JPS6058432B2

JPS6058432B2 - 時間の対数値に対応する間隔パルス発生装置

Info

Publication number: JPS6058432B2
Application number: JP8403376A
Authority: JP
Inventors: 洸三新井; 悌三小谷; 敏雄水島
Original assignee: Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Current assignee: JSR Corp
Priority date: 1976-07-16
Filing date: 1976-07-16
Publication date: 1985-12-19
Also published as: JPS5310474A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、高精度で広い時間範囲に亘り時間の対数
値に対応する等間隔のパルス信号を発生する装置に関す
る。

一般に諸現象の解明にあたり、その現象を時間的に追
跡、観測及び記録することは工業的に極めて重要なこと
であり、従来より種々の方法がとられて来た。

それらのうち過渡現象又は緩和現象と称される現象は
初期において変化率が極めて大きく、その後時間と共に
それが次第に減少し、最終的には変化率が零もしくは一
定値に漸近するという特徴を有する。

この種の現象を追跡する場合測定間隔を定めるのに次
の二つの場合が考えられる。

まず初期における変化率の大きい時間帯に重点を置く場
合、測定間隔は短かくする必要があり、このことは長時
間にわたり継続的に測定を行つた時得られるデータの数
が膨大になることを意味する。しかも得られたデータの
うち初期のものを除けば個々のデータのもつ情報量は少
なく単に解析の煩雑さを増すだけである。それをさける
ため逆に長い測定間隔をとつた場合は全データ数は前者
にくらべはるかに減少するが多くの有用な情報を含む初
期のデータの数は極端に乏しくなり、非能率的な測定と
なる。これまで述べたことからも明らかなように過渡
現象又は緩和現象のような一連の現象の追跡に等しい時
間間隔の測定を行なうことは不適当である。

一般にこのような現象を解析する場合、変化率或は変
化量を時間の対数の関数として取扱うことが行なわれて
いる。

本発明の目的はこのような現象を合理的かつ能率的に追
跡もしくは記録するために必要な時間の対数値に対応す
る等間隔のパルス信号を発生する装置を提供するものて
ある。而してこのような時間の対数値に対応する等間
隔のパルスを発生させる装置には次の諸点が要求される
。（１）測定の対称となる現象が比較的短時間で終る場
合は当然のことながら短い間隔のパルスが必要であり、
このため対数変換回路は高速、高精度でなければなら
ない。

（２）測定の対象となる現象が比較的長時間に亘る場合
は長い間隔のパルスが必要であり、この為対数変換回路
は高速でなくても良いが高精度でなければならない。

（３）何れの場合もパルスの発生は時間的には広範囲で
なければならない。

以上のような諸点を満足させる時間の対数値に対応する
等間隔のパルス発生回路はこれ迄には得られておらず一
般的には等時間間隔のパルス信号を用いてデータを得た
後解析時にこれを目的に応じ取捨して用いていた。

本装置によれば、上記諸点を満たし、要求される時間の
対数値に対応する等間隔パルスを発生さけ得るものであ
る。

以下図面により本発明の実施例を説明する。

第１図は本発明の実施態様の一例を示すブロック線図で
主として外界の変化によらず正確な発振を行なう水晶発
振器１、水晶発振器１よりの時間パルスの発生範囲を予
め指定する時間セレクタ＊″′２、パルス数を分周と比
較を組合せることにより対数値に変換する対数変換回路
３、パルス発生間隔を予め指定するための間隔セレクタ
６、時間セレクタ２及び間隔セレクタ６の指定によりパ
ルスを発生するパルス発生回路５から成り、更に付随的
なものとしてスタート・リセット回路７、時間の対数値
を表示する表示部４等の機構を有する。本発明装置にお
けるパルス発生回路５から発生するパルス信号は次式に
示される。１０ｇｔ（秒）＝Ａ＋Ｂここでｔは測定開始
から信号が発生するまでの時間を秒で表わしたもの、Ａ
は該装置に表示される２桁の数値（イ）．０〜６．０）
、Ｂは測定範囲をあられす係数で、時間セレクタ２によ
つて指定される。

またパルス発生回路５からのパルス発生間隔Δ１０ｇｔ
は間隔セレクタ６によつて０．１又は０．２の何れかを
指定しうる。又、第ｎ番目のパルスはスタート信号投入
後、１０（゜−０６１０ｇ′４秒後に発生する。表１に
その測定範囲を示す。図により説明する。

（１）入力パルス信号８はスタート・リセット回路７で
制御される入力ゲート９を通り初期値カウンタ１０と積
算ゲート１２に加えられる。

（２）初期値カウンタ１０は所定の個数の入力パルス信
号８が入つた時ゲート信号発生回路１１を動作させ積算
ゲート１２を開き、一方対数値カウンタ１７をＯとする
。

（３）積算ゲート１２が開くと入力パルス信号８は分周
回路１３を経て積算カウンタ１５に積算される。

分周回路１３は分周セレクタ１４によつて制御されてお
り、対数値カウンタ１７の指標の値が０，１，２・・・
・・と変るに従い１，１１１０，１１１００・・・
・・・のように入力パルス信号８を分周する。即ち対数
値が１だけ増した時人力パルス信号を１桁落として計数
することになる。（４）ダイオードマトリクス１８には
仮数に対応する真数から初期値カウンタ１０によつて定
まる所定の数を差引いた数値が仮数のステップ数だけ入
つており、対数値カウンタ１７の仮数の値によりマトリ
ックスセレクタ１９が働いて対応する数値が続出される
。（５）比較回路１６は積算カウンタ１５の内容とダイ
オードマトリックス１８の内容を並列比較し、一致した
場合対数値カウンタ１７の仮数部を１ステップ増すよう
にする。

上記のように本発明装置においては分周と比較を使いわ
けて対数変換を行なうため高速性と高精度、高範囲を両
立させることができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置のブロック図、第２図はその対数変
換回路のブロック線図である。１・・・水晶発振器、２・・・時間セレクタ、３・・・
対数変換回路、５・・・パルス発生回路、６・・・間隔
セレクタ、７・・・スタート・リセット回路、８・・・
入力パルス信号、９・・・入力ゲート、１０・・・初期
値カウンタ、１１・・・ゲート信号発生回路、、１２・
・・積算ゲート、１３・・・分周回路、１４・・・分周
セレクタ、１５・・・積算カウンタ、１６・・・比較回
路、１７・・・対数１値カウンタ、１８・・・ダイオー
ドマトリックス、１９・・・マトリックスセレクタ。

Claims

【特許請求の範囲】

１一定時間間隔のパルスを発生させる水晶発振回路と
、発生した時間パルスの発生範囲を選択するための時間
セレクタと、時間パルス数を分周と比較を組合せること
により対数値に交換するための対数変換回路と、対数値
が変るごとにパルスを発生するパルス発生回路とより成
ることを特徴とする時間の対数値に対応する間隔パルス
発生装置。