JPS608298A - アルキルアリ−ルホスフエイトの着色防止方法 - Google Patents

アルキルアリ−ルホスフエイトの着色防止方法

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JPS608298A
JPS608298A JP11607983A JP11607983A JPS608298A JP S608298 A JPS608298 A JP S608298A JP 11607983 A JP11607983 A JP 11607983A JP 11607983 A JP11607983 A JP 11607983A JP S608298 A JPS608298 A JP S608298A
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JP
Japan
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alkyl
alkylaryl
phosphate
reaction
coloring
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Pending
Application number
JP11607983A
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English (en)
Inventor
Yukio Takahashi
幸男 高橋
Masusuke Ito
伊藤 升介
Toshiharu Mitani
三谷 敏治
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルキルアリールホスフェイトの着色防止方
法に関する。さらに詳しくは、ヒンダードフェノール類
ヲ含むアルキルアリールフェノール類混合物を使用して
アルキルアリールホスフェイトを製造する際、着色を生
ずることなく、アルキルアリールホス7エイトを得る方
法を提供するものである。
トリクレジルホスフェイト、タレジルジフェニルホスフ
ェイト、トリエチルフェニルホスフェイトなどのアルキ
ルアリールホスフェイトは、合成樹脂の可塑剤、難燃剤
、ガソリン添加剤、油添加剤として広く利用されている
アルキルアリールホスフェイトを製造する従来法は、ア
ルキル置換フェノール類とオキシ塩化リンとを一般的に
はフリーデルクラフッ触媒の存在下で反応させている。
得られる反応生成物は、目的とするアルキルアリールホ
スフェイトのほかに未反応のアルキル置換フェノール類
、高沸点生成物および触媒残渣を含んでいるため、反応
生成物に減圧蒸留を施して未反応のアルキル置換フェノ
ール類を初期留分として除去し、次いでアルキルアリー
ルホスフェイトを製品留分として分取して高沸点生成物
および触媒残液と分離する。製品留分は次に苛性ソーダ
溶液で洗浄して、製品留分中に含まれる蒸留時の熱分解
により生成した遊離フェノール類と酸性物質を除去し、
さらに水で洗浄したのち、活性炭によって脱色処理を行
って製品であるアルキルアリールホス7エイトを得る。
ここで原料となるアルキル置換フェノール類には、石油
タールまたは石炭タールから得られるアルキル置換フエ
/−ル類を用いる場合と、フェノールをアルキル化して
得られるアルキル置換フェノール類を用いる場合とがあ
る。近年はアルキルアリールホスフェイトの需要増大と
相俟って後者のアルキル置換フェノール類を用いる場合
が多くなってきている。この場合、問題となるのは、フ
ェノールのアルキル化によって得られたアルキル置換フ
ェノール類には、目的とするアルキル置換フェノールの
ほかに、たとえば、2,6−ジアルキルフェノール、2
,4.6− )リアルキルフェノールの如きジ(オルト
アルキル)フェノール類、すなわちヒンダードフェノー
ル類が存在することである。
このヒンダードフェノール類は、オルト位に存在するア
ルキル基によってヒドロキシ基の活性が低下して苛性ソ
ーダ溶液による洗浄では除去されずにそのまま製品中に
残る。ところが、ヒンダードフェノール類は空気や熱に
よって容易に酸化されて、着色の著しいキノン類となり
、しかも活性炭による吸着処理では完全に吸着されない
ばかりか、酸化が促進されることとなって、製品である
アルキルアリールホスフェイトの着色原因となる。
この着色に対する解決策については、従来より幾つか提
案されている。たとえば米国特許2、N3,951号公
報には、アルキル置換フェノール類を硫酸、塩酸または
燐酸などの無機酸の存在下で蒸留することによって精留
し、アルキルアリールホスフェイトの製造原料に使用す
ることが記載されている。しかし、この方法は、製品着
色に影響をおよばずヒンダードフェノール類が少量でも
残存していると着色が防止できないため、完全に該フェ
ノール類を除かなければならない。特公昭54−124
63号公報には、アルキルアリールホスフェイトを製造
したのちにフェノールを注入して蒸留し、残在フェノー
ル類とアルキルアリールホスフェイトを分離する方法が
記載されている。
この方法は、アルキルアリールホスフェイトとフェノー
ルとの接触を60分ないし5時間に亘り行わなければな
らなく、シかも残存ヒンダードフェノール類を完全に取
り除かなければいけないという問題がある。このような
原料または反応生成物の精留に対して、特開昭51−8
8945号公報には、添加剤を添加して脱色する方法が
記載されている。
つまり該公報には、アルキルアリールホスフェイトを製
造したのち、還元状態の硫黄の水溶性塩またはジチオナ
イトまたはホルムアルデヒドスルホキシレートの水溶性
塩と接触させて脱色する方法が記載されている。しかし
この方法においても、アルキルアリールホス7エイトの
生成反応後、改めて数十分から数十時間の接触工程を設
けねばならないので、実用上好ましくない。また特開昭
53−84950号公報には、エチレンジアミン四酢酸
アルカリ塩、ポリリン酸アルカリ塩またはシュウ酸牟カ
リ塩などのキレータ−水溶液と接触させて脱色する方法
が記載されている。しかしこの方法も前記の方法と同じ
ように数十分から数時間の接触工程を設けねばならない
ので、実用上不利である。
本発明者は、脱色のための処理工程を改めて設けること
なく、アルキルアリールホスフェイトの着色を防止する
方法につき研究を重ねた結果、アルキルアリールホスフ
ェイト生成反応時に特定の化合物を添加することにより
着色を防止する効果を生じしめることを見い出した。
すなわち本発明は、アルキル置換フェノール類とオキシ
塩化リンとを反応させてアルキルアリールホスフェイト
を製造する方法において、反応時に窒素の水素化物誘導
体を存在させることを特徴とするアルキルアリールホス
フェイトの着色防止方法を提供することにある。
本発明の着色防止方法は、下記一般式で示される公知の
あらゆるアルキルアリールホスフェイトに利用できる。
(ここでR1はアルキルアリール基、R2およびR5は
アルキル、アルキルアリール、アラルキルまたはアリー
ル基である。) 前記一般式におけるアルキル基としては、たとえば、メ
チル、エチル、イソプロピル、2,2−ジメチル−プロ
ピル、Ll、3,3−テトラメチル−ブチル、n−オク
タデシルなどの鎖状アルキル基またはシクロヘキシル、
シクロヘプチル、シクロオクチルなどの環状アルキル基
が例示できる。アリール基またはアルキルアリール基と
しては、たとエバ、フェニル、クレジル、キシリル、ア
ルコキシル化フェニル、イソプロピルフェニル、ブチル
フェニル、イソオクチルフェニル、tert−ノニルフ
ェニル、アミルフェニル、tert−ブチルフェニル、
イソオクチルフェニル、ドデシルフェニル、tert−
オクチルフェニルなどを例示することができる。アラル
キル基は、たとえば、ベンジル、フェネチル、α−メチ
ルベンジル、α、α−ジメチルベンジルなどを例示する
ことができる。
着色防止のために用いる窒素の水素化物誘導体は、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、1−エチル
ブチルアミン、エチレンジアミン、ベンジルアミン、2
−ナフチルアミン、アニリンなどの第1アミン(R−N
H)、アンモニア(NH,5)、ヒドラジン(H2N−
NH2)およびヒドロキシルアミン(NH2OH)であ
る。このなかではとくにヒドラジンが好ましい。
本発明のアルキルアリールホスフェイトと類似構造を有
するアルキルアリールホスファイトの脱色反応に窒素の
水素化物が利用できることは、特開昭50−10694
2号公報で知られている。しかし、この脱色の対象物は
本発明の目的物とは構造の異るアルキルアリールホスフ
ァイトであり、しかも脱色反応はアルキルアリールホス
ファイトを反応生成させたのちに、別途窒素の水素化物
と接触させることにより行わしめられ、そのうえ利用で
きる窒素の水素化物は、アンモニアまたはヒドラジンの
みである。−力木発明の窒素の水素化物は、前記の方法
では使用できない第1アミンも使用できるウニに、脱色
反応はアルキルアリールホスフェイトの反応生成後では
なくて、アルキル置換フェノール類とオキシ塩化リンと
が反応する際に共存させることにより行われ、反応機構
が全く異る。しかもアルキルアリールホスフェイト反応
生成後に本発明で用いる窒素の水素化物を接触させても
脱色反応は生じない。このように本発明の方法は、前記
特開昭50i06942号公報の方法とは全く異るので
ある。
本発明においては、前記の窒素の水素化物誘導体をアル
キル置換フェノール類とオキシ塩化り1ンの混合物に添
加する。ここでアルキル置換フェノール類は、当然なが
らフェノールをアルキル化して得られた各種異性体を含
むアルキル置換フェノール類である。窒素の水素化物誘
導体の添加は、アルキルアリールホスフェイトの生成反
応が始まるまでの如何なる段階で行われてもかまわず、
たとえば予めアルキル置換フェノール類に添加しておく
方法あるいはアルキル置換フェノール類とオキシ塩化リ
ンを混合する際に添加する方法などが挙げられる。窒素
の水素化物誘導体の添加量は、アルキル置換フェノール
類に対して10ないし11000p1)%好ましくは2
5ないし250ppmである。添加量が少ないとうまく
脱色できないし、多くても着色を防止する効果は強くな
らない。
窒素の水素化物誘導体の共存下、アルキル置換フェノー
ル類とオキシ塩化リンを反応させる条件は1.特別な条
件ではなく、公知の条件である。すなわち一般には反応
を促進させるために塩化アルミニウムの如きフリーデル
クラフッ触媒を加えて加熱(180〜200℃)する。
反応が終了したら、反応生成物を蒸留して、先ず未反応
アルキルフェノール類を留去し、次にアルキルアリール
ホスフェイトを製品留分として分取する。その後、製品
留分を苛性ソーダ溶液で洗浄し、さらに水洗する。
以上の如く、本発明の方法は、アルキルアリールホス7
エイト生成反応時に窒素の水素化物誘導体を共存させる
ほかは、何ら特別な処理工程は必要ないので、製造技術
上あるいは経済上優れた方法である。
次に本発明の実施例を示すが、これによって本発明が制
限されるわけではなく、その目的を損われない限り如何
なる態様も可能である。
実施例1 クレゾール100g、ヒドラジン0.025gおよび無
水塩化マグネシウム触媒0−5 gを3QDmlの還流
器つき4つ目フラスコに入れ攪拌し、2時間で室温〜1
80°Cになるように昇温を始めた。同時にオキシ塩化
リン47.4gの滴下を始め、約1時間で全量滴下した
。反応混合物の温度が180℃になってから30分間そ
の温度に保った。反応混合物を室温まで冷却した後、そ
の色相をJIS Z 8729に従って測定した。
反応混合物70m1を80℃に加温し、それに80°C
に加温した水70mA!を加え、5分間攪拌後10分間
静置し、油水分離した。同様にして2%苛性水溶液70
m4および水70m1で洗浄した。このようにして得ら
れたトリクレジルホスフェイトを80℃/ 50 mm
Hgで脱水した後、その色相をASTMD 2849に
従って測定した。また得られたトリクレジルホスフェイ
トを1ケ月暗所に保存したところ、その色相に変化は見
られなかった。
ヒドラジンを0・005g使用するほがは、実施例1と
同様に行った。
比較例1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アルキル置換フェノール類とオキシ塩化リンとを反応さ
    せてアルキルアリールホスフェイトを製造する方法にお
    いて、反応時に窒素の水素化物誘導体を存在させること
    を特徴とするアルキルアリールホス7エイトの着色防止
    方法。
JP11607983A 1983-06-29 1983-06-29 アルキルアリ−ルホスフエイトの着色防止方法 Pending JPS608298A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01168818A (ja) * 1987-12-23 1989-07-04 Hitachi Ltd 冷間圧延機用ワークロールの製造法
JPH02205633A (ja) * 1989-02-06 1990-08-15 Hitachi Ltd 複合ロールの焼入れ方法
WO1998055486A1 (fr) * 1997-06-06 1998-12-10 Daihachi Chemical Industry Co., Ltd. Procede de production de composes d'ester phosphorique

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