JPS6056117B2 - 複合板の製造方法 - Google Patents

複合板の製造方法

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JPS6056117B2
JPS6056117B2 JP9227580A JP9227580A JPS6056117B2 JP S6056117 B2 JPS6056117 B2 JP S6056117B2 JP 9227580 A JP9227580 A JP 9227580A JP 9227580 A JP9227580 A JP 9227580A JP S6056117 B2 JPS6056117 B2 JP S6056117B2
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JP
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slurry
water
perforated
cement
board
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JP9227580A
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賢司 杉本
睦男 島
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Taisei Corp
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Taisei Corp
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、硬化に際して膨張性を有する硬化性水性スラ
リーを用いる複合板の製造方法に関する。
本発明者らは、既に、硬化に際して膨張する性質を有す
る水性スラリーと有孔板とを積層してスラリーを硬化さ
せると孔に侵入したスラリーが膨張しつつ硬化するため
、一種のくさびとなつて、優れた一体性を有する複合板
が得られることを知見し、一つの複合板の製造方法を提
案している(昭和54年特許願第14212号(特開昭
55−109284号))。
本発明は、上記複合板の製造方法の改良に関するもので
ある。
すなわち、上記方法による場合、有孔板として、吸水性
の強い木質系のもの、あるいは水に弱い石膏有孔ラスポ
ードを用いた場合等には、水性スラリーとの接触による
吸水膨張、乾燥収縮によつて各種の剪断応力や曲げ応力
が生じ、複合板の寸法変形あるいは反りの原因となる。
本発明者らは上述の問題の解決のために更に研究した結
果、有孔板の水性スラリーと接する面に水の遮断層(ボ
ンドブレーカー)を設けることが非常に有効てあること
を知見して本発明に到達した。
すなわち本発明の複合板の製造方法は、吸水性有孔板の
一面に、孔部を除いて水遮断層を設けてなる有孔積層板
を、該水遮断層を介して硬化に際して膨張する性質を有
する硬化性水性スラリーに重ねて有孔積層板の孔にスラ
リーを侵入させ、次いでスラリーを硬化させて硬化時の
膨張によりスラリー硬化物と有孔積層板とを一体化させ
ることを特徴とするものてある。以下、本発明を必要に
応じて図面を参照しつつ更に詳細に説明する。
以下の記載で「%」および「部」は特に断らない限り、
いずれも重量基準とする。第1図に示すように本発明て
用いる有孔積層板1は、孔2aを有する吸水性有孔板2
の一面にそJの孔2aの形成部を除いて水遮断層3を形
成してなる。
吸水性有孔板2としては、木材の単板、合板、石膏ボー
ド、石綿スレート板、木毛セメント板、セメント板、ガ
ラス強化コンクリート板、パーチ5クルボード、石綿セ
メント板、その他の吸水性複合板に透孔2aを設けたも
のが用いられる。
吸水性の大なるもの程、本発明の効果は大きいが、比較
的小なるものも用いられる。有孔板2の肉厚は、一般に
3〜45wn程度である。孔2の寸法、ピッチ、深さは
、積層(打継ぎ)をする膨張性スラリーの粘度と硬化体
の引張り強度によつて異なる。たとえば粘度が低く、引
張り強度も小さいものは、孔径1〜5mでピッチも密に
設計し、粘度の高い場合は、孔径を一般に大きくする。
孔2の形状、ピッチは原理的には膨張性スラリー上面に
生する気泡を押し出し、孔の中に膨張性スラリーが侵入
し、膨張することを妨げないものである必要がある。通
常は透孔が好ましいが上記条件を満す限りにおいて、窪
孔であつてもよい。上記有孔板2の一面に設ける水遮断
層3としては、樹脂あるいは離型剤等を塗布した紙、合
成紙、プラスチックシート、プラスチック発泡体、不織
布、樹脂塗膜、シリカ系繊維の布状物、アルミニウム等
の金属箔、無機粉末、ゴム、シリコーンオイルその他の
油脂の塗膜等が用いられる。
これら水遮断層3は水を絶対的に遮断する必要は必ずし
もなく、水の吸水性基板2への浸透による悪影響が実質
的に防止できればよい。水遮断層3は、同時に膨張性ス
ラリーに対して離型効果を有するものであることが好ま
しい。これにより膨張性スラリーの硬化に際して水遮断
層3との接触面方向に働く剪断応力が、直接吸水性基板
1に及ふ,のを緩和することがてきる。水遮断層の厚み
は材料の種類によつて大きく異なるが、通常50μm〜
3wnの範囲てある。上記のような有孔積層板1を形成
するためには、吸水性基板上に水遮断層を設けてから孔
を形こ成する方法、有孔板上に孔部を除いて選択的に、
例えば塗布により、水遮断層を形成するかあるいは、全
面に水遮断層を形成した後、孔部を選択的に除去する方
法など用いられ、形成順序は任意である。
3次い
で、この有孔積層板1をその水遮断層3を介してたとえ
ば第2図に示すように適当な型枠4に流し込んだ膨張性
スラリー(すなわち硬化に際して膨張する性質を有する
水性スラリー)5上に重ねる。これによりスラリー5は
有孔板2の孔243a中に侵入する。この状態でスラリ
ー5を硬化させると、第4図に示すように孔2a中に侵
入したスラリー5aの膨張力が、有孔板2中の孔2aの
側壁2bへと押圧する方向て働き、一部スラリーが側壁
2bへー部含浸硬化され、一種の楔として働く。このた
め、スラリー硬化物5と有孔積層板1の間に優れた一体
性が与えられる。上述したように、この際水遮断層3が
、スラリー5に離型効果を有するときは、スラリー5の
硬化・膨張による剪断力は、有孔板2に及ばなくなり、
反り等の寸法変化の原因がより効果的に除去される。こ
こで膨張性スラリーとしては、たとえばセメントコンク
リートあるいはセメントモルタル●スフラリー中に、A
l2O32〜10%、CaO5O〜70%、SO2l8
〜32%、SiO23〜12%、等からなる組成を有す
るセメント用膨張材をセメント100部に対して10%
以上、好ましくは10〜15%加えたものが用いられる
。ここでセメントとしては、消石灰、ドロマイトプラス
ター、焼せつこう、マグネシアセメント等の気硬性セメ
ントニ天然ボルトランドセメント、普通ボルトランドセ
メント、早強ボルトランドセメント、白色ボルトランド
セメント、鉄セメント、アルミナセメント、シリカセメ
ントポゾランセメント、高炉セメント、鉄ボルトランド
セメント、フライアツシユセ,メント、ソリジツトセメ
ント、スラグセメント等の水硬性セメントが用いられる
。またセメント用膨張剤としてアルミニウム粉末(たと
えば山石金属社製商品名P一200、300)を用い、
セメン口(4)部に対して0.02部以上配合すること
によりプレパクト用モルタルとすることもできる。この
他膨張性スラリーとしては、膨張率が0.05〜1.屹
容積%の半水石膏スラリーも用いられる。ここで半水石
膏はCasOl・1ノ2H20の化学式て表わされる硫
酸カルシウム112水和物を主成分とする水和硬化性の
物質て、焼石膏、石膏プラスター等の他、工業用副産石
膏、芒硝石膏等を■焼して半水石膏化したものも用いら
れる。これら膨張性スラリーには、補強材として、ガラ
ス繊維、ロックウール、アスベスト、スラグウール等の
無機繊維、あるいはポリプロピレンやナイロンの如き有
機繊維のチヨツプドストランドをたとえば0.2〜20
%添加することもできる。
本発明により形成される硬化スラリー層の厚みは、特に
限定されないが、一般に3〜12w0nの範囲が好適に
用いられる。上述のようにしてスラリーを硬化後、硬化
スラリー5と有孔板2の一体化物を型枠4より取り出す
ことにより、本発明による複合板が得られる。
上述したように本発明によれば、吸水性有孔板と膨張性
スラリーとを打継ぎ接合して一体性の優れた複合板を製
造するにあたり、吸水性有孔板の膨張性スラリーとの接
触面に水遮断層を形成することにより、スラリーから吸
水性有孔板への水の不必要な移行が防止され、有孔板の
吸水ならびにその後の乾燥による反りなどの寸法変化が
防止され、また強度低下も防止される。また水遮断層に
併せて離型性を持たせることにより、スラリーの硬化膨
張力による剪断力が有孔板に働くことも効果的に防止で
きる。このようにして、従来木質有孔板から複合板を形
成する場合、寸法的に45cm角程度のものが限界であ
つたが、本発明によれば90G角でも反り等の寸法変化
が生じないことが確認された。なお、上述の説明におい
ては、主として、スラリー上に有孔積層板を重ねる態様
を説明したが、本発明は逆に有孔積層板上にスラリーを
重ねてから硬化させる方法も採用可能である。
この場合は側枠が前記方法に比べて多少複雑となる。本
発明による複合板には必要な化粧効果を施すことは勿論
可能である。
このような複合板を木質系住宅に表層材として適用する
ことにより、不燃化が可能となるとともに、取り付け時
には在来の釘打ちが可能であるという利点も存在するこ
とが認められた。なお、このような複合板の特にスラリ
ー硬化物層の表面に化粧模様を付与する方法としては、
本出願人らによる特開昭52−52965号公報ないし
同53−168115号公報に記載の技術、あるいは特
願昭54−106500号(特開昭56−30889号
)、同54−142366号(特開昭56−64816
号)、同54−10882吟(特開昭56−3236鏝
)および同65−112玲号(特開昭56−10978
1号)の明細書に記載の技術が好適に採用てきる。
以下実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 ピッチ50wmて有効径10WLの透孔を有するセメン
トー木材混合有孔板(三井木材工業(株)社製、商品名
センチユリーボード)の寸法12×910×91−の板
の上に、孔部分をふさぐように0.3TmInのトタン
でできたマスキング板を置き、そののち昭和高分子(株
)社製ビニル系塗料(商品名;ビニロール9肝)を塗布
し、マスキング板を除いてから塗料を充分に硬化させて
厚さ200μmの塗膜からなる水遮断層を形成した。
ついで合金製の平板型枠に転写印刷シートを敷設したの
ち厚み決めのためのノックピンの付いた外枠を固定した
一方プレーン値3200cILIVのα型半水石膏1(
1)部に水溶分散型E−ガラス0.3部転写安定剤2部
、粘性調整剤0.1部を強制攪拌ミキサーで3分混練り
したのち耐水強化エマルジョン1部、水旬部、凝結遅延
剤0.01部を入れ、更に1分間混練りを行なつて膨張
性スラリーを得た。
上記型枠中にこのスラリーを厚さ6w!nになるよう流
し込み、そののち上記有孔板をその水遮断層が下となる
ように押し付け、厚み決めのノックピンの部分て固定し
たあと3秒間バイブレ−ターをかけてなじませた。打設
後9吟間、20±10℃の室内で放置したのち、脱型し
転写シートを剥しパレットにのせて45℃±5℃の乾燥
炉で1満間乾燥したのちアクリルウレタンを吹き付け塗
装をしたところ非常に美しい化粧面を有し、且つ一体性
に優れるとともに実質的に反りのない複合板が得られた
。実施例2 基材としてピッチ60Tn!n1径3wr1nの透孔を
有する肉厚9Tr$tの有孔石膏ラスボードを用い、こ
れに水遮断層として0.17wtの片面粘着剤付きのポ
リエチレンシートを貼り、孔の部分を焼き落して有孔積
層板を得た。
この積層有孔板を用いて後は実施例1の方法と同じに成
形したところ同じく良質の化粧複合板を得ることができ
た。実施例3 実施例1の方法で肉厚97mの有孔石膏シージングボー
ドを使用し、片面ノリ付きのシリコーン撥水処理した紙
を使用したところうまく石膏層と接合することができた
この有孔積層板を用いて後は実施例1の方法と同様に成
形した。実施例4 9×910×9107177!の寸法の有孔フレキシブ
ルボーノドに、固形シリコーンを湯せんして溶かし、こ
れを、刷毛塗りして厚さ50μmの水遮断層を形成した
次いで小野田セメント(株)製白色ボルトランドセメン
ト1(1)部、ステアリン酸アルミニウム0.1部、田
川寒水石2(1)部、三井デンカ(株)CSA膨張材1
5部、水50〜(9)部、を混合、混練して得た膨張性
スラリーを耐火レンガの割れ肌模様でできた耐熱シリコ
ーン樹脂製のマトリックス型枠に打設し、その上から上
記した水遮断層付きの有孔フレキシブルボードを打ち継
ぎスラリー硬化させて複合板を得た。硬化後この割れ肌
模様を表面にエポキシ系のプライマー180μm1次い
でアクリル系の茶色の塗料を吹き付けたところ、反りの
ない美しい外壁用化粧板を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明法で用いる有孔積層板の斜視図、第2図
は有孔積層板と膨張性スラリーとの積層前の状況を示す
模式断面図、第3図は有孔積層板と膨張性スラリーとの
積層状態を示す断面図、第4図は第3図の■部の拡大図
てある。 1・・・・・・有孔積層板、2・・・・・・有孔板(2
a・・孔)、3・・・・・・水遮断層、4・・・・・・
型枠、5・・・・・・膨張性スラリー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸水性有孔板の一面に、孔部を除いて水遮断層を設
    けてなる有孔積層板を、該水遮断層を介して硬化に際し
    て膨張する性質を有する硬化性水性スラリーに重ねて有
    孔積層板の孔にスラリーを侵入させ、次いでスラリーを
    硬化させて硬化時の膨張によりスラリー硬化物と有孔積
    層板とを一体化させることを特徴とする、複合板の製造
    方法。
JP9227580A 1980-07-08 1980-07-08 複合板の製造方法 Expired JPS6056117B2 (ja)

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