JPS6086361A - 減圧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば空気調和機の冷媒回路において凝縮器
からの高圧の液冷媒を所定圧力に減圧させるため等に使
用される減圧装置に関するものである。

（従来技術） 従来、ヒートポンプ式冷暖房空気調和機の一例−１− として、例えば実公昭５５−５２３０１号公報等に開示
されているように、冷媒回路に減圧装置としてのキャピ
ラリーチューブを備え、冷房運転時には室外側熱交換器
を通過した高圧の液冷媒をキャピラリーチューブで減圧
したのち室内側熱交換器で蒸発させ、一方、暖房運転時
には、同様に室内側熱交換器を通過した高圧の液冷媒を
キャピラリーチューブで減圧したのち室外側熱交換器で
蒸発させるようにした冷媒サイクルを持つものはよく知
られている。

ところで、上記キャピラリーチューブは通常比較的長い
寸法の毛細管をコンパクト化のために螺旋状に捲き重ね
てなり、冷媒が該毛細管内を通過するときの流通抵抗を
利用して冷媒を減圧するようにしたものである。そのた
め、このようなキャピラリーチューブはその製造に特殊
な技術を要して大量に生産し難く、入手性が低くて高価
格であるとともに、他の冷媒配管と接続する場合には特
別の継手管を要するという欠点があった。

また、毛細管の扁平を防いで冷媒の流通路を確−２− 保するために螺旋部分の径を極度に小さくすることがで
きないので、コンパクトにならず、大きな取付スペース
が必要であった。

しかも、毛細管を捲き車ねているので、空気調和機の運
転時にその運転振動に伴って振動したり、毛細管同士の
接触により騒音が発生したりする等の欠点もあった。

（発明の目的） 本発明の目的は、比較的大径で短い寸法のパイプ状の筒
体とそれに密嵌合される芯体との組合せによって構成す
ることにより、他の配管への接続に継手管が不要であり
、かつ容易に安価に製作でき、しかも外部振動によって
振動や騒音等を発生し難く、キャピラリーチューブと同
等の減圧性能を有するコンパクトな減圧装置の提供を実
現することにある。

（発明の構成） 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、両端が
開口したパイプ状の筒体内に該筒体の内周と同形状の断
面形状を有する芯体を密嵌合し、該−３− 芯体の外周面または筒体の内周面の少なくとも一方に、
つまり筒体と芯体との嵌合面間に、一端が筒体の一端開
口部側に、他端が同他端開口部側にそれぞれ連通する細
溝を形成してなるものである。

このことにＪ：す、液冷媒等の高圧の流体が筒体の一方
の開口部から他方の開口部へ筒体と芯体との間の細溝を
通って流れる間にその流通抵抗にＪ：り流体の圧力を減
圧するようにし、また、筒体の各開口端部を絞り加工、
ピンチ加工等により他の配管へ接続できるようにしたも
のである。

（発明の効果） したがって、本発明の減圧装置によれば、両端が開口し
た筒体内に芯体を密嵌合し、該芯体と筒体との嵌合面間
に流体を減圧するための細溝を形成してなるものである
ので、継手管を用いずに他の連絡配管に接続できるとと
もに容易にかつ安価に製作でき、しかもコンパクトで外
部振動により振動や騒音を発生し難いとともに優れた減
圧性能を有し、特に空気調和機の冷媒回路への適用に最
適な減圧装置の提供を実現することができるもの−４− である。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図はヒートポンプ式冷暖房空気調和機の冷媒回路を
示し、（１）は室外ユニット、（２）は該室外ユニット
（１）にガス連絡配管（３）および液連絡配管（４）を
介して接続された室内ユニットであって、上記室外ユニ
ット（１）は圧縮機（５）、四路切換弁〈６）、室外側
熱交換器（７）、逆止弁（８）、（９）ならびに本発明
の第１実施例に係る減圧装置としての冷房用および暖房
用の減圧器（１０）、（１１）を備え、これらの各機器
は室外側冷媒配管（１２）により接続されている。また
、上記室内ユニット（２）は室内側冷媒配管（１３）に
接続された室内側熱交換器〈１４）を備えており、冷房
運転時には、圧縮機（５）から吐出されたガス冷媒を図
で実線矢印にて示すように流して室外側熱交換器（７）
で高圧の液冷媒に凝縮し、この高圧の液冷媒を冷房用減
圧器−５− （１０）で減圧したのち室内側熱交換器（１４）で蒸発
さける一方、暖房運転時には、圧縮機（５）から吐出さ
れたガス冷媒を同破線矢印にて示すように流して室内側
熱交換器（１４）で高圧の液冷媒に凝縮し、この高圧の
液冷媒を暖房用減圧器（１１）で減圧したのち室外側熱
交換器（７）で蒸発させるようにしている。（１５）は
室外側ファン、（１６）は室内側ファンである。

そして、上記冷房用および暖房用の減圧器（１０）、（
１１）は第２図に拡大詳示するように、両端が開口した
断面円形状の直線パイプよりなる筒体（１７）内に、該
筒体（１７）の内周形状と同じ断面形状（断面円形状）
を有する中実の芯体（１８）が圧入または焼成めにより
密嵌合されてなり、かつ上記筒体（１７）と芯体（１８
）との嵌合面間の一方としての芯体（１８）外周面には
、該外周面を切削加工することにより、一端が上記筒体
（１７）の一端開口部（ｊ７ａ）側に、他端が筒体（１
７）の他端開口部（１７ｂ　’）側にそれぞれ連通ずる
螺旋状の１条の細溝（１９）が形成−６− され、該螺旋状細溝（１９）は第３図にも拡大詳示する
ように断面三角形状に設けられている。

また、上記筒体（１７）の各開口部（１７ａ）。

（１７ｂ）内には室外側冷媒配管（１２）の端部をフレ
ア加工してなるフレア部（１２ａ）、（１２ａ）が嵌合
されかつロウ付は等により気密状に一体に接続されてい
る。

したがって、上記実施例においては、冷房用または暖房
用減圧器（１０）、（１１）の筒体（１７）の例えば一
端開口部（１７ａ）内に室外用冷媒配管（１２）を通っ
て流入した高圧の液冷媒は、筒体〈１７）の雨間口部（
１７ａ）、（１７ｂ）を連通ずるように設Ｇノられた芯
体（１８）外周面の螺旋状細溝（１９）を通って他端開
口部（１７ｂ）に流れ、該細溝（１９）を通る間にその
微小な通路面積による流通抵抗を受けて減圧され、他端
開口部（１７ｂ）へは所定の圧力となって流出する。す
なわち、室外側または室内側熱交換器（７）、（１４）
から送出された高圧の液冷媒はそれぞれ冷房用または暖
房用の減圧器（１０）。

−７− （１１）によって十分に減圧された上で室内側または室
外側熱交換器（１４）、（７）に供給されるようになり
、よって前記減圧器（１０）、（１１）によって従来の
キャピラリーチューブと同等　。

の減圧効果を得ることができる。

また、減圧器（１０）、（１１）に、キャピラリーチュ
ーブよりも道かに大径で通常の室外側冷媒配管（１２）
と同等の径を有するパイプよりなる筒体〈１７）を使用
しているので、冷媒配管（１２）と減圧器（１０）、（
１１）とは冷媒配管〈１２）の端部をフレア加工して減
圧器（１０）、（１１）の筒体（１７）の開口部（１７
ａ＞。

（１７ｂ）内へ密嵌合するだけで接続することができ、
キャピラリーチューブの接続時のような継手管が不要と
なり、よって冷媒配管（１２）と減圧器（１０）、（１
１）との接続を簡易に行うことができる。

さらに、減圧器（１０）、（１１）の芯体（１８）外周
面に形成する螺旋状細溝（１９）の断面積、その全長（
ＩＩｌｌ溝（１９）の螺旋ピッチや芯体−８− （１８）の長さによって定まる）等を変えることによっ
て細溝（１９）内を流れる液冷媒の流通抵抗が変わるの
で、所望の減圧性能を自由に選定することができる。

さらにまた、減圧器（１０）、（１１）は、通常のバイ
ブよりなる筒体（１７）内に外周面に螺旋状細溝〈１９
）を有する芯体（１８）を圧入、焼成め等により密嵌合
してなるものであるので、構造が極めてコンパクトで室
外ユニット（１）内での取付スペースが小さくて済むと
ともに、容易にかつ安価に製作することができる。しか
も、筒体（１７）と芯体（１８）とが一体内に固定され
ているので、空気調和機の圧縮機（５）の運転振動等に
伴って振動したり騒音を発生したりすることはなく、よ
って空気調和機の運転時の振動や騒音の発生を抑制する
ことができる。

尚、上記実施例では、減圧器（１０）、（１１）と冷媒
配管（１２）との接続を、冷媒配管（１２）のフレア部
（１２ａ）を減圧器（１０）、（１１）の筒体（１７）
の開口部（１７ａ）、（１７ｂ）−９− 内に密嵌合してロウ付けすることによって行うようにし
たが、第４図ないし第６図に示すように変更してもよい
。すなわち、第４図および第５図では、冷媒配管（１２
）の直線状端部を減圧器（１０）、（１１）の筒体（１
７）の開口部（１７ａ）（（１７ｂ））に同心状に嵌挿
した後、該冷媒配管（１２）の端部周りに位置する筒体
（１７）の端部を直径方向に対向する２箇所において挟
圧重合させて筒体（１７）を冷媒配管（１２）に密接さ
せることにより、つまり筒体（１７）の端部をいわゆる
ピンチ加工することにより減圧器（１０）、（１１）と
冷媒配管（１２）とを接続したものである。また、第６
図では、筒体（１７）の端部を小径に絞り加工して絞り
部（１７Ｃ）を形成し、この絞り部（１７ｃ　）に冷媒
配管（１２）を外嵌合してロウ付けすることにより、減
圧器（１０）。

（１１〉と冷媒配管（１２）との接続を行うようにした
ものであり、いずれの場合で１記実施例と同様の作用効
果を奏することができる。

第７図は第２実施例を示しく尚、第２図と同じ−１０− 部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略
する）、減圧器（１０’　＞、（１１’　）における減
圧性能を種々の性能に変更できるようにしたものである
。

すなわち、本実施例では、筒体（１７）内に密嵌合され
た芯体（１８Ｍの例えば筒体〈１７）における一端開口
部（１７ａ）側端部の中心に、芯体く１８）の軸方向に
延びる所定深さｈの有底状中心穴（２０）が穿設され、
該中心穴（２０）の内部と芯体（１８’）外周面の螺旋
状細溝（１９）の所定の途中部分とは微小な連通孔（２
１）によって連通されているものである。

したがって、本実施例では、−Ｆ記第１実施例と同様の
作用効果を奏することができるのに加え、芯体（１８’
）の中心穴（２０）の深さｈおよび細溝（１９）での連
通孔（２１）の開口位置を変えることにより、減圧性能
がそれぞれ異なる各種の減圧器（１０’　）、（１１’
　）を容易にかつ簡単に製作することができる利点があ
る。

第８図は第３実施例を示しく同じく第２図と同一　１１
　− じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する）、減圧器（１０）、（１１）へのフィルタ内蔵
化を図ったものである。

すなわち、本実施例では、筒体（１７）の例えば一端開
口部（１７ａ　）内（高圧の液冷媒が流入する部分）に
フィルタ（２２）が充填されているものである。つまり
、筒体（１７）が比較的大径のパイプで構成されている
ために、該筒体（１７）内に芯体（１８）との間のデッ
ドスペースを有効に利用してフィルタ（２２）を組み込
むことができるものである。

尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、
種々の変形例をも包含するものであり、例えば上記各実
施例では、筒体（１７）を断面円形状のパイプで構成し
、かつ芯体（１８）、（１８′）を中実状のものとした
が、筒体に断面が楕円形等円形以外の形状に形成された
パイプ等を用いてもよく、また芯体を中空状のものとし
てもよい。

また、上記各実施例では、芯体（１８）、（１−１２− ８′）の外周面に形成する細溝（１９）を螺旋状に形成
したが、蛇行状に形成してもよい。また、細溝（１９）
を上記各実施例の如く１条とするのではなくて、２条以
上の複数条に増加させてもよく、その断面形状も三角形
以外の形状に変えてもよい。

さらに、上記各実施例では、芯体（１Ｂ）。

（１８’）の外周面に細溝（１９）を形成したが、筒体
（１７）の内周面、または該筒体（１７）の内周面と芯
体（１８）、（１８”）の外周面との両方に対応させて
細溝を形成してもよいのは勿論のことである。

さらにまた、上記各実施例では、本発明を空気調和機に
おける高圧の液冷媒を減圧するための減圧機構に適用し
た場合を説明したが、本発明は流体を減圧する各種の減
圧装置にも適用することができるのは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の第１実施例を示し、第１
図は空気調和機の冷媒回路図、第２図は−１３− 減圧器の縦断面図、第３図は芯体外周部の拡大断面図、
第４図は筒体と冷媒配管との接続構造の変形例を示す斜
視図、第５図は同正面図、第６図は同じく筒体と冷媒配
管との接続構造の他の変形例を示す正面図、第７図は第
２実施例を示す第２図相当図、第８図は第３実施例を示
す第２図相当図である。 （１０）、（１０’　＞、（１０″）・・・冷房用減圧
器、（１１）、（１１’　）、（１１″）・・・暖房用
減圧器、（１２）・・・室外側冷媒配管、（１７）・・
・筒体、（１７ａ　）、（１７ｂ　）・・・開口部、〈
１８）、（１８’　）・・・芯体、（１９）・・・細溝
、（２０）・・・中心孔、（２１）・・・連通孔、（２
２）・・・フィルタ。 −１４−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）両端が開口したパイプ状の筒体（１７）内に該筒
   体（１７）の内周と同形状断面の芯体く１８）が密嵌合
   され、該筒体（１７）と芯体（１８）との嵌合面間に、
   一端が筒体（１７）の一端開口部（１７ａ　）側に、他
   端が筒体（１７）の他端開口部（１７ｂ）側にそれぞれ
   連通ずる細溝（１９）が形成されていることを特徴とす
   る減圧装置。