JPS61143600A - 超音波電解複合研磨方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は研磨方法および装置に係わり、特に、物品の表
面に付着した放射性物質等を除去する除染作業に好適に
利用される研磨方法および装置に関するものである。

「従来の技術」 一般に、耐用年数が経過した原子力発電施設は解体処分
される計画となっているが、この解体作業においては、
施設を構成する各種の機器、配管等の表面を研磨して、
その表面に付着した＠０ｃｏ、”’Ｃｓ、　””Ｐ　ｕ
等の種々の放射性同位元素を含むスケールを除去するい
わゆる除染処理を予め実施することにより、解体作業を
行なう作業員の被曝量を低減し、かつ、解体の結果生じ
た廃棄物の処理を容易にすることが企画されている。そ
して、このような除染作業に適用される手段として、例
えば、回転ブラシと洗浄液とを使用して除染対象物の表
面を研磨して前記スケールを除去する方法の適用がある
。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上記回転ブラシは、被研磨物の表面に一
定以上の圧力で接触して初めて洗浄お上び研磨能力を発
揮し得るものであるから、被研磨物の表面が平面状の場
合、あるいは、なだらかにわん曲している場合には、ブ
ラシを適切に接触させて良好な除染能力を発揮すること
ができるが、被研磨物の表面形状が複雑な場合、あるい
は、表面に細かい凹凸がある場合などには、十分な除染
能力を発揮することができないという問題がある。

本発明は上記事情に鑑みて提案されたもので、研磨対象
物の形状が複雑な場合、あるいは、表面に細かい凹凸が
ある場合であっても良好な除染能力を発揮することがで
きる研磨装置を提供することを目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明は、電解質溶液に浸し
た被研摩物と超音波発振子との間に電位差を設けた状態
で超音波研磨を行なわせるようにしたものである。

「実施例」 以下、本発明を適用してなる超音波電解複合研磨装置の
実施例を図面を参照して説明する。

第１図は上記複合研磨装置の一実施例を示すものである
。

この装置は、被研磨物ｌが浸される電解質溶液Ｗを収容
する有底状の除染槽２と、超音波発生装置３によって駆
動されて除染槽２内の電解質溶液Ｗに超音波を照射する
発振子４とから構成されている。前記発振子４は、金属
等の導電性材料で形成された振動体であって、電解電流
発生装置５のマイナス電極６に接続されている。また、
この電解電流発生装置５のプラス電極７は、前記被研磨
物ｌに接続されている。

このように構成された研磨装置は、被研磨物ｌと発振子
４との間に電解電流を流しながら、被研磨物ｌの表面の
スケールＳに発振子４から超音波を照射して研磨を行な
うことができる。そして、この研磨においては、被研磨
物１とその表面のスケールとの結合力を電気分解の作用
によって弱めた状態で超音波を作用させることができる
から、スケールを容易に除去することができるとともに
、被研磨物ｌの表面に照射される蝉音波の作用によって
その表面の分極を防止し、電解能力の低下を防止するこ
とができる。したがって、超音波研磨あるいは電解研磨
を単独で行なった場合に比して非常に大きな研磨能力を
発揮することができる。

次いで、第２図は超音波電解複合研磨装置の他の実施例
を示すものである。この実施例の研磨装置は、建造物の
床などの被研磨物ＩＡの除染作業に好適に使用されるも
ので、枠状の（無底状の）除染槽２Ａと被研磨物ＬＡと
の間にパツキン８を挾むことによって、被研磨物ＩＡの
表面に接触した状態で電解質溶液Ｗを貯留するようにし
たものである。

この研磨装置に設けられている発振子４Ａは、前記被研
磨物ＩＡの上に絶縁体９を介して立設された支持フレー
ム１０によって、被研磨物ＩＡに対して絶縁された状態
で支持されており、前記一実施例の装置と同様に、超音
波発生装置３によって駆動されて超音波を発振させるよ
うになっている。また、前記発振子４Ａは、電解電流発
生装置５のマイナス電極６に接続され、さらに、電解電
流発生装置５のプラス電極７は、被研磨物ＩＡに接続さ
れている。

そして、この実施例の超音波研磨装置は、第１図の例の
装置と同様に、超音波研磨と電解研磨との相乗作用によ
って強力な研磨（除染）能力を発揮することができる。

なお、超音波発振子、あるいは超音波発振子の支持機構
の具体的構造は上記実施例に限定されるものではなく、
被研摩物の形状等に応じて適宜変更してもよいのは勿論
である。

「発明の効果」 以上の説明で明らかなように、本発明は、電解質溶液を
被研磨物の表面に接触させた状態で両者の間に電位差を
生じさせるとともに、電解質溶液中に超音波を発振させ
て研磨を行なうようにしたものであるから、超音波研磨
、あるいは電解研磨を単独で行なう場合に比して、研磨
能力を著しく高めることができるのはもちろんのこと、
被研磨物に接触することなく研磨が行なわれるから、被
研磨物の表面が平面状でない場合、あるいは表面に細か
い凹凸が存在している場合等にも確実な除染能力を発揮
することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用してなる超音波電解複合研磨装置
の一実施例を示す断面図、第２図は本発明を適用してな
る超音波電解複合研磨装置の他の実施例を示す断面図で
ある。 ｌ・ＩＡ・・・被研磨物（被除染物）、２・２Ａ・・・
・・・除染槽、３・・・・・・超音波発生装置、４・４
Ａ・・・・・・超音波発振子、５・・・・・・電解電流
発生装置、６・・・・・・マイナス電極、７・・・・・
・プラス電極、８・・・・・・パツキン、９・・・・・
・絶縁体、１０・・・・・・支持フレーム。 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被研摩物に電解質溶液を接触させておくとともに
   、前記電解質溶液内に挿入された超音波発振子と前記被
   研摩物との間に電位差を設けた状態で前記超音波発振子
   から電解質溶液中に超音波を発振させることを特徴とす
   る超音波電解複合研磨方法。
2. （２）電解質溶液を被研摩物に接触させた状態で貯留す
   る除染槽と、導電性材料からなるとともに除染槽内の電
   解質溶液に超音波を発振する発振子と、該発振子と被研
   磨物との間に電位差を生じさせる電解電流発生装置とか
   らなることを特徴とする超音波電解複合研磨装置。