JPS61153037A

JPS61153037A - 無段変速機用チエ−ン式ベルト

Info

Publication number: JPS61153037A
Application number: JP27767684A
Authority: JP
Inventors: Toyohiro Miyoshi; 三芳　豊浩
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1984-12-25
Filing date: 1984-12-25
Publication date: 1986-07-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、無段変速機、特に自動車のトランスミッショ
ンに用いられる無段変速機用の金属製ベルトに係り、詳
しくはピンにより無端状に連結したリンク部材からなる
チェーン式ベルトに関する。

［従来の技ｉｌｌ従来、金属製ベルトとして、第３図に示すように、積層
された金属無端バンド１に多数のＶブロック２を連続し
て配列し、各ブロック２に作用する押圧力により動力伝
達する無段変速機用ベルト３が、パン・ドーネ型として
知られている（特公昭５５−６７８３号公報参照）。

また、第４図に示すように、両側面にプーリと接触し得
る多数の金属ブロック５を、リンク６及びピン１にて連
結したチェーン式ベルト８、並びに、第５図に示すよう
に、連結リンク部分９ａを一体に形成した多数の金属ブ
ロック９をピンにて連結したチェーン式ベルト１０が案
出されている（特開昭５６−５２６４７号公報参照）。

［発明が解決しようとする問題点］しかし、パン・ドーネ型ベルト３は、多数の■ブロック
２を無端バンド１に隙間なく組込む必要があり、無端バ
ンド１及びＶブロック２自体の製造の困難さと相まって
、極めて高価な製品になっていると共に、各■ブロック
２がバンド１に対して自由に動き得る（特にバンド走行
方向に直交する軸を中心に回転する横倒れ方向）ので、
該ベルト３は走行中に蛇行を生じる傾向があり、無段変
速機の円滑な運行に支障をきたす虞れがある。

また、第４図に示すチェーン式ベルト８は、別部材から
なる連結リンク６を必要とし、構造が複雑になっている
と共に、各金属ブロック５はｉｌ所でピン７に枢支され
てうるため、極めて倒れやすい構造になっている。特に
、第４図に示すように、ブーりに接触するテーバ面Ａと
動力伝達するリンク６部分とがオフセットされている場
合、プーリからの力Ｆとベルト８に作用する力Ｗとの間
で金属ブロック５にモーメントを生じ、該ブロック５が
ピン７を中心に傾斜（縦倒れ）してしまい、円滑な動力
伝達ができない虞れがある。

また、第５図に示すチェーン式ベルト１０は、連結リン
ク部分９ａが一体に形成されているため、該リンク部分
９ａと本体９ｂとを連れる壁部分９Ｇが必要となり、従
って該壁部分９Ｃだけピン孔９ｄ、　９ｄの間隔即ちピ
ッチが長くなって、多角形状態による悪影響が顕著に表
われると共に、プーリとの接触面積が減少し、伝達効率
が悪くなる虞れがある。

［問題を解決するための手段］本発明は、上述問題点を解消することを目的とするもの
であって、中央部に連結部を有すると共に該連結部の内
径部に一体に形成された接触ブロック部を有するインナ
リンクと、所定間隔隔てて連結部を有すると共にこれら
連結部の内径部に一体に形成された接触ブロック部を有
するアウタリンクとからなる。そして、インナリンク及
びアウタリンクの各接触ブロック部はその左右両端面に
それぞれプーリと接触し得るテーバ面を有し、また各連
結部はそれぞれ走行方向に所定間隔隔てた位置にピン孔
を有し、インナリンクの連結部をアウタリンクの連結部
が挟むようにして両連結部のビシ孔にピンを嵌押して無
端状に構成したことを特徴とするものである。

［作　用］上記構成に基づき、インナリンク及びアウタリンクから
なる極めて簡単な構成でありながら、プーリとの間で力
を伝達する接触ブロック部がベルト内径側に位置してう
るので、円弧状に湾曲するベルトのプーリ巻付は部分は
接触ブロック部が互に近接し、かつピン間隔が短かいこ
とと相まって、滑らかにかつ効率よく動力伝達する。ま
た、一体物からなるインナ及びアウタの各リンクは、そ
れぞれ２箇所にてピンに連結され、横方向は勿論、縦方
向にも倒れにくい構造となっており、ベルトの力伝達域
である連結部と、プーリからの力伝達域である接触ブロ
ック部とがオフセットされていても、円滑に動力伝達す
る。

［実　施　例］以下、第１図及び第２図に沿って、本考案による実施例
について説明する。

チェーンベルト１５は、インナリンク１６及びアウタリ
ンク１７からなり、これら両リンク１６．１７はそれぞ
れ一体物の金属製ブロックからなると共に、ピン１９に
より交互に連結されて無端状に構成されている。また、
インナリンク１６はその中央部に連結部２０を有してお
り、更に該連結部２０の内径部には゛左右方向に延びる
接触ブロック部２１が一体に形成されている。また、ア
ウタリンク１７は左右方向に所定間隔隔てて２枚の連結
部２２．２２を有しており、これら連結部２２の内径部
には左右方向に延びる接触ブロック部２３が一体に形成
されていれ。更に、これらインナ及びアウタリンクの接
触ブロック部２１．２３はその両端面がそれぞれプーリ
と接触し得るようにテーバ面２１ａ　、　２３ａにて構
成されていると共に、その断面形状が弯曲時の干渉を防
止しかつ充分な接触面積を得るように５角形から構成さ
れている。また、これら両リンクの連結部２０゜２２は
所定高さ及び肉厚からなるベルト走行方向に長い形状か
らなり、該連結部の両端部分にはそれぞれ同一ピッチか
らなるピン孔２５．２５が形成されている。そしてイン
ナリンクの連結部２０を７ウタリンクの連結部２２．２
２が挾むようにして、両連結部２０．２２のピン孔２５
にピン１９を嵌挿して一連の無端状に構成されている。

更に、該一連のチェーン式ベルト１５は、ピッチｐの中
間線上ｌに接触ブロック部２１．２３の中心線が位置し
、かつ該中間線上ｍにて、隣接するインナ又はアウタリ
ンク１６．１７同志の連結部２０と２０．２２と２２が
接触し、またインナリンクの連結部２０の厚さｂはアウ
タリンクの連結部２２の間隔臼より僅かに小さく設定さ
れている。

本実施例は以上のような構成からなるので、プライマリ
及びセカンダリプーリの間に本チェーン式ベルト１５が
巻掛けられ、インナ及びアウタリンクの接触ブロック部
両端テーバ面２１ａ　、　２３ａがプライマリプーリに
接触して、該プーリからベルト１５に動力伝達され、更
にこれらテーパ面２１ａ　、　２３ａがセカンダリブー
りに接触して、ベルト１５から該ブーりに動力伝達され
る。この際、プーリ巻付は部分のベルト１５はプーリ有
効径に対応して弯曲し、かつ接触ブロック部２．１．２
３はインナ及びアウタリンク１６，１γにそれぞれ設置
されかつピッチβは比較的小さく設定されているので、
接触ブロック部２１．２３は互に極めて近接した略々連
続した状態となり、多角形状による悪影響が少ないと共
に接触面積が大きくなって、滑らかにかつ高効率で動力
伝達し得る。更に、プーリとの動力伝達部分である接触
ブロック部２１．２３と、ベルトの動力伝達部分である
連結部２０．２２とがオフセットされており、リンク１
ｅ、　ｉｙに縦倒れ方向（プーリへのくい込み方向）の
モーメントが生じるが、各リンク１６、１７は連結部２
０．２２両端部分のピン孔２５．２５で連結・支持され
ているので、リンクが縦方向に傾斜することはなく、か
つリンク１６．１７は一体物からなりかつピン１９にて
連結・支持されているので、横方向（ベルト走行方向に
直交する軸まわりの傾斜）に倒れることもなく、支障な
く確実に動力伝達し得る。また、プライマリ及びセカン
ダリの両プーリは、通常それぞれ固定シープ及び可動シ
ーブからなり、可動シーブが軸方向に移動することによ
り変速されるため、両プーリのベルト走行中心線が一致
しないが、インナリンクの連結部２０の７さｂがアウタ
リンクの両連結部２２．２２の間隔臼より僅かに小さく
なっているので、各リンク１６゜１７はそれぞれ横方向
に僅かに摺動し得、前記走行中心線の不一致を吸収し得
る。更に、ベルト１５はピン１９を介して各リンク１６
．１７に作用する引張り力により動力伝達し得ることは
勿論、インナリンク１Ｇ同志及びアウタリンク１７同志
の各連結部２０゜２２端が互に接触することに基づき、
ピン１９を介することなく連結部に直接作用する圧縮力
によっても動力伝達し得、効率よく大動力を伝達するこ
とができると共に、ベルト１５の伸びを大幅に減少する
ことができる。更にこの際、圧縮力による動力伝達は、
インナリンク１Ｇとアウタリンク１７との２系統に分散
され、接触ブロック部２１．２３から連結部２０．２２
への力の伝達が滑らかに行なわれる。

Ｌ発明の効果】以上説明したように、本発明によると、連結部２０、２
２及び接触ブロック部２１．２３からなる一体物のイン
ナリンク１６及びアウタリンク１７からなるので、部品
点数が少なくかつ組立ても容易であり、構造簡単で安価
に製造することができるものでありながら、多角形状に
よる悪影響が少なくかつプーリとの接触面積を大きくと
れ、滑らかにかつ高効率で動力伝達することができる。

また、各リンク１６．１７は、モーメントが作用しても
横方向及び縦方向に傾斜することはなく、更にプライマ
リ及びセカンダリブーりの間でベルト走行中心線が一致
していなくとも、各リンク１６．１７が互に横方向に移
動することにより容易に吸収できるので、ベルト１５に
蛇行を生じるようなことはなく、支障なく確実に無段変
速による動力伝達を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるチェーン式ベルトを示す図で、（
２）は平面因、（ロ）は正面図、（へ）は側面図である
。また、第２図はそのインナリンク及びアウタリンクを
示す分解斜視図であり、そして第３図ないし第５図はそ
れぞれ異なる従来例を示す図で、第３図はパン・ドーネ
型ベルトを示す正面図、第４図はチェーン式ベルトを示
す断面図、第５図は他のブーエーン式ベルトのリンクを
示す斜視図である。１５・・・チェーン式ベルト、１６・・・インナリンク
、１７・・・アウタリンク、１９・・・ピン、２０．２
２・・・連結部、２１゜２３・・・接触ブロック部、２
１ａ　、　２３ａ・・・テーバ面、２５・・・ピン孔。特許出願人　　　　富士重工業株式会社代理人　弁理士
　　小　橋　信　淳同　　　弁理士　　　村　　井　　　　　進第３図ｒ３第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）インナリンク及びアウタリンクをピンにより交互
に連結して構成されるチェーン式ベルトであって、インナリンクは中央部に連結部を有すると共に、該連結
部の内径部に一体に形成されかつ左右に延びる接触ブロ
ック部を有し、またアウタリンクは左右方向に所定間隔
隔てて連結部を有すると共に、これら連結部の内径部に
一体に形成され、かつ左右に延びる接触ブロック部を有
し、更に前記各連結部のそれぞれベルト走行方向に所定
間間隔隔てた位置にピン孔を形成し、かつ前記各接触ブ
ロック部の左右両端面にそれぞれプーリと接触し得るテ
ーパ面を形成し、インナリンクの連結部をアウタリンク
の連結部が挟むようにして両連結部のピン孔にピンを嵌
挿して無端状に構成した無段変速機用チェーン式ベルト
。