JPS6110687Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人体に巻付け可能な袋体に圧縮空気
を給排気して、袋体の膨張収縮運動を繰り返し行
なうことにより圧迫マツサージ効果を得る空圧マ
ツサージ器において、空圧源となる圧縮空気発生
装置の圧縮空気排気用ソケツトに嵌め込む空気分
配アタツチメントに関する。

人体の手足等の被揉部位に巻き付けた袋体に圧
縮空気を断続的に供給して袋体を間欠的に順次膨
張収縮させることで筋肉の凝りをほぐしたり、血
行をよくする等の優れた効果をもたらす空圧マツ
サージ器は既知の通りである。

而して、この種のマツサージ器は、第１図及び
第２図に示すように、圧縮空気発生装置１（以
下、空圧源と称する。）からの圧縮空気をチユー
ブ４を介して袋体５内部を区画する複数の袋部に
送給するようになつており、人体の被揉部位に巻
き付けた袋体１の下位の袋部から上位の袋部へと
圧縮空気を順次送排気するようにしているが、一
台の空圧源１には１つのソケツト２が設けられて
おり、このソケツト２にはたとえば４本１束のチ
ユーブ４の端部プラグ３を嵌着して使用するもの
で、４本のチユーブ４に対して順次給排気が行な
われるようになつているため、１台の空圧源１を
用いて片足または片手に圧迫マツサージを施こす
ことはできるが、例えば、両足を同時に或いは両
手足全部を同時に圧迫マツサージすることはでき
ない。敢えてマツサージをしようとする場合には
空圧源に接続したチユーブの自由端に分岐部材等
を取り付け、この分岐部材に蛸足配線状にチユー
ブを接続しなければならない。しかし、このよう
な使い方をすると多くのチユーブが交錯して、使
用時又は収納、保管等の取扱いが不便であり、そ
のため、１台の空圧源から簡易な手段で両足等に
装着した袋体を同時にマツサージできるものが望
まれていた。

本考案は従来の空圧マツサージ器が上記のよう
な不便を有する点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、１台の空圧源に複数組
の空気送排気チユーブをワンタツチで接続できる
ようにし、しかも両足等に装着した複数の袋体を
効率的に膨張収縮させることのできる空圧マツサ
ージ器における空気分配アタツチメントを提供す
ることにある。

以下、本考案の空気分配アタツチメントを図面
に示す実施例に基づき説明する。

第３図乃至第４図は平面図及び正面断面図を示
したものである。

１１は基体であり、基体１１は下面に、給排気
孔１５を有する給排気管１３と、上部にソケツト
部１４をそれぞれ設けている。基体１１の下面に
設けた給排気管１３は、第２図に示す空圧源１の
ソケツト２に適合するよう四方に離れて配置して
おり、夫々の給排気孔１５は基体１１の内部に形
成した連通路１６に連通している。

基体１１の連通路１６，１６は、上記給排気管
１３，１３から立ち上つて形成した通路を水平に
２分し、ソケツト部１４の底面に並設した２組の
列の送排気管接続部（開口部）１７，１８の対応
する位置に連通している。即ち、４個の給排気管
１３，１３の夫々は、第３図において、給排気管
１３に形成した給排気孔１５を基体１１内に形成
した連通路１６で連通し、夫々の連通路１６を基
体１１の上部に設けた２個の開口部１７，１８に
連通させている。

１９はソケツト部１４の内部の側壁に設けたプ
ラグ案内突起である。

２０は後述するプラグの差込部２２を緊密に受
け入れるためのゴム等のパツキン材である。

第５図は上記構成の空気分配装置に適用する送
排気管４′の端部に設けたプラグを示している。
このプラグ２１の先端には、上記分配装置のソケ
ツト部１４に設けた開口部１７或いは１８に適合
する中空の差込部２２を設けており、差込部２２
の内孔２３はプラグ２１の内部を貫通して送排気
管４に連通している。プラグ２１の側面には、ソ
ケツト部１４の内側に設けた案内突起１９に対応
する溝２４を設けている。

次に上記実施例の作用を説明する。

給排気管１３を空圧源１のソケツトに差し込
み、次に、送排気管４′の一端側を袋体５に接続
し、送排気管４′の他端側に設けた第５図に示す
プラグ２１を本考案の分配アタツチメントに設け
た開口部１７，１８に接続する。この状態で空圧
源１を駆動させると、圧縮空気が分配アタツチメ
ントより送排気管４′を介して２組の袋体５，５
の同一部位の区画空気室に個別に送排気されて袋
体５の一部分を膨張させる。次いで、分配路が切
換わると、空圧源１から圧送される圧縮空気は他
の給排気孔１６から基体１１に入り、ソケツト部
の対称位置に設けた開口部１７，１８より袋体
５，５に向けて送り出されて、袋体５，５の別の
部分を同時に膨張させ、前工程で供給された圧縮
空気は、タイミングをみて同じ給排気孔１６より
ソケツト２を経由して機外に排気される。

この作用の繰り返しによつて袋体５，５が膨縮
収縮を繰り返し、両足、両手を同じ順序で効率的
に圧迫マツサージすることができる。

以上、実施例を説明したが、本考案は圧縮空気
発生装置によつて連続供給される圧縮空気を、複
数の分配路に所定の順序で周期的に分配し、空圧
袋体の区画空気室に対して、分配空気を順次供給
しては排出する空圧マツサージ器に用いられる空
気分配アタツチメントであつて、空気分配装置の
分配空気送排気管接続用ソケツトと同じ配置配列
プラグを一面部に具え、該プラグの各分配空気送
排気路と規則的に連通させて、上記分配路数の整
数倍の複数の送排気管接続用ソケツトを他面部に
設けたものであるから、本考案のアタツチメント
のプラグを圧縮空気発生装置の分配空気送排気管
接続用ソケツトに接続すれば１台の圧縮空気発生
装置によつて連続供給される圧縮空気を２以上の
空圧マツサージ用空圧膨張袋に同じ条件で、か
つ、同時に分配することができる。

従つて、例えば両足或は両手の圧迫マツサージ
を効率的に行なうことができ、しかも本考案は、
極めて簡単に装着することができるため、その取
扱いが便利であると共に、構造が簡単であるか
ら、安価に量産することができる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空圧マツサージ器の使用状態を
示す斜視図、第２図は同上の部分拡大図、第３図
は本考案の平面図、第４図は第３図の−線上
で切断した縦断面図、第５図は本考案の分配アタ
ツチメントに適用するチユーブ端プラグ構成を示
す一部欠截正面図、第６図は本考案の空圧マツサ
ージ器の使用状態を示す斜視図である。 １１……基体、２……ソケツト、５，５……袋
体、１３……給排気管、１５……給排気孔、１６
……連通路、１７，１８……送排気管接続部（開
口部）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮空気発生装置によつて連続供給される圧縮
   空気を、複数の分配路に所定の順序で周期的に分
   配し、空圧袋体の区画空気室に対して、分配空気
   を順次供給しては排出する空圧マツサージ器に用
   いられる空気分配アタツチメントであつて、空気
   分配装置の分配空気送排気管接続用ソケツトと同
   じ配置配列のプラグを一面部に具え、該プラグの
   各分配空気送排気路と規則的に連通させて、上記
   分配路数の整数倍の複数の送排気管接続用ソケツ
   トを他面部に設けた空圧マツサージ器における空
   気分配アタツチメント。