親水性高分子(
n)の分子運動性が下がり、添加剤(Illl)との結
合量が増大し、見かけの添加剤(IV)濃度が下がるこ
とで、結果的に系は再び均一系となる。再び温度を上げ
ると、系は不均一になるが、こんどは親水性高分子(n
)を添加すると、親水性高分子(n)と添加剤(IV)
が結合する伍が増え、再び系は均一になる。以上のよう
に、この製膜原液の相分離挙動は通常の逆であり、また
相転移に可逆性を有する。
該製膜原液の組成として、ポリスルホン系樹脂(1)は
、製膜可能でかつ膜としての特性を有する濃度範囲であ
れば良く、5〜50重量%である。
高い透水性、大きな分画分子量を得るためにはポリマー
濃度は下げるべきで、この場合望ましくは5〜20重量
%である。5重量%未満では、製膜原液の十分な粘度を
得ることができず、膜を形成できなくなる。また、50
重量%を越えると貫通孔を形成しにくくなる。親水性高
分子(n)は、特にポリビニルピロリドンの場合、GA
F社から分子量36万、16万、4万、1万のものが市
販されており、これを使うのが便利であるが、もちろん
それ以外の分子量のものを使用してもかまわない。ただ
し、親水性高分子(II)の添加の理由の1つとして増
粘効果もあるため、添加量は高分子量のものを用いるほ
ど少量で良く、かつまた相分離現象の温度依存性の逆転
も顕著になるため透水性の高い膜を得るためには有利で
ある。ポリビニルピロリドンの添加量は、1〜20重量
%、特に3〜10重量%が望ましいが、用いるポリビニ
ルピロリドンの分子量に左右される。一般に添加量が少
なすぎる場合、分子量が低すぎる場合は相分離の逆転現
象は得難く、ポリマー濃度が高く、ポリマー分子量が大
きすぎると、製膜後の洗浄が困難となる。それ故、分子
量の異なるものを混合して役割分担し用いるのも一つの
方法となる。以上(I)、(If)の高分子を溶媒(I
[I)に混合溶解する。ここへ、添加剤(IV)を添加
するが、特に水の場合、ポリスルホン系樹脂にとって凝
固性が高いため、7重量%以下、特に1〜5重量%が望
ましい。凝固性が小さな添加剤を用いるときは添加量が
多くなることは容易に推測される。添加剤(Itl)の
濃度途高くなるにつれ、製膜原液の相分離温度は低下し
てくる。相分離温度の設定は、求める膜の透水性や分画
分子量により髄意にすればよく、例えば、高い透水性・
分画分子量を得るためには製膜時に相分離を強力に促進
するため低い相分離温度を設定すれば良い。また、凝固
浴の温度を高くしても同様の効果は得られる。
以上の条件のもとてポリスルホン系樹脂多孔膜を得る。
製膜操作は、公知技術を用いれば良い。
平膜については、該製膜原液を平坦な基板上に流展し、
その後凝固浴中に浸漬する。中空糸膜については、中空
形態を保つため、注入液を用いる。
注入液は、製膜原液に対して凝固性の高いものより、低
いものを用いた方が紡糸安定性は良いが、凝固浴温度・
相分離温度・口金温度との相関で中空糸膜内壁の平滑性
が変化するので、適宜最良組成を決めれば良い。ポリス
ルホン系樹脂に不活性なデカン・オクタン・ウンデカン
等の炭化水素を用いても良い。また、気体を注入して中
空形態を保持させてもよい。乾式長は0.1〜20cm
であり、特に0.5〜5cmが紡糸安定性も良く、ざら
に望ましい。
かかる方法で得たポリスルホン系樹脂多孔膜は、膜中の
水溶性成分について余分な量は除去し、必要量残存させ
る必要がある。
残存量は総重量に対して、3〜30重量%であり、好ま
しくは5〜25重量%、特に10〜20重量%が最も望
ましい。残存した水溶性高分子の量は、元素分析、液体
クロマトグラフィーにより定量することで確認できる。
低分子量の水溶性成分についてはただ水洗するだけで余
分な量は除去されるが、分子量の高い水溶性成分につい
ては、特別に、エタノール、メタノール・水等の水溶性
成分の良溶媒で抽出操作をする必要がある。特に清水で
抽出する方法が効率的であり、膜への熱処理効果も同時
に付与することができる。熱処理効果とは、経時的に孔
径拡大からざらに長時間処理すると、逆に孔径が収縮す
る一連の効果を指す。
孔径は、熱処理一時間程度で極大値をとり、処理時間を
コントロールすることで透水性、分画分子量も制御しう
る利点を有する。余分な水溶性高分子を除去した膜は、
極くわずかではあるが、水溶性高分子を溶出する。この
ことは、メディカル用途、食品工業用途においては望ま
しくない。不溶化のための架橋反応としては、ビニル系
の水溶性高分子ではγ線照射が有効である。特にポリビ
ニルピロリドンの場合は、加熱することでも架橋をさせ
ることができる。特に熱処理する方法が好ましい。製膜
状態での熱処理は、170℃では5時間程度、180℃
では2.5時間程度、190℃でも1.5時間程度する
必要がある。さらに温度を上げるとそれだけ処理時間は
短縮されるが、ポリスルホン系樹脂により制御される。
150℃以下においては、処理時間が長すぎ、実用的で
はない。
なお、本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜について、人
工臓器基準溶出物試験法に基づき、以下の評価を行なっ
た。
膜005gを70℃温水5QCCで1時間加熱した溶液
は、波長350〜220μmにおけるUv吸収が0.2
以下、0.01 N KHnOa水溶液の消費量1゜Q
ml以下を示し、該試験に合格することができる。
〔実施例〕
以下の実施例によって本発明をざらに詳細な説明する。
以下、用いた測定法は次のとおりである。
(1)  透水性 中空糸膜の場合は、両端に還流液用の孔を備えたガラス
製のケースに該中空糸膜を挿入し、市販のポツティング
剤を用いて小型モジュールを作製し、37℃に保って中
空糸内側に水圧をかけ膜を通して外側へ透過する一定時
間の水の量と有効膜面積および膜間圧力差から算出する
方法で透水性能を測定した。
平膜の場合は、攪拌円筒セルを用いて同様にして測定し
た。
(2)  生血透水性および牛血漿透水性生血及び牛血
漿の透水性は牛血液(ヘマトクリット35%)及び遠心
法により得た牛血漿(共にヘパリン含有)を用いて上記
中空糸膜の場合の透水性と同様の方法で測定した。この
場合、膜間圧力差50mmHDを基準に測定した。
(3)蛋白透過率 蛋白透過率についてはビユレット法により測定した。
実施例1 ポリスルホン(ニーデルP−3500>15部、ポリビ
ニルピロリドン(K2O)8部、1,4−ブタンジオー
ル7部をジメチルアセトアミド70部に加え、加熱溶解
した。この製膜原液は、70℃で相分離するように1.
4−ブタンジオールを微量加え調製した。ベーカ一式ア
プリケーターを用い、60℃保温でガラス板上に流展後
、50℃の水凝固浴で凝固させた。平均孔径約1μm1
透水性50000m1/Tr12・hr−mmHgの膜
を得た。
実施例2 実施例1と同じ原液を用いて、原液を30℃に保って同
様に製膜した。平均孔径は、約0.7μmで、透水性は
36000ml/B2◆hr−mIIIHgであった。
実施例3 実施例1と同じ組成の原液を外径1.0mm、内径0.
7n+mの環状オリフィスからなる口金孔内から注入液
としてジメチルアセトアミド/水=85/15を注入し
つつ、吐出させ、口金面から1゜QCm下方に設置した
51℃に保温した水を有する凝固浴に通過させ、通常の
方法で水洗後カセにまき取り、中空糸条膜を得た。口金
は60℃に保温した。得られた中空糸膜は、平均孔径0
.2μmで透水性1320ml/m2・hr−mmH(
lの性能を得た。
ポリビニルピロリドンは25重量%残存していた。
実施例4 ポリスルホン15部、ポリビニルピロリドン(K2O)
8部、水2部をジメチルアセトアミド75部に加熱溶解
し、65°Cで相分離がおこるように水を微量加えて調
製した。注入液に、ジメチルアセトアミド/水=85/
15を用いて、実施例3と同様にして中空糸膜を得た。
凝固浴の水温は70’C1ロ金は60℃に保温して行な
った。この中空糸膜を清水中で洗浄し、そのまま170
”Cの乾熱処理をして熱架橋させた。平均孔径0.8μ
m1ポリビニルピロリドンは15重量%残存していた。
透水性11000m1/T112・hr−mmHg、牛
血漿透水性1010m1/Tr12・hr−mmHg、
生血透水性420 ml/ m2 a hr 6 mm
H(J、蛋白透過率97%の性能を得た。溶血・血球リ
ークは認められなかつ1プ た。実施例5〜7 実施例4の製膜原液を用いて紡糸した中空糸膜の乾燥後
の水透過性能の変化を調べた。結果を表にまとめた。乾
燥は、室温真空乾燥である。第1表に示したとおり、絶
乾しても、水に浸漬するだけで性能回復している。
比較例1 ポリスルホン12部、ポリビニルピロリドン6部をN−
メチルピロリドン82部に加え、加熱溶解した。この原
液を50℃に保温し、実施例1と同様にして製膜した。
(凝固浴50℃)この膜の透水性は600 ml/ 1
12・hr * mmHgであり、実施例4と同じ後処
理を施した後、水濡れ性は良いものの透水性は実質上O
となった。
〔発明の効果〕
本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜は、機械的強度を保
持し、かつ高い透水性、大きな分画分子量を有している
。さらに、目づまりや耐汚染性に優れる。また必ずしも
乾燥する必要性はないが、乾燥しても性能変化がないた
めハンドリングも楽である。複合膜の支持体としてもま
た十分な性能を有したものとなる。
本発明のポリスルホン系樹脂多孔膜は、高性能限外濾過
膜(あるいは精密濾過膜〉として、一般産業用途及びメ
ディカル分野の血液成分分離膜などに使用することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 膜の両表面に平均孔径が500Å以上の細孔を有し、主
    たる膜素材がポリスルホン系樹脂であつてかつ全量の3
    〜30重量%の親水性高分子を含有し、透水性が100
    0ml/m^2・hr・mmHg以上であることを特徴
    とするポリスルホン系樹脂多孔膜。
JP60080372A 1985-04-17 1985-04-17 ポリスルホン系樹脂多孔膜 Expired - Lifetime JPH0757825B2 (ja)

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