JPS61223398A - 被覆回復性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は、長い基材を保護する時に用いる被覆された回
復性物品に関する。更に詳しくは、地域の加熱あるいは
冷却用断熱パイプの接合部を環境から保護するのに用い
る被覆された回復性物品に関する。

［従来技術］ ラップアラウンドまたはチューブ状の回復性スリーブは
、湿気または溶剤の浸透、あるいは機械的な損傷に対す
る防護材として作用することにより、パイプラインのよ
うな長い基材をその周囲の環境から保護するためＩこ使
われている。そのようなスリーブは、マスチックまたは
他の？−ランドで被覆された架橋ポリオレフィン材料か
ら成っている。スリーブは、好ましくは熱回復性である
。

熱回復性とは、加熱された時、その空間的構造が、変化
するということを意味している。それらは、元の形から
予め変形されており、加熱すると、通常元の形に回復す
る。しかし、ここで使用する［熱＝４− 回復性」という言葉は、たとえ、前もって変形されてい
なくても、加熱時に新しい構造を採る物品をも含んでい
る。

発泡体と外側のポリエチレンジャケットにより断熱され
た鉄製の輸送用パイプから典型的に成る、地域加熱用チ
ューブを接合する時、まず断熱材のある長さを、接合部
を与えるために、輸送用パイプから取り除く。輸送用パ
イプの間の接合は、一般に、溶接によっておこなわれ、
使用される熱は、接合線に近い断熱材に損傷を与えるこ
ともある。

輸送用パイプの溶接後、断熱を溶接部にわたって、良く
しなければならない。このようにするための一つの方法
は、：輸送用パイプの露出部を、後に断熱物質で満たず
ように、パイプのまわりに空間を作る板材で作った薄い
半シェルを用いて、覆うことである。水の存在により、
多くの種類の断熱材および輸送用パイプ自信も損なわれ
ることがあるので、このように良い断熱をする時には、
通常、水に対するシールを供給する必要がある。そのよ
うなシールは、全接合部にわたり、あるいは、少なくと
も一対の半シェルの端と隣接のパイプの断熱材の周囲に
施されている。このシールは、マスチックを被覆した回
復性スリーブにより供給することができる。（たとえば
、イギリス国特許第１４８３１１３号参照。）あるいは
、さらに好ましくはイギリス国特許出願公開第２１０８
６２５号に開示されているように、円周方向に広がって
いる縁に向かう熱活性化接着剤の帯と、それらの間にあ
るマスデックの帯を持つスリーブによっても可能である
。

マスチック／接着剤を被覆したスリーブの装着について
は後者の公開特許明細書に記載されている。簡単に言う
と、保護されるべき基材を、穏やかに予熱し、回復性ス
リーブを、正しく設置する。

この予熱は、装着時間を短くし、結合を促進する。

もし、スリーブが、ラップアラウンドスリーブである時
、接着剤を被覆したパッチや機械的な封止手段により、
包みこんだ構造のままで固定される。

スリーブを加熱すると、次のようなことが生じる。

（ａ）スリーブの収縮によるパイプまたは断熱材との接
触、 （ｂ）パイプまたは断熱材の表面の不規則部分き回復性
スリーブとの間に存在する空間を満たずようにスリーブ
の収縮力によって生じるマスチックの流れ、および、 （ｃ）スリーブとパイプまたは断熱材との間に環状の結
合を作るための接着剤の活性化。

装着されたスリーブは、環境に対する良好な封Ｉトを与
え、マスチックは、基材の熱的膨張と収縮に適合し、か
つ接着剤は、土壌の応力による動きに対する改良された
耐性をスリーブに与える。

接合部分は、好ましくは、発泡物質により断熱されてい
る。例えば、予め作られた発泡体の小片あるいは液状発
泡性物質、例えば発泡性ポリウレタンを用いて断熱され
る。イギリス国特許出願公開第２１０８６２５号に述べ
られているように、液状発泡性物質は、輸送用パイプを
囲み、端に於いてパイプの断熱材に重なっている中空の
ケーシングと輸送用パイプとの間にできた空隙に供給さ
れ得る。その発泡性物質は、スリーブによりバイアー ・ブの断熱材とケーシングをシールする前または後に、
供給できるが、装着時間の短縮と、空隙からの発泡体の
洩れを減らすために、シールを行なった後に断熱材を供
給するのが好ましい。このようにすると、ロスは最少に
でき、断熱の品質もより良くコントロールされ得る。し
かしながら、発泡させる前に空隙をシールする方が望ま
しい一方、これまでは、発泡による圧力下で、回復性ス
リーブの膨張があれば、それを避けなければならないと
いう欠点があった。さらに、従来のスリーブの欠点は、
スリーブによって与えられるシールの発泡前の加圧テス
トは、ふくらみと、洩れ口の形成につながるということ
である。

［発明の構成］ 本発明によれば、長い基材、例えば地域加熱用パイプの
シール用の回復性スリーブが提供される。

装着した時、そのスリーブは接合部に於ける膨張や収縮
に適合する能力と、土壌の圧力の変動に対する耐性を保
持する一方、内部圧力に耐える改善された能力をもって
いる。

＝８− すなわち、本発明は、熱回復性高分子シートから成り、
長い基材を覆うためのスリーブであって、（ａ）使用時
に、高分子シートと基材の間に於いて実質的に環状の結
合を形成ケるように配置された熱活性化接着剤の第１層
を、シートの主表面の第１領域に持ち、 （ｂ）シートの主表面の第２領域にシーラントの層を持
ち、 （ｃ）シーラント層の少なくとも一部分の上にあり、シ
ーラントよりも大きい伸びモジュラスを有する封止剤の
層を持つスリーブを提供する。

断熱パイプの未断熱部分のまイつりの断熱材のシールと
して、このスリーブは特に応用される。その未断熱部分
は、存在する断熱材により軸方向に規定されている。未
断熱部は２本の断熱パイプの間の接合部にあり、各パイ
プの断熱材は、接合部の手前で終わっている。断熱パイ
プに使用する時、熱活性化接着剤層は、一般に、パイプ
の断熱材の外側表面への結合を形成する。（断熱材自体
は、外側のパイプジャケットで保護され、パイプ断熱材
といった場合、本明細書ではこのように解釈されるべき
である。） シーラントの上にある封止剤の層は、スリーブの第２領
域の膨張に対する抵抗を増すために、シーラントよりも
大きい伸びモジュラスを持つように選択される。封止剤
は、例えば、ホットメルト接着剤または硬化性接着剤の
ような熱活性化接着剤のような接着剤、あるいはマスチ
ックのようなシーラントのようなものでよい。接着剤は
、少なくとも一時的には、スリーブの第２領域とその下
にあるパイプ、ケーシング、または断熱材とを結、　　
　　　　　　　合することができるので、接着剤、特に
熱活性化接着剤は、封止剤として好ましい。高い融点ま
たは高いガラス転移点のマスチックもまた適切な結合を
与える。封止剤が、接着剤である場合、封止剤は、生産
を容易にするために、スリーブの第１領域の上の接着剤
と同じであるのが好ましい。しかしながら、ある場合に
は、異なる接着剤を使用する方が適当な場合もある。一
般に、封止剤層は、例えば、断熱材の発泡あるいはスリ
ーブによって供給されたシールの圧力テストの間中、十
分な圧力保持を可能にし、しかもできる限り薄く作られ
ている。

「シーラント」という言葉は、ここでは、接着強度と同
じオーダーの凝集強度をもち、空間やすき間を満たし、
湿気、はこり、溶剤および他の流体ｊこ対してシールす
るような物質を意味している。

シーラントは、応力に対して粘性と弾性の両方の応答を
示すニュートン流体に類似した粘着性の耐水性高分子組
成物である。それらは、ＡＳＴＭ１１４６に従うと、室
温と結晶融点またはガラス転移点の間の温度、あるいは
組成物である範囲の温度において、少なくとも２次凝集
ブロッキング（好ましくは、金属に対する２次接着ブロ
ッキング）を示す。既知のンーラント組成物は、通常、
エラストマーの混合物、または熱可塑性ポリマーの混合
物あるいは両者の混合物から成る。シーラント、特にホ
ットメルト封止剤については、プルマン著アドヒーシブ
・エイ′）（Ａｄｈｅｓｉｖｅ　Ａｇｅ）、　ｌ　９７
６年１１月号、２５〜２８頁が参照できる。

一般に使用されるシーラントは、マスチック、粘着性マ
スチック、凝集注封に剤のように、分類できる。そして
、これらは、物品と物品のすき間を満たし、そして、環
境温度で適用される間または作用時に粘性流動を起こし
て塑性的に変形したり、あるい（Ｊ降伏したりする。マ
スチックは、実質的に非結晶性物質、例えばビチューメ
ン物質、゛エラストマーまたは熱可塑性ポリマーの混合
物から成っており、非活性のまたは粉末状の充填材を１
　　　　　　　　　　含んでいることもある。

本スリーブ上への封止剤（シーラントと接着剤を含む）
の配置には、接合組立時の比較的高い圧力に耐える能力
と組立後にパイプの膨張、収縮および曲げのような動き
の間にシールを保持する能力を兼備するという重要な利
点がある。たとえ、そのような動きにより、封止剤層と
横たわっているパイプ、ケーシングまたは断熱材との間
の結合が破壊されるという結果になったとしても、流動
可能なシーラント層は、シールを供給し続けることがで
き、そして、この能力は、パイプの膨張、収縮または曲
がりによってできる空隙を充填するようにシーラントを
流動させ得る装着されたスリーブに残存する残留回復応
力によって、高めることができる。また、貫通する穴を
形成せしめることになるスリーブに対する切断損傷は、
スリーブの圧力下でマスチックが穴の中に押し込められ
ることにより、自己シールされる。

スリーブの第１領域の熱活性化接着剤層は、スリーブと
パイプ断熱材との間またはスリーブと接合ケーシングと
の間あるいは両方に環状の結合を、供給ずろことができ
る。そのような結合は、地面の動き（土壌の応力による
動き）により−およびパイプの膨張と収縮により生じる
大きな力から生ずるような、パイプに沿ったスリーブの
クリープに対して、耐性がある。熱活性化接着剤の故に
、スリーブは、マスチックを被覆したスリーブを使用す
る際に共通に見られるクリープの問題を克服することが
できる。

高い装着圧力に対する本発明スリーブの耐久能力は、接
合部の組み立てやそれの使用の両方の点で、非常に有利
である。本発明スリーブでシールされた断熱パイプ接合
部は、中空ケーシングと接合されたパイプとの間の空間
に注入される液状発泡性物質を用いて、断熱することが
できる。この方法は、予め形成した発泡体挿入物の使用
に伴う問題、多量の在庫をかかえる問題、すき間の無い
断熱を行なう問題を解決することができる。更に、適当
なシーラントと封止剤とを選択することにより、満足す
べき断熱を供給するために最適な密度の発泡体を形成さ
せている間に発生ずる圧力に耐えるように、スリーブを
設計することができる。

これまでは、このような発泡時の圧力に耐えるこ・ とができるスリーブが無かったので、接合部分をスリー
ブでシールする前に、発泡性材料を接合部に供給すると
いう方法が普通に行なわれていた。

この方法は、接合部から発泡体が洩れることがあり、そ
れ故、断熱の性能の管理を困難にしたり、ロスが多くな
るので不利である。また、この方法は一度発泡体が固ま
れば、接合部から洩れた発泡体を取り除き、その後にス
リーブを装着する必要があるので、装着時間が長くなり
、不便である。

更に、この従来の方法では、スリーブによりＩＪ（給さ
れたシールを試験するだめの圧力テストができない。そ
のテストは、接合部分が発泡体で満たされる萌に行なイ
つなければならない。その従来の方法に関する問題を克
服するために、高いガス圧力を発生しない特殊で、より
高価な発泡体を使用する方法、あるいは一時的に圧力に
耐えるシール手段で接合部をシールし、その後一時的な
シール手段をパイプの接合部を長期間にわたりシールし
、膨張や収縮のようなパイプの動きに適合するようなス
リーブに交換する方法が、提案されている。

後者の方法は、手間がかかり、２回も接合部をシールす
る必要があり、装着時間が長くなる。本発明は、たとえ
ば地域加熱用パイプ間の接合部を封止するスリーブを提
供するものであり、該接合部は、高密度で、実質的に空
間部の無い発泡性材料で、制御された方法により断熱さ
れ得る。シールは、圧力テストに使用する圧力、例えば
２０ｋＮｚ−２、好ましくはＩ’００ｋＮｍ−２の圧力
を、接合されたパイブ、パイプおよびこれらのまわりの
ケーシングの間の空間に対して、３０分間加えることに
より圧力テストすることができる。適当な材料を選ぶこ
とにより、本発明スリーブは、２００　ｋＮｍ’−”以
上、好ましくは３５０　ｋＮｍ−”以上、東に好ましく
は５００　ｋＮｍ−”以上の発泡圧力に耐えるように設
計することができる。

スリーブの主表面の領域に供給される封止剤あるいは接
着剤は、多層積層物の中間層であるよりもむしろその領
域の外層であるが、特に、封止剤がシーラントの場合は
、装着後は何の機能もない剥離層のようなもので覆われ
ていることもある。

スリーブがパイプ外表面の保護に使用される場合は、封
止剤と接着剤は、もちろん、スリーブの内表面にある。

断熱材は、好ましくは発泡体、特に発泡性液体として供
給される物質から成っている。一般的に言うと、発泡性
液体として供給される場合は、ケーシングの装着後に、
未断熱部分のまわりに注入されるが、断熱物質は、供給
される形体に依存して、中空のケーシングでパイプの未
断熱部分を覆う前あるいは後に、その場に供給してよい
。

他の要旨によれば、本発明は、断熱されたパイプの未断
熱部分のまわりの空隙を断熱する方法であって、 （ａ）中空のケーシングで、パイプの未断熱部分を覆い
、 （ｂ）そのケーシングの端と、それに近接するパイプの
断熱部を、実質的に全周囲にわたりつなくようにレーラ
ント層が配置され、かつ、スリーブとパイプの断熱材の
間に実質的に環状の結合を形成するように熱活性化接着
剤の第１層が配置されるように、本発明のスリーブを、
ケーシングの端の周りに装着し、 （ｃ）高分子物質を回復させ、シーラントと封止剤を軟
化さ什、かっ、熱活性化接着剤を活性化さｌるためにス
リーブを加熱し、 （ｄ）パイプと中空ケーシングの間にあるパイプの未断
熱部分のまわりの空間に断熱物質を供給することを含ん
で成る方法を提供する。

接合部のまわりの断熱は、未断熱パイプのまわりの空隙
に注入される発泡性物質により行なわれる。断熱を、適
当な形を持つ半シェルによっても行なうこともできる。

そのような断熱材は、それ自身がケーシングであってよ
く、あるいは、ケーシングを断熱のためにも使ってよい
。

注入可能な断熱物質を使用する場合、ケーシングの穴か
ら、パイプの未断熱部分のまわりの空間に供給される。

穴は、後で閉止しなければならない。これは、例えば、
回復性スリーブまたは閉止用パッチを用いて行うことが
できる。この閉止用・　　　　　　　　　パッチは、高
分子の裏打ちされたシートと接着剤被覆より成る。

本発明の方法は、２本の断熱パイプの接合部の断熱に使
用することができる。この場合、パイプの未断熱部分は
、パイプ間の接合部、好ましくは溶接接合部を含む。

更に他の要旨によれば、本発明は、パイプの継手であっ
て、 （ａ）接合部分の手前で終わっている断熱材を持つ接合
された２本の断熱パイプと、 （ｂ）パイプの接合部の露出した部分を覆う中空のケー
シングと、 （ｃ）シーラント層が、ケーシングの端とパイプの断熱
材の端を、実質的に全周囲にわたりつなぐようニ装置さ
れ、かつ、スリーブとパイプの断熱材の間に実質的に環
状の結合を熱活性化接着剤の第１層が形成するように、
回復された本発明のスリーブから成る継手を提供する。

熱回復性シート−にのポットメルトあるいは他の熱活性
化接着剤の部分の寸法と形状は、限定されないが、好ま
しくは、スリーブがすべらず、スリーブの端がパイプの
断熱材から離れないような寸法と形状にするのがよい。

環状の結合が、望ましいことが見い出されたが、これは
、パイプの断熱部のまわりの完全な閉じた環に限るとい
うことではない。ある場合には、パイプの断熱部のまわ
りに、熱活性化接着剤のスポットまたはパッチを付け、
それらを結ぶ線が環状の形をしているようにするだけで
十分である。熱活性化接着剤の領域は＝１９− １ケ所で十分であるが、スリーブの両端部分のそれぞれ
に計２ケ所とする方が好ましい。シーラント層が供給さ
れたスリニブの第２領域は、中央の領域である。シーラ
ントをスリーブの中央領域に供給する場合、その領域の
大きさは、ケーシングの全長をおおい、ケーシングの各
端部でパイプ断熱材に重なるように決められる。そして
、熱活性化接着剤の領域は、スリーブの各端部において
、スリーブとパイプ断熱材の間に実質的に環状の結合を
形成する。より好ましくは、シーラントの領域の大きさ
は、丁度ケーシングの端部とパイプ断熱材を結合するに
足るように決められる。この配置は、広い範囲の大きさ
のパイプに１種類の形のスリーブを使用することができ
るので、好ましい。

封止剤層は、シーラント層の上の全域にわたり存在する
。これは、装着または使用中のシーラントの好ましくな
い流動を減することができるので有利である。封止剤層
は、一方、シーラント層の全体を覆わなくてもよい。例
えば、ケーシングとパイプ断熱材を結ぶシーラント層の
一部分上に封止剤層があるよう（こすることもできる。

このような配置は、接合部分のマスチックの流れを促進
するので、有利である。

好ましくは、本発明のスリーブにおいては、加熱の結果
柔らかくなったシーラント層と封止剤層の混合を防ぐた
めに、両層の界面に補強シートを入れる。該シートは、
好ましくは、架橋されていることもある高分子材料から
成る。必ずしも必要ではないが、好ましくは、材料は回
復性である。

しかしなか、ら、ある場合には、各層の材料の適切な選
択により、シートを使うことが、不必要になったり、望
ましくなくなったりする。

好ましくは、スリーブの材料は、シート材料の回復温度
、シーラントと封止剤の軟化温度、および接着剤の活性
化温度が、適合するように選択される。また、シーラン
トが軟化し、および／または、接着剤が活性化するのに
必要な熱が十分与えられていることを装着作業者に指示
するための温度指示組成物でスリーブを被覆してもよい
。

スリーブは、一般に、平らなストリップとじて押出成型
で製造されるが、管状押出成型や切断も可能である。架
橋や延伸の工程は、同じ方法の一部分で行なえる。同様
にして、被覆操作は、同じ製造ラインの一部分で行うこ
とができ、加圧ラミネート、あるいは同時押出により行
なわれる。スリーブは、保護すべきパイプの直径によっ
て、適切な長さを切り取れるように、巻かれた状態で製
造し、供給するのが便利である。

スリーブの細かい構造は、用途に依存し、変数として、
次のような変数を含んでいる。スリーブの幅、スリーブ
の収縮比、熱活性化接着剤の第１・　　　　　　　　　
　領域の寸法・形・数、シーラント層と接着剤層の厚み
、およびこれらの層の材料の性質。これらの変数に関す
る説明については、イギリス国特許出願公開第２１０８
６２５号を参照することができる。スリーブの寸法は、
用途により決められる。

スリーブは、例えば２２０１Ｍあるいは３００ｕ＋のよ
うに４００ｘｒｉまでの幅であるが、必要であれば、さ
らに幅広しニスリーブも使用されうる。シーラントを被
覆したスリーブの領域は、例えば、全幅の３０〜８０％
、好ましくは全幅の４０〜６０％である。封止剤層は、
シーラントの全体または一部分の」〕にあり、接合領域
に於ける流れを促進するために、シーラントの長さ方向
に広がっている反対側の端の部分を露出させておくのが
好ましい。

このように、封止剤層と、存在することもある補強シー
トは、シーラント層の２０〜１００％、好ましくは４０
〜８０％を覆っている。封止剤は、必ずしもそうでなく
てもよいか、一般にシーラント層の中央に位置している
。熱活性化接着剤層は、一般に、マスデックで被覆され
ていない高分子シートの部分を覆っている。好ましい態
様では、熱活性化接着剤は、長さ方向に延びた２本のス
トリップとして供給され、各々がシーラントの領域側方
をそれぞれに配置される。スリーブの各要素の厚みは、
用途及び使用時に遭遇する環境に依存する。

例えば、シート材料は、０　、３〜１　、２　ｍｒｔｔ
、好ましくは０．５〜０　、８　ｍｍの厚みであってよ
い。シーラント層と熱活性化接着剤層の厚みは、実質的
に同じモあってよい。封止剤層の厚さは、発泡中に発生
する圧力や、テスト中の圧力に耐えることができるだけ
でなく、接合部に於ける動きｌこ適合できるように選択
されるが、補強シートがあるかどうかにも依存する。封
止剤と補強シートは、各々、例えば０．３〜１．Ｏｍｍ
の厚さ、好ましくは０．４〜０．７３！Ｊ＋の厚さであ
ってよい。補強シートが無い場合、封止剤層は、０．５
〜１．２ｉｆｆの厚さであってよい。

別の要旨によれば、本発明は、パイプを被覆する部品の
キットであって、 （ａ）封止剤を含む第１高分子シート、（ｂ）熱回復性
で、主表面の第１領域において熱活性化接着剤の層を持
ちＪ主表面の第２領域に於いてシーラント層を持ち、シ
ーラントの伸びモジュラスが、封止剤のそれよりも小さ
いような第２高分子シートとを含んで成る部品のキット
であって、加熱時に第２シートの熱活性化接着剤の少な
くとも一部分が、第２シートをパイプに結合するように
、第２シートとパイプの間に封止剤の層を配置すること
のできるような形と大きさのシートから〜２４− 成る部品のキットを提供する。

キットの第１高分子シートは、封止剤層、あるいは好ま
しくは熱回復性である、封止剤が被覆されたシートから
成っている。使用する場合、キッドの第１高分子シート
を、例えば中空のケーシングとパイプの断熱材の間で重
なっている部分のまわりに、封止剤がケーシングと断熱
材に接触するように装着する。その後、第２高分子スリ
ーブを、第２スリニブ上のシーラント層が、第１シート
の上になるように、かつ、回復を起こさせるように第２
スリーブが加熱された場合に、熱活性化接着剤層が、パ
イプの断熱部分に実質的に環状の結合を形成子るように
、第２スリーブの−１−に位置させ□る。別の方法では
、シートでパイプを包む前に、第１′シートを第２シー
トのシーラント層の」二に位置させ、要すれば、第！シ
ートをホ２シートに結合することにより、−キットを組
み立ることかできる。組み立てた時、部品のキットは、
本発明のスリーブを供給し、かつ、これまで述べてきた
スリーブの材料や構造に関する説明は、キットの高分子
シートについて応用できることが理解される。

本発明によるスリーブとパイプの接合法の実施態様につ
いて、添付図面を参照して説明する。

第１ａ図、第１ｈ図および第１ｃ図は、被覆されたスリ
ーブの断面図である。

第２図および第３図は、２本の断熱パイプ間の接合部の
まわりに位置させた第１Ｃ図のスリーブを示す図である
。

第１ａ図、第１ｂ図および第１Ｃ図は、スリーブｌを示
している。スリーブ１は、熱回復性高分子シート２から
成り、その回復率は、好ましくは、　　　　　　　　　
２５〜３３％であり、厚さは、約１ｙｐｍである。シー
トは、ホットメルト接着剤でできた長さ方向に広がる２
本のストリップ４で、両端側を覆われている。そのスト
リップは、幅約４５ｉｉである。更に、高分子シートは
、幅約１３０１ｍ、厚さ約０．５ｕのマスチックのスト
リップ６で中央部分を覆われている。

マスチック６には、架橋ポリエチレンの補強シート８が
付けてあり、更に、その上に封止剤Ｉ０の層がある。封
止剤ＩＯは、ポットメルト接着剤である。

第１ｂ図に示した態様では、接合部分でのマスチックの
流れを促進するためにマスデックのストリップ１４は、
ポリエチレンシート８とホットメルト接着剤により、露
出させられている。余分のマスチックは、ストリップ１
４にまざり、例えば、空隙を満たず。第１　ｂ図に示し
たストリップの各要素の寸法（７１ｍ）は次のようにな
っている。

第１Ｃ図の態様では、ホットメルト接着剤の層４、ＩＯ
が、一層となって高分子シート２とマスチック６とシー
ト８とに適用されている。

、Ｉ　　　　・ 第２図と第３図は、第１Ｃ図に示したスリーブの断熱パ
イプの接合への使用法を示している。そのようなパイプ
は、地域加熱システムに使用され、該システム内では、
接合部は、一般に、水分と環境からの密閉性を必要とし
、また、連続した断熱を必要とする。本発明はポリウレ
タンフォームとポリエチレンジャケットで覆われた鉄製
の輸送用パイプから成る地域加熱用パイプの接合に特に
有効である。しかしながら、グラスウールのような他の
断熱材を用い、ポリ塩化ビニルまたはアスベストセメン
トのような他の外側ジャケットをもつ銅あるいは、架橋
ポリエチレンのような他の輸送用パイプについても、非
常に良い結果ヲ得ルコトができる。　。

第２図と第３図では、パイプ３０は、ポリウレタンフォ
ーム３２と、外側ジャケット３４として示されている断
熱材により覆われている。他の接合技術を用いることも
できるが１．それぞれの図において、２本のパイプは溶
接線３６により接合されている。

使用時には、パイプ３０の未断熱部分は、３６の位置で
溶接される。そして、管状のケーシング３８を、断熱材
３２とパイプの外側ジャケット３４に各端で重なるよう
に、溶接部の」１方に位置させる。ケーシングは、マス
チックストリップ６がケーシング３８の端とそれに近接
したパイプのジャケットの端とをつなぐようにスリーブ
１を配置することにより、外側ジャケットに接合される
。この状態は第２図に示したパイプ接合部の左側に示さ
れている。ポットメルト接着剤ストリップは、高分子シ
ート２とパイプジャケット３４との間、およびシート２
とケース３８との間に環状の結合を作るように位置され
ている。

スリーブを、例えばガストーチにより加熱すると、接着
剤の層４，１０は、溶け、シーラントは軟化し、シート
２はζケーシングに適合するように収縮し、その結果、
ホットメルト接着剤層ＩＯと封止剤６は、パイプジャケ
ットとケーシングの重なっている部分（こあるあらゆる
空隙を満たし、ホットメルト接着剤のストリップ４は、
先に示したように環状の結合を形成する。装着されたス
リーブは図示したパイプ接合の右側に示されている。

ホットメルト接着剤層１０は、スリーブとケース３８の
間、スリーブとジャケット３４の間で結合を形成し、重
なっている部分でのスリーブの高い伸びモンユラスを確
実なものにする。本発明スリーブの改善された強度は、
装着されたスリーブにより供給されるシールをケーシン
グ３８によって決められる空隙１０に圧力を加え、一定
期間中の圧力の変化を監視するという、便利な方法でテ
ストすることを可能にする。テストは、ケーシングの壁
にある穴を通じて行える。

接合部からの熱損失を最少にするために、空隙４０に於
ける断熱を良くすることが必要である。

好ましくは、空隙は、発泡断熱材で満たされるのが良い
。発泡体は、ジャケット３８が接合部の上に位置される
前に、パイプ３０の未断熱部分のまわりに装着されるよ
うな、予備成形ブロックの形でも良い。しかしながら、
より好ましくは、穴４２を通じて、空隙４０の中に注入
された発泡性物・　　、　、　　　　　− 一３１−　　　　　　　　　　　パ　　・′Ｌ　　□　
　　　′ 質で、空隙を満たず方がよい。非発泡性流体の断熱物質
も穴４２を通じて、導入することができる。

断熱物質が入れられた後（かつ、必要ならば発泡が完了
した後）、穴４２は、断熱物質を水分から保護するため
に、好ましくは閉止される。これは、片方のパイプジャ
ケット３４から他方のパイプジャケットへ伸びるに十分
な幅を持つ単一のスリーブを用いて行なうことができる
。しかしながら、より良い結果は、高分子の裏打シート
５０と接着剤コーティング５２からなる閉止パッチ４８
で、穴４２を閉止した場合に得られる。裏打シート５０
は、好ましくは、寸法安定性のある架橋ポリオレフィン
が良く、接着剤５２は、好ましくはホットメルトまたは
他の熱活性化接着剤が良い。

、　　接着剤が、熱活性化性である場合、十分な接着の
ために必要な十分な熱が加えられた時を判断するために
、温度指示組成物（色が変化する塗料のようなもの）を
、裏打シート５０の露出部に施しておけばよい。閉止パ
ッチ４８は、プラグと共に用いて（良い。プラグは、穴
４２の中に残しておい、　９　、　　　” １．’、、’−”’　　　””、”””　　　　　　−
３２＝てもよく、あるいは断熱物質が仕込まれて、発泡
°、　　　、 が終了し、その後、閉止パッチを使用する前に取□　′
＼゛パ・り除くという一時的な使用でもよい。仕上がっ
た接合部の表面を非常に均一に保持したい場合、または
、地面の動きが、それをｉ傷し会うな構台は２５．　　
。

、　、　１　、　　　　　　　　　　　　　　　　　□
プラグを除去するのが好ましい。し゛かしなが、ら、　
　　　□ある状況のもとでは、プラグは、そのまま残さ
れ、閉止パッチは、付加的な保護のために使用される。

□゛　・一本スリーブの高圧力に対する耐久能力は、発
泡による断熱を、スリーブによって供されたシールを実
質的に損なうことなく、より高密度にできるということ
を確実なもの？こしている。

第３図は、本発明のスリーブが、断熱パイプ３０の間で
、いかに相対的に移動して調節するかを示している。ホ
ットメルト接着剤層１０は薄いので、ケーシング３８の
ジャケット３４に対する相対的な動きのために、接着剤
とポリエチレンシート８は、６０に於いて示されている
ように、切れてしまう。高分子シート２内の残留応力は
、このようにしてできた切れ目に、マスチック６を満た
し、それにより、接合部のシールを保持している。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図、第１ｂ図および第１ｃ図は、被覆されたスリ
ーブの断面図である。 、巣２図ゼよび第３図は、２本の断熱パイプｕ月の１４
、′。 接合部のまわ（りに位置させた第１ｃ図のスリーブ□を
示す−である。 ｌ・・・スリーブ、　　　　２・・・高分子シート、４
・・・接着剤ストリップ、６・・・マスチックストリッ
プ、８−補強シート、　　　　１ｏ・・封止剤、１４・
・・マスチックストリップ、３ｏ・・パイプ、３２・・
・断熱材、　　　　　　　　３４・・ジャケット、３８
・・・ケーシング、４２・・・穴、４８・・・閉止パッ
チ、５０・・・裏打シート、　　　５２・・・接着剤コ
ーティング。 特許出願人　エヌ・ヴ工・レイヶム・ ソシエテ・アノニム

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱回復性高分子シートから成り、長い基材を覆うた
   めのスリーブであって、 （ａ）使用時に、高分子シートと基材の間に於いて実質
   的に環状の結合を形成するように配置された熱活性化接
   着剤の第１層を、シートの主表面の第１領域に持ち、 （ｂ）シートの主表面の第２領域にシーラント層を持ち
   、 （ｃ）シーラント層の少なくとも一部分の上にあり、シ
   ーラントよりも大きい伸びモジュラスを有する封止剤の
   層を持つスリーブ。 ２、封止剤の層が、熱活性化接着剤の別の層である特許
   請求の範囲第１項記載のスリーブ。 ３、熱活性化接着剤の層と封止剤の層が、同じ物質から
   成る特許請求の範囲第２項記載のスリーブ。 ４、シーラント層と封止剤層との間の界面に、補強シー
   トを持つ特許請求の範囲第１〜３項のいずれかに記載の
   スリーブ。 ５、補強シートが、高分子物質、好ましくは、熱回復性
   高分子から成る特許請求の範囲第４項記載のスリーブ。 ６、断熱されたパイプの未断熱部分のまわりの空隙を断
   熱する方法であって、 （ａ）中空のケーシングで、パイプの未断熱部分を覆い
   、 （ｂ）そのケーシングの端と、それに近接するパイプの
   断熱部を、実質的に全周囲にわたりつなぐようにシーラ
   ント層が配置され、かつ、スリーブとパイプの断熱材の
   間に実質的に環状の結合を形成するように熱活性化接着
   剤の第１層が配置されるように、特許請求の範囲第１〜
   ５項のいずれかに記載のスリーブを、ケーシングの端の
   周りに装着し、 （ｃ）高分子物質を回復させ、シーラントと封止剤を軟
   化させ、かつ、熱活性化接着剤を活性化させるためにス
   リーブを加熱し、 （ｄ）パイプと中空ケーシングの間にあるパイプの未断
   熱部分のまわりの空間に断熱物質を供給することを含ん
   で成る方法。 ７、断熱物質が発泡性で、中空のケーシングの装着後に
   、該空間に供給され、断熱物質を発泡させる別の操作を
   も含む特許請求の範囲第６項記載の方法。 ８、該空間をシールするために１つまたはそれ以上のス
   リーブを装着した後に、該空間部にテスト圧力をかける
   操作を含む特許請求の範囲第６項または第７項記載の方
   法。 ９、パイプの継手であって、 （ａ）接合部分の手前で終わっている断熱材を持つ接合
   された２本の断熱パイプと、 （ｂ）パイプの接合部の露出した部分を覆う中空のケー
   シングと、 （ｃ）シーラント層が、ケーシングの端とパイプの断熱
   材の端を、実質的に全周囲にわたりつなぐように配置さ
   れ、かつ、スリーブとパイプの断熱材の間に実質的に環
   状の結合を熱活性化接着剤の第１層が形成するように、
   回復された特許請求の範囲第１〜５項のいずれかに記載
   のスリーブから成る継手。 １０、パイプを被覆する部品のキットであって、 （ａ）封止剤を含む第１高分子シートと、 （ｂ）熱回復性で、主表面の第１領域において熱活性化
   接着剤の層を持ち、主表面の第２領域に於いてシーラン
   ト層を持ち、シーラントの伸びモジュラスが、封止剤の
   それよりも小さいような第２高分子シートとを含んで成
   る部品のキットであって、加熱時に第２シートの熱活性
   化接着剤の少なくとも一部分が、第２シートをパイプに
   結合するように、第２シートとパイプの間に封止剤の層
   を配置することのできるような形と大きさのシートから
   成る部品のキット。 １１、第１シートが、高分子シート、好ましくは回復性
   の高分子シートから成り、少なくとも一部分は、封止剤
   で被覆された特許請求の範囲第１０項記載の部品のキッ
   ト。