JPS61200105A - ポリビニルケタ−ルの水溶解方法 - Google Patents

ポリビニルケタ−ルの水溶解方法

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JPS61200105A
JPS61200105A JP4158285A JP4158285A JPS61200105A JP S61200105 A JPS61200105 A JP S61200105A JP 4158285 A JP4158285 A JP 4158285A JP 4158285 A JP4158285 A JP 4158285A JP S61200105 A JPS61200105 A JP S61200105A
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JP
Japan
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water
ketal
polyvinyl
ketalization
degree
Prior art date
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Pending
Application number
JP4158285A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisafumi Nakamura
中村 尚史
Ichiro Sakurada
桜田 一郎
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KAKUYOKAI
Original Assignee
KAKUYOKAI
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はポリビニルケタールの水溶解方法に関するも
のである。
(従来の技術) 熱可塑性合成樹脂は、フィルム、その他の成形品に加工
されて包装材料、その他の材料として広く利用されてい
るが、水に不溶性である。近年、水可溶性の合成樹脂が
要望されている。例えば、病人の汚れた衣料を水溶性フ
ィルムに包装したまま洗濯し、洗濯中にフィルムが溶け
てなくなれば衛生上、取扱上有利である。また特定の目
的のために身体内で使用される成形品が、ある期間後に
体内で溶失されることは好ましいことである。また経口
薬を充填したカプセルが、ある条件下で徐々に溶解し、
薬が徐々に浸出してくるようなものが要望されている。
従来、水可溶性合成樹脂としてポリビニルアルコールが
知られているが、加熱乾燥されたポリビニルアルコール
を水に溶解するには水の沸点付近まで加熱しなけれずな
らず常温の水では不溶性である。一方ポリビニルアルコ
ールにケトン類を反応させて得られるポリビニルケター
ルは1機械的物性が優れフィルムその他の成形品に成形
できる合成樹脂であるが、ポリビニルアルコールのケタ
ール化反応が、ポリビニルアルコールのアセタール化反
応に比べて容易でなかったため、その性能の解析も十分
に行なわれず汎用樹脂として余り知られていなかった。
本発明者らは低温で水溶性の熱可塑性合成樹脂としてポ
リビニルケタールに着1」L、、ケタール化度5モル%
以上のポリビニルケタールは酸性水溶液中では下式のよ
うに脱ケタール化され、脱ケタール化されたポリビニル
アルコールは分子配列が乱れているため水溶性となるこ
とを見いだしたのである(特願昭58−.144164
号参照)。
−CH,−CH−CI(、−CH− →   −CH,−CH−CH,−CH−+    >
C=01    1    R′ CHOH しかしながら上記の水溶解法は、ポリビニルケタールが
脱ケタール化されたポリビニルアルコールが水溶性とな
るものである。本発明者らはさらに研究を続け、ケター
ル化度5〜25モル%のポリビニルケタールを温度30
〜45℃の中性またはアルカリ性の水で、ポリビニルケ
タールが脱ケタール化することなく溶解する方法を発明
した(特願昭59−29162号参照)。
(発明が解決しようとする問題点) 上記のポリビニルケタールを脱ケタール化することなく
水で溶解する方法は、温度が比較的に高いので、さらに
温度を低くした場合について引続き研究し、温度が低い
ほどケタール化度の範囲が広まることを見出だしたので
ある。
(問題点を解決するための手段) ケタール化度8〜60モル%のポリビニルケタールを温
度30℃未満の中性またはアルカリ性の水で溶解するこ
とを特徴とするポリビニルケタールの水溶解方法である
ポリビニルケタールの製造法として、ケトンをアルキル
ケタールに変化させてポリビニルアルコールと反応させ
る方法(西ドイツ特許第679792号公報参照)が知
られているが、本発明者らは、ポリビニルアルコールに
ケトンを直接に反応させてポリビニルケタールを製造す
る方法を発明し、先に特許出願した(特願昭58−14
41.63号参照)。
ポリビニルアルコールに反応させルケトン類としては、
アセトン、メチルエチルケ1−ン、ジエチルケトン、メ
チルプロピルケトン、エチルプロピルケトン、アセトフ
ェノン、メチルシクロへキシルケトン、シクロヘキサノ
ンなどが例示される。
この発明に使用されるポリビニルケタールは、上記の製
造法に制限されず、いかなる方法で製造されたものでも
よい。
この発明に使用されるポリビニルケタールのケタール化
度は8〜60モル%の範囲であり、このポリビニルケタ
ールが中性またはアルカリ性の水に溶ける温度は30℃
未満である。ポリビニルケタールの水溶性は、ケタール
化度の範囲と温度の範囲とに関係し、上限の温度30℃
未満の場合はケタール化度の範囲は8〜25未満モル%
であり、温度O′Cの場合は15〜60モル%であり、
上記ケタール化度の下限および上限は温度の変化に応じ
てほぼ直線的に変化する。上記の水の温度とケタール化
度との関係は図面のグラフに示すとおりであり、このグ
ラフは水多くの実験により得たものである。
(発明の作用) ポリビニルケタールが水に溶解するのは、ポリビニルア
ルコール中に導入された疎水性のケタール基が水と水様
構造を形成するためであり、温度が上昇すると上記水様
構造が破壊されて分子同士が凝集して白濁し、またケタ
ール化度が高い場合は分子全体を溶解状態に保ってきた
親水性の水酸基の減少によって水和量が減少しているの
で、僅かに上記水様構造が破壊されても白濁してくるた
め、高温の水に溶解しなくなるものと考えられる。
(実施例) 実施例1 ポリビニルアルコール(重合度1800) 5.0gを
ジメチルスルホキシド100m1に溶解したのちパラト
ルエンスルホン酸0.5gを加えて溶解させた。このポ
リビニルアルコール溶液にアセトン25.0m1(ポリ
ビニルアルコールの2基本モルに対して6.0モルに相
当)を加え、40℃の恒I!!槽中で20時間かくはん
して反応させた。反応終了後、IN−苛性ソーダ水溶液
を加えて完全に中和した。この反応物を酢酸エチルで沈
でんさせたのち減圧乾燥し、この乾燥物を80%メタノ
ールで溶解し酢酸エチルで沈でんさせた沈でん物を減圧
乾燥させる操作を2回繰り返して精製し、ケタール化度
49.4モル%のポリビニルケタール5.5gを得た。
このポリビニルケタールを80%エチルアルコールに溶
解し、この溶液から厚さ0.04nnのポリビニルケタ
ールフィルムを成形した。次いでこのポリビニルケター
ルフィルムを0℃のpH6,5の蒸溜水中、および円+
12のアルカリ性水溶液中で処理したところ、前者は5
0分間、後者は60分間で完全に溶解した。上記2個の
ポリビニルケタール水溶液中のアセトンをヨードホルム
法で定量したところ、アセ1〜ンは全く検出されず、溶
解ポリビニルケタールは全く説ケタール化されていなか
った。
更に上記のポリビニルケタール水溶液に1/ION −
塩酸水溶液10ccを加えて1時間放置して脱ケタール
化を行なわせたのちアセトンを定量したところ49.4
モル%であって、上記水およびアルカリ性の水ではポリ
ビニルケタールは加水分解されることなく水に溶解する
ことが分った。このポリビニルケタール水溶液の温度を
次第に上昇すると8℃において白濁した。
実施例2 実施例1と同じポリビニルアルコール溶液にアセトン1
2.5ml (ポリビニルアルコールの2基本モルに対
して3.0モルに相当)を加えた以外は実施例1と同様
に操作してケタール化度42゜0モル%のポリビニルケ
・タール5.12gを得、次いで実施例1と同様にして
ポリビニルケタールフィルムを成形した。このポリビニ
ルケタールフィルムをlOoCのPH6,5の蒸溜水中
、およびPH2のアルカリ性水溶液中で処理したところ
、前者は85分間、後者は100分間で完全に溶解した
。実施例1と同様にポリビニルケタール水溶液からはア
セトンは全く検出されず、ポリビニルケタールは脱ケタ
ール化されることなく水に溶解している。このポリビニ
ルケタール水溶液は14℃に昇温すると白濁した。
実施例3 実施例1と同じポリビニルアルコール溶液にアセトン5
.0m1(ポリビニルアルコールの2基本モルに対して
1.2モルに相当)を加えた以外は実施例1と同様に操
作してケタール化度29,4モル%にポリビニルケター
ル5.31gを得、次いで実施例1と同様にしてポリビ
ニルケタールフィルムを成形し、このフィルムを20℃
の円16.5の蒸溜水中、およびP!112のアルカリ
性水溶液中で処理したところ、前者は140分間、後者
は200分間で完全に溶解した。実施例1と同様にポリ
ビニルケタール水溶液からアセトンは全く検出されず、
ポリビニルケタールは加水分解されることなく水に溶解
している。このポリビニルケタール水溶液は25℃に昇
温すると白濁した。
実施例4 実施例1と同じポリビニルアルコール溶液にアセトン2
.09m1 (ポリビニルアルコールの2基本モルに対
して0.50モルに相当)を加えた以外は実施例1と同
様に操作してケタール化度19.6モル%のポリビニル
ケタール5.04gを得、次いで実施例1と同様にして
ポリビニルケタールフィルムを成形し、このフィルムを
0℃のPl+ 6.5の蒸溜水中、およびPI(12の
アルカリ性の水中で処理したところ、前者は180分間
、後者は200分間で完全に溶解した。実施例1と同様
にポリビニルケタール水溶液からアセトンは全く検出さ
れず、ポリビニルケタールは加水分解されることなく水
に溶解している。このポリビニルケタール水溶液は30
℃に昇温するも白濁することがなく、また加水分解もさ
れていなかった。
実施例5 実施例1と同じポリビニルアルコール溶液にメチルエチ
ルケトン2.02m1 (ポリビニルアルコールの2基
本モルに対して0.40モルに相当)を加えた以外は実
施例1と同様に操作してケタール化度13.6モル%の
ポリビニルケタール5.30gを得、次いでポリビニル
ケタールフィルムを0℃のPH6,5の蒸溜水中、およ
びpH12のアルカリ性水溶液中で処理したところ、前
者は500分間、後者は600分間で完性に溶解した。
実施例1と同様にポリビニルケタール水溶液からはメチ
ルエチルケトンは全く検出されず、ポリビニルケタール
は加水分解することなく水に溶解している。このポリビ
ニルケタール水溶液は30℃に昇温するも白濁すること
がなく、また加水分解もさ才していなかった。
(発明の効果) 従来水不溶性と考えられていたポリビニルケタールを3
0℃未満の温度で、しかも広い範囲のケタール化度のポ
リビニルケタールを加水分解することなく溶解すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はポリビニルケタールのケタール化度と水溶解温度
との範囲を示すグラフである。 特許出願人 財団法人 覚 誉 会 代理人 弁理士 坂 野 威 夫 l!    吉  1) 了  司 ケタール化!(引しclo) 手続補正帯 昭和60年4月40 1、事件の表示 昭和60年特許願第 41582    号2、発明の
名称 ポリビニルケタールの水溶W? 方法 3゜補正をするに 事件との関係  特許出願人 居  所  京都市中京区室町通二条南入蛸薬師町27
3番地名 称  財叩法人 覚誉会 7、補正の内容 (1)明に@男、第6頁5行目 「水と水様構造」を「水の水様構造」に訂正。 (2)明細書第9頁4〜.5行目 r29.4モル%にポリビニルケタール」全r29.4
モル%のポリビニルケタール」に訂正。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕ケタール化度8〜60モル%のポリビニルケター
    ルを温度30℃未満の中性またはアルカリ性の水で溶解
    することを特徴とするポリビニルケタールの水溶解方法
    。 〔2〕温度30度未満ではケタール化度8〜25未満モ
    ル%、0℃ではケタール化度15〜60モル%で溶解す
    る特許請求の範囲第1項に記載のポリビニルケタールの
    本溶解方法。
JP4158285A 1985-03-01 1985-03-01 ポリビニルケタ−ルの水溶解方法 Pending JPS61200105A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001066082A3 (de) * 2000-03-10 2002-01-24 Greither Peter Formkörper umfassend eine formkörperhülle und einen formkörperinhalt, insbesondere kapseln mit einteiliger kapselhülle, sowie verfahren zum herstellen von formkörpern und schutzschichten

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0346008A (ja) * 1989-07-14 1991-02-27 Csk Corp ロボット制御方式

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