JPS6116948A - 塩化ビニール樹脂用可塑剤 - Google Patents

塩化ビニール樹脂用可塑剤

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JPS6116948A
JPS6116948A JP59135272A JP13527284A JPS6116948A JP S6116948 A JPS6116948 A JP S6116948A JP 59135272 A JP59135272 A JP 59135272A JP 13527284 A JP13527284 A JP 13527284A JP S6116948 A JPS6116948 A JP S6116948A
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viscosity
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vinyl chloride
reaction
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Satoru Matsumoto
哲 松本
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Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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Research Development Corp of Japan
Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は農業用ビニールハウスの被覆用あるいは温室、
保温等用として使用するビニール樹脂または塩化ビニー
ル樹脂軟質可塑化成形物に関する。
更に詳しくは可塑剤の揮発減少が少なく、特に耐寒性が
優れ、引裂強度及び耐衝撃強度も低下することが々い農
業用ビニール樹脂または塩化ビニール樹脂軟質可塑化成
形物に−する。
従来技術 従来、農業用ビニールハウス被覆用可塑化成形材料とし
て、ビニール樹脂または塩化ビニール樹脂からなる軟質
可塑性フィルムまたはシートが広く使用されている。
これらの農業用のビニール樹脂または塩化ビニール樹脂
の可塑化剤としては、(1)主としてジ−2エチルへキ
シルフタレート(以下DOPと略記する)が使用され、
(2)耐揮発性可塑剤としてはジオールとアジピン酸と
から製造されたポリエステル類が使用されている。
しかし、前記(1)のDOPは0°C以下の低温に々る
と、引裂強度及び耐衝撃強度が弱くなシ、寒冷地では使
用できない。
前記(2)のジオールとアジピン酸を主成分としたポリ
エステル類からなる耐揮発性可塑剤としてはジオール成
分、末端−官能性アルコールあるいは−塩基酸を加えて
反応させ、また分子量を変えた種々なものがある。これ
らのポリエステル類の大部分が分子量1000〜400
0のものであ如、その分子量分布が必ずしも均一でない
ため、低分子オリゴマーに起因する揮発性を少なくする
必要性から分子量の平均値を必要以上のものとしている
分子量が大きくなるに伴って分散性が悪くカリ、可塑性
がDOP 、 DOA (ジ−2エチルへキシルアジペ
ート)よυも大幅に劣ると言う欠点がある。従って、こ
のポリエステル類はDOPまたはDOAと混合使用する
ことが従来性われている。
発明の目的 本発明は従来の農業用ビニール樹脂または塩化ビニール
樹脂軟質可塑化成形物の欠点を解消すべく彦されたもの
で、その目的は夏期を経過しても可塑性が低下すること
が々く、且つ耐寒性が優れ、引裂強度及び耐衝撃度も低
下することがない寒冷地の使用にも適する農業用ビニー
ル樹脂まだは塩化ビニール樹脂軟質可塑化成形物を提供
するにある。
発明の構成 本発明者は前記目的を達成すべく鋭意研究の結果、従来
のアジピン酸とジオールの縮合反応により生成するポリ
エステル類可塑剤は前記のよう々欠点があるが、エステ
ル交換反応によって、生成させた一般式RO(−00(
OH2)4000R’ O+−r100(OH2)40
00Rで示される複合エステルを可塑剤として使用した
ビニール樹脂または塩化ビニール樹脂の可塑化成形物は
、従来の欠点を解消し得られることを究明し得た。この
知見に基いて本発明を完成した。
本発明の要旨は、エステル交換反応で製造された一般式
RO+00((31(2)4000R’O+nCo(O
H2) 4Co OR(ただし、n−1〜5の数、Rは
炭素数2〜9のアルキル基、R′は炭素数2〜6のジオ
ールまたはエーテルアルコールのアルコール残基を表わ
す)で示される複合エステルからなる可塑剤を使用した
ことを特徴とする農業用ビニール樹脂または塩化ビニー
ル樹脂軟質可塑化成形物にある。
本発明におけるエステル交換反応は次の2方法で行うこ
とができる。
(1)  アジピン酸と過剰量の一官能性アルコールを
脱水エステル化触媒、例えばブチルチタネートの存在下
で脱水エステル化を行いジアルキルアシヘートを製造す
る。このジアルキルアジベートに一モル量以下、好まし
くは丁〜百モル量のジオールを添加し、脱アルコール反
応を行いながらエステル交換反応を行う方法。この反応
におけるアジピン酸ジエステルの理論必要量はジオール
・1モルに対し2モルであるが、それより過剰であるこ
とが好ましい。ジオールを過剰に使用スると、エステル
アルコールの副生を防止しながら可塑性の優れた前記一
般式で示されるn=1であるビス化合物を少なくとも半
分以上含んだ複合エステルを製造するのが容易であるか
らである。
(2)  通常のアジピン酸ジエステルの製造反応時に
、至モル量以下、好ましくは1〜1モル量のジ第−ルを
添加して、脱水エステル化反応を行い、脱水エステル化
反応に引続いて脱アルコールエステル交換反応を行う方
法。
この方法においても、ジオール量がシー1モル量が好ま
しい理由は前記(1)の方法に述べた通りである。
上記のいずれの方法も脱アルコールエステル交換反応を
経て製造される。このような方法によると、可塑性の優
れたビス化合物を多く含まれる複合エステルを容易に製
造し得られ、また複合エステルの揮発性因子となる反応
中間体であるエステルアルコールも反応して、反応中間
体を含まない複合エステルが得られる。
本発明において使用する複合エステルの可塑剤の分子量
はDOAと従来のポリエステル類の中間で500〜10
00であシ、その構造はジオールビスアルキルアジペー
ト及びそれに近い複合エステルオリゴマー類で、その組
成は次の式で示される。
HOOO−A−000Hをアジピン酸、HO−R’−O
Hを2官能性ジオール、ROHを1官能性アルコールと
して表わし、夫々酸及びアルコール残基をA、R及びR
′と表わすと、ROOOAOOOR’−000AOOO
R(ジオールビスアルキルアジペートリと、RO+00
ム0OOR’O+n00AOOOR(nは2〜5)とか
らなる。
その反応式を示すと、次の通υである。
HOOOACOOH+ ROH−+ROOOAOOOR
ROOOAOOOR+ OHR’ OH−+RO(00
A000R’O)nOOAO0ORHOOOACOOH
+ OHR’OH+ ROH−−→ROOOAOOoR
’OH+ R’0OOAOOOR→RO(OOAOOO
R’0) 0OAOOORこのジオールビスアルキルア
ジペート(以下ビス化合物と記載する)を定量的に製造
することは困難で、n=2〜5のオリゴマーが副生ずる
。このオリゴマーを分離精製しなくても、揮発性の未反
応物さえ除去すればよく、オリゴマーの含有によりビス
化合物の可塑性を大幅に悪化させることはない。しかし
、その副生物の量及びその分子量が多くなるに伴い溶液
粘度が上昇し、可塑性が悪くなる。
2塩基酸はアジピン酸を使用するが、これに他の2塩基
酸を混合使用しても差支えない。
2官能性アルコールのジオールとしては、炭素数が2〜
6の主鎖を有するジオニル及び更に側鎖を持つジオール
であって、例えばエチレングリコール、1.2−または
1.3−プロパンジオール。
1.3または1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキサ
ンジオール、2.2−ジメチル1.3−プロパンジオー
ル、 2−)スル2−エチル1.3−プロパンジオール
、ジエチレングリコール、トリエチレンクリコール、ジ
プロピレングリコール、トリプロピレングリコール等が
挙げられる。
このジオールの種類によって生成するビス化合数1〜9
のアルコールが挙げられ、これ等の混合アルコールであ
ってもよい。アルコールの種類ニよって、オリゴマー類
の粘度、及び可塑性が変化スル。ブチル〜ヘキシルのア
ルコールが好ましい。
炭素数が多くなると高粘度になり可塑性が悪化する。
従って、本発明の可塑剤は分子量が430〜1000、
粘度は20〜600 cpsの範囲であることが好まし
く、複合エステル中のビス化合物の含量及びオリゴマー
の分子量は、製造する原料及び条件によって変化するが
、ビス化合物を主としく半分以上)たものを生成するよ
うに製造することが好ましい。
その反応において脱アルコールエステル交換触媒例えば
テトラブトキシチタンまだはアルキルチタネート(ポリ
マー)等を使用し、更に2エチルヘキサン酸錫等の2価
錫化合物は着色防止効果があり、これ等の単体または混
合物を用いることが良い0 実施例 以下の実施例における可塑剤としての評価は、塩化ビニ
ール樹脂の平均分子量1300のものを使用し、該樹脂
100重量部(以下部と記載する)に対し、錫系安定剤
10部、ステアリン酸カルシウム0.3部及び可塑剤5
0部、80部を混合して165°Cで約2分間ロール上
で混練した後、1咽厚さのシートを作成し、表面硬度並
びに加熱域量を測定した。
可塑化効率は、DOPについて50部及び80部を混合
したものの表面硬度の測定平均値87.8及び78を、
横軸に部数、縦軸に硬度をとって作図し、2点を結んだ
直線に平行線を引いて可塑化効率を算定した。すなわち
、可塑剤の50部及び80部の測定点から同上直線上に
至るまでの距離の平均値を求めて平行な直線を引き、 
DOP 50部と同じ硬度を示す可塑剤量を可塑化効率
とした。従って低い値である程優れた可塑化効率であり
、可塑性のよいことを示す。
硬度はJIS 6301に準じて表面硬度を測定した。
実施例1〜5 DOA 、!: )ジプロピレングリコールを、それぞ
れ、モル比で6対1 、4.7対1,4対1,3対1,
2対10割合で混合し、これに触媒としてテトラブトキ
シチタン1f、着色防止の助触媒として2−エチルヘキ
サン酸錫0.5 fを加えて、エステル交換を行った。
反応容器を15mmHgの減圧下で140〜190°C
で加熱攪拌し、エステル交換反応によって生成する2−
エチルヘキノールを回+1!I!L々から行った。反応
終了後、水5〜101を加え、100’Cで1時間攪拌
することによって触媒を不活性化し、活性白土と共に濾
過し、次いでアルカリ洗浄及び熱水洗浄を行って酸性成
分を除いた後、200°C,1m減圧下で処理して未反
応DOAを除いて目的とする複合エステルを得た。得ら
れた複合エステルの平均重合度n、溶溶液粘度再可塑化
効率び加熱減量を示すと次の通りであった。
実施例 平均分子量 溶液粘度 可塑化 加熱減量(c
ps)  効率 (%) 実施例1  略n=1    108   47.5 
 1.23(6対1) 実施例2  同 上    112   51   1
.76(4,7対1) 実施例3 n=1.43    114   49  
 1.53(4対1) 実施例4   n=1.47    125   50
   1.41(3対1) 実施例5   n=2.38    195   52
   1.56(2対1) 比較例 DOP(50部)370      70   50 
  13なお、cpsは21°Cにおけるセンチボイズ
の測定値、加熱減量は160°Cで2時間した時の加熱
減量である。
実施例6.7 DOAトシプロピレングリコールを6モル対1モル及び
2モル対1モルの割合で混合し、これにプチルチタネー
)14及びオクチル酸錫0.5 fの存在下でエステル
交換を行った。前記実施例と同様な後処理を行い複合エ
ステルを得だ。得られた複合エステルの粘度はそれぞれ
72 Cps 、 112 Cpsであシ、可塑化効率
は46 、485で、加熱減量は3.07%、 3.0
1%であった。
実施例8.9 DOAトジエチレングリコールをモル比で5対1及び3
対1の割合で混合したものを使用し、前記実施例と同様
にして減圧下脱アルコールを行いながらエステル交換を
行った。次いで、前記実施例と同様な後処理を行って複
合エステルを得た。得られたそれぞれの複合エステルの
粘度は600p8 。
123 cps 、可塑化効率は45.5 、45、揮
発減量は4.9%、2.1%であった。
実施例8では揮発減量が幾分多いが、エステル交換反応
が不十分で、未反応エステルが200°C/1wHgの
減圧蒸留では完全に除去されなかったためである。
実施例10.11 DOA 、!: 1゜3ブタンジオールをモル比で5対
1及び3対1の割合で混合したものを使用した以外は前
記実施例と同様にして複合エステルを得た。得られたそ
れぞれの複合エステルの粘度は65 C1pS。
102 cps 、可塑化効率は43.2 、45.5
、加熱減量は1.37%、1.09%であった。
実施例12 DOAと1.4ブタンジオールをモル比で5対10割合
で混合したものを使用した以外は前記実施例と同様にし
て複合エステルを得た。得られた複合エステルの粘度は
89 Cps 、可塑化効率は50、加熱域1:は2.
0%であった。
実施例13 DOAと1.6ヘキサンジオールをモル比で5対1の割
合で混合したものを使用した以外は前記実施例と同様に
して複合エステルを得だ。得られた複合エステルの粘度
は93゜8cps、可塑化効率は45.5 、加熱減量
は1.26%であった。
実施例14 アジピン酸2モルとブタノール6モルに、ブチfivチ
タネ−) 0.59.助触媒2エチルヘキサン酸錫0.
5 Fを加え、脱水エステル化反応を行い、酸価を0.
12とした。減圧下ブタノールを除去し、次いでエチレ
ングリコール0.5モル(アジピン酸ジブチルに対する
ジオールのモル比5対1)を加え、200 m 〜15
0 m ノ減圧下、130〜18o°cテ生成するブタ
ノールを除去し、留出液を再循環して計算量のブタノー
ルが留出するまで反応を行い、最後に180°C,18
mHg下で加熱攪拌した。
既知の方法で脱触媒、後処理を行い、次いでジブチルア
ジペート及び少量の反応中間体を蒸留除去した。
得られた複合エステルの粘度は29 cps 、可塑化
効率は42.5 、加熱減量は6.98%であった。
前記の方法で得られた複合エステルを0.4mmHg下
で蒸留すると、沸廃225〜230°C1粘度は34.
2cps 、可塑化効率は40、加熱減量2.0%のエ
チレングリコール、ブタノール、アジピン酸より得られ
る複合エステルのエチレングリコールビスジブチルアジ
ペート純品が得られる。この複合エステルをビニール樹
脂100重量部に対し50重量部を使用してフィルムを
作杉、低温柔軟温度を測定した結果−31,6°Cであ
った。蒸留残は粘度が112.4cps、融点15〜2
4℃の固体を含むn−2,3,4,5を含むろう状エス
テルであり、その可塑化効率は46.5 、加熱減量は
0.7%である。
なお、エチレングリコールの反応割合を多くすると得ら
れる複合エステルは個体を含むろう状物となる。
実施例15 アジピン酸ジブチルを脱水エステル化反応で製造し、未
反応ブタノールを蒸留除去した後、1モルIのジプロピ
レングリコールを加え、弱減圧下、160〜180°C
でエステル交換反応を行った。得られた複合エステルは
、粘度56.3CpS、可塑化効率47.5、揮発減量
2.48%であった。
蒸留によって得られた240〜245℃70.3mKg
の液状物は、粘度63゜acps、可塑化効率46、揮
発減量3.17%であった。
実施例16 2モルのアジピン酸ジブチルに0.4モルの1.3ブタ
ンジオール(ジエステルとジオールのモル比5対1)を
加え、弱減圧下(18wnHg) 120〜180°C
で加熱攪拌してエステル交換反応を行った。
得られた複合エステルは、粘度46 CjpS 、可塑
化効率37、加熱減量4゜94%であった。
得られた複合エステルを減圧下で蒸留し、239〜24
3℃10.5餌Hgの1.3プクンジオールビスプチル
アジペートの純品は、粘度55゜acps、可塑化効率
40、加熱減量1.07%であった。
蒸留残として得られたものはn=2及び3.4゜5のオ
リゴマーの混合物で、粘度153 C1pS 、可塑化
効率43゜5であった。
前記ジエステルとジオールのモル比を代え、3モル対1
モルで得られる複合エステルの蒸留残け、粘度240 
Cps s可塑化効率45である。
1.5モル対1モルの複合エステル蒸留残は分子量の高
いものが多く、粘度308 ops 、可塑化効率46
.5である。
このように反応モル比の割合が小さくなると分子量が大
きくなυ粘度も増大し、可塑化効率は悪化する。アジピ
ン酸ブチルエステルの場合は反応モル比が1゜5対1で
あっても、 DOPの可塑化効率はDOPに比べて良く
なる。前記のいずれのモル比の場合においても加熱減量
は1%以下である。
耐熱性試験 前記モル比5対1の場合の蒸留複合エステル(精製ビス
化合物)を塩化ビニール樹脂100重量部に対し50重
量部を混練してフィルムを作如、87℃の熱風循環式加
熱炉中で加熱して表面硬度を測定した。8週間連続加熱
しても表面硬度は90に到達せず、揮発減量も0.3%
以下であった。
これに対し、従来の可塑剤を使用し同様フィルムを作り
試験した結果は、DOPでは3週間後、DBPでは7日
以内、 DOAでは10日後で表面硬度は90以上の値
となった。
低温特性 前記フィルムの柔軟温度(JIS K6745に基いて
測定)は−30,2°Cであった。これに対し、DOP
を使用したものの柔軟温度は−23,6°Cであった。
以上のように、本発明の複合エステルの可塑剤を使用す
ると、耐熱性、低温特性が顕著に優れたものとなる。
実施例17 ジブチルアジペートと1.6ヘキサンジオールをモル比
で5対1で混合した混合物を使用して実施例1と同様に
してエステル交換反応させて複合エステルを製造した。
得られた複合エステルは、粘度59.10pSt可塑化
効率45,2、加熱減量3.87%であった。
実施例18 ジブチルアジペートと1.2プロパンジオールの混合比
をモル比で、5対1,3対1 、1.5対1の混合物に
、ブチルチタネートを加えてエステル交換反応させた。
得うれり複合エステル(1,2プロパンジオ一ルビスプ
チルアジペート純品)の沸点は230〜240’C/ 
0.5 am Hgで、粘度は3c+cps、可塑化効
率は45であった。蒸留残液のオリゴマーは粘度、可塑
化効率、加熱減量は下記の通りであった。
混合比 粘 度  可塑化効率 加熱減量(cps )
          (%)5対1  194   4
8.5   2.63対1  279    53.8
   1%以下1.5対1  558.5   54.
1   1%以下8週間の耐熱性試験結果硬度は変化せ
ず、揮発減量は0.3%以下であった。
実施例19 ヒドロオキシエチルブチルアジペートを経て複合エステ
ルを製造するエチレングリコールビスアジペートの製造 2.1モルのアジピン酸と0.7モルのエチレングリコ
ール及びブタノール2.1モルの混合物に、脱水エステ
ル反応触媒としてプチルチタネー) 0.521共沸溶
剤として601のトルエンを加えて脱水エステル化反応
を行い、除去される水の留出割合が30〜90%のとき
にブタノール1.4モルを添加して反応させた。14時
間後に酸価が0.12となった。
次いで、減圧下でトルエン、ブタノール未反応物を回収
した後、100〜18割+Hgの減圧下、180°Cで
ブタノールを除きながら約4時間反応させた。
得られた生成物は粘度が42 cpsで、エチレングリ
コールビスブチルアジペートを主とする複合エステルで
あった。蒸留によって、57重量%のビス化合物が得ら
れた。蒸留式は、結晶を含む油状物であった。
蒸留複合エステルの可塑化効率は43で、揮発減量は1
.2%であった。
実施例20 アジピン酸2.1モル、1.3ブタンジオール0.7モ
ル、ブタノール0.7モルの混合物を使用し、実施例1
9と同様にしてブタノール2.1モルを添加しながら脱
水エステル化反応を行った。該反応は実施例19と同様
に反応処理して複合エステル混合物285fを得た。そ
の粘度は52 CpFi 、再製化効率は42、加熱減
量は1.8%であった。
蒸留によってビス化合物が52重量%得られた。
その柔軟温度は−30,2°Cであった。
実施例21 アジピン酸2モル、1.2プロパンジオール1.0モル
及びブタノール0.5モルの混合物を使用し、実施例1
9と同様にして反応中2.5モルを滴下し脱水エステル
化反応を行った。14時間後酸価0.15のものとなっ
た。別に製造したアジピン酸ブチル1モルを反応系に加
え、減圧下に0.2モルのブタノールを回収した後、2
00〜18簡Hgの減圧下、180°Cで脱ブタノール
エステル交換反応を行い0.8モルのブタノールを回収
した。実施例19と同様にして後処理し、ジブチルアジ
ペートを蒸留回収し、230°C/ 0.4 m以上の
高沸点複合エステルを得た。その粘度は45 cps 
、可塑化効率は42、加熱減量は1.1%であった。
発明の効果 本発明によると、エステル交換反応を経て製造された特
定複合エステルを可塑剤として使用することにより、粘
度、可塑化効率及び揮発減量、ならびに耐寒性において
従来の可塑剤に比べて顕著に優れるため、夏期を経過し
ても可塑性が低下することがなく、また寒冷地において
も、その機械的強度を低下されることがないので、農業
用ビニールハウス等に使用するのに好適なビニール樹脂
または塩化ビニール樹脂軟質可塑化成形物である優れた
効果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 エステル交換反応を経て製造された一般式 RO−(CO(CH_2)_4COOR′C)−_nC
    O(CH_2)_4COOR(ただし、n=1〜5の数
    、Rは炭素数2〜9のアルキル基、R′は炭素数2〜6
    のジオールまたはエーテルアルコールのアルコール残基
    を表わす)で示される複合エステルからなる可塑剤を使
    用したことを特徴とする農業用ビニール樹脂または塩化
    ビニール樹脂軟質可塑化成形物。
JP59135272A 1984-07-02 1984-07-02 塩化ビニール樹脂用可塑剤 Granted JPS6116948A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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