JPS6114302B2 - - Google Patents

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JPS6114302B2
JPS6114302B2 JP10868281A JP10868281A JPS6114302B2 JP S6114302 B2 JPS6114302 B2 JP S6114302B2 JP 10868281 A JP10868281 A JP 10868281A JP 10868281 A JP10868281 A JP 10868281A JP S6114302 B2 JPS6114302 B2 JP S6114302B2
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JP
Japan
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existing facility
units
work
floor
rail
Prior art date
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JP10868281A
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English (en)
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JPS5811240A (ja
Inventor
Masao Kimura
Masami Kuromya
Masaaki Takahashi
Junji Matsunaga
Yasuyuki Ogiso
Teruo Yamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication of JPS5811240A publication Critical patent/JPS5811240A/ja
Publication of JPS6114302B2 publication Critical patent/JPS6114302B2/ja
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  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、既存の施設の上部に、工事期間中、
既存施設の操業を中断することなく、しかも、周
囲の建物等によつて大きな制約を受けることな
く、多層階建築物を構築できる安全性、経済性に
優れた多層階建築物の構築方法を提案するもので
ある。
例えば、既存の工場の規模を、1〜2階建から
多層建へと拡大する場合、既存の工場を解体して
新築していたのでは、解体に要する費用がコスト
増となるばかりでなく、工事期間中、工場の操業
が行なえないので、経済性の面でのロスが膨大な
ものとなる。
従つて、既存工場の多層化による工場規模の拡
大を図るにあたつては、既存の工場をそのまま残
し、これを取り囲むように多層階の工場を増築す
ることが望ましく、より現実的でもある。
しかし、工場建屋の多くは、屋根構造が多層階
建築物を構築する際の作業床として利用できるよ
うな耐力を備えておらず、殊に、折版屋根やスレ
ート葺の屋根の場合には、鉄骨類は勿論、ボルト
1本落としても、屋根を突き破る可能性があり、
安全確保が非常に困難である。
また、既存の工場を取り囲む状態に増築するの
で、大スパンの建築物となり、且つ、既存工場の
上部にさらに多層階建築物を構築する関係上、増
築階数の割に全体としての地上高も高くなり、既
存工場の周囲から鉄骨を揚重していたのでは、作
業半径及び揚程の大きい大型クレーンが必要にな
り、コスト面で不利である。また、既存工場の周
囲の敷地が十分に利用できる場合であれば、大型
クレーンを使用できるが、周囲の敷地に余裕のな
いケースが多い。
本発明は、体育館等大空間の鉄骨造屋根の架構
方法として知られている所謂トラベリング工法
と、屋根上を走行できる程度の小型クレーンを有
効に利用することによつて、上述の如き問題を解
決し得る新規な多層階構築物の構築方法を開発し
たものであり、既存の施設の両側に所定間隔おき
に柱を立設し、これらの柱間に架設した桁方向の
梁上にレールを設置する一方、前記既存施設の前
記桁方向一側部外方には作業構台を組立ててお
き、この作業構台上で組立てた大梁、大梁間を連
結する小梁、デツキプレート又はキーストンプレ
ートと仮受梁等よりなるユニツトを前記レールに
沿つて所定距離スライドさせ、次に空いた作業構
台上で同様なユニツトを組立てて先行スライドし
たユニツトに継ぎ足し、これらを継ぎ足されたユ
ニツトの巾だけスライドさせ、以下、ユニツトの
組立、先行したユニツトへの継足し及びスライド
を順番に繰り返して、既存施設の上部全域にわた
る作業床を構築し、次にこの作業床上に配筋及び
コンクリート打設を行なつてコンクリート床を構
築し、しかる後、このコンクリート床上に搭載し
た走行クレーンを用いて上部鉄骨の建方工事を行
ない、既存施設の上部に多層階建築物を構築する
点に特徴がある。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
先ず、第1図,第2図に示すように、既存施設
(この実施例では、一部に2階部分を有する工場
建屋である。)1の両側に所定間隔おきに柱2…
…を立設し、第3図,第4図に示すように、柱2
……間に架設された桁方向の梁3……上に夫々レ
ール4……を設置する一方、既存施設1の前記桁
方向一端部外方には、既存施設1と同程度の地上
高を有する作業構台5組立て、且つ、その近くに
は作業構台5への揚重用タワークレーン6を設置
しておく。
次に、第4図乃至第7図に示すように、作業構
台5上で大梁7a,7b、両大梁7a,7b間に
架設される小梁8……及びこれらの上に敷込まれ
たデツキプレート9……等によつて構成される第
1ユニツトA1を組立て、これを該ユニツトA1
前端両側部に設けた一対の牽引装置B……により
レール4……に沿つて2ユニツト巾だけスライド
させる。
そして、第1ユニツトA1のスライドにより空
いた作業構台5の上で、同様な第2,第3ユニツ
トA2,A3を組立てて先行スライドした第1ユニ
ツトA1に継ぎ足し、第1,2,3ユニツトA1
A2,A3の全体を継ぎ足されたユニツト巾だけ、
つまり、2巾だけスライドさせる。
尚、各ユニツトは、架構後における自重及び載
荷重によるたわみ量を考慮に入れ、作業構台5上
に設けたジヤツキで大梁中央部を両端部よりも突
き上げた状態に支持して組立てを行ない、必要な
むくりを付けておき、ジヤツキを解放して両端部
を、後述するシユー10……を介してレール4…
…に支持させるのである。
そして、第2,第3ユニツトA2,A3の組立て
は、これらと先行ユニツトA1を可及的に同一レ
ベルで連結できるように、の順序で行なわれる。
即ち、第5図ハ,ニに示すように、第1ユニツ
トA1から1ユニツト巾だけ離れた位置で、大梁
7c,7d、これらを連結する小梁8……、デツ
キプレート9……よりなる第3ユニツトA3を組
立て、むくりを付けるジヤツキを解放して、該ユ
ニツトA3に自重によるたわみが生じた段階で、
大梁7cと先行する第1ユニツトA1の大梁7b
間を小梁8……で連結し、デツキプレート9……
を敷設して、第2ユニツトA2の組立て及び第1
ユニツトA1への継足しを行なうのである。
以下、ユニツトの組立、先行ユニツトへの継足
し、2ユニツト巾のスライドを順番に繰り返し
て、既存施設の上部全域にわたる作業床Cを構築
するのである。
前記レール4は、第11図に示すように、梁3
上に鋼製枕木11を介してボルト・ナツト12に
より着脱自在に取り付けられるもので、H型鋼4
aと、その上下フランジの両縁部間に溶接された
平鋼4b……とによつて角筒状に形成され、上フ
ランジの上面及び左右の平鋼4b……の外側面上
端近傍部には夫々平滑な摺動面となるようにステ
ンレス板4c……を溶接してある。他方、各ユニ
ツトの大梁両端部には、前記ステンレス板4c…
…と対向する3つの平面を四フツ化エチレン樹脂
10aで処理したシユー10がボルト・ナツトに
より着脱可能な状態に装着されている。図示しな
いが、前記ステンレス板4c……に代え、グラス
フイバー(又はグラスウール)よりなるシートに
四フツ化エチレン樹脂を含浸させてなる膜体を接
着して用いてもよい。13…は前記レール4……
を水平方向に貫通させて設けた反力ピンである。
前記牽引装置Bは、第4図に示すように、横軸
14周りに慴動自在で且つ自重により下方へ揺動
付勢された複動型油圧ジヤツキ15の出力軸15
aの先端に、前記反力ピン13に対して係脱自在
なフツク16aと、出力軸15aの伸長動作によ
つて反力ピン13の上を乗り越えるためのカム面
16bをもつた係止金具16を取り付けたもので
あり、出力軸15aの往複動により、第1ユニツ
トA1と反力ピン13に交互に反力をとつた尺取
虫式に前進し、牽引を行なうように構成されてい
る。
また、大梁7a,7b,7c,7d……と柱2
の仕口部は、作業床Cの定着を各大梁ごとに行な
えるように、つまり、架構された全ユニツトを多
数のジヤツキで同時に持ち上げずに済むように、
次のように構成されている。
即ち、第4図,第12図に示すように、大梁7
a……のウエブと、柱2に固設された継手部ウエ
ブプレート17間に、レール4を挿通するための
切欠18を形成すると共に、各ユニツトの大梁
を、継手部ウエブプレート17に対する接合高さ
位置よりも数ミリ(例えば5mm程度)低い位置で
スライドするように構成してある。従つて、作業
床Cの定着にあたつては、各大梁の一端部をジヤ
ツキで梁3に反力をとつて数ミリ持ち上げるだけ
で、大梁と継手部ウエブプレート17に設けられ
たボルト孔の高さを合致させることができ、この
状態で添え板19a,19bを介して両者を接合
し、レール4を切欠18から容易に抜き取ること
ができる。そして、レール4の抜取り後、切欠1
8を閉塞する添え板19cを介して大梁及び継手
部ウエブプレート17同士を接合するのである。
次に、第8図,第9図に示すように、前記作業
床C上に配筋及びコンクリート打設を行なつて、
コンクリート床Dを構築し、このコンクリート床
D上に走行クレーン20……を搭載し、この走行
クレーン20……を用いて上部鉄骨の建方工事を
行ない、第10図に示すように、既存施設1の上
部に多層階建築物Eを構築するのである。
尚、走行クレーン20としては、クローラクレ
ーンを用いることも可能であるが、走行クレーン
によるコンクリート床Dへの荷重の集中を避け、
コンクリート床Dの厚さをできるだけ薄く設計で
きるように、自走式のタワークレーンを用い、コ
ンクリート床Dの上部に配置したレール21……
上を走行させるように構成してある。レール21
……は、大梁上に束(支柱)を立設して、これら
の束上に、レール受桁を架設し、該レール受桁に
ボルト・ナツト等で固定したものである。22…
…は前記レール21……上を移動可能な自走式の
走行台車であり、鉄骨等の運搬に使用される。
また、上記実施例におけるデツキプレート9…
…に代え、キーストンプレートとこれを支持する
仮受梁を用いて実施することも可能である。
また、図示の実施例は、広い床面積を有する既
存施設全体を中央部で2分し、第1期工事で中央
部のコンクリート床D0を構築し、第2期工事で
片側の既存施設1の上部に多層階建築物を構築
し、第3期工事で他方の既存施設1′の上部に同
様な方法で多層階建築物を構築する増築プランに
基づいているため、中央部コンクリート床D0
下の工場施設を徹去し、中央部を作業スペースと
して用いているが、これは実際に増築工事が予定
されている工場を例に挙げて本発明を図示説明し
たものであり、本発明に必須の構成ではない。
即ち、分割して工事を進める必要がない規模の
既存施設について本発明方法を適用できることは
勿論であり、この場合には、既存施設の内部に作
業スペースをとらないので、施設の操業に全く影
響がない。
以上、実施例に基づいて説明したように、本発
明によれば、既存施設の上部に、その一側方の作
業構台上で組立てた大梁,小梁,デツキプレート
又はキーストンプレートと仮受梁等よりなるユニ
ツトをスライドさせて作業床を構築し、その上に
配筋、コンクリート打設を行なつてコンクリート
床を構築するため、既存施設の操業に危険がな
く、しかも、このコンクリート床に搭載した走行
クレーンを用いて上部の鉄骨建方工事を行なうた
め、既存施設の周囲から鉄骨建方工事を行なう場
合のような大型クレーンを必要とせず、かつ、周
囲の建物等による制約がない。
従つて、既存施設の操業を中断することなく、
その上部に多層階建築を非常に安全かつ経済的に
構築し得るに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は平面
図、第2図は正面図、第3図は作業構台を示す側
面図、第4図は要部の斜視図、第5図イ,ロ,
ハ,ニ,ホはユニツトの組立及びスライド手順の
説明図、第6図と第7図は作業床構築途中におけ
る平面図と側面図、第8図と第9図は上部の鉄骨
建方工事途中における平面図と側面図、第10図
は仕上げ工事途中における側面図、第11図はレ
ール及びシユーの縦断面図、第12図は大梁、柱
の仕口部を示す正面図である。 1……既存施設、2……柱、3……梁、4……
レール、5……作業構台、7a,7b,7c,7
d……大梁、8……小梁、9……デツキプレー
ト、20……走行クレーン(タワークレーン)、
21……レール、A1,A2,A3……ユニツト、C
……作業床、D……コンクリート床、E……多層
階建築物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 既存の施設の両側に所定間隔おきに柱を立設
    し、それらの柱間に架設した桁方向の梁上に夫々
    レールを設置する一方、前記既存施設の前記桁方
    向一側部外方には作業構台組立てておき、この作
    業構台上で組立てた大梁、小梁、デツキプレート
    又はキーストンプレートと仮受梁等よりなるユニ
    ツトを前記レールに沿つて所定距離スライドさ
    せ、次に空いた作業構台上で同様なユニツトを組
    立てて先行スライドしたユニツトに継ぎ足し、こ
    れらを継ぎ足されたユニツト巾だけスライドさ
    せ、以下、ユニツトの組立て、継足し及びスライ
    ドを順番に繰り返して、既存施設の上部全域にわ
    たる作業床を構築し、次に、この作業床上に配筋
    及びコンクリート打設を行なつてコンクリート床
    を構築し、しかる後、前記コンクリート床上に搭
    載した走行クレーンを用いて上部鉄骨の建方工事
    を行ない、既存施設の上部に多層階建築物を構築
    することを特徴とする多層階建築物の構築方法。 2 前記走行クレーンとして、前記コンクリート
    床の上部に配設したレール上を走行するタワーク
    レーンを用いることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の多層階建築物の構築方法。
JP10868281A 1981-07-11 1981-07-11 多層階建築物の構築方法 Granted JPS5811240A (ja)

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JPH0499004U (ja) * 1991-01-29 1992-08-27

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