JPS61195199A

JPS61195199A - 還元剤組成物

Info

Publication number: JPS61195199A
Application number: JP3593585A
Authority: JP
Inventors: 前川　和夫; 平八原
Original assignee: Asahi Denka Kogyo KK
Current assignee: Adeka Corp
Priority date: 1985-02-25
Filing date: 1985-02-25
Publication date: 1986-08-29
Also published as: JPH0451599B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は還元剤組成物に関するものである。

さらに詳しくは、本発明は衣類に付着した有色汚れを温
和な条件で容易に漂白することができ、かつ長期保存安
定性にすぐれた家庭用還元剤組成物に関するものである
０〔従来の技術〕今日、家庭用に広く使用されている漂白剤は次亜塩素酸
ナトリウムと過炭酸ナトリウムであるが、その性質上、
繊維の樵類によっては繊維を甚だしく損傷させたシ、ま
た汚れの種類によってはその漂白効果が極めて乏しいと
いう欠点がある。つｔシ、両漂白剤で羊毛、絹といった
動物性繊維を処理すると却って黄変させてしまう。また
、水道水中の鉄サビから由来する衣類の黄変や鉄化合物
を含む泥汚れに対する両漂白剤の効果は不十分であるか
または全くない。

このような繊維汚れに対して従来よ）還元系漂白剤が有
効であることが知られているが、とシわけ二酸化チオ尿
素（以下ＴＵＤと略示する）は還元力、保存安定性の面
を考慮した場合、家庭用還元漂白剤として最も適してい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ＴＵＤは無臭の白色粉末であシ、通常の状態ではほとん
ど変質せず安定な還元系漂白剤である。ＴＵＤはハイド
ロチＮファイト、ホルムアルデヒドナトリウムスルホ午
シラートニ水塩（ロンガリット）、酸性亜硫酸ナトリウ
ム等の還元系漂白剤と比べて保存安定性と還元力の点か
ら総合的に優れている。それゆえ、今日では繊維及び紙
パルプの漂白、有機化合物の酸化防止剤、写真工業、重
合触媒等に広く使用されている。とシわけ、繊維工業に
おいては絹や羊毛の漂白、バット染料等の染色用還元剤
、分散染料の還元洗浄剤に利用されている（東海電化工
業（東、商品カタログ「チックライト」参照）。

しかしながら、これらの繊維工業でのＴＵＤを用いた漂
白条件は通常８０〜９０℃といった高温かつかなシの量
の苛性ソーダを加えているために１本発明者らが目的と
する一般家庭用漂白には取扱い上の安全性を考慮した場
合好ましくないと判断される。さらには上記処理条件で
は鉄化合物を含有した汚れに対する漂白効果は不十分で
ある。

ＴＵＤを用いた還元剤組成物に関する従来技術は特許等
に幾つか散見される（特公昭４９−５８１１号公報、特
開昭５７−７５０９９号公報、特開昭５７−１２８７６
５号公報、特開昭５７−１２８７６６号公報、特開昭５
７−１２８７６７号公報、特開昭５７−１２８７６８号
公報、特公昭５８−５５０４０号公報）ｏしかしながら
、これらの特許に記載されている配合組成物の漂白効果
は未だ十分とは言えない。

すなわち、ＴＵＤにアルカリ剤やアミノカルボン酸塩を
配合した系では本発明者らが意図する鉄サビや泥汚れに
対して比較的低温下で迅速に除去することは困難である
。

本発明の目的は動物性繊維のみならず全ての繊維に対し
て漂白可能であシ、また鉄化合物を含む汚れに対して優
れた効果を発揮し、なおかつ長期保存安定性の良い漂白
剤組成物を提供する事にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らはＴＵＤの漂白効果を向上すべく、その配合
組成物について鋭意検討した結果、図ラスもＴＵＤ、炭
酸ナトリウム、アミノカルボン酸塩に特定の酸を配合す
ることによシ著しく高い漂白効果を見い出したのである
。この特定の酸の効果は、漂白液中のｐＨを最適に維持
するための調整剤の役割を果していると考えられるが、
それのみでは説明出来ないところもあシ、はつきシとは
分かつていない。

また、この特定の酸を配合した組成物は長期７　　　保
存安定性に優れておシ、長期保存後において異臭、黄変
もなく、ケーキングもしない。

本発明の還元剤組成物は必須の構成成分としてＴＵＤ、
アミノカルボン酸塩、炭酸ナトリウムと特定の酸を含有
するものである。

本発明のＴＵＤ、アミノカルボン酸塩、炭酸す）　ＩＪ
ウム、特定の酸を含有する還元剤組成物は液温２０〜５
０℃、ｐＨ７〜１０といった比較的温和な条件において
優れた漂白効果があるゆえ、一般の家庭の主婦に対して
取シ扱い上何ら危険を及ぼさない。

本発明に用いられるアミノカルボン酸塩とは例えば以下
の化合物のアルカリ金属塩である。

エチレンジアミン四酢酸（ＫＤＴＡ）　、ニトリロ三酢
酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢散（ａｚＤ
Ｔ＊）、ジエチレントリアミン五酢酸（ＤＴＰＡ）ｓ　
　）リエチレンテトラミン六酢酸、ヒドロキシエチルイ
ミノニ酢酸、ジヒドロキシエチルクリシン（ＤＩＧ）、
エタノールグリシン、ジェタノールグリシン。これらの
化合物のうち、特に好ましいのはエチレンジアミン四酢
酸とヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸である。

本発明に用いられる炭酸ナトリウムは通称ソーダ灰と言
われているものであシ、重訳と軽灰の２種類があるが、
保存安定性における耐ケーキング性と微粉の発生防止の
観点から重訳が好ましい。

本発明に用いられる特定の酸とは酒石酸、スルファミノ
酸のいずれか１つ又はそれらを任意に配合したものをい
う。これらの酸を含有した本発明の還元剤組成物を用い
て衣類を漂白処理した時には、漂白液のｐＨは所望の値
に調製することが出来、しかも漂白前後のｐＨを比軟的
安定に維持することが出来るので、優れた漂白効果が発
揮される。ここで所望のｐＨとは７〜１１、好ましくは
８〜１０の範囲である。

次に本発明の還元剤組成物を構成する４１！１１の成分
の還元剤組成物中の配合量について説明する。ＴＵＤの
配合量は３〜６０重量％（以下％と略）であシ、好まし
くは１０〜３０％である。

アミノカルボン酸塩の配合量は組成物中１〜５０％であ
シ、好ましくは５〜３５％である。炭酸ナトリウムの配
合量は５〜８０％であシ、好ましくは２０〜５０％であ
る。上記特定の酸の配合量は５〜５０％であシ、好まし
くは１０〜４０％である。また、漂白効果を十分に発揮
させるためＫは、炭酸ナトリウムと上記特定の酸を合わ
せた配合量がＴＵＤ配合量に対して少くとも１／２倍量
以上であシ、好ましくは３倍以上であることが好ましい
。

以上、個々の配合物に関して述べたが、優れた保存安定
性を得るために１アミノカルボン酸塩、炭酸す）　ＩＪ
クム、特定の酸はそれぞれ無水物が好ましい。

また、本発明の組成物には必要に応じて以下の如くの陰
イオン、非イオン、両性界面活性剤を配合することがで
きる。

アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、脂肪酸アマイド、脂肪酸アマイ
ドエチレンオキサイド付加物、アルキルアミンオキサイ
ド、イミダゾリウムベタイン、アルキルベタイン。

〔実施例〕

以下に実施例を示し、本発明を詳述するが、各側での実
験条件は以下の通りである。

ａ・　鉄封着汚染布の漂白汚染布の作成は以下の如くである。ナショナルミニミニ
洗濯機Ｎムー５２型内で塩化第二鉄２．８Ｆを水７！に
溶かし、水酸化ナトリウムで中性とする。金巾（浴比１
：３０）を入れ攪拌して不溶性水酸化第二鉄を付着させ
る〇すすぎ、脱水後アイロンによって乾燥した０色差計
によジノ為ンター白変値４５±２の布を汚染布とした。

漂白条件は還元剤組成物２．５ｒを水５００−に溶かし
、４０℃で１０分間浸せきした。漂白率は次式で求めた
。

Ｒｏ：汚染前の布の白変Ｒ８：汚染布の白変ＲＷ：漂白布の白変す、泥汚れ布の漂白市販園芸用土壌である赤玉土を加熱乾燥し、粉砕、ふる
い分けした後、ナショナルミニミニ洗濯機ＮＡ−３２型
内で泥２０ｔを水５！に入れ、綿メリヤス布を加えて攪
拌する０すすぎを３分、２回行ない、均一な汚染布を作
成する。漂白条件は項目ａ、鉄付着汚染布の漂白の場合
と同様である。色差計によ、６ｂ値を求め、漂白率を次
式で求めた０ｂｏ：汚染前の布のｂ値ｂ８：汚染布のｂ値ｂＷ＝漂白布のｂ値Ｃ１羊毛セーターの漂白市販の白地羊毛セーターを数日間着用し、ウール用中性
洗剤で洗濯する。この操作を１０回くシ返すことによシ
得られた黄ばんだセーターの一部を切シ取シ、試験布と
した０漂白条件および漂白率の算定は項目す、泥汚れ布
の漂白の場合と同様である。

ｄ、保存安定性試験還元剤組成物をポリエチレン製サンプル瓶に入れ、室温
にて３ケ月間放置し、色調、臭い、ケーキングの変化を
調べた。臭いおよびケーキングの評価基準はそれぞれ以
下の通シである。

臭いの評価基準 ○・・・無臭又はほとんど異臭なし Δ・・・明らかに異臭あシ ×・・・かなシ強い異臭ありケーキングの評価基準 ○・・・全く又はほとんどケーキングなしΔ・・・部分
的にケーキングしているＸ・・・全体がケーキングしている実施例１〜６．比較例１〜７表−１に各還元剤組成物を用いた時の３種の布の漂白効
果を示した。その結果、アミノカルボン酸塩または特定
の酸を配合しない組成物の漂白効果は劣っていた（比較
例１．２）０また、アミノカルボン酸塩の代シに、その
他の金属イオン封鎖剤を配合した組成物の漂白効果は劣
っていた（比較例３，４．５）ｏそれにひきかえ本発明
の組成物の漂白効果は優れていた（実施例１〜６）。

表−２に各還元剤組成物の保存安定性の結果を示した。

特定の酸としてクエン酸またはホウ酸を用いた組成物の
保存安定性は劣っていた（比較例６゜７）。それにひき
かえ、特定の酸として、スルファミノ酸、酒石酸を用い
た組成物の保存安定性は優れていた。

Claims

【特許請求の範囲】必須の構成成分として、二酸化チオ尿素３〜６０重量％、アミノカルボン酸塩１〜５０重量％、炭酸ナトリウム５〜８０重量％、酒石酸又は（及び）スルファミン酸５〜５０重量％を含有することを特徴とする還元剤組成物。