JPS61108639A - 軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理剤 - Google Patents

軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理剤

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JPS61108639A
JPS61108639A JP23189684A JP23189684A JPS61108639A JP S61108639 A JPS61108639 A JP S61108639A JP 23189684 A JP23189684 A JP 23189684A JP 23189684 A JP23189684 A JP 23189684A JP S61108639 A JPS61108639 A JP S61108639A
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treatment agent
surface treatment
film
vinyl chloride
chloride resin
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JP23189684A
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Atsushi Obayashi
厚 大林
Kazuyoshi Nanun
南雲 和愛
Hiromi Arai
宏美 新居
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、軟質塩化ビニル系υ(脂成形品の表面処理剤
に関するものである.更に詳しくは、軟質塩化ビニル系
樹脂成形品の表面に、可塑剤の移行を防止し、、成形品
表面の汚染を防止し、かつ、耐水性を与える紫外線硬化
性被膜を形成することができる、表面処理剤に関するも
のである。
「従来の技術」 塩化ビニル系樹脂は、比較的安価で、化学的変化をおこ
しにくく、可塑剤をその量を変えて配合することにより
、硬質から軟質まで広範囲に性質を変えることができる
。そして例えば硬質のパイプ、床材、シート、フィルム
、軟質のビニルクロス、繊維、壁材、シート、フィルム
、日用品雑貨等、硬軟ともに多くの用途がある。
しかし、可塑剤を多量配合した軟質塩化ビニル系樹脂成
形品は、長期間経過すると、可塑剤が成形品表面にブリ
ード・アウトし、他の物質に移行したり、水や溶剤など
に抽出されるなどして、好ましくない現象を呈するとい
う欠点がある。
例えば、ABS樹脂、耐衝撃性ポリスチレン又は一般用
ボリスチレン等のスチレン系樹脂よりなる?lL’lヨ
ン、ビデオデツキ、パーソナルフンビューター等の電気
製品のハウノングに、軟質塩化ビニル系樹脂成形品が接
触すると、ハウノングに可塑剤が移行する。この移行に
より、ハウノングには汚染斑が生じたり、亀裂が生じた
りして美観を損ね、商品価値を着しく低下させ、場合に
よっては?filluを低下させることもある。
また、軟質塩化ビニルミk樹脂よりなる成形品が、床材
、壁材などの内装材料、農業用ハウスの被覆資材やテン
トなどの屋外で使用されるものである場合は、成形品表
面にブリード・アウトした可塑剤に、塵埃が付着して汚
染されるという欠点がある。成形品が包装用に使用され
るフィルムである場合には、ブリード・アウトした可塑
剤がフィルムへの印刷性を低下させたり、ヒートシール
法によって接着した部分の強度を低下させる。
更に、成形品が防水帆布テント、簡易水槽、止水板、連
木シートなどの耐水性が要求される用途に使用された場
合には、雨水の影響によって可塑剤力C流上され、成形
品は白化したり、もろくなって破損するなどの問題が生
起する。
これらの問題を解決する方法として、軟質塩化ビニル系
樹脂成形品の表面を、特定の樹脂や塗料で被覆する手法
が提案されている6例えば特公昭46−29639号公
報、特公昭50−28117号公報等には、軟質塩化ビ
ニル系樹脂成形品の表面に、アクリル系樹脂を塗布する
方法が提案されている。更に、特公昭52−6214号
公報には、官能基を有するビニルモノマー共重合体の溶
剤溶液に、インシアネートまたはメラミン樹脂を架橋剤
として加え、軟質ポリ塩化ビニルフィルムに塗布し、フ
ィルム上で部分架橋させる方法が提案されている。
しかしながら、上記改良法に従って成形品表面に形成さ
れる被膜は、いずれも熱可塑性樹脂を主体としたもので
あるため、使用時または使用前の保管の際の雰囲気温度
が高い場合には、可塑剤等の成形品表面へのブリード・
アウトを防止するのに充分でなく、所望の性能を発揮し
得ないという欠点があった。
これらの欠点を改良するために、例えば特開昭55−1
61826号公報には、塩化ビニルMl(脂成形品の表
面に、エネルギー線照射により重合するエポキシ樹脂組
成物に由来する被膜を形成する方法が提案されでいる。
また、特開昭56−53070号公報には、軟質ポリ塩
化ビニルフィルムの片面*たは両面に、光または電子線
で硬化しうるα、β−不飽和基を有するカルボンPIl
誘導体を塗布して、この塗布液に由来する被膜を形成す
る方法が記載されている。
しかしながら、これらの改良法によっても、成形品表面
への可塑剤ブリード・アウトを防止し、成形品表面の汚
染を防止するには、充分ではないというのが実状である
「発明が解決しようとした問題点」 本発明者らは、かかる状況にあって、軟質塩化ビニル系
樹脂成形品の表面に、可塑剤の移行を防止し、成形品表
面の汚染を防止し、かつ、耐水性を与える被膜を形成す
る手段を提供することを目的として鋭意検討した結果、
本発明に到達したものである。
r問題点を解決するための手段」 しかして本発明の要曽とするところは、一分子中に一個
以上のエポキシ基を有する光重合性エポキシ化合物、光
開始剤の二成分を主成分とする紫外線硬化性組成物に、
平均粒子径が30〜600人のコロイド状シリカを、前
記紫外線硬化性組成物に由来する固形分IQOfi景部
に対し、0.01〜301!tffll配合してなろこ
とを特徴とする軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理
剤に存する。
以下、本発明の詳細な説明す、る。
本発明において光重合性エポキシ化合物とは、一分子中
に一個以上のエポキシ基を有し、光開始剤の存在下、紫
外線を照射することによりカチオン重合する性質を有す
るものをいう、このような性質を有するものとしては、
脂肪族エポキシ化合物、芳香族エポキシ化合物、脂環族
エポキシ化合物、a脂環族エポキシ化合物などがあげら
れる。
脂肪族エポキシ化合物とは、脂肪族多価フルフールまた
はアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジルエーテ
ル、脂肪族長鎖多塩基酸のポリグリシジルエーテル、グ
リシジルアクリレートもしくはグリシジルメタアクリレ
ート、グリシツルクロトネートのホモポリマーおよびコ
ポリマーである。具体的には、(ポリ)エチレングリコ
ールジグリシノルエーテル、(ポリ)プロピレングリコ
ールシグリシノルエーテル、1.4−ブタンジオールノ
グリシノルエーテル、1.6−ヘキサンノオールノグリ
シノルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシノル
エーテル、グリセロールポリグリジノルエーテル、ペン
タエリスリトールポリグリシノルエーテル、トリノチロ
ールプロパンポリグリシノルエーテル、ジグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ツルとトールポリグリシツル
エーテル、エチレングリコール、プロピレングリコール
、グリセリン等のアルキレンオキサイド付加体であるポ
リエーテルポリオールのポリグリシツルエーテルなどが
あげられる。
芳香族エポキシ化合物とは、芳香族核を有する多価フェ
ノールなたはそのアルキレンオキサイド付加体のポリグ
リシジルエーテルである(例えば、特開昭48−100
0号公報、特開昭48−29751号公報、特開昭50
−4047号公報等参照)、A体的には、ビスフェノー
ルAまたはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロ
ルヒドリンあるいはメチルエピクロルヒドリンとの縮合
物、トリフェニルプロパントリグリジノルエーテル、テ
トラフェニルエタンポリグリシジルエーテルなどがある
。また、フェノール類とホルムアルデヒドとを、酸性ま
たはアルカリ性の触媒存在下で反応させて得られるノボ
ラックまたはレゾールと、エピクロルヒドリンあるいは
メチルエピクロルヒドリンとの反応により合成されるフ
ェノールノボラックグリシノルエーテル、オルソクレゾ
ールノボラックポリグリシジルエーテルなどがあげられ
る。
脂環族エポキシ化合物とは、脂環を有する多価アルコー
ルのポリグリシジルエーテル、もしくはシクロヘキセン
オキサイド、シクロペンテンオキサイド含有化合物であ
る(例えば、特開昭47−28100号公報、特開昭4
9−126658号公報、特開昭50−7898号公報
等参照)、具体的には、水添ビスフェノールA型(含ア
ルキレンオキサイド付加体)ノグリシシルエーテル、ヘ
キサヒドロフタル酸ノグリシノルエステル、ヘキサヒド
ロフタル酸ジメチルグリシジルエステル、ビス(3,4
−エポキシ−6−メチルンクロヘキシルメチル)アシベ
ー)、3.4−二ポキンシクロヘキシルメチル−3,4
−エポキシシクロへキレルカルポキシレート、ビニルシ
クロヘキサンノオキサイドなどがあげられる。
複素環族エポキシシクロとは、分子骨格に複索環を有す
るものをいう(例えば、W[昭47−11571号公報
、特開昭48−79298号公報、特開昭50−108
94号公報等参照)、具体的1こは、ヒグントインエボ
キシ、トリグリシジルイソシアスレートなどがあげられ
る。
これらエポキシ化合物は、一種であってもよいが、二種
以上を含んでいてもよい、なお、エポキシ化合物には、
カチオン重合性を有する他の化合物、例えば環状エーテ
ル類、ビニルエーテル類、ラクトン類の中から選ばれる
化合物を、併存させることもできる。
本発明において光開始剤とは、上記エポキシ化合物と併
存させ、紫外線を照射することにより、エポキシ化合物
にカチオン重合を開始させろ性質を有するものをいう。
このような性質を有する化合物としては、次の一般式(
1)で表わされる感光性アリールジアゾニウム化合物が
あげられる。
[(I)式において、Mはハロゲン化物錯体の中心原子
である金属または半金属であり、B、P。
As+Sb、Fe+Sn+BLALCa+In+Ti+
Zn+V+Cr、Sc、Mn、Co等より選ばれ、Xは
ハロゲンより選ばれる0mはハロゲン化物錯体イオンの
正の電荷であり、nはハロゲン化物錯体イオン中の2−
ロデン原子の数である。Yはニトロ、ハロゲン、N−ホ
ルホリ/、アルキル、アルコキシ、アリール、アミノ、
アリール7ミノ、アルキルアミノおよびアリールメルカ
プト基からなる群から選ばれる。
上記(1)式で表わされるアリールジアゾニウム化合物
は、紫外線の照射を受けると、一般式M X nで示3
 A ルルイス酸(例えば、P F 3.F eClz
、A sF = 、S n Cl 4 、B i Cl
 s等)を生成し、コノルイス酸が前記エポキシ化合物
の重合を開始させる。
上E([)式で表わされるアリールジアゾニウム化合物
の具体例としては、例えばp−メトキシベンゼンシフゾ
ニウムヘキサフルオロホス7エート、0−ニトロベンゼ
ンノアゾニウムヘキサフルオロホス7エー)、2.5−
ツク四ロベンゼンノアゾニウムヘキサフルオロホス7 
x−) 、2 +5−フェトキシ−4−p−トリメルカ
プトベンゼンノアゾニウムヘキサフルオロホスフェート
等のノアゾニウムヘキサフルオロホスフェートR; p
 −N−モルホリノフェニルノアゾニウムへキサフルオ
ロホスフェート、2,5−ノメトキシー4−N−モルホ
リ/ベンゼンジアゾニウムヘキサフルオロホス7エー)
、p−N−モルホリノフェニルノアゾニウムヘキサフル
オロアンチモネート等のN−モルホリノ錯体等があげら
れる。
光開始剤の配合量は、少なすぎると最終的に得られる表
面処理剤に紫外線を照射しても、硬化が不充分となるの
で好ましくなく、逆に多すぎるとこれを増量しても硬化
性に差はなく、好ましくない、好ましい配合量は、光重
合性エポキシ化合物、カチオン重合性を有する化合物を
併存させるときはこの化合物をも含め、更に使用する光
開始剤の二成分の合計量に対して0.01〜20fii
%、特に好ましくは、0.1〜10fi量%の範囲から
選ばれる。
本発明に係る軟質塩化ビニル系御脂成形品の表面処理剤
は、上記二成分よりなる紫外線硬化性組成物を主成分と
する。この組成物には、更に要すれば溶剤、塗布性向上
剤、被膜物性改善剤等を配合させることができる。
溶剤としては、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、n−へ
ブタン、トルエン、キシレンなどが挙げられる。
塗布性向上剤は、本発明に係る表面処理剤を成形品表面
に塗布しやすくする機能を果すものである。具体例とし
ては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、
セルロース系界面活性剤、アクリル樹脂系界面活性剤な
どが挙げられる。
被膜物性改善剤は、本発明の表面処理剤に由来する被膜
の可視性のような物性を改善する機能を果すものである
。この目的に使用可能なものとしては、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ7クリレート、ポ
リメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリブタノエン、
セルロースなどの合成ム(脂及び/又は天然a+脂のほ
か、ゴム類、ノアリル7クレートブレポリマー、ブタジ
ェンオリゴマーなどのプレポリマー類、オリゴマー類な
どが挙げられる。
本発明に係る軟質塩化ビニル系刹脂成形品の表面処理剤
は、前記二成分よりなる紫外線硬化性組成物を主成分と
し、これに平均粒子径が30〜600人(オングストロ
ーム)のフロイド状シリカを含んでいる。このコロイド
状シリカは、本発明に係る表面処理剤に由来する被膜の
、可塑剤移行防止効果を向上させる機能を果たす。
コロイド状シリカは、平均粒子径が30人未満であると
、表面処理剤に由来する被膜の可塑剤移行防止効果が充
分発揮されないので、好ましくない、平均粒子径が60
0人を還元ると、表面処理剤に由来する被膜の透明性が
着しく低下するので、好ましくない6上の範囲では、5
0〜400人の範囲のものが特に好ましい。
コロイド状シリカの配合量は、前記紫外線硬化性組成物
に由来する固形分100重量部に対して、0.01〜3
0重量部である。コロイド状シリカが0.011fi部
未満であると、本発明に係る表面処理剤に由来する被膜
の、可塑剤移行防止効果が発押されない、また、30重
量部を超えると、表面処理剤に由来する被膜にクラック
が発生し、このクラックのノツチ効果により成形品が破
損しやすくなったり、成形品表面が部分的に露出するな
どして、好ましくない。上の範囲で特に好ましいのは、
0.1〜20重量部の範囲である。
上記コロイド状シリカは、有機溶剤に均質に分散してゾ
ルとし、このゾルを前記紫外線硬化性組成物に混合し、
表面処理剤とする。この際使用可能な有機溶剤は、待に
制限はないが、例えばアルコール類、ケトン類、エーテ
ル類、芳香族炭化水素類、脂肪族炭化水素類などがあげ
られる。これらは単独で、又は二種以上を組み合わせて
使用でさる。
本発明に係る表面処理剤は、軟質塩化ビニル系psm成
形品の表面に塗布し、紫外線を照射して硬化反応を生起
させて、成形品表面に被膜を形成するのに使用される。
軟質塩化ビニル系樹脂成形品としては、日用品雑貨用、
包装用、車輛用、農業用被覆材、建築被援用のフィルム
はたはシート;車輛用、家具用、!!!装用、鞄・袋用
、履物用、衣料用、文兵泪のレザー;ホース、チューブ
、〃スケ7ト、上水板等の軟質押出し成形品のほか、帆
布、ターポリン、テープ類、マットBなどがあげられる
本発明に係る表面処理剤を成形品表面に塗布するには、
ドクターブレードフート法、グラビアロールコート法、
エアーナイフコート法、リバースロールコート法、ディ
ップフート法、カーテンロールコート法、スプレィコー
ト法、ロッドフート法等それ自体公知の塗装手段によっ
て塗布すればよい。
表面処理剤を塗布したあとは、塗布面に紫外線を照射し
、硬化反応を生起させ、硬化膜とするのがよい。塗布面
を硬化させるには、波長が200〜500ミリミクロン
、特に好ましくは波長300〜400ミリミクロンの紫
外線を照射すればよい。このような波長の紫外線の光源
としては、高圧水銀灯、中圧水銀灯、メタルハライドラ
ンプ、キセノン灯、アーク灯などが用いられる。
本発明に係る表面処理剤に由来する被膜の厚さは、余り
厚すぎると、基材と被膜との間に屈曲性に差が生ずるた
め、被膜が基材から剥離しやすくなるので好ましくない
、好ましくは、成形品基材の厚さの1710以下とする
のがよい。
「発明の効果」 本発明は、以上説明したとおりであり、次のように特別
に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大
である。
(1)本発明に係る軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面
処理剤に由来する被膜は、可塑剤の移行防止効果に優れ
、従って、成形品表面は、長期間にわたって汚染しにく
い。
(2)本発明に係る表面処理剤に由来する被膜は、耐水
性に優れており、成形品は白化したり、もろくなって破
損するなどの問題が生起しない。
(3)本発明に係る表面処理剤に由来する被膜は柔軟性
に優れており、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂成形品の表面
処理用として、好適である。
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
比較例 1   〈表面処理剤Aの調製〉ペンタエリス
リトールポリグリシノルエーテル(エポキシ当[139
)50重量部(以下「部」とは、「重量部」と意味する
。)、3.4−エボキシシクロヘキンルメチル−3,4
−エポキシシクロへキシルカルボキシレート(エポキシ
当[140)130部、ホ17エチレングリコールシグ
リシノlレエーテル(エポキシ当量154)20部、p
−メトキシベンゼンノアゾニウムヘキサフルオロホス7
エート3部、シリコーン系界面活性剤(日本ユニカー(
株)製、L−77)0.5部をそれぞれ秤量し、混合し
た。
この混合物を表面処理剤Aという。
比較例 2   く表面処理剤Bの調製〉とスフエノー
ルAノグリシノルエーテル(エポキシ当fi185)2
0部、トリノチロールプロパンボリグリシノルエーテル
(エポキシ当fi135)sop、ネオベンチルグリコ
ールノグリシノルエ−チル(エポキシ当量140)30
部、2,5−ジクロロベンゼンジアゾニウムヘキサ7ル
オロホス7エート4部、トルエン1(1,シリコーン系
界面活性剤(L−77)0.5部をそれぞれ秤量し、混
合した。
得られた混合物を、表面処理剤Bという。
実施例 1   〈表面処理剤Cのsl!91〉比較例
1において調製した表面処理剤Aに、この処理剤に由来
する固形分100部に対して5部となるように、粒子直
径のほとんどが100〜150人の範囲にあるコロイド
状シリカを、トルエンに分散させて(コロイド状シリカ
の量を30重量%とじた)、加えた。
得られた混合物を、表面処理剤Cという。
実施例 2   〈表面処理剤りの調製〉比較例1にお
いてII!l!した表面処理剤Aに、この処理Mに由来
する固形分100部に対して5部となるように、粒子直
径のほとんどが200〜300人の範囲にあるコロイド
状シリカを、トルエンに分散させて(濃度は実施例1の
場合に同じ)、加えた。
得られた混合物を、表面処理剤りという。
実施例 3   く表面処理剤Eの調製〉実施例2に記
載の例において、コロイド状シリカの量を、10部と変
更したほかは、同例に記載の例と同様にした。
得られた混合物を、表面処理剤Eという。
実施例 4   〈表面処理剤Fの*U>比較例2にお
いて調製した表面処理剤Bに、実施例1において用いた
と同種のコロイド状シリカを、同量配合した。
得られた混合物を、表面処理剤Fという。
実施例 5   く表面処理剤Gの3119&>実施例
4に記載の例において、コロイド状シリカの量を、15
部と変更したほかは、同例に記載の例と同様にした6 得られた混合物を、表面処理剤Gという6比較例 3 
  〈表面処理剤Hの調製〉比較例1において調製した
表面処理剤Aに、この処理剤に由来する固形分100部
に対して10部となるように、粒子直径のほとんどが8
00〜f000人の範囲にあるコロイド状シリカを、ト
ルエンに分散させて(:Iロイド状シリカの量を30重
量%とじた。)、加えた。
得られた混合物を、表面処理MHという。
比較例 4   く表面処理剤Jの調製〉実施例5に記
載の例において、コロイド状シリカの景を、50部と変
更したほかは、同例に記載の例と同様にした。
得られた混合物を、表面処理剤Jという。
参考例 1〜10 上記各実施例および比較例で得られた9種の表面処理剤
を、次の方法によって製造した軟質ポリQルビニルフィ
ルムの表面に塗布しくただし、参考例10は塗布しなか
った。)、紫外線を照射して硬化反応をおこさせ、被膜
を形成した。得られた被膜の性質につき、以下に記載の
方法で評価した。評価結果を、第1表に示す。
(1)軟質ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムの調製ポリ塩
化ビニルCP=14QO)  100重11部ジオクチ
ル7タレート    50 〃エポキシ化大豆油   
    3 〃バリウムー亜鉛系複合液状 安定剤          1.5 〃ステアリン酸バ
リウム     0.2 #ステアリン酸亜鉛    
   0.4 〃よりなる樹脂組成物を準備し、これを
スーパーミキサーで10分間混合したのち、180℃に
加温したミルロール上で混練し、厚さ0.3− の軟質
ポリ塩化ビニルフィル云を調製した。
(2)表面処理剤の塗布、被膜の形成 上記(1)に記載した方法でllI製したフィルムの片
面に、前記表面処理剤、蓮成物をグラビアコート法によ
って塗布し、塗布液の異なる9種類のフィルムを準備し
た。
フィルムの塗布液を塗布した面を、高圧水銀灯(4KW
180W/c請)の照射下において、フィルムを20+
*/分の速度で移送し、硬化反応をおこさせ、厚さ3ミ
クロンの被膜を形成した。ただし、参考例10のフィル
ムには、被膜を形成しなかっ(3)フィルムの評価 ■被膜の柔軟性試験 各フィルムを、幅5co、&さ15cmに切断し、長さ
方向に対して直角の方向に、2cmt’J隔で交互に折
り返した。この状態で、上から2kgの荷重をかけ、1
5℃に保持した恒温槽内で24時間放置した。ついで荷
重をとり、フィルムの折り目をのばして、被膜の外観を
肉眼でi察した。
この試験での評価基準は、次のよおりである。
O・・・・・折り目部分の被膜に、変化が全く認められ
ないもの Qx ・・・・折り目部分の被膜に、クラックがわずか
に認められるもの Δ・・・・・折り目部分の被膜に、クラックが認められ
るもの ×・・・・・折り目部分の被膜に、クラックが著しく認
められ、被膜が剥離して いるもの ■被膜の外観試験 10種類のフィルムを、各々50cm角に切断し、各試
料の被膜の透明性を肉眼で1tOした。
二の試験での評価基準は、次のとおりである。
○・・・・・被膜全体が透明なもの Δ・・・・・被膜が部分的に白く失透しているもの ×・・・・・被膜全体が白く失透しているもの■可塑剤
移行試験 10種類のフィルムを、各々10cmX 10c+a角
に切断し、被膜が形成されている面(参考例4のフィル
ムは一方の面)に、厚さ0.5mmのポリスチレンシー
トを密1させた。この状態で、2kgの荷重をかけ、6
0℃に保持した恒温水槽内に、48時間放置した。
ついで恒温水槽から取り出し、荷重をとり、ポリスチレ
ンシートを剥離したのち、10種類のフィルムの減量を
求める方法。
この減量は、数値が小さいほど、フィルム表面からの可
塑剤の移行が少ないことを示す。
■耐水性試験 10種類のフィルムから、4 cmX 5 allの大
きさの試験片を多数枚準備し、50℃に保持した恒温水
槽中に浸漬し、12時間後および24時間後にそれぞれ
の種類のフィルムにつき、数枚のフィルムを取り出し、
乾燥したのち、被膜の外観を肉眼で観察した。
この試験での評価基準は、次のとおりである。
◎・・・・・被膜に外観変化が全く認められないもの O・・・・・被膜の一部に白化が認められるもの Δ・・・・・被膜の全面に白化が認められるもの ×・・・・・被膜の全面に白化が認められ、部分的に被
膜剥離が認められるもの 第1rtより次のことが明らかとなる。
(1)本発明に係る表面処理剤(C,D、E、F、G)
に由来する被膜を形成したフィルムは、柔軟性に優れ、
外観にも優れ、かつ、耐水性にも優れている。
(2)本発明に係る表面処理剤に由来する被膜が形成さ
れた軟質ポリ塩化ビニルフィルム(参考例3〜7)は、
可塑剤が表面に移行しにくい。
(3)これに対して、本発明に係らない表面処理剤に由
来する被膜を有するポリ塩化ビニルフィルム(参考例1
,2,8,9.10)は、可塑剤の移行1が多いか(参
考例10)被膜の柔軟性、外観および耐水性が劣る(参
考例8.9)。
出願人 三隻モンサント化成ビニル株式会社代理人 弁
理士  長谷用  − (ばか1名)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一分子中に一個以上のエポキシ基を有する光重合
    性エポキシ化合物、光開始剤の二成分を主成分とする紫
    外線硬化性組成物に、平均粒子径が30〜600Åのコ
    ロイド状シリカを、前記紫外線硬化性組成物に由来する
    固形分100重量部に対し、0.01〜30重量部配合
    してなることを特徴とする軟質塩化ビニル系樹脂成形品
    の表面処理剤。
  2. (2)光開始剤が、感光性アリールジアゾニウム化合物
    より選ばれたものであることを特徴とする、特許請求の
    範囲第(1)項記載の軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表
    面処理剤。
JP23189684A 1984-11-02 1984-11-02 軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理剤 Pending JPS61108639A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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