JPS608036Y2 - ゴンドラの移動位置規制装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はゴンドラの移動位置規制装置に関するもので
ある。

従来、ビルの屋上に突設した突梁の先端から垂下した索
条に沿って昇降を行うゴンドラの上限または下限位置を
規制するものとしてはビルの壁面の所要位置に取付けた
固定部材に、ゴンドラに設けた上限検知用のリミットス
イッチを当接することでゴンドラの上限を停止し、また
ゴンドラの下降時に、ゴンドラに設けた下限検知用のリ
ミットスイッチを当接することでゴンドラの下降を停止
している。

しかしながらこのようにしてゴンドラの上限または下限
位置を規制するものにあってはそお上下限位置を変更す
る場合にはビルの壁面に突設した固定部材を取除いて移
動しなければならないなどその変更位置の移動作業が極
めて困難であるという欠点を有していた。

そこでこの考案は、ゴンドラに備えたリミットスイッチ
を作動する部材を、ゴンドラ吊下用の索条に対し簡単に
かつ位置変更可能に取付けることができるようにして、
従来のものの欠陥を改善したゴンドラの移動位置規制装
置を提供することを目的とする。

以下図面に示す実施例に基づいてこの考案を説明すると
、中央部にゴンドラ１５の吊下げ用索条１４が挿通し得
る貫通孔２が設けられた円柱状の本体１は、前記貫通孔
２の中心を通って屈曲する分割線ｐ、ｐ′を境にして２
分割されると共に、長さ方向の１側に沿って設けられた
軸３によって各端部が連結されて開閉可能となっている
。

そして前記２分割された本体１の一方の部体１ａの外周
面中央部には第１切欠部４が設けられると共に、その一
方の部体１ａに、前記軸３の中心と貫通孔２の中心を結
ぶ一方の分割線ｐに対し屈曲する他方の分割線ｐ′によ
り分割された分割面を直交して該分割面と前記第１切欠
部４との間でピン挿入孔５が設けられ、このピン挿入孔
５内にばね６によって常時本体１の他方の部体１ａに向
って突出するように付勢されているピン７が挿通されさ
らにこのピン７の前記第１切欠部４より突出する小径の
後端部分にはツマミ８が設けられている。

また前記本体の他方の部体１ｂの分割面には前記ピン７
が嵌入する嵌入孔９が穿設されている。

１０は本体の一方の部体１ａに、前記貫通孔２側で開口
するように穿設された窪み部であって該窪み部１０内に
は本体の一方の部体１ａの外周面に設けた第２切欠部１
１から窪み部１０を貫通するねじ軸１２によって後端が
枢支されて、前記貫通孔２の軸線方向に揺動可能となっ
ている係止片１３が設けられ、この係止片１３の先端部
はその揺動によって前記貫通孔２内に突出する第１の状
態と、窪み部１０内に位置する第２の状態とが得られる
ようにねじ軸２に対し偏心する円弧状を呈しているしか
して使用に際しては、先づ第１切欠部４内に位置するツ
マミ８をばね６に抗して引張ってピン７の先端部と、本
体の他方の部体１ｂの嵌入孔９との嵌合を解除して、本
体の一方の部体１ａと、他方の部体１ｂとを軸３を支点
として開披すると共に、ピン７の引張りを解く。

そしてこの状態で、本体の一方の部体１ａと、他方の部
体１ｂとで形成される貫通孔２内にゴンドラの索条１４
を位置したのちツマミ８を引張ってピン７の先端部をピ
ン挿入孔５内に引込んだ状態で本体の一方の部体１ａと
、他方の部体１ｂとを閉鎖すれば閉鎖時に、ピン挿入孔
５と、嵌入孔９とが一致するので、この状態でピンの引
張りを解くとピン７はばね６によってその先端部が嵌入
孔９内に位置し、従って両部体１ａ、ｌｂの開放に対し
てはピン７の先端と嵌入孔９の入口部とが係止状態とな
るので両部体１ａ、ｌｂは閉鎖状態に保持されるもので
ある。

一方、窪み部１０内で揺動可能となっている係止片１３
は自重によって第３図実線で示すようにその先端が前記
貫通孔２内に挿通されている索条１４に当接し、この状
態は索条１４に対して本体１を上方に強く押上げると、
係止片１３はねじ軸１２を支点として反時計方向に回動
して、第３図仮想線で示すように索条１４に対し楔状に
喰い込み、この喰い込み作用によって索条１４に対し本
体１を固定するものである。

即ち上記した作用により本体１を索条１４の任意の位置
に固定することができる。

このようにして索条１４の所望の位置に取付けたのちに
ゴンドラを昇降すればゴンドラに設けた上限あるいは下
限のリミットスイッチが前記本体１に当接するのでその
位置でゴンドラの上昇するいは下降が停止されその上限
位置あるいは下限位置が規制されることになる。

この考案は前記のように構成したことにより索条の所望
の位置に極めて簡単に取付けることができると共に、位
置変更する場合の作業も容易に行えて使用に便利であり
、かつ構造も簡単であるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示し、第１図は一部切欠した平面図、第
２図は正面図、第３図は第１図のＩ−Ｉ線に沿ってみた
図、第４図はゴンドラの索条に取付けた状態を示す図で
ある。 図面において、１は本体、２は貫通孔、３は軸、４は第
１切矢部、５はピン挿入孔、６はばね、７はピン、８は
ツマミ、９はねじ孔、１０は窪み部、１１は第２切矢部
、１２はねじ軸、１３・・・・・・係止片、１４は索条
、１５はゴンドラである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 中央部にゴンドラ吊下げ用の索条を挿通ずるための
   貫通孔を有する本体を、その貫通孔の中心を通る縦分割
   線によって２分割すると共に、−側端部どうしを枢着し
   て開閉可能とし、かつ２分割された一方の部体の前記枢
   着部と反対側の他側部寄りに位置して、分割線と直交す
   る方向に延びるピン挿入孔を穿設すると共に、このピン
   挿入孔に、一端部がそのピン挿入孔から突出腰かつ他端
   部が付勢部材によって他方の部体に向って常時付勢され
   ているピンを摺動可能に内装し、また前記他方の部体に
   、前記ピンの他端部を嵌入する嵌入孔を穿設し、さらに
   、前記一方または他方の部体に、前記貫通孔内に開口す
   る窪み部を穿設し、該窪み部内に、後端が枢着されると
   共に、先端が窪み部内に位置する第１の状態と窪み部か
   ら突出する第２の状態とが得られるように前記貫通孔の
   軸線方向に揺動可能な係止片を設けたことを特徴とする
   ゴンドラの移動位置規制装置。 ２ 本体が貫通孔の中心を通るく字状の分割線で分割さ
   れている実用新案請求の範囲第１項記載のゴンドラの移
   動位置規制装置。 ３ 係止片の先端がその後端枢着部と偏心する円弧によ
   って形成された実用新案登録請求の範囲第１項または第
   ２項記載のゴンドラの移動位置規制装置。