JPS6117141Y2 - - Google Patents

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JPS6117141Y2
JPS6117141Y2 JP1981003525U JP352581U JPS6117141Y2 JP S6117141 Y2 JPS6117141 Y2 JP S6117141Y2 JP 1981003525 U JP1981003525 U JP 1981003525U JP 352581 U JP352581 U JP 352581U JP S6117141 Y2 JPS6117141 Y2 JP S6117141Y2
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water
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案はモルタル塗りに適した下地板に係わ
るものである。 従来、建物の壁面等にモルタル(セメントモル
タル)を塗布する一般的な方法は、塗布したい個
所に下地として木摺を取付け、木摺面に防水紙と
ラス網を張り、これらをステープルで止めた後
に、モルタル塗布がされるものであり、取付け現
場において手間がかかり、作業しにくいものであ
つた。 そこで、防水加工表面に直接にモルタルを塗布
する下地が案出され、一部において使用されてい
る。しかしながら、この下地板を使用する方法
は、従来施工法における防水紙とラス網を使用し
ないで済むものであるが、従来のものは塗布する
モルタルの水引き性(吸水性)および仮接着性に
難点があり、硬化したモルタル層の強度低下、剥
離、あるいはひび割れなどを生じ、良好な硬化モ
ルタル層が得られない欠点があつた。そして、良
好な硬化モルタル層が得られない主要原因として
は、塗布モルタルに対する適度な水引き性(吸水
性)と安定した仮接着性を下地板に保有させるこ
とが難しい点にあつたが、本考案者はこの難点を
解消し、さらに防水防湿性をも改良し、本考案を
なし得たものである。 すなわち、本考案の目的は取付けが容易であ
り、水分含有量約60〜65重量%(以下、単に%と
略記する。)の通常使用されるモルタルの塗布に
適し、かつ塗布されたモルタルの水引き性および
仮接着性が良好で、良質の硬化モルタル層が形成
され、しかも施工に際しての作業性を向上させ得
る、モルタル施工用の下地板を提供することにあ
る。また、本考案の他の目的は防水防湿性が高
く、施工後の硬化モルタル層に亀裂が生じた場合
においても雨水湿気等の内部浸入を確実に防止し
得る、モルタル施工用の下地板を提供することに
ある。 一般に、塗布されるモルタルはその塗布作業面
より、モルタル中のセメントに対し約60〜65%の
水が加えられるが、強度、性能等の良好なモルタ
ル層となすモルタル含有水分は約35〜45%とされ
ていて、塗付け初期に約20〜30%の水分が塗布側
に吸収されることが好ましいものであり、本考案
においてはこの点を良好になし得るようにしたも
ので、通常、使用される水分約60〜65%量のモル
タルにて高強度で、ひび割れしにくい良質の硬化
モルタル層を得ることができるものである。そし
て形成される硬化モルタル層はひび割れしにくい
ものであるが、本考案の下地板には防水性の層部
が設けてあり、硬化モルタル層にひび割れが生じ
た場合でも、雨水などが内部に浸入しないもので
ある。 また、モルタル仕上げをなう部分の多くは防水
防湿性を必要とするが、従来モルタルの下地を作
る場合には防湿を行なうことは施工上困難であ
り、最近のように壁面内部を断熱することが普通
になると壁材を防湿しておかないと内部結露の原
因になる。従来用いられているモルタル下地板で
は300〜500g/m224Hr.程度の水分透湿性があ
り、本考案下地材(下地板)では約0.5〜20g/m2
24Hr.程度の水分透湿性となし、壁面の防湿性を
一層高め、とくに風呂場、台所等に適するように
しようとするものである。 次に本考案を図示の一実施例により説明する。
図において、1は長方形状の下地板であつて、水
質単板、木質合板、あるいは無機質不熱板などの
板体2の上面側の全体に、防水性の樹脂接着剤を
塗り、この接着剤の全面に、防水防湿性のフイル
ム4を接着し、さらにこのフイルム4上の全面に
樹脂接着剤を塗り、該樹脂接着剤面に、多孔性不
熱板を重ねて接着せしめることにより、形成され
ていて、板体2と、多孔性不熱による多孔性不熱
層5が防水性のモルタル4を含有させた防水性の
樹脂接着剤層3にて一体状に強固に接着されてい
るものである。前記樹脂接着剤層3にはエマルシ
ヨン樹脂系、ビニルウレタン系などの防水性の接
着剤が用いられる。前記フイルム4はアルミは
く、ポリエチレン、プリプロピレン、ポリエステ
ルなどの材質よりなり、たとえば9μ〜20μの所
定厚で水分透湿性が約0.5〜20g/m224Hr.の防水
性び防湿性の高いフイルム4が用いられる。前記
多孔性不熱層5は多孔質で吸水性を有する材質の
もの、すなわち、石線パルプセメント質、硅酸カ
ルシユーム質、石膏質あるいは発泡コンクリート
質のうちいずれかのものよりなり、この一定厚の
板体(層体)が用いられる。これらの材質の板体
は試験によれば、たとえば、比重1.3で厚さ3mm
のもので吸水率が約30%、比重1.8で厚さ3.0mmの
もので吸水率が約20%、比重0.85で厚さ2mmのも
ので吸水率が約55%程度であり、この板体(層
体)に、通常塗布されるモルタルを塗つた場合に
は、吸水後のモルタル水分が丁度約35〜45%にさ
れて硬化され、強度の大きいものとなるので都合
がよい。なお、本例では板体2として合計厚6mm
の3プライした木質合板が使用され、多孔性不熱
層5として厚さ3mm、吸水率30%(JIS−A5403
の測定法による。)のパルプセメント板が使用さ
れている。そして、本例のフイルム4としては厚
さ20μで水分透湿性10〜20g/m224Hr.のポリプ
ロピレンフイルムが使用され、樹脂接着剤層3と
してはビニルウレタン接着剤(光洋産業KK製
造)100重量部に、タルク20重量部と、架橋剤15
重量部とを配合した配合接着剤(ビニルウレタン
樹脂固形分約48%)が、プロピレンフイルムの両
面に塗布(塗布量300g/m2)されている。 さて、下地板1を利用するに際しては、モルタ
ル塗りをする所定の壁部に胴縁等の枠材6を取付
け、多孔性不熱層5を外側に向けた下地板1を枠
材6に釘7〜7付けし、下地板1を順次枠材6に
固定する(第2図参照)。次いで、固定した下地
板1〜1の多孔性不熱層5〜5上に、水と混練し
たモルタルを塗布する。本例のモルタルはセメン
ト対砂対水の混合が比が1対3対0.65よりなるも
の(セメントに対する含水率65%)で、厚さ10mm
となるように塗布され、モルタル層8とされる。
下地板1の多孔性不熱層5は吸水性が良いので、
塗布されるモルタルは水引き性が良好であり、多
孔性不熱層5面に対する付着性(仮付着性)が高
く、従来のようにラス網を使用しなくても乾燥後
には強固に接着されたモルタル層8となる(第3
図参照)。 なお、試験によれば本例の下地板1面に前記し
た組成のモルタルを塗布した場合の、モルタルの
水引き性は、第1表に示す如く、厚さ8mmのモル
タル乾燥面(セメント対砂比、1対3)に塗布す
る場合の水引き性と同様に良好であつた。
【表】 なお、この試験におけるモルタルの塗布厚は10
mmであり、本例び対照の塗布手段はコテにて同様
に行なつた。第1表中における%は塗布したモル
タル中のセメントに対する残留水分量である。 また、他の試験によれば、本例下地板1におけ
るモルタル層の接着力は第2表に示すように良好
であつた。
【表】 なお、接着力はJIS−A6907の引張り試験に準
じて行なつたものであり、乾湿繰返し試験は70℃
3時間水中、60℃3時間乾燥するJAS乾湿繰返し
試験に準じて行なつた。ラス網と木見の接着力は
100本/m2のステーブルの引抜強度の合計より算
出した。 して、本例下地板1の防湿性は第3表に示すよ
うに良好であつた。
【表】 なお、透湿度試験はJIS−Z0208による。 また、本例においては防水性の樹脂接着剤層3
にポリプロピレンのフイルム4を介在せしめたた
め、樹脂接着剤層3にひび割れなどの不都合が生
じた場合、あるいは該層形成時に樹脂接着剤塗布
の不完全な部分があつた場合においても防水性お
よび防湿性は介在せしめたフイルム4により良好
に保持される。 以上説明のように、本考案は合板などの板体の
表面に、石線バルブセメント質、硅酸カルシユー
ム質、石膏質あるいは発泡コンクリート質のうち
いずれかのものよりなり、かつ吸水性で無機質の
多孔性不熱層を、防水性の樹脂接着剤層にて接着
せしめてなる下地板であるめ、モルタル塗りにす
る箇所に釘付け等により容易に取付けができ、取
付けた下地板の多孔性不熱層は吸収性でかつ多孔
性であり、モルタルの付着性が良好である。そし
て本考案においては多孔性不熱層の吸水率を約20
〜55%となしかつ厚さを約1〜5mm範囲内の一定
になしたので、セメントに対する水分が約65〜60
%の通常使用されるモルタルを塗布した際、モル
タル中の20〜30%の水分が多孔性不熱層に吸収さ
れるので塗布モルタルが付着性が良く、適切な水
分量でモルタルが硬化し、高強度でひび割れのな
い硬化モルタル層が形成される。そして、本考案
下地板は防水性の樹脂接着剤層を有し、しかも樹
脂接着剤層の全面には防水防湿性のフイルムを介
在せしめてあるため、形成された硬化モルタル層
にひび割れが生じた場合においても雨水、湿気等
は内部に浸透しないものである。とくに本考案下
地板の接着層には水分透湿性が約0.2〜20g/m2
24Hr.の防水防湿性のフイルムを介在させたの
で、樹脂接着剤層の防水性及び防湿性が一層高め
られ、雨水、湿気等は該層にて確実に防止される
ものである。なお、本考案の下地板は防水防湿性
にすぐれたモルタル層が形成できるので、風呂
場、台所などの壁面用などに適するものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すもので、第1図は下
地板の斜視図、第2図は壁面に下地板を固定した
状態の使用説明図、第3図は固定した下地板面に
モルタル層を設けた状態を示す使用説明図であ
る。 1……下地板、2……板体、3……樹脂接着
層、4……フイルム、5……多孔性不熱層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合板などの板体の表面に、防水性の樹脂接着剤
    層を介在せしめて、吸水性でかつ無機質の多孔性
    不熱層を接着し、該多孔性不熱層には水分含量約
    60〜65重量%のモルタルが塗布される下地板であ
    つて、前記接着剤層には水分透湿性が約0.5〜
    20g/m224Hr.の防水防湿性のフイルムが該接着
    剤層の全面に含有されていて、かつ前記多孔性不
    熱層は石線パルプセメント質、硅酸カルシユーム
    質、石膏質あるいは発泡コンクリート質のうちい
    ずれかのものよりなり、かつ、吸水率約20〜55重
    量%で約1〜5mmのほぼ一定厚さにされてなるこ
    とを特徴としたモルタル施工用の下地板。
JP1981003525U 1981-01-13 1981-01-13 Expired JPS6117141Y2 (ja)

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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5036613A (ja) * 1973-08-07 1975-04-05
JPS55590U (ja) * 1979-06-26 1980-01-05

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