JPS6094675A - 立毛布帛の製造法 - Google Patents
立毛布帛の製造法Info
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- JPS6094675A JPS6094675A JP20098283A JP20098283A JPS6094675A JP S6094675 A JPS6094675 A JP S6094675A JP 20098283 A JP20098283 A JP 20098283A JP 20098283 A JP20098283 A JP 20098283A JP S6094675 A JPS6094675 A JP S6094675A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(発明の技術分野)
本発明番J、暖かみ感ならびにソフト感にすぐれたポリ
ニスデル系繊組からなる立毛布帛を製造する方法に関す
る。 (従来技術とイの問題点) 従来、ポリ:Yステル系繊維は、でのすぐれた機能上、
風合のため広く一般衣料用素材として使用されているが
、ウール、絹、木綿などの天然lI#fiにくらべ、ポ
リマーの強t1、仲麿などの物性が強く、均一な毛羽や
多用性のある毛羽が効率よ(得にクク、暖かみに欠ける
という致命的な欠点を有している。 従来、これらのポリエステル系4[の立毛品の問題解決
のための改善提案が種々なされている。 (1)起毛性の改善 通常の紡糸方法において、ポリエステルにポリエチレン
グリコール等の第3成分を添加することにより、強伸度
を低めて起毛性を向上させる方法があるが、この方法で
は染色堅牢度が低下し、さらに高収縮化に伴なう高次加
工通過性の悪化によるトラブルが発生し易いという欠点
がある。 (2)起毛加工の改善 大気中で絹布やサンドペーパーロールを回転、擦過させ
ながら処理する、従来の起毛やパフ加工において、処理
回数を多くすることによって、毛羽の均一性をはかる方
法が考えられるが、極めて膨大な処理時間を要する割に
効率が悪く、また多方向性のある毛羽質が1qられない
などの欠点がある。 (3)液流処理に、j:、る起毛 液体中で揉みながら毛羽出しする方法が提案されている
が、この処理は多方向性の毛羽質が得られるものの毛羽
が粗く均一性に乏しいという欠点がある。1なわち、従
来液流処理では金属面に刻設した粗面を有づる金属性リ
ングにより毛羽を形成1!EノめCいるが、かがる金属
粗面の摩耗や摩滅が激しいのが致命的欠点である。その
ために毛羽が粗雑で不揃いになり、かつ安定した起毛を
達成づ゛ることができくKいのである。 (発明の目的) 本発明者らは、かかる従来技術の欠点に鑑み、ポリエス
テルの繊輔特竹と立毛性、につぃて鋭意検討した結束、
特定<T製糸方法によるポリエステルが極めて良好む毛
羽を形成することを究明し、本発明に到達したものであ
る。 すなわら本発明(よ暖かみ感とソフト感にすぐれた特徴
的なポリ−「ステル系uANからなる立毛布帛を提供し
iff? kものである。 本発明においては、さらに液流式の特定な処理3一 方法を採用したことにより、交編織品、混紡品からは短
くて細い毛羽を均一かつ緻密に形成し、混繊糸量からは
毛足の長い緻密な毛羽を有する独特な立毛品を形成し得
るという特異な効果を発揮する。 (発明の構成) (1)引取り速度が4000m/分以上で溶融紡糸され
たポリエステル系繊維からなる布帛を、液体中で該布帛
を走行させながら該走行経路に設けられた金属粒または
/および鉱物粒からなる粗面に接触させて立毛させるこ
とを特徴とする立毛布帛の製造法 (2)布帛を構成するポリエステル系繊維特性が下記(
A)〜(E)であることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の立毛布帛の製造方法。 (A)伸度(残留伸反);60%以下 (B)ヤング率;60〜100Q/d (C)沸騰水収縮率;5%以下 (D)乾熱収縮率;7%以下 (E)乾熱収縮応力曲線 4− におIJる応力のピーク[t;100℃以下(3)布帛
を構成するポリ1−ステル系繊維が他の繊維との混繊糸
であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項81
1載の立毛布帛の製造方法。 (4)金属粒また番、i/および鉱物粒からなる粗面が
、これら粒と結合剤からなる結合体または焼結体である
ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の9毛
布帛の製造方法。 (5)布帛を液体と共に走行さt!ながら処理する方法
が液流式処1111置にJ:るものであることを特徴と
する特V[請求の範囲第(1)項記載の立毛布帛の製造
方法。 (発明の作用機構) 本発明でいうポリ1ステル系I!紺は引取り速度が40
00m/分以上の高速溶融紡糸によって製糸されたもの
である。かかるポリエステル系11i維がすぐれた起毛
性と毛羽質を有する立毛を形成することを見出した。す
なわち、かかる繊維は通常の製糸方法により製糸された
ものに比して強度、ヤング率、沸収、転数が低目で、か
つ伸度がやや高目であるという特徴を有し、起毛に適し
た綴紐特性を有する上に加工収縮や染色堅牢度の問題が
ないという効果を発揮するものである。 かかるポリエステル系1llfflはポリエチレンテレ
フタレート成分が90モル%以上であるポリマーで達成
されるが、かかるポリマーが高速で紡糸されると、繊維
表面部は高延伸・高結晶化され、中心部は若干弛緩され
た二極構造を有するものと考えられ、系全体としては結
晶核が大きく、がっ糸密廉の高いものである。 かかる繊維の中でも、下記111ff特性を有するもの
が特に好ましい。 (A>伸度(残留伸度);60%以下 (B)ヤング率;60〜100Md (C)沸騰水収縮率;5%以下 (D)乾熱収縮率;7%以下 (E)乾熱収縮応力曲線 における応力のピーク温度;100’C以下かかる特性
を有する繊維は起毛性が極めて良(、起毛加工時の糸切
れ性能にすぐれており、本発明の立[を形成りるのに好
適である。 本発明のポリエステル系繊麓においては、10モル%未
満の割合で第3成分を共重合したものでもさしつかえな
い。i=だ(〕この場合においても上記繊維時11Iを
tiすることを31!!iする。 かかる第3成分としてはジェヂレングリコール、重合度
2以−トのjJeリオニ1ニジメチレングリコール、1
.4ブタンジオール等の2官能性グリコール、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、イソフタル酸、ピスノIノ
ールA1アジピン酸等の2塩基性化合物及びその誘導体
、トリメリット酸、トリメシン酸、グリセリン、ペンタ
1リスリトール等の多官能性化合物等、公知のバ重合性
成分が含まれる。 本発明のポリニスデル系繊維からなる立毛布帛とは、上
記ポリエステル系繊組111独あるいは他のポリエステ
ル系m Ilfたどえばポリブチレンテレフタレート綴
紐あるいは他の合成繊組たとえばポリアミドやポリアク
リル、アセテート等あるいは天然綴紐ならびにこれらと
の混用品、たとえば交編7− 織品、混紡品、混繊品などからなる布帛が含まれる。比
較的撚のかかった糸からなる製品では短い立毛品が得ら
れ、たとえば交編織品の場合は、特に緯糸が本発明の」
二記ポリエステル系繊維で構成されているものが好まし
い。混繊糸など要するに該ポリエステル系1雑が鞘部分
として配置する形態で構成される比較的撚の少ない縁線
製品、特に無撚の製品では極めて毛足の長い立毛を達成
する。 いずれにしてもかかる混用品中に本発明のポリエステル
系繊維が少なくとも20重量%、好ましくは30重量%
以上であって、特に混繊の場合は40〜60f!ffi
%の割合で含まれるのが好ましい。 本発明のポリエステル系繊維は上記綴紐特性を有するも
のであるが、かかる繊維は次のようにして製造される。 たとえばポリエチレンテレフタレート単位が90モル%
以上であるポリエステルを溶融紡糸により高速で巻き取
り、高速配向させて原糸を得、かかる原糸を加熱処理す
ることによって得ることができる。 8一 本発明の原糸!II造工程を第1図の概略図を用いて説
明する。 []金1から田川されたポリエステル糸条Yは、冷却装
置2を通って固化された後、油剤付与装置3により給油
せしめられて第1ゴデイロール4と第2ゴデイ[l−ル
5により、糸通を規定されて巻取装置8にJ:り巻き取
られる。このとき巻取装置の巻取速爪は4000m/分
以上、好ましくは5500m/分、さらには60001
11/分以上に設定する。巻取張力は巻取糸条の均一性
を考慮して0.05〜0.500/(lが好ましい。な
お第2ゴデイロール5と巻取装置8の間に必要に応じて
糸条に交絡を与えるインターレース装置6を設定しても
よい。7は峠振り支点ガイドである。 なお、本発明において染料吸尽性を高めて、^発色性を
付与したい場合は、高速紡糸中、あるいは延伸後、ある
いは布帛編織後で、かつ染色前の段階で加熱処理するこ
とにより達成される。たとえば糸条の場合は160〜2
20℃程度、布帛の場合は200〜230℃程度の熱処
理を施すのが好ましい。かかる熱処理は、たとえば上記
冷却装置2と油剤付与″@装30間に、ホットロ−ルや
ホットロールなどを装着することにj;つても実施する
ことかできる。 本発明でいう金属粒または/および鉱物粒からなる粗面
とは、天然および人工の金属粒、鉱物粒の単独あるいは
これらの混合物からなるものである。 かかる金属粒、鉱物粒としては新モース破麿5以上のも
のであり、たとえばブロンズ、ステンレスなどの金属粒
、溶融アルミナ、炭化ケイ素、炭化ホウ素などの鉱物粒
などがあげられる。 かかる粒子は、さらに結合さVて用いられるが、結合方
法は限定されないが、好ましい結合体としては焼結体が
あげられる。結合剤としては、たとえばカオリナイト、
長石、ケイ酸ソーダ、1ポキシ樹脂、フェノール樹脂、
にかわ等をあげることができる。 結合体の具体的な例としては、たとえば砥石、耐水性研
摩紙、セラミックス、ガラスピーズ、金属焼結体イ1と
がある。これらの中でも砥石は摩耗し−Cも1/1能が
変らす゛、耐久性、毛羽の安定形成性、耐薬品性、耐熱
i1 <Kどの点で特にすぐれた材料である十に成型が
曲中であるという特徴を有するので、本発明には特にf
1効である。 47お、かかる結合体や焼結体の金属粒、鉱物粒の粒瓜
は所望する毛羽質に応じて適宜選択されるが、たとえは
ノーrラメン1−系品には#3o〜#600、スパン糸
晶には4t 100〜#400程度のものが好ましく適
用される。 本発明(511、かかる結合体と前記特定な繊維特性を
もするポリエステル系繊維との相乗的作用によって得ら
れる起毛(、艮毛羽質が均一でかっ密度が高く、繊細で
あるという特徴を有し、かかる結合体の代りに金属板や
金属管の表面にTツジを刻設したようイ1ムのを用いて
起毛したものに比して極め−(品質の高い毛羽を提供す
る。 本発明では前記特定なポリエステル系繊維からなる布帛
を、液体中を走行させイ
ニスデル系繊組からなる立毛布帛を製造する方法に関す
る。 (従来技術とイの問題点) 従来、ポリ:Yステル系繊維は、でのすぐれた機能上、
風合のため広く一般衣料用素材として使用されているが
、ウール、絹、木綿などの天然lI#fiにくらべ、ポ
リマーの強t1、仲麿などの物性が強く、均一な毛羽や
多用性のある毛羽が効率よ(得にクク、暖かみに欠ける
という致命的な欠点を有している。 従来、これらのポリエステル系4[の立毛品の問題解決
のための改善提案が種々なされている。 (1)起毛性の改善 通常の紡糸方法において、ポリエステルにポリエチレン
グリコール等の第3成分を添加することにより、強伸度
を低めて起毛性を向上させる方法があるが、この方法で
は染色堅牢度が低下し、さらに高収縮化に伴なう高次加
工通過性の悪化によるトラブルが発生し易いという欠点
がある。 (2)起毛加工の改善 大気中で絹布やサンドペーパーロールを回転、擦過させ
ながら処理する、従来の起毛やパフ加工において、処理
回数を多くすることによって、毛羽の均一性をはかる方
法が考えられるが、極めて膨大な処理時間を要する割に
効率が悪く、また多方向性のある毛羽質が1qられない
などの欠点がある。 (3)液流処理に、j:、る起毛 液体中で揉みながら毛羽出しする方法が提案されている
が、この処理は多方向性の毛羽質が得られるものの毛羽
が粗く均一性に乏しいという欠点がある。1なわち、従
来液流処理では金属面に刻設した粗面を有づる金属性リ
ングにより毛羽を形成1!EノめCいるが、かがる金属
粗面の摩耗や摩滅が激しいのが致命的欠点である。その
ために毛羽が粗雑で不揃いになり、かつ安定した起毛を
達成づ゛ることができくKいのである。 (発明の目的) 本発明者らは、かかる従来技術の欠点に鑑み、ポリエス
テルの繊輔特竹と立毛性、につぃて鋭意検討した結束、
特定<T製糸方法によるポリエステルが極めて良好む毛
羽を形成することを究明し、本発明に到達したものであ
る。 すなわら本発明(よ暖かみ感とソフト感にすぐれた特徴
的なポリ−「ステル系uANからなる立毛布帛を提供し
iff? kものである。 本発明においては、さらに液流式の特定な処理3一 方法を採用したことにより、交編織品、混紡品からは短
くて細い毛羽を均一かつ緻密に形成し、混繊糸量からは
毛足の長い緻密な毛羽を有する独特な立毛品を形成し得
るという特異な効果を発揮する。 (発明の構成) (1)引取り速度が4000m/分以上で溶融紡糸され
たポリエステル系繊維からなる布帛を、液体中で該布帛
を走行させながら該走行経路に設けられた金属粒または
/および鉱物粒からなる粗面に接触させて立毛させるこ
とを特徴とする立毛布帛の製造法 (2)布帛を構成するポリエステル系繊維特性が下記(
A)〜(E)であることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の立毛布帛の製造方法。 (A)伸度(残留伸反);60%以下 (B)ヤング率;60〜100Q/d (C)沸騰水収縮率;5%以下 (D)乾熱収縮率;7%以下 (E)乾熱収縮応力曲線 4− におIJる応力のピーク[t;100℃以下(3)布帛
を構成するポリ1−ステル系繊維が他の繊維との混繊糸
であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項81
1載の立毛布帛の製造方法。 (4)金属粒また番、i/および鉱物粒からなる粗面が
、これら粒と結合剤からなる結合体または焼結体である
ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の9毛
布帛の製造方法。 (5)布帛を液体と共に走行さt!ながら処理する方法
が液流式処1111置にJ:るものであることを特徴と
する特V[請求の範囲第(1)項記載の立毛布帛の製造
方法。 (発明の作用機構) 本発明でいうポリ1ステル系I!紺は引取り速度が40
00m/分以上の高速溶融紡糸によって製糸されたもの
である。かかるポリエステル系11i維がすぐれた起毛
性と毛羽質を有する立毛を形成することを見出した。す
なわち、かかる繊維は通常の製糸方法により製糸された
ものに比して強度、ヤング率、沸収、転数が低目で、か
つ伸度がやや高目であるという特徴を有し、起毛に適し
た綴紐特性を有する上に加工収縮や染色堅牢度の問題が
ないという効果を発揮するものである。 かかるポリエステル系1llfflはポリエチレンテレ
フタレート成分が90モル%以上であるポリマーで達成
されるが、かかるポリマーが高速で紡糸されると、繊維
表面部は高延伸・高結晶化され、中心部は若干弛緩され
た二極構造を有するものと考えられ、系全体としては結
晶核が大きく、がっ糸密廉の高いものである。 かかる繊維の中でも、下記111ff特性を有するもの
が特に好ましい。 (A>伸度(残留伸度);60%以下 (B)ヤング率;60〜100Md (C)沸騰水収縮率;5%以下 (D)乾熱収縮率;7%以下 (E)乾熱収縮応力曲線 における応力のピーク温度;100’C以下かかる特性
を有する繊維は起毛性が極めて良(、起毛加工時の糸切
れ性能にすぐれており、本発明の立[を形成りるのに好
適である。 本発明のポリエステル系繊麓においては、10モル%未
満の割合で第3成分を共重合したものでもさしつかえな
い。i=だ(〕この場合においても上記繊維時11Iを
tiすることを31!!iする。 かかる第3成分としてはジェヂレングリコール、重合度
2以−トのjJeリオニ1ニジメチレングリコール、1
.4ブタンジオール等の2官能性グリコール、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、イソフタル酸、ピスノIノ
ールA1アジピン酸等の2塩基性化合物及びその誘導体
、トリメリット酸、トリメシン酸、グリセリン、ペンタ
1リスリトール等の多官能性化合物等、公知のバ重合性
成分が含まれる。 本発明のポリニスデル系繊維からなる立毛布帛とは、上
記ポリエステル系繊組111独あるいは他のポリエステ
ル系m Ilfたどえばポリブチレンテレフタレート綴
紐あるいは他の合成繊組たとえばポリアミドやポリアク
リル、アセテート等あるいは天然綴紐ならびにこれらと
の混用品、たとえば交編7− 織品、混紡品、混繊品などからなる布帛が含まれる。比
較的撚のかかった糸からなる製品では短い立毛品が得ら
れ、たとえば交編織品の場合は、特に緯糸が本発明の」
二記ポリエステル系繊維で構成されているものが好まし
い。混繊糸など要するに該ポリエステル系1雑が鞘部分
として配置する形態で構成される比較的撚の少ない縁線
製品、特に無撚の製品では極めて毛足の長い立毛を達成
する。 いずれにしてもかかる混用品中に本発明のポリエステル
系繊維が少なくとも20重量%、好ましくは30重量%
以上であって、特に混繊の場合は40〜60f!ffi
%の割合で含まれるのが好ましい。 本発明のポリエステル系繊維は上記綴紐特性を有するも
のであるが、かかる繊維は次のようにして製造される。 たとえばポリエチレンテレフタレート単位が90モル%
以上であるポリエステルを溶融紡糸により高速で巻き取
り、高速配向させて原糸を得、かかる原糸を加熱処理す
ることによって得ることができる。 8一 本発明の原糸!II造工程を第1図の概略図を用いて説
明する。 []金1から田川されたポリエステル糸条Yは、冷却装
置2を通って固化された後、油剤付与装置3により給油
せしめられて第1ゴデイロール4と第2ゴデイ[l−ル
5により、糸通を規定されて巻取装置8にJ:り巻き取
られる。このとき巻取装置の巻取速爪は4000m/分
以上、好ましくは5500m/分、さらには60001
11/分以上に設定する。巻取張力は巻取糸条の均一性
を考慮して0.05〜0.500/(lが好ましい。な
お第2ゴデイロール5と巻取装置8の間に必要に応じて
糸条に交絡を与えるインターレース装置6を設定しても
よい。7は峠振り支点ガイドである。 なお、本発明において染料吸尽性を高めて、^発色性を
付与したい場合は、高速紡糸中、あるいは延伸後、ある
いは布帛編織後で、かつ染色前の段階で加熱処理するこ
とにより達成される。たとえば糸条の場合は160〜2
20℃程度、布帛の場合は200〜230℃程度の熱処
理を施すのが好ましい。かかる熱処理は、たとえば上記
冷却装置2と油剤付与″@装30間に、ホットロ−ルや
ホットロールなどを装着することにj;つても実施する
ことかできる。 本発明でいう金属粒または/および鉱物粒からなる粗面
とは、天然および人工の金属粒、鉱物粒の単独あるいは
これらの混合物からなるものである。 かかる金属粒、鉱物粒としては新モース破麿5以上のも
のであり、たとえばブロンズ、ステンレスなどの金属粒
、溶融アルミナ、炭化ケイ素、炭化ホウ素などの鉱物粒
などがあげられる。 かかる粒子は、さらに結合さVて用いられるが、結合方
法は限定されないが、好ましい結合体としては焼結体が
あげられる。結合剤としては、たとえばカオリナイト、
長石、ケイ酸ソーダ、1ポキシ樹脂、フェノール樹脂、
にかわ等をあげることができる。 結合体の具体的な例としては、たとえば砥石、耐水性研
摩紙、セラミックス、ガラスピーズ、金属焼結体イ1と
がある。これらの中でも砥石は摩耗し−Cも1/1能が
変らす゛、耐久性、毛羽の安定形成性、耐薬品性、耐熱
i1 <Kどの点で特にすぐれた材料である十に成型が
曲中であるという特徴を有するので、本発明には特にf
1効である。 47お、かかる結合体や焼結体の金属粒、鉱物粒の粒瓜
は所望する毛羽質に応じて適宜選択されるが、たとえは
ノーrラメン1−系品には#3o〜#600、スパン糸
晶には4t 100〜#400程度のものが好ましく適
用される。 本発明(511、かかる結合体と前記特定な繊維特性を
もするポリエステル系繊維との相乗的作用によって得ら
れる起毛(、艮毛羽質が均一でかっ密度が高く、繊細で
あるという特徴を有し、かかる結合体の代りに金属板や
金属管の表面にTツジを刻設したようイ1ムのを用いて
起毛したものに比して極め−(品質の高い毛羽を提供す
る。 本発明では前記特定なポリエステル系繊維からなる布帛
を、液体中を走行させイ
【がら該結合体に接触させて起
毛さUる。 11 − ここで液体とは、水、有機溶剤などの単独物、あるいは
これらの混合物であり、好ましくは油剤、平滑剤、柔軟
剤等の界面活性剤、シリコンやアルカリ、酸、染料、樹
脂等を含んだ水溶液、分散液、乳化液等である。 具体例としては、染色と同時に毛羽出しするとか、ポリ
エステルのアルカリ減量と同時に毛羽出しするなどの加
工、さらには羊毛や木綿との混用品における縮絨、マー
セル化加工などを毛羽出しと同時に達成する加工などが
あげられる。 ここで液体中で布帛を走行させながら処理する方法とは
パッダーやウィンス、ジッガー、液流染色機、リラクサ
ー、ロータリーワッシャー、縮絨機など液体を介して布
帛を処理する方式であり、本発明はかかる処理方式にお
いて前記結合体からなる粗面をロール表面や布帛走行経
路に設け、これに該布帛を接触せしめることにより、擦
過せしめるものである。 かかる処理方法の中でも液流により布帛を走行させて処
理する液流処理装置、すなわち、ループ12− 状に結合1]だ布帛等の長尺!1iIlt製品を処理液
中で移fjさ1!ながら一時浦留uしめる部分と急速処
理液流とともに移送、走行ざ1!る部分とを有する循環
処1!II装置であり、たとえば液流染色機などによる
処理が本発明に好適である。 かかる処理装置の(1体
例と【)Cは、たとえば“す゛−キュラー″(日限製作
所(株)製)、゛ユニエース″(日本染色機械(株)製
)、゛ダッシ、]ライン′°(大島機械(株)製)、“
マスフロー″(増田製作所(株)製)、“ジェットダイ
イングマシン″(ガス1ルン和製)等の液流式染色機な
どがある。 本発明ではかかる装置の布帛移送、走行経路部に前記粗
面を装着するが、その場合、最大の効率と特徴的イに毛
羽を得るために、ノズル部分が選択される。すなわら、
ノズル部分では布帛との接触効率が高い上に、ネジリや
引張り作用など各種の物理的操作が混合して加えられる
利点があり、その総合酌む作用が本発明の特定イIIの
繊維特性と相乗して起毛の質的改善がもたらされる。 本発明では、かかる部分に装着する機器として第2図に
例示したような砥石製のものが好適である。これらの機
器は製作が簡単で、装着し易いという特徴を有する。被
処理布帛は該機器の中を通過する際に擦過され起毛する
。 本発明の処理方法における処理条件は通常の液流染色機
に適用されるものでよく、たとえば布速痕は誘過型で1
00〜300+n/分、高速型の場合で500〜800
m/分が適用される。この布速麿は従来の起毛加工の約
10m/分に比して格段に相違するものであり、処理速
度的にも段違いに速い(4〜10倍)。 かかる装置によれば毛羽出しと同時に通常の染色加工処
理を施すことができる上に、従来の起毛加工のような静
電気除去装置や浮遊毛羽除去装置などが一切不要であり
、その上該機器の加工賃も極めて低廉であり、経済的な
点で従来法とは比較にならない利点がある。 (発明の効果) 本発明は特定なポリエステル系l11mを特定な毛羽出
し方法により立毛化させたことにより、従来ポリエステ
ル系繊維の立毛品では達成し得なかった毛羽賀の均−j
!kl <’にらびに高い緻密度を有する暖かみのある
ソフトな高晶質の立毛品を安定して、かつ高生産1!l
の下に提供し1けたものであり、しかも本発明ににる染
色加工品は染色堅牢度にすぐれているという利点をも臭
備するものである。 なお、本発明によれば、所望により立毛品の毛足を布帛
構成ItIirdtの構造またはm維構成(組合吐)に
より、Kいものから短いものまで自在に形成することが
できる。 以下本発明を実施例により、さらに説明する。 なお、実施例にお(Jる評価り法は次の通りである。 E毛羽′11] 肉眼にJ、り毛羽の長さ、密度、多方向性を評価した。 0:良くて密4を毛羽が多方向に向いているもの。 Δ:1−記1つ質がいずれか一つ欠【ノるもの。 Xニド記v1質が二つ以」−欠番プるもの。 [加Tシーツ1 15− 通常の検反法により肉眼でシワの有無を調べた。 E処理時間」 染色と毛羽出しに要した合計時間であって、短時間であ
るほど製造効率が良い。 [選択堅牢度] J I S −L O844に準する。 [摩擦堅牢度] JIS−10849に準する。 [総合評価コ 上記各性質を総合して、立毛布帛としての品質を、良好
(O)、やや悪い(Δ)、悪い(X)の3ランクにわけ
て評価した。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートのチップを180℃で3時
間減圧乾燥した後、紡糸温度290℃、引取り速度60
00+n/分で第1図に承り溶融紡糸装置により紡糸し
た糸(A)と、通常の紡糸・延伸法(引取り速度150
0m/分)で得た延伸糸(B)の2種の糸(糸使い:1
50d、48fi1.)をつくった。 16− この2種の繊組の特性を第1表に示す。 第 1 表 糸 (A) (B) 繊1鉗(d ) 152.1 150.1強1α(L/
11 ) 4.0 4.9沖亀(%) 52.0 36
,0 鬼7ング率(i+、/rl ) 87.0 120,5
沸収(96) 3,2 10y3 ″I 00 °C乾転数%) 5.0 15.0乾熱収
縮応力曲線 のピーク湿度(℃) 85 150 この2種の糸をそれぞれタテ糸およびヨコ糸に用い、同
−Wg度の2種のツイル織物を製織し、常法に従い精練
、セラ1−シた。 この織物200Illを“サーキコラー”R8型液流染
色機(日限製作所(株)製)に装填した。該染色機は第
2図(a )のlFJ製(ヒドリファイド砥石二粒麻#
80、溶融アルミ焼結体)ラッパ管(内径70111+
1φ、外径150mmφ、厚み1511Ill)をノズ
ル部に装着しており、該織物をこの砥石粗面に接触さ1
!ながら布速度300m/分で走行させた。なお、処理
液は黒色分散染1′31(13%owf )を含む染液
で、40分間で135℃に昇温した後に20分間、上記
布速度で液流染色した。 比較例として、実施例1において糸(B)からなる織物
を用いる外は同一処理したもの(比較例1)と、ノズル
部に′aA肴する粗面を金属製のラッパ管に高さ21I
II11ピツチ2IIIlの斜線状微細溝を刻設したも
のを用いる外は実施例1と同一布帛を同一処理したもの
(比較例2)、また、この装置により糸(B)からなる
織物を同一処理したもの(比較例3)、さらに比較とし
て糸(B)からなる織物を通常の染色処理した後、通常
のカット起毛(To11nson社製起毛機;起毛回数
20回、布速度1511/分)により片面起毛したちの
く比較例4)の都合4水準実施した。 結果を第2表に示した。 第2表の結果から明らかなように、本発明によるものは
生産性よく何のトラブルもなく処理され、良好な暖かみ
感のある毛羽を有する、染色堅牢度にすぐれた黒色ツイ
ル織物が得られた。 これれに対し、比較例1のものは加工シワが多く、比較
例2.3のものは毛羽質が悪く暖かみ感のない毛羽で、
比較例4のものは毛羽質が悪い上に生産性が極端に悪か
った。 実施例2 実施例1と同一の減圧乾燥ポリエステルを紡糸渇倹20
0℃、引取り速痕6500m/分で、第1図の溶融紡糸
装置に、冷却装置2と油剤付与装置3の間にホットチュ
ーブ(11R)を設けたWA置ににす、250℃、0.
01秒間熱処理して得た糸(C)と、通常の熱ピン方式
による紡糸延伸法(引取り速度150011/分)で得
た糸(D)の2種の糸を得た。この糸の綴紐特性を第3
表に示す。ただし両糸の糸使いは75d 、36fi1
.である。 19− 第 3 表 糸 (C) (D> 繊度(d > 77.3 75.2 強度(o/d ) 4.2 5.0 伸度(%) 45,2 38.0 ヤング率(Mcl ) 96.0 122.2沸収〈%
) 2,8 10.2 160℃乾収(%転数 5.0 14,5乾熱収縮応力
曲線 のピーク温度(’C) 95.0 148.0この2種
の糸を常法により仮撚加工(加Ita[:210℃)し
、4本ずつ引揃えて、それぞれタテ糸およびヨコ糸に用
い、同密度の2種のマツトウース織物を製織し、さらに
常法により精練、セットし、300mを“ユニエースI
I U型液流染色機(日本染色機械(株)製)に装填し
た。 上記染色機は、ラッパ管および中空リングに耐水性のサ
ンドペーパー(粒l#320、炭化ケイ素焼結体:岡本
理研(株)顎)を貼付け、これを20− ノズル部およびノズル部とリール部の間に装着して11
面を設【」たものを用いた。 処理液として′苛性ソーダ3.0重量%水溶液を用い、
100℃で30分間減量処理し、つづいて処理液を染料
液にかえて染色処理した。染色は青色分散染料2.0%
owfの染液を40分間で135℃に昇温し、20分間
処理した。これらの処理はいずれも布3!度300m+
/分で、循環させながら行なった(実施例2)。 比較として、実施例2と同じ織物を通常のアルカリ減絹
処理、染色処理した後、通常のパフ加工(S elle
rs社製パフm10:布速度15m/分)を両面に各3
回施して毛羽用し処理をした(比較例5)。 結果を第4表に示す。 第4表から明らかなように、本発明の立毛品は良質の毛
羽を有する暖かみ感のある秋冬用のすぐれた素材を提供
したが、比較例のものは粗悪な毛羽質のものであり、し
かも生産性が極めて悪いものであった。 実施例3 実施例1で得た糸(△)ならびに(B)に市販のポリア
ミド繊維(東しく株)製造ナイロン−6:140d 、
48fil。、沸騰収縮9.5%、160℃乾熱収縮
14.0%)を、それぞれ1:1の割合で公知の空気交
絡法により混繊した。 この混繊糸の糸長差を毛羽出し直前の布帛を分解して測
定したところ[それぞれ1000m120本について糸
長さ方向に2 a/dの荷重をかけてポリアミドとの差
(百分率)を測定]、糸(A)は15.5%、糸(B)
は1.3%であった。 かかる混繊糸をそれぞれタテ、ヨコに用い、同密度の2
種のツイル織物を製織して、糸(A)からなる混繊糸織
物(実施例3)と糸(B)からなる混繊糸織物(比較例
5)をつくった。 これらの織物を実施例1と同様に精練、セットし、20
011を“サーキュラ−”sss型液流式染色機(日限
製作所(株)製)に装填した。 該染色機はノズル部に実施例1で使用した砥石輪のラッ
パ管を装着したものを用いた。 処理はイ1】速1u3501n/分で行ない、処理液と
して赤色の分散!4+!判と酸性染料の混合液を用い、
135℃に40分間で臂渇した後、その温度で25分間
、該染色機を作動さけて、染色と同時に毛羽出し処理を
施した。処理後の布帛の厚みを測定したところ糸(A)
からなる布帛は毛足の長い毛羽を有し、0.89mmも
の厚さを有していた。これに対し糸(I3)からなる布
帛は毛足が短(、厚さは0 、75 mmであった。 その他の結果を第3表に示す。 第33表から明らかなように、実施例3の立毛品は厚み
が大きく、烏質の均一イ【毛羽を有しているが、比較例
5のものは加工シワが発生し、厚みも毛羽質も劣るもの
であった。 23− 第2表 暖かみ感 洗濯堅牢度 摩擦 加工 処理 総合均一性
毛羽質 色落ち 変褪色 堅牢度 シワ 時間 評価
実施例1 0 0 4 4−5 4 無 60 0比較
例1 Δ Δ 2−3 4 2−3 有 60 X〜Δ
比較例2 X △ 4 4−5 4 やや有 60 X
比較例3XX343 有 60 X 比較例4 △ △ 2−3 4 2−3 有 327X
実施例2004.54 無 90 0 比較例5XX332−3 有 210X第3表 暖かみ感 洗濯堅牢度 摩擦 加工 処理 総合均一性
毛羽質 色落ち 変褪色 堅牢度 シワ 時間 評価
実施例3 0 0 4−5 4−5 5 無 70 0
比較例6 Δ X 3−4 4 3 有 70 X24
−
毛さUる。 11 − ここで液体とは、水、有機溶剤などの単独物、あるいは
これらの混合物であり、好ましくは油剤、平滑剤、柔軟
剤等の界面活性剤、シリコンやアルカリ、酸、染料、樹
脂等を含んだ水溶液、分散液、乳化液等である。 具体例としては、染色と同時に毛羽出しするとか、ポリ
エステルのアルカリ減量と同時に毛羽出しするなどの加
工、さらには羊毛や木綿との混用品における縮絨、マー
セル化加工などを毛羽出しと同時に達成する加工などが
あげられる。 ここで液体中で布帛を走行させながら処理する方法とは
パッダーやウィンス、ジッガー、液流染色機、リラクサ
ー、ロータリーワッシャー、縮絨機など液体を介して布
帛を処理する方式であり、本発明はかかる処理方式にお
いて前記結合体からなる粗面をロール表面や布帛走行経
路に設け、これに該布帛を接触せしめることにより、擦
過せしめるものである。 かかる処理方法の中でも液流により布帛を走行させて処
理する液流処理装置、すなわち、ループ12− 状に結合1]だ布帛等の長尺!1iIlt製品を処理液
中で移fjさ1!ながら一時浦留uしめる部分と急速処
理液流とともに移送、走行ざ1!る部分とを有する循環
処1!II装置であり、たとえば液流染色機などによる
処理が本発明に好適である。 かかる処理装置の(1体
例と【)Cは、たとえば“す゛−キュラー″(日限製作
所(株)製)、゛ユニエース″(日本染色機械(株)製
)、゛ダッシ、]ライン′°(大島機械(株)製)、“
マスフロー″(増田製作所(株)製)、“ジェットダイ
イングマシン″(ガス1ルン和製)等の液流式染色機な
どがある。 本発明ではかかる装置の布帛移送、走行経路部に前記粗
面を装着するが、その場合、最大の効率と特徴的イに毛
羽を得るために、ノズル部分が選択される。すなわら、
ノズル部分では布帛との接触効率が高い上に、ネジリや
引張り作用など各種の物理的操作が混合して加えられる
利点があり、その総合酌む作用が本発明の特定イIIの
繊維特性と相乗して起毛の質的改善がもたらされる。 本発明では、かかる部分に装着する機器として第2図に
例示したような砥石製のものが好適である。これらの機
器は製作が簡単で、装着し易いという特徴を有する。被
処理布帛は該機器の中を通過する際に擦過され起毛する
。 本発明の処理方法における処理条件は通常の液流染色機
に適用されるものでよく、たとえば布速痕は誘過型で1
00〜300+n/分、高速型の場合で500〜800
m/分が適用される。この布速麿は従来の起毛加工の約
10m/分に比して格段に相違するものであり、処理速
度的にも段違いに速い(4〜10倍)。 かかる装置によれば毛羽出しと同時に通常の染色加工処
理を施すことができる上に、従来の起毛加工のような静
電気除去装置や浮遊毛羽除去装置などが一切不要であり
、その上該機器の加工賃も極めて低廉であり、経済的な
点で従来法とは比較にならない利点がある。 (発明の効果) 本発明は特定なポリエステル系l11mを特定な毛羽出
し方法により立毛化させたことにより、従来ポリエステ
ル系繊維の立毛品では達成し得なかった毛羽賀の均−j
!kl <’にらびに高い緻密度を有する暖かみのある
ソフトな高晶質の立毛品を安定して、かつ高生産1!l
の下に提供し1けたものであり、しかも本発明ににる染
色加工品は染色堅牢度にすぐれているという利点をも臭
備するものである。 なお、本発明によれば、所望により立毛品の毛足を布帛
構成ItIirdtの構造またはm維構成(組合吐)に
より、Kいものから短いものまで自在に形成することが
できる。 以下本発明を実施例により、さらに説明する。 なお、実施例にお(Jる評価り法は次の通りである。 E毛羽′11] 肉眼にJ、り毛羽の長さ、密度、多方向性を評価した。 0:良くて密4を毛羽が多方向に向いているもの。 Δ:1−記1つ質がいずれか一つ欠【ノるもの。 Xニド記v1質が二つ以」−欠番プるもの。 [加Tシーツ1 15− 通常の検反法により肉眼でシワの有無を調べた。 E処理時間」 染色と毛羽出しに要した合計時間であって、短時間であ
るほど製造効率が良い。 [選択堅牢度] J I S −L O844に準する。 [摩擦堅牢度] JIS−10849に準する。 [総合評価コ 上記各性質を総合して、立毛布帛としての品質を、良好
(O)、やや悪い(Δ)、悪い(X)の3ランクにわけ
て評価した。 実施例1 ポリエチレンテレフタレートのチップを180℃で3時
間減圧乾燥した後、紡糸温度290℃、引取り速度60
00+n/分で第1図に承り溶融紡糸装置により紡糸し
た糸(A)と、通常の紡糸・延伸法(引取り速度150
0m/分)で得た延伸糸(B)の2種の糸(糸使い:1
50d、48fi1.)をつくった。 16− この2種の繊組の特性を第1表に示す。 第 1 表 糸 (A) (B) 繊1鉗(d ) 152.1 150.1強1α(L/
11 ) 4.0 4.9沖亀(%) 52.0 36
,0 鬼7ング率(i+、/rl ) 87.0 120,5
沸収(96) 3,2 10y3 ″I 00 °C乾転数%) 5.0 15.0乾熱収
縮応力曲線 のピーク湿度(℃) 85 150 この2種の糸をそれぞれタテ糸およびヨコ糸に用い、同
−Wg度の2種のツイル織物を製織し、常法に従い精練
、セラ1−シた。 この織物200Illを“サーキコラー”R8型液流染
色機(日限製作所(株)製)に装填した。該染色機は第
2図(a )のlFJ製(ヒドリファイド砥石二粒麻#
80、溶融アルミ焼結体)ラッパ管(内径70111+
1φ、外径150mmφ、厚み1511Ill)をノズ
ル部に装着しており、該織物をこの砥石粗面に接触さ1
!ながら布速度300m/分で走行させた。なお、処理
液は黒色分散染1′31(13%owf )を含む染液
で、40分間で135℃に昇温した後に20分間、上記
布速度で液流染色した。 比較例として、実施例1において糸(B)からなる織物
を用いる外は同一処理したもの(比較例1)と、ノズル
部に′aA肴する粗面を金属製のラッパ管に高さ21I
II11ピツチ2IIIlの斜線状微細溝を刻設したも
のを用いる外は実施例1と同一布帛を同一処理したもの
(比較例2)、また、この装置により糸(B)からなる
織物を同一処理したもの(比較例3)、さらに比較とし
て糸(B)からなる織物を通常の染色処理した後、通常
のカット起毛(To11nson社製起毛機;起毛回数
20回、布速度1511/分)により片面起毛したちの
く比較例4)の都合4水準実施した。 結果を第2表に示した。 第2表の結果から明らかなように、本発明によるものは
生産性よく何のトラブルもなく処理され、良好な暖かみ
感のある毛羽を有する、染色堅牢度にすぐれた黒色ツイ
ル織物が得られた。 これれに対し、比較例1のものは加工シワが多く、比較
例2.3のものは毛羽質が悪く暖かみ感のない毛羽で、
比較例4のものは毛羽質が悪い上に生産性が極端に悪か
った。 実施例2 実施例1と同一の減圧乾燥ポリエステルを紡糸渇倹20
0℃、引取り速痕6500m/分で、第1図の溶融紡糸
装置に、冷却装置2と油剤付与装置3の間にホットチュ
ーブ(11R)を設けたWA置ににす、250℃、0.
01秒間熱処理して得た糸(C)と、通常の熱ピン方式
による紡糸延伸法(引取り速度150011/分)で得
た糸(D)の2種の糸を得た。この糸の綴紐特性を第3
表に示す。ただし両糸の糸使いは75d 、36fi1
.である。 19− 第 3 表 糸 (C) (D> 繊度(d > 77.3 75.2 強度(o/d ) 4.2 5.0 伸度(%) 45,2 38.0 ヤング率(Mcl ) 96.0 122.2沸収〈%
) 2,8 10.2 160℃乾収(%転数 5.0 14,5乾熱収縮応力
曲線 のピーク温度(’C) 95.0 148.0この2種
の糸を常法により仮撚加工(加Ita[:210℃)し
、4本ずつ引揃えて、それぞれタテ糸およびヨコ糸に用
い、同密度の2種のマツトウース織物を製織し、さらに
常法により精練、セットし、300mを“ユニエースI
I U型液流染色機(日本染色機械(株)製)に装填し
た。 上記染色機は、ラッパ管および中空リングに耐水性のサ
ンドペーパー(粒l#320、炭化ケイ素焼結体:岡本
理研(株)顎)を貼付け、これを20− ノズル部およびノズル部とリール部の間に装着して11
面を設【」たものを用いた。 処理液として′苛性ソーダ3.0重量%水溶液を用い、
100℃で30分間減量処理し、つづいて処理液を染料
液にかえて染色処理した。染色は青色分散染料2.0%
owfの染液を40分間で135℃に昇温し、20分間
処理した。これらの処理はいずれも布3!度300m+
/分で、循環させながら行なった(実施例2)。 比較として、実施例2と同じ織物を通常のアルカリ減絹
処理、染色処理した後、通常のパフ加工(S elle
rs社製パフm10:布速度15m/分)を両面に各3
回施して毛羽用し処理をした(比較例5)。 結果を第4表に示す。 第4表から明らかなように、本発明の立毛品は良質の毛
羽を有する暖かみ感のある秋冬用のすぐれた素材を提供
したが、比較例のものは粗悪な毛羽質のものであり、し
かも生産性が極めて悪いものであった。 実施例3 実施例1で得た糸(△)ならびに(B)に市販のポリア
ミド繊維(東しく株)製造ナイロン−6:140d 、
48fil。、沸騰収縮9.5%、160℃乾熱収縮
14.0%)を、それぞれ1:1の割合で公知の空気交
絡法により混繊した。 この混繊糸の糸長差を毛羽出し直前の布帛を分解して測
定したところ[それぞれ1000m120本について糸
長さ方向に2 a/dの荷重をかけてポリアミドとの差
(百分率)を測定]、糸(A)は15.5%、糸(B)
は1.3%であった。 かかる混繊糸をそれぞれタテ、ヨコに用い、同密度の2
種のツイル織物を製織して、糸(A)からなる混繊糸織
物(実施例3)と糸(B)からなる混繊糸織物(比較例
5)をつくった。 これらの織物を実施例1と同様に精練、セットし、20
011を“サーキュラ−”sss型液流式染色機(日限
製作所(株)製)に装填した。 該染色機はノズル部に実施例1で使用した砥石輪のラッ
パ管を装着したものを用いた。 処理はイ1】速1u3501n/分で行ない、処理液と
して赤色の分散!4+!判と酸性染料の混合液を用い、
135℃に40分間で臂渇した後、その温度で25分間
、該染色機を作動さけて、染色と同時に毛羽出し処理を
施した。処理後の布帛の厚みを測定したところ糸(A)
からなる布帛は毛足の長い毛羽を有し、0.89mmも
の厚さを有していた。これに対し糸(I3)からなる布
帛は毛足が短(、厚さは0 、75 mmであった。 その他の結果を第3表に示す。 第33表から明らかなように、実施例3の立毛品は厚み
が大きく、烏質の均一イ【毛羽を有しているが、比較例
5のものは加工シワが発生し、厚みも毛羽質も劣るもの
であった。 23− 第2表 暖かみ感 洗濯堅牢度 摩擦 加工 処理 総合均一性
毛羽質 色落ち 変褪色 堅牢度 シワ 時間 評価
実施例1 0 0 4 4−5 4 無 60 0比較
例1 Δ Δ 2−3 4 2−3 有 60 X〜Δ
比較例2 X △ 4 4−5 4 やや有 60 X
比較例3XX343 有 60 X 比較例4 △ △ 2−3 4 2−3 有 327X
実施例2004.54 無 90 0 比較例5XX332−3 有 210X第3表 暖かみ感 洗濯堅牢度 摩擦 加工 処理 総合均一性
毛羽質 色落ち 変褪色 堅牢度 シワ 時間 評価
実施例3 0 0 4−5 4−5 5 無 70 0
比較例6 Δ X 3−4 4 3 有 70 X24
−
第1図は本発明でいうポリエステル系ta雑の製造方法
の一例を示TI程概略図である。第2図は本発明でいう
金属粒または/および鉱物粒からなる粗面の例である砥
石からなる粗面体を示す斜視図である。 図中 1:口金 2:冷却装置 3:油剤付与装置 4:第1ゴデイ[l−ル 5:第2ゴデイ11−ル 6:インターレース装置 7:綾振り支点ガイド 8:巻取装置 特許出願人 東 し 株 式 会 ネl第1閲 第27
の一例を示TI程概略図である。第2図は本発明でいう
金属粒または/および鉱物粒からなる粗面の例である砥
石からなる粗面体を示す斜視図である。 図中 1:口金 2:冷却装置 3:油剤付与装置 4:第1ゴデイ[l−ル 5:第2ゴデイ11−ル 6:インターレース装置 7:綾振り支点ガイド 8:巻取装置 特許出願人 東 し 株 式 会 ネl第1閲 第27
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)引取り速度が4000m/分以上で溶融紡糸され
たポリエステル系繊組からなる布帛を、液体中で該布帛
を走行させながら該走行経路に設けられた金属粒または
/および鉱物粒からなる粗面に接触させて立毛させるこ
とを特徴とする立毛布帛の製造法 (2)布帛を構成するポリエステル系繊維特性が下記(
A)−(E)であることを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載の立毛布帛の製造方法。 (A)伸度(残留伸度);60%以下 (B)ヤング率;60〜100o/d (C)沸騰水収縮率;5%以下 (D>乾熱収縮率;7%以下 (E)乾熱収縮応力曲線 における応力のピーク温度:100℃以下(3)布帛を
構成するポリエステル系m雑が他の繊維との混繊糸であ
ることを特徴とする特許請求の範[IF5第(1)項記
載のでL毛布帛の製造方法。 (4)金属粒また(よ/および金属粒からなる粗面が、
これら粒と結合剤からなる結合体または焼結体であるこ
とを特徴とする特約請求の範囲第(1)項記載の立毛布
帛のllJ造方法。 (5)布帛を液体と共に走行させながら処理する方法が
液流式処lql装置によるものであることを特徴とする
特許請求の範囲第(1)項記載の立毛布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20098283A JPS6094675A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 立毛布帛の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20098283A JPS6094675A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 立毛布帛の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6094675A true JPS6094675A (ja) | 1985-05-27 |
Family
ID=16433542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20098283A Pending JPS6094675A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 立毛布帛の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6094675A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63126939A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-30 | 東レ株式会社 | ポリエステル加工糸梳毛調織物及びその製造方法 |
-
1983
- 1983-10-28 JP JP20098283A patent/JPS6094675A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63126939A (ja) * | 1986-11-14 | 1988-05-30 | 東レ株式会社 | ポリエステル加工糸梳毛調織物及びその製造方法 |
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