JPS608323Y2 - 照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は照明器具に関するものである。

従来は第１図に示す如く天井１と本体２との間に電源線
３及び取付ビス４の周を密に防水するパツキン５が介在
されているが、このパツキン５は発泡性のゴム等伸縮性
ある材料が使用され、電源線３及び取付ビス４の挿通部
にはスリットが切られその内にそれぞれを挟入すること
によって密着する様にしていた。

しかし、本体２を取り付けるときに電源線３のたわみ、
横方向へのずれ等によりパツキン５のスリットが拡径、
変形して隙間が生じ水が侵入する恐れがあった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので以下図面に基
づいて説明する。

第２図乃至第４図は本考案の実施例を示し、パツキン５
は例えばゴム等の弾性を有する板材で、電源線３の挿通
孔６及び取付ビス４の挿通孔７がそれぞれ設けられてい
る。

それぞれの挿通孔６゜７の周には器具本体２が取り付く
べき面（表面）側に先端が縮径した略円錐状の筒部８，
９が突設されその先端の孔径はそれぞれ電源線３、取付
ビス４の径よりわずかに小径になっている。

然して電源線３をパツキンに挿通する場合には第３図に
示す如く電源線３をパッキン５裏面側より挿通孔６へ挿
入すると筒部８が弾性的に拡径し周に密着し、然る後電
源線３をわずかに引き戻すと筒部８は電源線３に密着し
た状態で反転しパツキン５本体の内へ収納されてより強
固に電源線３に密着する。

取付ビス４は第４図に示す如くパツキン表面側から筒部
９の先端側より挿通孔７へ挿入され、その時筒部９は取
付ビス４に密着して反転し取付ビス４により強固に密着
する。

尚筒部８の長さを第５図に示す如く充分に長く形成して
おき、反転させた状態でパッキン５裏面側へ突出する様
にしておけば、裏面側へ水が侵入した場合の水切り壁の
役をなしより良い防水性能が得られる。

以上の如く本考案は、電源線及び取付ビスの挿通孔の周
に表面側に円錐状の筒部を設け、それぞれ電源線及び取
付ビスに密着反転させたもので、挿通時には簡単に挿入
でき、反転後は強固に密着し優れた防水性を得ることが
でき、又筒部の変形により多少の電源線等の位置ずれに
対応することができる。

更に木ねじは筒部先端に仮保持され取付作業が容易とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面正面図である。 第２図は本考案の実施例を示す断面図、第３図及び第４
図は同上の作業順序を示す断面図、第５図は本考案の実
施例を示す要部拡大断面図である。 １・・・・・・天井、２・・・・・・本体、３・・・・
・・電源線、４・・・・・・取付ビス、 ・・・・・・挿通孔、 ５・・・・・・パツキン、６・・・・・・挿通孔、８・
・・・・・筒部、９・・・・・・筒部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付面と器具本体との間に板状パツキンを挟持し、該パ
   ツキンを貫通する電源線及び取付ビスの周に前記パツキ
   ンを密着して防水した照明器具に於て、前記パツキンの
   電源線及び取付ビスの挿通孔の周には前記器具本体が取
   り付く面側にそれぞれ電源線及び取付ビスの径より小径
   の先端を有する略円錐状の筒部を突設し、該筒部を反転
   し電源線及び取付ビスに密着させたことを特徴とする照
   明器具。