JPS60816A - 空気清浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕　本発明はクリーンルーム、クリー
ンベンチ等のしん埃の排除を必要とする作業空間に清浄
空気を供給する空気清浄装置に関し、さらに詳しくいえ
ばフィルタを通過した清浄空気の吹出口に風速分布を均
一化するための空気流通抵抗付与部材を設け、この空気
流通抵抗付与部材の背後に照明灯を内蔵した空気清浄装
置に関する。

〔発明の背景〕　従来、このような照明内蔵形空気清浄
装置の吹出口に設置する空気流通抵抗付与部材としては
、透明合成樹脂板のような透光性を有する誘電体板体に
多数の透孔を設けたものが使用され、さらに上記誘電体
板材が吹出し気流との摩擦によって帯電し、送風停止時
に装置内に流入した汚染空気中のしん挨が上記誘電体板
材の帯電した表面に付着して板面が汚れたり、送風開始
時に付着しん埃が再飛散して室内清浄度を低下させたり
するのを防止するため、上記誘電体板材の表面に界面活
性剤を主体とした帯電防止剤を塗布するか、または合成
樹脂板の製造過程で帯電防止剤を練り込むかして帯電防
止を図っていた。

ところが、界面活性剤を主体とした帯電防止剤は空気中
の水分を吸収して塗装面に導電性を付与するものである
ため、周囲の湿度によって帯電防止性能に大きな影響を
受け、たとえば湿度の低い時には帯電防止性能が低下し
て、じん埃の付着による空気流通抵抗付与部材の汚れや
、付着しん埃の再飛散による清浄度低下を十分に防止で
きないという欠点があった。

〔発明の目的〕　本発明の目的は、照明内蔵形空気清浄
装置の清浄空気吹出口に設置された空気流通抵抗付与部
材への静電気によるじん挨の付着を常に有効に防止し、
低湿度の環境下でも空気流通抵抗付与部材の汚れや付着
じん挨の再飛散による清浄度低下の少ない空気清浄装置
を提供することにある。

〔発明の概要〕　本発明は、照明内蔵形空気清浄装置に
おいて、清浄空気吹出口に空気流通抵抗付与部材を備え
、前記空気流通抵抗付与部材は透光性を有し、多数の透
孔な備えた誘電体板材より成り、かつ該板材の空気流通
路に面した部分を透明導電性塗料のような透光性を有す
る導電性組成物からなる帯電防止膜で被覆したことを特
徴とするものである。

〔発明の実施例〕　第１図〜第３図に本発明の実施例を
示す。第１図はクリーンルームに適用した実施例図、第
２図はクリーンベンチに適用した実施例図、第３図は第
１図および第２図中の空気流通抵抗付与部材の一部断面
で示した拡大斜視図である。

第１図では、空気清浄装置１が作業空間２の天井３の開
口部に取付けられている。空気清浄装置１に内蔵された
送風機４は外部から汚染空気を吸込み、ＨＥＰＡフィル
タ５へ送り込む。汚染空気は送風機４に吸込まれる前に
プレフィルタ６を通過し、粗しんを取り除かれる。ＨＥ
ＰＡフィルタ５は超微粒子であるしん埃も高効率で除去
する性能を有している。Ｅ　Ｅ　Ｐ　Ａフィルタ５を通
過した清浄空気はＩ（ＥＰＡフィルタ５の下の照明灯７
が設置された空間を通り、空気流通抵抗付与部材８に達
する。

空気流通抵抗付与部材８は多数の透孔を有しており、そ
の整流作用により清浄空気は矢印ａで示すように均一な
風速分布で作業空間２へ吹出される。

また、空気流通抵抗付与部材８は透光性を有し、照明灯
７の光が作業空間２へ照射されるのを妨げない。

第２図では、作業空間２が背板９と図示しなし・両側板
によって三方を囲まれ、図の左側だけが開放されており
、空気清浄装置１は作業空間２の上方に設置されている
。空気清浄装置１に内蔵された送風機４はプレフィルタ
６を通して汚染空気を吸込み、Ｉ（ＥＰＡフィルタ５へ
送り込む。ＨＥＰＡフィルタ５で除塵された清浄空気は
ＨＥＰＡフィルタ５の下の照明灯７が設置された空間を
通って空気流通抵抗付与部材８に達し、清浄空気の一部
は空気流通抵抗付与部材８に設けられた多数の透孔がら
矢印ａで示すように均一な風速分布で作業空間２へ吹出
し、残りの部分は空気清浄装置１の背板９と反対側の端
にあるスリット状のエアーカーテン吹出口１０から矢印
すで示すようにエアーカーテン気流として吹出される。

ここで、空気流通抵抗付与部材８の開孔率とエアーカー
テン吹出口１ｏの寸法を適当に選べば、空気流通抵抗付
与部材８がらの吹出し風速０．３〜ｏ、６ｍ／ｓに対し
てエアーカーテン吹出口１０からの吹出し風速を１〜２
ｍ／Ｓとすることが可能であり、このエアーカーテン気
流＼によって作業空間２への汚染空気の巻込みを防ぐこ
とができる。また、空気流通抵抗付与部材８は透光性を
有し、照明灯７の光が作業空間へ照射されるのを妨げな
い。

第１図、第２図では、空気清浄装置１が送風機４とＨＥ
ＰＡフィルタ５を同一ケースに内蔵したユニットとして
構成されているが、送風機とフィルタクースをダクトを
介して接続したものであってもよい。

第１図、第２図中の空気流通抵抗付与部材８は、第３図
に示すように透光性を有する誘電体板材■１に多数の透
孔１２を設け、該板材の風路に向った両面および透孔１
２の内面を透光性を有する導電性組成物からなる帯電防
止膜１３で被覆して構成されている。

透光性を有する誘電体板材１１としては透明硬質塩化ビ
ニル板のような合成樹脂板を使用することができ、帯電
防止膜１３は、たとえば塩化ビニル系塗料に可視光線の
波長程度まで微粒化した酸化スズ（５ｎＯＱ）等を分散
させて得られた透明導電性塗料を塗装する等の方法によ
って形成される。

この透明導電性塗料は透明硬質塩化ビニル板のような合
成樹脂板に強固に付着して透光性のある帯電防止膜１３
を形成し、すぐれた帯電防止性能を発揮する。しかも、
その帯電防止性能は帯電防止膜自体の組成分である酸化
スズ等の導電性物質によって得られるので、界面活性剤
を主体とした帯電防止剤と異なり、周囲の湿度の影響を
全く受けず、低湿度の雰囲気中でも帯電防止性能が低下
することはない。また、摩擦、水洗等で膜が脱落するこ
ともなく、帯電防止性能に永続性がある。

次に本実施例の効果を示すデータとして、上記透明導電
性塗料を透明硬質塩化ビニル板に塗装した帯電防止プレ
ート（積水化学工業株式会社商品名ニスロンＤＣプレー
ト）の特性を示す。

まず、帯電防止性能を表わす代表的な特性値は次の通り
である。

ｌ）表面固有抵抗二１０７〜１０８Ω泊２）除電性：印
加電圧１０　ｋＶでの帯電電位は１５Ｖ以下で、減衰時
間は１秒以下。

第４図は除電特性の試験結果を示す図であり、温度２０
”Ｃ，相対湿度６５％の条件で、スタティックオネスト
メータを用い、１０　ｋＶの電圧を１０秒間印加後の帯
電電位および減衰時間を測定した結果を帯電防止膜のな
い透明硬質塩化ビニル板のそれと比較したものである。

また、除電特性に及ぼす湿度の影響については下表に示
す蓬りである。

上記データからも透明導電性塗料を用いた帯電防止膜が
すぐれた帯電防止性能を有していることがわかる。

したがって、この帯電防止膜１３を設けた空気流通抵抗
付与部材８を使用することにより、空気清浄装置１の送
風停止時に汚染空気が吹出口から流入しても、空気流通
抵抗付与部材８が帯電していないため、静電気によるじ
ん挨の付着を防止できる。それゆえ、送風開始時にじん
埃は速やかに排出され、清浄空気の供給により作業空間
１を常に所要の清浄度に維持′°できる。また、帯電防
止膜１３は透光性を有しているので、照明灯７の光が作
業空間１へ照射されるのを妨げることもない。

〔発明の効果〕　本発明−によれば、周囲の湿度により
影響されずに清浄空気吹出口に設置した空気流通抵抗付
与部材の帯電を防止できるので、低湿度の環境下におい
ても送風停止中の静電気によるじん埃の付着を防止して
空気流通抵抗付与部材の汚れを少なくすることができ、
また付着したじん埃が送風開始時に再飛散して吹出し気
流の清浄度を低下させることも避けられ、作業空間の清
浄度低下の少ない空気清浄装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図はクリーンルームに適用した本発明の一実施例の
側断面図、第２図はクリーンベンチに適用した本発明の
他の実施例の側断面図、第３図は第１図、第２図中の空
気流通抵抗付与部材の一部断面で示した拡大斜視図、第
４図は透明導電性塗料を用いた帯電防止膜の除電特性の
試験結果な示す図である。 １：空気清浄装置、２：作業空間、４：送風機、５　：
　Ｉ（ＥＰＡフィルタ、７：照明灯、８：空気流通抵抗
付与部材、１１：透光性を有する誘電体板材、１２；透
孔、１３：帯電防止膜 −代理人弁理士　中　村　純之助

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フィルタを通過した清浄空気の吹出口に空気流通抵抗付
   与部材を備え、上記空気流通抵抗付与部材より上流側に
   照明灯を内蔵して成る空気清浄装置において、上記空気
   流通抵抗付与部材を、穿孔された透光性誘電体板材にて
   形成し上記誘電体板材の空気流通路に面した部分な透光
   性を有する導電性組成物からなる帯電防止膜で被覆して
   構成したことを特徴とする空気清浄装置。