JPS61147812A - 遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法 - Google Patents
遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法Info
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- JPS61147812A JPS61147812A JP26644484A JP26644484A JPS61147812A JP S61147812 A JPS61147812 A JP S61147812A JP 26644484 A JP26644484 A JP 26644484A JP 26644484 A JP26644484 A JP 26644484A JP S61147812 A JPS61147812 A JP S61147812A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は、遅れ破壊特性の優れた、降伏強度が100
kg/−以上の高強度鋼の製造方法に関するものである
。
kg/−以上の高強度鋼の製造方法に関するものである
。
例えば、油井管用の高強度継目無鋼管(V150級II
)のような、降伏強度が100に9/−以上の高強度鋼
の製造は、従来、炭素含有量が0.15wt%以上の中
炭素系または高炭素系の低合金鋼を、再加熱し焼入れ焼
戻し処理することにより行なわれていた。
)のような、降伏強度が100に9/−以上の高強度鋼
の製造は、従来、炭素含有量が0.15wt%以上の中
炭素系または高炭素系の低合金鋼を、再加熱し焼入れ焼
戻し処理することにより行なわれていた。
しかしながら、この種の高強度鋼には、一般に遅れ破壊
感受性が高いため使用中にしばしば破壊事故の発生する
問題があった。
感受性が高いため使用中にしばしば破壊事故の発生する
問題があった。
第2図は、遅れ破壊試験における500時間で破断しな
い限界応力拡大係数(K15cc )即ち遅れ破壊特性
と、降伏強度(Y”S )との関係を示すグラフである
。なお、第2図におけるK15cc値は、次のようにし
て求めた。即ち、長さ150〜0.高さ15龍、厚さ1
0+tの大きさで、その長さ方向中央に1.5imの深
さのソウノツンと前記ソウノツチに続<1.5imの深
さの疲労ノツチとを、0.2mmの幅で形成した試験片
を調製し、この試験片に対し、片持ちはり式の遅れ破壊
試験機を使用して、3.5%Na C1水溶液中に浸漬
した状態で、試験時間500時間での破断限界を測定し
、その限界応力拡大係数−(Kfscc)を、下記式に
より求めた。
い限界応力拡大係数(K15cc )即ち遅れ破壊特性
と、降伏強度(Y”S )との関係を示すグラフである
。なお、第2図におけるK15cc値は、次のようにし
て求めた。即ち、長さ150〜0.高さ15龍、厚さ1
0+tの大きさで、その長さ方向中央に1.5imの深
さのソウノツンと前記ソウノツチに続<1.5imの深
さの疲労ノツチとを、0.2mmの幅で形成した試験片
を調製し、この試験片に対し、片持ちはり式の遅れ破壊
試験機を使用して、3.5%Na C1水溶液中に浸漬
した状態で、試験時間500時間での破断限界を測定し
、その限界応力拡大係数−(Kfscc)を、下記式に
より求めた。
23.17 (a/w)3+24.80 (a/w)’
) (kg/mm3/2)但し、M:ノツチ断面の曲げ
モーメントa:ノツチ深さ B:試験片厚さ W:試験片高さ 、″第2図かられかるように、降伏強度が100に9/
L4以上になると、KI8CCは急激に低下する。
) (kg/mm3/2)但し、M:ノツチ断面の曲げ
モーメントa:ノツチ深さ B:試験片厚さ W:試験片高さ 、″第2図かられかるように、降伏強度が100に9/
L4以上になると、KI8CCは急激に低下する。
このように高強度鋼は、上述した遅れ破壊感受性の増大
により、その使用が著しく制約される問題を有している
。
により、その使用が著しく制約される問題を有している
。
本発明者等は、高強度鋼の遅れ破壊特性について、系統
的かつ詳細な調査を行なったところ、組織的に結晶粒界
上にセメンタイトが存在すると、遅れ破壊感受性が高く
なることから、鋼中のC量を0.15wt%以下に低減
させれば、遅れ破壊に対する抵抗力の高まることがわか
った。
的かつ詳細な調査を行なったところ、組織的に結晶粒界
上にセメンタイトが存在すると、遅れ破壊感受性が高く
なることから、鋼中のC量を0.15wt%以下に低減
させれば、遅れ破壊に対する抵抗力の高まることがわか
った。
しかしながら、C量の低減は、鋼の強度を低下させるこ
とになるので、このような強度低下を防止するための強
化方法が必要となる。
とになるので、このような強度低下を防止するための強
化方法が必要となる。
鋼の強度を強化するだめの方法としては、■析出強化元
素を添加または増量すること、■ 焼戻し温度を低くす
ること、が知られている。しかしながら、■の方法は、
降伏強度が100 kg /、、j。
素を添加または増量すること、■ 焼戻し温度を低くす
ること、が知られている。しかしながら、■の方法は、
降伏強度が100 kg /、、j。
以上の高強度鋼においては、既に、Cr、 Mo、
V等のような析出強化元素を多量に添加することが行な
われているので、このような析出強化元素をこれ以上に
増量しても、析出強化能が飽和して効果が薄く、製造コ
ストを高めるだけになる。一方、■の方法のように焼戻
し温度を低くすると、鋼の・靭性が低下する問題が生ず
る。
V等のような析出強化元素を多量に添加することが行な
われているので、このような析出強化元素をこれ以上に
増量しても、析出強化能が飽和して効果が薄く、製造コ
ストを高めるだけになる。一方、■の方法のように焼戻
し温度を低くすると、鋼の・靭性が低下する問題が生ず
る。
従って、この発明の目的は、遅れ破壊特性の優れた、降
伏強度が100 kg/、Ili以上の高強度鋼を、靭
性の低下等を招くことなく効率的に製造することができ
る、遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法を提供す
ることにある。
伏強度が100 kg/、Ili以上の高強度鋼を、靭
性の低下等を招くことなく効率的に製造することができ
る、遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法を提供す
ることにある。
本発明者等は、上述した問題が生ずることなく、高強度
鋼の遅れ破壊に対する抵抗力を強化させる方法を開発す
べく鋭意研究を重ねた。その結果、鋼中のC量を0.1
5wt%以下に低減すれば、遅れ破壊に対する抵抗力が
高められこの結果生ずる強度の低下は、通常の再加熱焼
入れ処理では析出強化能な持たないNbを添加し且つ直
接焼入れ処理を施すことによって防止し得ることを知見
した。
鋼の遅れ破壊に対する抵抗力を強化させる方法を開発す
べく鋭意研究を重ねた。その結果、鋼中のC量を0.1
5wt%以下に低減すれば、遅れ破壊に対する抵抗力が
高められこの結果生ずる強度の低下は、通常の再加熱焼
入れ処理では析出強化能な持たないNbを添加し且つ直
接焼入れ処理を施すことによって防止し得ることを知見
した。
この発明は、上記知見に基いてなされたものであって、
C: 0.05〜0.15wt %、Si : 0.
01〜0.50wt%、Mn : 0.3〜1.5 w
t%、 Cr : 0.1〜1.5 wt%、 Mo:0.1〜1.9wt%、 V : 0.01〜0.2 wt %、Nb:0.01
〜0.2wt%、 Sol、Aノ : 0.001〜0.10 wt%、
残り二Feおよび不可避不純物 からなる成分組成を有する鋼片を、1050℃以上に加
熱し、このように加熱された鋼片に対して熱間加工を施
した後、Ar3変態点以上の温度域から直接焼入れし、
最終的に550℃からAQ1変態点までの範囲内の温度
で焼戻すことに特徴を有するものである。
01〜0.50wt%、Mn : 0.3〜1.5 w
t%、 Cr : 0.1〜1.5 wt%、 Mo:0.1〜1.9wt%、 V : 0.01〜0.2 wt %、Nb:0.01
〜0.2wt%、 Sol、Aノ : 0.001〜0.10 wt%、
残り二Feおよび不可避不純物 からなる成分組成を有する鋼片を、1050℃以上に加
熱し、このように加熱された鋼片に対して熱間加工を施
した後、Ar3変態点以上の温度域から直接焼入れし、
最終的に550℃からAQ1変態点までの範囲内の温度
で焼戻すことに特徴を有するものである。
次に、この発明において、鋼片の成分組成を上述のよう
に限定した理由について説明する。
に限定した理由について説明する。
Cの含有量が0.15 wt%を超えると、粒界上のセ
メンタイトの析出が多くなり、遅れ破壊感受性が著しく
高くなる。一方、′□その含有量が0.05wt%未満
では、後述する析出強化元素であるC r 、 Mo
+V更に運を添加しても、降伏強度を100 kll/
−以上にすることができない。従って、Cの含有量は
、0.05から0.15 wt%″の範囲内とすべきで
ある。
メンタイトの析出が多くなり、遅れ破壊感受性が著しく
高くなる。一方、′□その含有量が0.05wt%未満
では、後述する析出強化元素であるC r 、 Mo
+V更に運を添加しても、降伏強度を100 kll/
−以上にすることができない。従って、Cの含有量は
、0.05から0.15 wt%″の範囲内とすべきで
ある。
Siは、鋼中のO量を低減させるために必要な元素であ
る。しかしながら、その含有量が0.01wt%未満で
は上記作用に所望の効果が得られず、一方、0.50w
t%を超えると靭性の劣下を招く。従って、Siの含有
量は、0.01から0.50wt%の範囲内とすべきで
ある。
る。しかしながら、その含有量が0.01wt%未満で
は上記作用に所望の効果が得られず、一方、0.50w
t%を超えると靭性の劣下を招く。従って、Siの含有
量は、0.01から0.50wt%の範囲内とすべきで
ある。
Mnは、高強度を得るために必要な焼入性を安価に確保
し得る有効な元素である。しかしながら、その含有量が
0.3wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られ
ず、一方、1.5wt%を超えると焼戻し脆化現象を著
しく助長する問題が生ずる。従って、Mnの含有量は、
0.3から1.5wt%の範囲内とすべきである。
し得る有効な元素である。しかしながら、その含有量が
0.3wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られ
ず、一方、1.5wt%を超えると焼戻し脆化現象を著
しく助長する問題が生ずる。従って、Mnの含有量は、
0.3から1.5wt%の範囲内とすべきである。
CrおよびMoは、高強度を得るために必要な析出強化
能を発揮させる作用を有している。しかしながら、その
含有量が0.1wt%未満では、上記作用に所望の効果
が得られず、一方、Crの場合は1.5wt%を超える
と、またMoの場合は1.0wt%を超えると析出強化
能は飽和し、製造コストの上昇を招くのみとなる。従っ
て、Crの含有量は、0.1から1.5wt%の範囲内
、そして、Moの含有量は、0.1から1.0wt%の
範囲内とすべきである。
能を発揮させる作用を有している。しかしながら、その
含有量が0.1wt%未満では、上記作用に所望の効果
が得られず、一方、Crの場合は1.5wt%を超える
と、またMoの場合は1.0wt%を超えると析出強化
能は飽和し、製造コストの上昇を招くのみとなる。従っ
て、Crの含有量は、0.1から1.5wt%の範囲内
、そして、Moの含有量は、0.1から1.0wt%の
範囲内とすべきである。
■は、CrおよびMoと同じく、高強度を得るために必
要な析出強化能を発揮させる作用を有している。しかし
ながら、その含有量が0.01wt%未満では、上記作
用に所望の効果が得られず、一方、0.2wt%を超え
ると析出強化能は飽和し、製造コストの上昇を招くのみ
となる。従って、■の含有iハ、0.01から0.2w
t%の範囲内とすべきである。
要な析出強化能を発揮させる作用を有している。しかし
ながら、その含有量が0.01wt%未満では、上記作
用に所望の効果が得られず、一方、0.2wt%を超え
ると析出強化能は飽和し、製造コストの上昇を招くのみ
となる。従って、■の含有iハ、0.01から0.2w
t%の範囲内とすべきである。
運は、本発明において極めて重要な元素であり、直接焼
入れ処理との組合わせKよって、析出強化能を発揮させ
る作用を有している。しかしながら、その含有量が0.
01 wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られ
ず、一方、0.2 wt%を超えると析出強化能は飽和
し、製造コストの上昇を招くのみとなる。従って、歯の
含有量は、0.01から0.2・wt%の範囲内とすべ
きである。
入れ処理との組合わせKよって、析出強化能を発揮させ
る作用を有している。しかしながら、その含有量が0.
01 wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られ
ず、一方、0.2 wt%を超えると析出強化能は飽和
し、製造コストの上昇を招くのみとなる。従って、歯の
含有量は、0.01から0.2・wt%の範囲内とすべ
きである。
Sol、AA!は、鋼中のO量を低減させるために必要
な元素である。しかしながら、その含有量が0.001
wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られず、
一方、0.10 wt%を超えると靭性の劣化を招く。
な元素である。しかしながら、その含有量が0.001
wt%未満では、上記作用に所望の効果が得られず、
一方、0.10 wt%を超えると靭性の劣化を招く。
従って、Sol!、Mの含有mは、0.001から0.
10wt%の範囲内とすべきである。
10wt%の範囲内とすべきである。
この発明においては、上記元素に加えて、Cu。
Ni、 Ti、 Zr、 B、 Ca、 R
EMの少なくとも1つの元素を、特定の範囲で含有させ
ることができる。
EMの少なくとも1つの元素を、特定の範囲で含有させ
ることができる。
次に、これらの元素の含有範囲とその限定理由について
述べる。
述べる。
Cu、NiおよびBは、鋼の焼入れ性を改善する作用を
有している。従って、鋼材の寸法が大きく、焼入れ性が
不足するような場合においては、これらの元素を含有さ
せることが好ましい。しかしながら、Cuの含有量が1
wt%を超え、Niの含有量が2 wt%を超えそし
てBの含有量が0.005 wt%を超えると、靭性の
劣化を招く。従ってCuの含有量は1 wt%以下、N
iの含有量は2 wt%以下、Bの含有量は0.005
wt%以下とすべきである。
有している。従って、鋼材の寸法が大きく、焼入れ性が
不足するような場合においては、これらの元素を含有さ
せることが好ましい。しかしながら、Cuの含有量が1
wt%を超え、Niの含有量が2 wt%を超えそし
てBの含有量が0.005 wt%を超えると、靭性の
劣化を招く。従ってCuの含有量は1 wt%以下、N
iの含有量は2 wt%以下、Bの含有量は0.005
wt%以下とすべきである。
Tiおよびzrは、その窒化物の作用によりオーステナ
イト結晶粒を微細化して、靭性を改善する作用を有して
いる。しかしながら、各々の含有量が0.2wt%を超
えると、逆に靭性の劣化を招く。
イト結晶粒を微細化して、靭性を改善する作用を有して
いる。しかしながら、各々の含有量が0.2wt%を超
えると、逆に靭性の劣化を招く。
従って、Tiおよびzrの含有量は、0.2wt%以下
とすべきである。 − CaおよびREMは、鋼中の介在物特にA系介在物を、
圧延によってその方向に伸長しない形状に制御し、これ
によって、高強度油井管で問題となる硫化物応力腐食割
れ特性および靭性を向上させる作用を有している。しか
しながら、各々の含有量が0.2wt%を超えると、逆
に靭性の劣化を招く。
とすべきである。 − CaおよびREMは、鋼中の介在物特にA系介在物を、
圧延によってその方向に伸長しない形状に制御し、これ
によって、高強度油井管で問題となる硫化物応力腐食割
れ特性および靭性を向上させる作用を有している。しか
しながら、各々の含有量が0.2wt%を超えると、逆
に靭性の劣化を招く。
従って、CaおよびREMの含有量は、0.2wt%以
下とすべきである。
下とすべきである。
次に、この発明において、上述した成分組成の鋼片の加
熱、焼入れ、焼戻し温度を上述のように限定した理由に
ついて説明する。
熱、焼入れ、焼戻し温度を上述のように限定した理由に
ついて説明する。
直接焼入れ処理における加熱温度は、難溶性析出強化元
素であるNbによる強化能を発揮させる上で重要である
。即ち、Cの含有量を0.05〜0.15wt%の範囲
内とし、Nbを0.01〜0.2wt%含有させた鋼に
おいて、Nbの固溶、再析出による強化能を得るために
は、加熱温度を1050℃以上にする必要があり、10
50℃未満では上述した作用に所望の効果が得られない
。
素であるNbによる強化能を発揮させる上で重要である
。即ち、Cの含有量を0.05〜0.15wt%の範囲
内とし、Nbを0.01〜0.2wt%含有させた鋼に
おいて、Nbの固溶、再析出による強化能を得るために
は、加熱温度を1050℃以上にする必要があり、10
50℃未満では上述した作用に所望の効果が得られない
。
この発明においては、上記温度に加熱された鋼片を熱間
加工した後、直ちに直接焼入れする。この直接焼入−れ
は、通常の焼入れと同じくオーステナイト単相域即ちA
r、変態点以上の温度から行なうものである。従って、
熱間加工の開始および終了は、オーステナイト単相域で
行なわれなければならない。
加工した後、直ちに直接焼入れする。この直接焼入−れ
は、通常の焼入れと同じくオーステナイト単相域即ちA
r、変態点以上の温度から行なうものである。従って、
熱間加工の開始および終了は、オーステナイト単相域で
行なわれなければならない。
このようにして直接焼入れ処理の施された鋼材は、この
ままでは強度(硬度)が非常に高く、延性および靭性が
劣るので、焼戻しによってその性質を改善する必要があ
る。この焼戻し温度が550−ステナイトが形成されて
、焼入れによる低温変態生成物の形成が無意味になる。
ままでは強度(硬度)が非常に高く、延性および靭性が
劣るので、焼戻しによってその性質を改善する必要があ
る。この焼戻し温度が550−ステナイトが形成されて
、焼入れによる低温変態生成物の形成が無意味になる。
従って、焼戻し温度は、550℃から、Ac1変態点の
範囲内とすべきである。
範囲内とすべきである。
第1図は、この発明の方法によって製造した高強度鋼と
従来方法によって製造した高強度鋼との、Cの含有量と
遅れ破壊特性(Klsec)および降伏強度(YS )
との関係を示すグラフである。図面において、白丸印は
この発明の方法により製造された鋼であって、Si :
0.18 wt%、Mn : 0,8 wt ’
%s Cr : 1 wt%、Mo : o、5 wt
%、V : 0.1 wt%、Nb : 0.04 w
t%、SoA! 、 Al: 0.022 wt%を含
有し、Cの含有量が0.07 、 0.10 、 0.
13 wt%である3種類の鋼に対し、直接焼入れ、焼
戻し処理(焼戻し温度二600℃)を施して製造したも
のである。黒丸印は比較鋼であって、Si : 0.1
8wt%、 Mn : O’、8 wt%、Cr:1w
t%、 Mo:0.5wt、%、V:0.1wt%、
Sol、 Al: 0.022wt%を含有し、C
の含有量が0.07. 0.15゜0.21 wt%で
ある3種類の鋼に対し、再加熱焼入れ、焼戻し処理(焼
戻し温度:600℃)を施し。
従来方法によって製造した高強度鋼との、Cの含有量と
遅れ破壊特性(Klsec)および降伏強度(YS )
との関係を示すグラフである。図面において、白丸印は
この発明の方法により製造された鋼であって、Si :
0.18 wt%、Mn : 0,8 wt ’
%s Cr : 1 wt%、Mo : o、5 wt
%、V : 0.1 wt%、Nb : 0.04 w
t%、SoA! 、 Al: 0.022 wt%を含
有し、Cの含有量が0.07 、 0.10 、 0.
13 wt%である3種類の鋼に対し、直接焼入れ、焼
戻し処理(焼戻し温度二600℃)を施して製造したも
のである。黒丸印は比較鋼であって、Si : 0.1
8wt%、 Mn : O’、8 wt%、Cr:1w
t%、 Mo:0.5wt、%、V:0.1wt%、
Sol、 Al: 0.022wt%を含有し、C
の含有量が0.07. 0.15゜0.21 wt%で
ある3種類の鋼に対し、再加熱焼入れ、焼戻し処理(焼
戻し温度:600℃)を施し。
て製造したものである。
図面から明らかなように、この発明の方法によってm造
した鋼は、Cの含有量を0.07〜0.13wt%に低
減しても、Cの含有量が高い(C: 0.21wt%)
比較鋼と同程度の高強度が得られ、そのKIsccは、
上記Cの含有量が高い比較鋼と比べて、格段に優れてい
る。
した鋼は、Cの含有量を0.07〜0.13wt%に低
減しても、Cの含有量が高い(C: 0.21wt%)
比較鋼と同程度の高強度が得られ、そのKIsccは、
上記Cの含有量が高い比較鋼と比べて、格段に優れてい
る。
次に、この発明を実施例により述べる。
表は、本発明方法により製造した本発明鋼猶1〜3と、
比較1i11Nn1〜4の成分組成、焼入れ焼戻し処理
手段、および、その降伏強度(YS)、引張り強度(T
S)、破面遷移温度(vTs )および限界応力拡大係
数(KISCC)である。
比較1i11Nn1〜4の成分組成、焼入れ焼戻し処理
手段、および、その降伏強度(YS)、引張り強度(T
S)、破面遷移温度(vTs )および限界応力拡大係
数(KISCC)である。
表において、DQ (直接焼入れ)は、鋼・片加熱温度
1200°C5焼入れ温度1000℃の条件で行ない、
RQ(再加熱焼入れ)は、焼入れ温度℃0℃の条件で行
なった。
1200°C5焼入れ温度1000℃の条件で行ない、
RQ(再加熱焼入れ)は、焼入れ温度℃0℃の条件で行
なった。
表から明らかなように〜本発明の方法により、Cの含有
量を0.15wt%以下となすと共に0.01から0.
2wt%の範囲内のNbを含有させ、直接焼入れ処理を
施した鋼は、100kg/−以上の高強度を保持した状
態で遅れ破壊特性を顕著に改善することができた。
量を0.15wt%以下となすと共に0.01から0.
2wt%の範囲内のNbを含有させ、直接焼入れ処理を
施した鋼は、100kg/−以上の高強度を保持した状
態で遅れ破壊特性を顕著に改善することができた。
これに対して、Cの含有量が0.21〜0.25wt%
であって、運を含有しない比較鋼は、何れも遅れ破壊特
性が低かった。
であって、運を含有しない比較鋼は、何れも遅れ破壊特
性が低かった。
以上述べたように1この発明の方法によれば、遅れ破壊
特性の優れた、降伏強度が100kg/d以上の高強度
鋼を、靭性の低下等を招くことなく効率的に製造するこ
とができる工業1優れた効果がもたらされる。
特性の優れた、降伏強度が100kg/d以上の高強度
鋼を、靭性の低下等を招くことなく効率的に製造するこ
とができる工業1優れた効果がもたらされる。
第1図はこの発明の方法によって製造した高強度鋼と従
来方法によって製造した高強度鋼との、Cの含有量と遅
れ破壊特性および降伏強度との関係を示すグラフ、第2
図は遅れ破壊特性と降伏強度との関係を示すグラフであ
る。
来方法によって製造した高強度鋼との、Cの含有量と遅
れ破壊特性および降伏強度との関係を示すグラフ、第2
図は遅れ破壊特性と降伏強度との関係を示すグラフであ
る。
Claims (2)
- (1)C:0.05〜0.15wt%、 Si:0.01〜0.50wt%、 Mn:0.3〜1.5wt%、 Cr:0.1〜1.5wt%、 Mo:0.1〜1.0wt%、 V:0.01〜0.2wt%、 Nb:0.01〜0.2wt%、 Sol、Al:0.001〜0.10wt%、残り:F
eおよび不可避不純物 からなる成分組成を有する鋼片を、1050℃以上に加
熱し、このように加熱された鋼片に対して熱間加工を施
した後、直ちにAr_3変態点以上の温度域から直接焼
入れし、最終的に550℃からAc_1変態点までの範
囲内の温度で焼戻すことを特徴とする、遅れ破壊特性の
優れた高強度鋼の製造方法。 - (2)C:0.05〜0.15wt%、 Si:0.01〜0.50wt%、 Mn:0.3〜1.5wt%、 Cr:0.1〜1.5wt%、 Mo:0.1〜1.0wt%、 V:0.01〜0.2wt%、 Nb:0.01〜0.2wt%、 Sol、Al:0.001〜0.10wt%を含有し、
更に、 Cu:1wt%以下、 Ni:2wt%以下、 Ti:0.2wt%以下、 Zr:0.2wt%以下、 B:0.005wt%以下、 Ca:0.2wt%以下、 REM:0.2wt%以下、 からなる群のうちの少なくとも1種を含有し、残り:F
eおよび不可避不純物 からなる成分組成を有する鋼片を、1050℃以上に加
熱し、このように加熱された鋼片に対して熱間加工を施
した後、直ちにAr_3変態点以上の温度域から直接焼
入れし、最終的に550℃からAc_1変態点までの範
囲内の温度で焼戻すことを特徴とする、遅れ破壊特性の
優れた高強度鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26644484A JPS61147812A (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 | 遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26644484A JPS61147812A (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 | 遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPS61147812A true JPS61147812A (ja) | 1986-07-05 |
Family
ID=17431015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26644484A Pending JPS61147812A (ja) | 1984-12-19 | 1984-12-19 | 遅れ破壊特性の優れた高強度鋼の製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPS61147812A (ja) |
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1984
- 1984-12-19 JP JP26644484A patent/JPS61147812A/ja active Pending
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