JPS607845Y2 - 金属帯進行方向変更装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は誘導金属帯を其儂にして回転子の取替えが出来
る金属帯の進行方向変更装置に関する。

円筒上の螺旋面へ金属帯の進行方向と同一方向に回転す
る複数の回転子を取付けた金属帯の進行方向変更装置は
、本出願人が特願昭５３−１５１６５６号に於て目下特
許出願中である。

該発明が金属帯の進行方向変更に有益であることは同号
明細書に記載の通りである。

然しなから、該発明に於て実施例に示されているのは、
第１図イ及び口に示す如く、円筒２上へ列穿した孔へ回
転子３を軸受４によって軸着した構成のみである。

その後、該構成では、回転子３又は軸受４などに異物の
挟入による衝撃などによる故障が発生した場合、その儂
では回転子３が規定面で回転せず、■個だけ突出したり
、停止したりして、誘導する金属帯１の面に疵を発生さ
せることになるので、即時撤去するか、金属帯搬送ライ
ンを急停止する必要があるのであるが、回転子３及び軸
受４は金属帯１に隠蔽されて接触できないので、金属帯
搬送ラインを急停止しても、金属帯１を切断して故障個
所を外部へ露出させるのでなければ修理作業を行うこと
ができないという重大な欠陥があることが判明した。

本考案はこの問題を解決するものである。

本考案は、円筒上の螺旋面へ金属帯の進行方向と同一方
向に回転する複数の回転子を取付けて金属帯の進行方向
変更を行う装置に於て、該回転子を支架する支柱を複数
植立した架台の基部を、前記円筒外面へ円筒軸方向に列
設した支持溝へ嵌合挿入し、且つスライド可能に支持せ
しめたことを特徴とする金属帯進行方向変更装置である
。

本考案を図に示した実施例に基いて更に説明する。

実施例 １ 第２図イは本考案装置を模式的に示す正面図、同口は側
面図、第３図イ第２図イの一部拡大正面図、同口は第３
図イＡ−Ａ切断矢視図、同ハは第３図イＢ−Ｂ切断矢視
図である。

図に於て、１は搬送金属帯、２は搬送金属帯１の進行方
向変更装置を設置した円筒、３は円筒２上に多数設置さ
れた金属帯１と同一方向に回転し金属帯１を誘導して方
向を変更させる回転子、４は回転子３を枢支する軸受、
５は軸受４を支架する支柱、６は支柱５を多数並列に植
立した架台、７は円筒２の外面に円筒軸方向に多数列設
し条台６を嵌合挿入し且つスライド可能に支持する支持
溝、８は金属帯１の存在状態に於て支持溝７内に架台６
を強固に着脱する金具である。

本例に於て、架台６と支持溝７とは、図示の如く、断面
が相欠き台形に形成され、相互に嵌合挿入されているの
で、回転子３へ加えられる金属帯１の圧力により、架台
６が支持溝７から脱出する応力が加えられても架台６と
支持溝７とは相互に咬合して絶対に離脱しない特長があ
る。

本例に於ける支持金具８は、図示の通り、架台６の両端
へストッパーをスタッドボルトで円筒２へ螺装する構成
にしである。

それ故、片方のストッパーを取付けた侭にしておけば、
架台６をこれに衝合して後に他方のストッパーを取付け
ることにより、ネジ孔の位置を自効できる特徴がある。

また本例に於いて、回転子３又は軸受４などに故障が発
生したときは、直ちに搬送ラインを止めて、片方のスト
ッパーを外ずし、１本の架台６を金属帯１の下から支持
溝７に沿いスライドさせて露出させ、搬送ラインを再開
しておき、露出させた故障箇所を補修した上で、ライン
を止めて架台６を支持溝７内をスライドさせて原位置に
復帰させ、ストッパーを締結した後にラインを再開する
のである。

実施例 ２ 本例に於いて第４図は実施例１の第３図に対応するもの
で、第４図イは要部の拡大正面図、同口は第４図イのＡ
−Ａ切断矢視図である。

本例は架台６と支持溝７との構造が実施例１と相違する
だけで他は同様である。

本例に於ては、架台６と支持溝７との断面が、図示の如
く、角型に構成嵌合されているので、実施例１では架台
６と支持溝７とが断面相欠き台形に形成されて咬合して
いるから、架台６を支持溝７の中途で取出すことはでき
ず、円筒２の端末から挿出入する以外取出す方法はない
のであるが、本例では咬合していないので随意に支持溝
７の中途で架台６を取出すことができる特長がある。

即ち本例に於て、架台６と支持溝７とは相欠き台形に咬
合されてはいないが、断面角形の両側面と底面との３壁
面で正確に研削密接しているので、側方からの圧力を受
けても壁面で支承されて離脱せず、溝内への支着には両
端部で各２個のスタッドボルト８で溝底へ螺着せられて
全く遊動せず、スタッドボルト８は金属帯１が被覆しな
い外側方で螺着しているので、金属帯１の搬送を中止す
ることなく、スタッドボルト８を緩めて架台６を金属帯
１の下方から外側方へスライドさせて自由に取出し補修
して、金属帯１の搬送はその儂にして原位置に復元させ
螺着することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図イ９口は本出願人の先願に添付した図面、第２図
イは本考案装置を模式的に示す正面図、同口は側面図、
第３図イは第２図イの一部拡大正面図、同口は第３図イ
Ａ−Ａ切断矢視図、同ハは第３図イＢ−Ｂ切断矢視図、
第４図イは実施例２の要部拡大正面図、同口は第４図イ
のＡ−Ａ切断矢視図である。 １・・・・・・搬送金属帯、２・・・・・・円筒、３・
・・・・・回転子、４・・・・・・軸受、５・・・・・
・支柱、６・・・・・・架台、７・・・・・・支持溝、
訃・・・・・架台着脱金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒上の螺旋面へ金属帯の進行方向と同一方向に回転す
   る複数の回転子を取付けて金属帯の進行方向変更を行な
   う装置に於いて、該回転子を支架する支柱を複数植立し
   た架台の基部を、前記円筒外面へ円筒軸方向に列設した
   支持溝へ嵌合挿入し、且つスライド可能に支持せしめた
   ことを特徴とする金属帯進行方向変更装置。