JPS6111857Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6111857Y2 JPS6111857Y2 JP9982079U JP9982079U JPS6111857Y2 JP S6111857 Y2 JPS6111857 Y2 JP S6111857Y2 JP 9982079 U JP9982079 U JP 9982079U JP 9982079 U JP9982079 U JP 9982079U JP S6111857 Y2 JPS6111857 Y2 JP S6111857Y2
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- Japan
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- conductor
- wire
- insulated wire
- heat
- resistant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、架空配電用絶縁電線に係り、詳し
くは落雷などにより断線落下した際、接地電流を
流す導体を備えた絶縁電線に関するものである。
くは落雷などにより断線落下した際、接地電流を
流す導体を備えた絶縁電線に関するものである。
近年、架空配電線には絶縁電線の使用が義務づ
けられたが、落雷などにより絶縁破壊を生じた
時、絶縁破壊箇所に続流アークが集中するので、
絶縁電線は裸線に比べ溶断時間が短かく遮断器の
作動前に溶断するなどの問題があつた。また、台
風時の風圧や積雪による負荷を受けて断線するこ
とがあり、何れの場合も断線落下した絶縁電線の
導体が接地しないので断線が検知されず、いき線
のまま地上に横たわつて感電事故に至る危険性が
あつた。
けられたが、落雷などにより絶縁破壊を生じた
時、絶縁破壊箇所に続流アークが集中するので、
絶縁電線は裸線に比べ溶断時間が短かく遮断器の
作動前に溶断するなどの問題があつた。また、台
風時の風圧や積雪による負荷を受けて断線するこ
とがあり、何れの場合も断線落下した絶縁電線の
導体が接地しないので断線が検知されず、いき線
のまま地上に横たわつて感電事故に至る危険性が
あつた。
また、複数本の導体の一部を熱しやへい層で被
覆して耐アーク性を向上させ、落雷時の溶断時間
を延長し、この間に遮断器を作動させて断線を防
止するようにした絶縁電線がある。この絶縁電線
でも、予想以上の大きな続流アークが生じたり外
力が作用すると断線し、しかも接地しないため、
いき線の状態にあつて危険なことがあつた。
覆して耐アーク性を向上させ、落雷時の溶断時間
を延長し、この間に遮断器を作動させて断線を防
止するようにした絶縁電線がある。この絶縁電線
でも、予想以上の大きな続流アークが生じたり外
力が作用すると断線し、しかも接地しないため、
いき線の状態にあつて危険なことがあつた。
この考案の絶縁電線は、これらの問題を解消す
るものであり、耐アーク性に優れ、また断線時に
は必ず接地するようにした絶縁電線を提供するこ
とを目的とする。
るものであり、耐アーク性に優れ、また断線時に
は必ず接地するようにした絶縁電線を提供するこ
とを目的とする。
以下、この考案をその一実施例を示す添付図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
絶縁電線１は、第１図に示すように、導体２、
セパレータ１１及び絶縁体１２からなる。導体２
は、円形硬銅単線の内層導体３の外側にシリコン
グリースや油などの滑剤による塗布層４を形成し
たのち、耐熱性成分を混入した架橋ポリエチレン
からなる半導電性の熱しやへい層５を被覆し、さ
らにこの熱しやへい層５の外側に、硬銅線の電気
用導体６を11本撚り合せた外層導体７を設けてさ
らに絶縁体１２により被覆して構成している。内
層導体３には、第２図に示すように、機械的弱点
部として輪状の傷８が長さ方向等間隔に設けてあ
る。なお、機械的弱点部には、適当な形の傷、溝
のほか、切欠きやなましなどによる強度低下部分
が適当な間隔、例えば２米乃至５米の等間隔に設
けられているが、その間隔は多少変動があつても
よい。また、セパレータ１１はポリエステルテー
プを巻いて形成してある。
セパレータ１１及び絶縁体１２からなる。導体２
は、円形硬銅単線の内層導体３の外側にシリコン
グリースや油などの滑剤による塗布層４を形成し
たのち、耐熱性成分を混入した架橋ポリエチレン
からなる半導電性の熱しやへい層５を被覆し、さ
らにこの熱しやへい層５の外側に、硬銅線の電気
用導体６を11本撚り合せた外層導体７を設けてさ
らに絶縁体１２により被覆して構成している。内
層導体３には、第２図に示すように、機械的弱点
部として輪状の傷８が長さ方向等間隔に設けてあ
る。なお、機械的弱点部には、適当な形の傷、溝
のほか、切欠きやなましなどによる強度低下部分
が適当な間隔、例えば２米乃至５米の等間隔に設
けられているが、その間隔は多少変動があつても
よい。また、セパレータ１１はポリエステルテー
プを巻いて形成してある。
内層導体３は単線を用いると製作が容易である
が、撚線でもよい。熱しやへい層５には、天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリオレフイン系熱可塑性樹脂、
ビニル樹脂、弗素樹脂もしくはこれらのブレンド
したもの、またこれらに無機質充填剤を加えたも
のに導電材料例えばカーボンブラツクを加えた混
合物等を用いて押出被覆したものや、ケーブル用
カーボン紙、あるいはガラス・マイカテープ、ガ
ラス繊維、耐熱・耐火繊維などからなるテープ又
はこれらのテープもしくは通常の繊維からなるテ
ープに耐熱性高分子材料例えばシリコーンワニス
などに導電材料例えばカーボンブラツクを加えた
ものを含浸したテープを巻回したのなどが使用さ
れるが、半導電性で熱しやへい性があればこれら
に限定されるものではない。
が、撚線でもよい。熱しやへい層５には、天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリオレフイン系熱可塑性樹脂、
ビニル樹脂、弗素樹脂もしくはこれらのブレンド
したもの、またこれらに無機質充填剤を加えたも
のに導電材料例えばカーボンブラツクを加えた混
合物等を用いて押出被覆したものや、ケーブル用
カーボン紙、あるいはガラス・マイカテープ、ガ
ラス繊維、耐熱・耐火繊維などからなるテープ又
はこれらのテープもしくは通常の繊維からなるテ
ープに耐熱性高分子材料例えばシリコーンワニス
などに導電材料例えばカーボンブラツクを加えた
ものを含浸したテープを巻回したのなどが使用さ
れるが、半導電性で熱しやへい性があればこれら
に限定されるものではない。
次に、この考案の絶縁電線の作用を説明する。
絶縁電線１に、落雷によりＡ点でアークが発生す
ると外層導体７かその近傍で断線するが、内層導
体３は熱しやへい層５によつて求心方向へのアー
クの移行が阻止されまたは遅延させられるので、
Ａ点では断線せず、機械的強度の低い傷８のある
部分で断線し、内層導体３が絶縁電線１より突出
するか又は抜け出て飛び出した状態となる。な
お、内層導体３の外側には、滑剤の塗布層４やが
形成してあるので、内層導体３が抜け出やすいよ
うになつている。断線した絶縁電線１は、第３図
に示すように、端末が垂れ下り、突出した内層導
体３が地面Ｂに突きささり或いは接触し、接地電
流が流れるので遮断器（図示省略）が作動して送
電が中止され、断続した絶縁電線１はいき線でな
く安全な状態となる。
絶縁電線１に、落雷によりＡ点でアークが発生す
ると外層導体７かその近傍で断線するが、内層導
体３は熱しやへい層５によつて求心方向へのアー
クの移行が阻止されまたは遅延させられるので、
Ａ点では断線せず、機械的強度の低い傷８のある
部分で断線し、内層導体３が絶縁電線１より突出
するか又は抜け出て飛び出した状態となる。な
お、内層導体３の外側には、滑剤の塗布層４やが
形成してあるので、内層導体３が抜け出やすいよ
うになつている。断線した絶縁電線１は、第３図
に示すように、端末が垂れ下り、突出した内層導
体３が地面Ｂに突きささり或いは接触し、接地電
流が流れるので遮断器（図示省略）が作動して送
電が中止され、断続した絶縁電線１はいき線でな
く安全な状態となる。
この考案の絶縁電線は以上の通りであつて、熱
しやへい層により内層導体へのアークの移行が阻
止されまたは遅延させられるので、耐アーク性に
優れており、絶縁電線の溶断時間が延長されて断
線が起りにくい。また、絶縁電線が断線した場合
でも、内層導体が突出して接地されるので安全で
ある。さらには、絶縁電線が断線した際、接地す
る内層導体が絶縁電線の中心に設けられているの
で、構造が簡単で製作も容易であるなどの効果を
有する。
しやへい層により内層導体へのアークの移行が阻
止されまたは遅延させられるので、耐アーク性に
優れており、絶縁電線の溶断時間が延長されて断
線が起りにくい。また、絶縁電線が断線した場合
でも、内層導体が突出して接地されるので安全で
ある。さらには、絶縁電線が断線した際、接地す
る内層導体が絶縁電線の中心に設けられているの
で、構造が簡単で製作も容易であるなどの効果を
有する。
第１図はこの考案の一実施例を示す横断面図、
第２図は同縦断面図、第３図は接地状態を示す説
明図である。 １……絶縁電線、２……導体、３……内層導
体、４……塗布層、５……熱しやへい層、６……
電気用導体、７……外層導体、８……傷。
第２図は同縦断面図、第３図は接地状態を示す説
明図である。 １……絶縁電線、２……導体、３……内層導
体、４……塗布層、５……熱しやへい層、６……
電気用導体、７……外層導体、８……傷。
Claims (1)
- 機械的弱点部８を長さ方向適当な間隔に備え、
外側に滑剤の塗布層４を形成した内層導体３に、
半導電性の熱しやへい層５を被覆し、この熱しや
へい層５の外側に電気用導体６を撚り合わせて外
層導体７を形成して絶縁体１２により被覆したこ
とを特徴とする絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9982079U JPS6111857Y2 (ja) | 1979-07-18 | 1979-07-18 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9982079U JPS6111857Y2 (ja) | 1979-07-18 | 1979-07-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5617617U JPS5617617U (ja) | 1981-02-16 |
| JPS6111857Y2 true JPS6111857Y2 (ja) | 1986-04-14 |
Family
ID=29332550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9982079U Expired JPS6111857Y2 (ja) | 1979-07-18 | 1979-07-18 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6111857Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-07-18 JP JP9982079U patent/JPS6111857Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5617617U (ja) | 1981-02-16 |
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