JPS6117691Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

本案の目的は、簡単で安価ないわゆる詰替式と
することにある。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、合成樹脂の扁平な身１と蓋２と
を後端で開閉自在に枢着３した化粧用コンパクト
において、身１に合成樹脂製の化粧枠付き皿体４
を取外し可能に嵌合し、該皿体４内に化粧料Ａを
収容したドラム５を納めて接着固定したものであ
る。

身１は、周壁１１の両側部１１ａ，１１ｂに左
右対称に浅く平坦な切欠１２，１２を設け、周壁
１１の前面に蓋２を支持するための係止凹部１３
を形成している。また、身１は、底１４内面にお
いて、周壁１１に隣接させて同一円周上に、複数
の係合突片１５…を等間隔で起立している。

化粧枠付き皿体４は、中央に上方に面して大き
な円形凹部４１を形成し、該凹部上縁から外向き
フランジ状に化粧枠４２を突設し、該化粧枠は、
身１の周壁１１内縁に嵌合するよう形成すると共
に、左右両側から更に身周壁の上記切欠１２，１
２に嵌合する指掛け突片４３，４３を突設し、且
つ、該指掛け突片の先端面にローレツト４４，４
４を設けている。また、化粧枠４２の下面から身
１の上記係合突片１５…へ係合する係合筒４５を
垂設し、而して、該係合筒４５による係合を以
て、身１へ嵌合した化粧枠付き皿体４が身１に支
持されている。

ドラム５は、合成樹脂製、アルミ箔製、その他
適宜材質から成り、化粧枠付き皿体４の円形凹部
４１内に嵌合するようこれに合わせて形成し、底
を円形凹部へ接着し固定している。

蓋２は、既存のものと大差なく、前端に身１の
上記係止凹部１３と係合する係止突片２１を設け
て、該係止突片による係止で閉じた蓋２が支持さ
れるようにしている。

如上の構成であるから、従来と同様に、蓋２を
開けて化粧に供することができる。ドラム５内の
化粧料Ａを使い果したときは、化粧枠付き皿体４
の指掛け突片４３，４３のローレツト４４，４４
に指を掛け、指掛け突片を押し上げれば、化粧枠
付き皿体４がドラム５共々に身１から外れる。そ
こで、ドラム５に化粧料の充満している別のもの
と差し替える。また、同様にして、種々の色や材
料の各種化粧料を納めた複数の化粧枠付き皿体を
用意しておき、随時好みに応じて差し替えてもよ
い。

本案によれば、身１において、化粧料Ａを収容
したドラム５を、化粧枠付き皿体４と共に交換で
き、いわゆる詰替え式にできて甚だ合理的であ
り、しかも、ドラム５を化粧枠付き皿体４と共に
交換するので、交換が極めて容易であり、交換に
際して周辺が化粧料でよごれることがなく、以前
の化粧料の残留分と後の化粧料とがまざり合うこ
ともない。また、各種の色、材料の化粧料を収容
した複数の化粧枠付き皿体４を用意して、好みに
応じて任意に差し替えて使用できる。そして、化
粧枠付き皿体４を身１内に嵌合させてはいても、
身１の周壁１１の適所に内外に開通する切欠１
２，１２を設け該切欠に対応させて上記化粧枠付
き皿体４の適所から指掛け突片４３，４３を突設
して、該指掛け突片をその切欠１２，１２に嵌合
させ、且つ、該指掛け突片４３，４３の先端面に
ローレツト４４，４４を形成しているので、化粧
枠付き皿体４を取外す際は、そのローレツト４
４，４４に指を掛けて指掛け突片４３，４３を押
し上げればよく、これにより嵌合が少々硬くとも
極めて簡単に取外すことができ、しかも、凹凸関
係を形成するだけであるから、コストアツプの要
因となることはない。

構造並びに製作簡単で安価に提供でき、実用上
頗る有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、分解斜視図である。 １……身、２……蓋、４……化粧枠付き皿体、
５……ドラム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扁平な身１と蓋２とを後端で開閉自在に枢着３
   した化粧用コンパクトにおいて、身１内に化粧枠
   付き皿体４を取外し可能に嵌合し、身１の周壁１
   １の適所に内外に開通する切欠１２，１２を設
   け、該切欠に対応させて上記化粧枠付き皿体４の
   適所から指掛け突片４３，４３を突設して、該指
   掛け突片をその切欠１２，１２に嵌合させ、且
   つ、該指掛け突片４３，４３の先端面にローレツ
   ト４４，４４を形成し、また、上記化粧枠付き皿
   体４内に化粧料Ａを収容したドラム５を納めて接
   着固定したことを特徴とする化粧用コンパクト。