JPS6055046B2 - 含フツ素カルビノ−ルの製造方法 - Google Patents

含フツ素カルビノ−ルの製造方法

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JPS6055046B2
JPS6055046B2 JP14310981A JP14310981A JPS6055046B2 JP S6055046 B2 JPS6055046 B2 JP S6055046B2 JP 14310981 A JP14310981 A JP 14310981A JP 14310981 A JP14310981 A JP 14310981A JP S6055046 B2 JPS6055046 B2 JP S6055046B2
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延男 石川
智哉 北爪
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は含フッ素カルビノールの製造方法に関するもの
である。
フッ素を含有する化合物は、その優れた安定性、耐薬品
性、耐候性、撥水撥油性、生理活性等の故に多方面で有
用な用途を有している。
フルオロアルキル基を分子中に有する化合物についてこ
れまで種々研究がなされており、その新しい合成法も幾
つか開発されている。報告されている合成法としては、
例えばトリフルオロメチル基含有化合物について、(1
)メチル基を金属フッ化物で直接フッ素化する方法、(
2)HF−SbCl,によるCCl3基のハロゲン交換
反応、(3)COOH基をSF4でフッ素化する方法、
(4)複素環式化合物にCF3基を導入するラジカル反
応、(5)芳香族化合物に導入したヨウ素をR,CUI
(R,は含フッ素脂肪族基;以下同様)によつてRfと
置換する方法。(ウルマン反応)が夫々挙げられる。ま
た、トリフルオロメチルマグネシュウムヨウ化物(CF
3MgI)はMgがFと結合力が大きいためにFを容易
に引抜いてMgF2の脱離を生ぜしめる性質があるため
にきわめて不安定でトリフルオロメチル化反応に用い得
ないことが知られている。上記したトリフルオロメチル
基含有化合物の合成法のうち、ウルマン反応以外の方法
では、フッ素化用の試薬は危険性が大で取扱いが容易で
はなく、しかもトリフルオロメチル基を分子内の所望の
位置に任意に導入するのが困難である。
本発明者は、トリフルオロメチル基の如き含フッ素脂肪
族基を導入する方法を鋭意検討した結果、上記した各合
成法とは全く違つたプロセスで反応を進行せしめる方法
を見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明の第1の目的は、通常の条件下でフルオロ
アルキル化反応を容易かつ安全に進行させることのでき
る方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、特にトリフルオ・口メチ
ル基の如き含フッ素脂肪族基を有するカルビノールを収
率良く安定に合成できる方法を提供することにある。こ
れらの目的を達成するために、本発明によれば、、一般
式: (但、R,は含フッ素脂肪族基を示す。
)で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、 一般式: (但、R及びR″は、水素原子、脂肪族基及び芳香族基
からなる群より選ばれた同一又は異なる原子又は基であ
つて、共に脂肪族基である場合にt七廿閣で111!l
ル荊慮1,得るムのである一)で表されるカルボニル化
合物とを亜鉛粉末の存在下において超音波の作用下で(
第1の発明)、或いはSnx2(但、Xは塩素、臭素、
ヨウ素等のハロゲンを示す。
)で表されるハロゲン化スズ粉末の存在下において超音
波の作用下又は第3級アミンの添加下で(第2の発明)
反応させ、次いでこの反応生成物を加水分解することに
よつて、一般式:(但、R,、R及びR″は前記したも
のと同じ)で表される含フッ素カルビノールを得ること
を特徴としている。
即ち、本発明による反応は、出発物質であるR,IとR
COR″とを反応させる際に、亜鉛粉末はハロゲン化ス
ズ粉末の存在下にて反応容器内で超音波の作用により分
子間の相互作用を密ならしめ、これによつてRCOR″
にR,Iをクロスカップリングさせ、次の加水分解で収
率良く安定にしかも容易に含フッ素カルビノールを合成
できるものである。
この反応は、例えば亜鉛粉末を使用した場合について(
ハロゲン化スズ粉末の場合も同様)、下記のように進行
するものと推察される。この場合、Zn粉末(及び/又
はハロゲン化スーズ粉末)が反応物、特にRf■とまず
反応して安定なR,ZnI(及び/又はR,SrlX2
Oが生成し、これが超音波の作用でRCOR″と充分に
相互作用をもち上記の如き中間生成物が生成するものと
考えられる。
即ち、本発明の方法では、そのメカニズムは現在のとこ
ろ定かではないが、上記の如く超音波の作用で反応分子
間の相互作用が密となり、上記の如き中間生成物の生成
を促進するもの; と考えられる。また、ハロゲン化ス
ズを用いる場合、超音波に代えて第3級アミン(例えば
ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン)の添加下で反応させてもよいが、これは、第3級ア
ミンがR,SnIX2のSnに配位してR「Sn9結合
を活性化するためと考えられる。超音波又は第3級アミ
ンを上記のように作用させない場合には、反応が全く進
行しないことが実験的に確認されている。本発明による
方法で重要なことは、上記クロスダカツプリングのため
に、Zn及び/又はSnx2(但、Xは塩素、臭素、ヨ
ウ素等のハロゲン)を用いていることである。
この反応は一見、公知のグリニヤール反応と類似してい
るようにみえるが、MgやLiを用いた場合には上記の
如き中間生1成物を生ぜしめるためのRfMgI(又は
RfLi)自体がきわめて不安定で、合成試薬として使
えない。つまり、Mg又はLiはFと強力な親和力があ
つて、R,IにMg(又はLi)を反応させるとR,M
gIまたはRfLiからMgF2又はLiFが脱離して
フルオロアルケンを生成する。このため、RfMgIの
如きグリニヤール試薬(又はR,Li)は本発明では使
用不可能であるが、このことは、フッ素を含有したRf
を導入する本発明の方法の特長又は特殊性を示している
。更にまた、本発明の方法によれば、出発原料は夫々安
定である上に、単一の反応容器内にて常温常圧という通
常の条件下で実施できることから、操作が容易となつて
非常に実用的である。
本発明の方法において、使用可能なRrIとして一般式
:CF3(CF2)NI又は(CF3)2CF(CF2
)NIで表される含フッ素脂肪族ヨウ化物が挙げられる
これには、CF,I,CF,CF2l,CF3(CF2
)21,CF3(CF2)31,CF3(CF2)41
,CF3(CF2)51,(CF,)2CFI,(CF
3)2CFCF21,(CF3)2CF(CF2)21
,(CF3)2CF(CF2)31等がある。これらの
アルキル基以外にも不飽和基、特にアルケニル基からな
るヨウ化物、例えばCF2=CF−CF2l,,CF3
−CF=CFI等も使用可能である。但、使用する含フ
ッ素脂肪族ヨウ化物の炭素原子数は、溶媒に対する溶解
性を考慮すれば10以下であるのが望ましい。また、上
記含フッ素脂肪族ヨウ化物は、上記に列記したベルフル
オロアルキル基又はアルケニル基だけでなく、分子鎖の
一部に水素原子が結合された例えばCF3(CF2)2
CH2CF21も使用可能であるが、この場合にはIに
隣接してFが存在していることが必要である。また、ニ
ヨウ化物、例えばI(CF2CF2)NIも使用可能で
ある。更に、上記RfIとして上記以外にも、芳香族基
置換ヨウ化物、例えばC6H5−CF2l..C6H,
一(CF2)21等も使用してもよい。本発明の方法で
使用するRCOR″としては、HCHOをはじめ、CH
3CHO,C2H5CHO,C3H7CHO,C4H9
CHO,C,HllCHO,CH2=CHCHO,CH
3CH=CHCHO,(CH3)2C=CHCHO等の
脂肪族アルデヒド;C6H5CHO,C6H5CH=C
HCHO,CH3OC6H5CHO等の芳香族アルデヒ
ド;CH3COCH3,CH3COC2H5,(C4H
e)2C0,CH2=CHCOCH2CH3,(CH3
)2=CHCOCH3等の脂肪族ケトン;「7ゝ)C6
H5COCH=CH2等の芳香族ケトンが挙げられる。
このRCOR″におけるR及びR″は同一又は異なる原
子又は基であつて、上記した如く飽和又は不飽和のもの
、更には一部に置換基が導入されたものであつてもよい
。また、R及びR″が脂肪族基の場合には、その各炭素
原子数は溶媒への溶解性を考慮して15以下とするのが
望ましく、また共同して環、例えばシクロヘキシル環を
形成し得るものである。本発明の方法で添加する上述の
亜鉛粉末又はSrlx2粉末は、その反応を充分かつ適
度に進行させるために、R,Iに対してモル数で1〜3
倍の範囲で添加するのが望ましい。
これらの金属試薬は夫々単独で用いてもよいし、或いは
併用することもできる。併用する場合には、亜鉛粉末と
Snx2粉末との合計量はR,Iに対してモル数でやは
り1〜3倍であるのが望ましい。また、反応は常温常圧
でも充分に進行し、作用させる超音波は市販の超音波洗
浄器で得られるものを用いれば充分である。
またハロゲン化スズの使用下で添加してよい第3級アミ
ンは、使用する溶媒量の例えば1B程度(容量比)であ
つてよい。反応系において溶媒を使用する場合、非プロ
トン性の極性溶媒、例えばジメチルホルムアルデヒド、
テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
アセトアミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルホ
スホアミド、アセトニトリル等を使用するのがよい。こ
のような極性溶媒は、陽イオンに対する溶媒和エネルギ
ーが大きいために溶解作用が強く、陰イオン性試剤の反
応速度を高める作用がある。なお、本発明の方法では、
用いる出発原料自体が液体である場合には、上記の如き
溶媒は必ずしも使用することを要しない。また、カルビ
ノールを得るための加水分解は、通常の鉱酸、例えばH
Cl、H2SO4で行なつてよい。本発明者はまた、上
述した合成反応とは別に、次のような反応においても目
的とする含フッ素カルビノールを安定に収率良く合成で
きることを見出した。即ち、使用する出発原料として、
上述したRfIに代えてR,ZnIを用い(第3の発明
)、又はRfsnx2lを用い(第4の発明:但、いず
れの場合もRf及びXは上述したものと同じ)、これを
RCOR″(R及びR″は上述したものと同じ)と超音
波の作用下で(R,SrlX2lを使用する場合には上
述したと同様の第3級アミンの添加下でもよい。
)反応させ、次に生成物を加水分解すれば上述したと同
様のカルビノールを得ることができる。この反応は、例
えばR,ZnIを使用した場合について(RfSrlX
2lの場合も同様入次のように表わせる。この反応によ
れば、予め合成しておいたRfznI又はR,SrlX
2lをカルボニル化合物と反応させることが特徴的であ
るが、この場合でも上述したと同様に超音波又は第3級
アミンの作用が反応分子間の相互作用を密にし、上記の
如き中間生成物の生成を促進するものと考えられる。
つまり、超音波のエネルギー又は第3級アミンの配位作
用によつて特にR,ZnI又はR,SnX2l(7)R
,−ZnまたはRr−Sn結合が弱まり、さらにRCO
R″との相互作用が高まり、両者間の反応が充分に進行
するものと推察される。使用するRfZnI又はRfS
nX2l自体は溶媒に対し良く溶けるから、反応が容易
に進行する。
また、このRrZnI又はRfSnX2lは、予め上述
したR,I<l!.Zn又はSrlX2(Xは上述と同
様のハロゲン)粉末とをオートクレーブ中で例えば12
0〜150℃で反応させることによつて合成することが
できる。この場合のZn又はSnx2の使用量は、Rf
Iに対しモル数で1〜3倍であるのが望ましい。Zn及
びSnx2は同時に併用できるが、その合計量はR,I
に対しモル数でやはり1〜3倍であるのが望ましい。な
お、反応で使用する溶媒、カルボニル化合物との反応条
件は上述したものと同様である。
本発明の方法によつて合成された含フッ素カルビノール
は、下記の如き諸用途に使用でき、極めて有用なもので
ある。(1)それ自身溶剤として使用できる。
(2)撥水撥油剤、医薬、農薬、染料、顔料、界面活性
物質等の合成中間体として使用できる。
(3)含フッ素重合体を製造するための単量体の原料と
して使用できる。例えば、0H基と隣接する水素原子と
を脱水反応て除去して、単量体の不飽和結合を形成する
。次に、本発明を実施例についてより詳細に説明するが
、下記の実施例は本発明を限定するものではなく、その
技術的思想に基いて種々に変形することが可能である。
実施例1 ナス型フラスコ(容量50m1)中に市販の亜鉛粉末1
.30y(0.02グラム原子)、ヨウ化トリフルオロ
メチル2.15y(11mm0り、ベンズアルデヒド1
.06y(10mm0り、及びモレキユラーシーブで乾
燥したジメチルホルムアミド25m1を夫々入れ、水浴
内で市販の超音波洗浄器(35w132KHz)による
超音波の作用下で3紛間反応させた。
反応後、2%の塩酸100m1を加えて加水分解を行な
い、得られた油層をジエチルエーテルで抽出した。この
抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し
た。残渣を減圧蒸留することにより、フエニルトリフル
オロメチカルビノール0ゞ゛3〉σ/くゴ2を72%(
1.27V)の収率で得た。
このカルビノールの沸点は105〜108℃/16n1
mHgであつた。実施例2 実施例1において、溶媒としてテトラヒドロフラン25
m1を用い、同条件で反応させた結果、フエニルトリフ
ルオロメチカルビノールを56%(イ).99f)の収
率で得た。
実施例3 ナス型フラスコ(容量50m1)中に市販の亜鉛粉末1
.30f(0.02グラム原子)、ヨウ化トリフルオロ
メチル2.15f(11mm0り、アセトフェノン1.
20y(10mm0り、及びジメチルホルムアミド25
m1を夫々入れ、水浴内で市販の超音波洗浄器(35W
132KHz)による超音波の作用下で1時間反応させ
た。
反応後、2%の塩酸100m1を加え、油層をジエチル
エーテルで抽出した。この抽出液を硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を留去した。残渣を減圧蒸留すること
により、メチルフエニルトリフルオロメチルカルビノー
ル5f3〉ぐZ〈〕ノを55%(1.05g)の収率で
得た。このカルビノールの沸点は81〜83)C/3m
1mHgであつた。実施例4実施例3において、溶媒と
してテトラヒドロフラン25m1を用い、同条件で反応
させた結果、メチルフエニルトリフルオロメチルカルビ
ノールを43%(イ).82y)の収率で得た。
実施例5〜9 実施例1において、使用するカルボニル化合物をC5H
llCHO(実施例5)、CH3CH=CHCHO(実
施例6)、C6H5−CH=CHCHO(実施例7)、
(実施例9)に夫々置換えて用い、同条件下で反応させ
た結果、下記表−1に示す各種のカルビノールが得られ
た。
なお、各カルビノールの構造は、実施例1及び2のもの
も含め、IR及びNMRスペクトル分析によつて同定し
た。実施例10〜17 実施例1において、使用する含フッ素脂肪族ヨウ化物及
びカルボニル化合物として下記表−2に示すものを夫々
用い、他は同条件にて反応を行なわせた。
使用量は、含フッ素脂肪族ヨウ化物が11mm011カ
ルボニル化合物が10n1m01であった。例えば、(
CF3)2CFIを用いる場合、(CF3)2CFIを
3.26f(11mm01)とし、反応生成物の減圧蒸
留でフェニル(ヘプタフルオロー1−メチルエチル)カ
ルビノールを?%(1.49y)の収率で得、またこ沸
点は120〜123℃/104mmHgであつた。各例
についての反応物質、及び生成カルビノールの特性を下
記表−2にまとめて示した。実施例18 実施例1において、亜鉛粉末の代りに塩化スズ(SnC
l2)を用い、超音波を作用させながら同様の条件で反
応させ、反応生成物を加水分解させたところ、同様のフ
ェニルトリフルオロメチルカルビノールが得られた。
実施例19 実施例18において、超音波を作用させる代りにピリジ
ン5m1を添加して同様の条件で反応させ、反応生成物
を加水分解させると、同様のフェニルトリフルオロメチ
ルカルビノールが得られた。
このカルビノールの収率は18%、沸点は92〜95℃
/26mmHgであつた。比較例比較のために、実施例
1において、亜鉛粉末の代りにマグネシウム粉末を用い
、他は全く同じ条件で反応させたところ、目的とする含
フッ素カルビノールが全く生成されないことが確認され
た。
この結果は、リチウム粉末を用いた場合も同様であつた
。実施例20 ヨウ化トリフルオロメチルと亜鉛粉末とを夫々所定量ず
つオートクレーブ中に入れ、120〜15CfCで加熱
しながら反応させ、CF3ZnIを得た。
これを実施例1と同様に、ベンズアルデヒド及びジメチ
ルホルムアミドと共にフラスコに入れ、水浴内で超音波
を作用せしめた。反応後、2%の塩酸100m1を加え
゛、得られた油層を抽出し、更に乾燥後に減圧蒸留して
実施例1と同様のフェニルアルキルカルビノールを得た
。なお、上記CF3ZnI以外の他のRfZnIを使用
すると、対応するカルビノールが夫々得られた。実施例
21 実施例20において、亜鉛粉末の代りに塩化スズ(Sn
Cl2)を用いてヨウ化トリフルオロメチルと同様に反
応させ、CF3SnCl.Iを得た。
続いて、実施例20と同様に、ベンズアルデヒド及びジ
メチルホルメアミドと共にフラスコに入れ、超音波を作
用させながら反応させ、生成した油層から抽出した生成
物を加水分解してフェニルトリフルオロメチルカルビノ
ールを得た。実施例22 実施例21において、超音波を作用させる代りにピリジ
ン5mtを添加した状態で反応させ、反応生成物の加水
分解によつて同様のフェニルトリフルオロメチルカルビ
ノールを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: R_fI (但、R_fは含フッ素脂肪族基を示す。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、一般式: RCOR′ (但、R及びR′は、水素原子、脂肪族基及び芳香族基
    からなる群より選ばれた同一又は異なる原子又は基であ
    つて、共に脂肪族基である場合には共同で環を形成し得
    るものである。 )で表されるカルボニル化合物とを亜鉛粉末の存在下に
    おいて超音波の作用下で反応させ、次いでこの反応生成
    物を加水分解することによつて、一般式:▲数式、化学
    式、表等があります▼ (但、R_f、R及びR′は前記したものと同じ)で表
    される含フッ素カルビノールを得ることを特徴とする含
    フッ素カルビノールの製造方法。 2 R_fが炭素原子数10以下の含フッ素アルキル基
    又は含フッ素アルケニル基である、特許請求の範囲の第
    1項に記載した方法。 3 R及びR′が炭素原子数15以下のアルキル基又は
    アルケニル基である、特許請求の範囲の第1項又は第2
    項に記載した方法。 4 亜鉛粉末をモル数にして、R_fIの1〜3倍の範
    囲で用いる、特許請求の範囲の第1項〜第3項のいずれ
    か1項に記載した方法。 5 含フッ素脂肪族ヨウ化物とカルボニル化合物とを溶
    媒使用下で反応させる、特許請求の範囲の第1項〜第4
    項のいずれか1項に記載した方法。 6 溶媒として非プロトン性極性溶媒を用いる、特許請
    求の範囲の第5項に記載した方法。 7 反応を常温及び常圧下で行わせる、特許請求の範囲
    の第1項〜第6項のいずれか1項に記載した方法。 8 一般式: R_fI (但、R_fは含フッ素脂肪族基を示す。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、一般式: RCOR′ (但、R及びR′は、水素原子、脂肪族基及び芳香族基
    からなる群より選ばれた同一又は異なる原子又は基であ
    つて、共に脂肪族基である場合には共同で環を形成し得
    るものである。 )で表されるカルボニル化合物とを、SnX_2(但、
    Xはハロゲンを示す。 )で表されるハロゲン化スズ粉末の存在下において超音
    波の作用下又は第3級アミンの添加下で反応させ、次い
    でこの反応生成物を加水分解することによつて、一般式
    : ▲数式、化学式、表等があります▼ (但、R_f、R及びR′は前記したものと同じ)で表
    される含フッ素カルビノールを得ることを特徴とする含
    フッ素カルビノールの製造方法。 9 R_fが炭素原子数10以下の含フッ素アルキル基
    又は含フッ素アルケニル基である、特許請求の範囲の第
    8項に記載した方法。 10 R及びR′が炭素原子数1以下のアルキル基又は
    アルケニル基である、特許請求の範囲の第8項又は第9
    項に記載した方法。 11 ハロゲン化スズ粉末をモル数にして、R_fIの
    1〜3倍の範囲で用いる、特許請求の範囲の第8項〜第
    10項のいずれか1項に記載した方法。 12 含フッ素脂肪族ヨウ化物とカルボニル化合物とを
    溶媒使用下で反応させる、特許請求の範囲の第8項〜第
    11項のいずれか1項に記載した方法。 13 溶媒として非プロトン性極性溶媒を用いる、特許
    請求の範囲の第12項に記載した方法。 14 反応を常温及び常圧下で行わせる、特許請求の範
    囲の第8項〜第13項のいずれか1項に記載した方法。 15 一般式:R_fZnI (但、R_fは含フッ素脂肪族基を示す。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、一般式: RCOR′ (但、R及びR′は、水素原子、脂肪族基及び芳香族基
    からなる群より選ばれた同一又は異なる原子又は基であ
    つて、共に脂肪族基である場合には共同で環を形成し得
    るものである。 )で表されるカルボニル化合物とを超音波の作用下で反
    応させ、次いでこの反応生成物を加水分解することによ
    つて、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ (但、R_f、R及びR′は前記したものと同じ)で表
    される含フッ素カルビノールを得ることを特徴とする含
    フッ素カルビノールの製造方法。 16 R_fが炭素原子数10以下の含フッ素アルキル
    基又は含フッ素アルケニル基である、特許請求の範囲の
    第15項に記載した方法。 17 R及びR′が炭素原子数15以下のアルキル基又
    はアルケニル基である、特許請求の範囲の第15項又は
    第16項に記載した方法。 18 含フッ素脂肪族ヨウ化物とカルボニル化合物とを
    溶媒使用下で反応させる、特許請求の範囲の第15項〜
    第17項のいずれか1項に記載した方法。 19 溶媒として非プロトン性極性溶媒を用いる、特許
    請求の範囲の第18項に記載した方法。 20 反応を常温及び常圧下で行わせる、特許請求の範
    囲の第15項〜第19項のいずれか1項に記載した方法
    。 21 一般式:R_fI(但、R_fは含フッ素脂肪族
    基を示す。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、亜鉛粉末とを
    加熱下で反応させることによつてR_fZnIを生成さ
    せた後、このR_fZnIとカルボニル化合物とを反応
    させる、特許請求の範囲の第15項〜第20項のいずれ
    か1項に記載した方法。22 亜鉛粉末をモル数にして
    R_fIの1〜3倍の範囲で用いる、特許請求の範囲の
    第21項に記載した方法。 23 一般式: R_fSnX_2I (但、R_fは含フッ素脂肪族基、Xはハロゲンを示す
    。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、 一般式: RCOR′ (但、R及びR′は水素原子、脂肪族基及び芳香族基か
    らなる群より選ばれた同一又は異なる原子又は基であつ
    て、共に脂肪族基である場合には共同で環を形成し得る
    ものである。 )で表されるカルボニル化合物とを超音波の作用下又は
    第3級アミンの添加下で反応させ、次いでこの反応生成
    物を加水分解することによつて、一般式:▲数式、化学
    式、表等があります▼ (但、R_f、R及びR′は前記したものと同じ)で表
    される含フッ素カルビノールを得ることを特徴とする含
    フッ素カルビノールの製造方法。 24 R_fが炭素原子数10以下の含フッ素アルキル
    基又は含フッ素アルケニル基である、特許請求の範囲の
    第23項に記載した方法。 25 R及びR′が炭素原子数15以下のアルキル基又
    はアルケニル基である、特許請求の範囲の第23項又は
    第24項に記載した方法。 26 含フッ素脂肪族ヨウ化物とカルボニル化合物とを
    溶媒使用下で反応させる、特許請求の範囲の第23項〜
    第25項のいずれか1項に記載した方法。 27 溶媒として非プロトン性極性溶媒を用いる、特許
    請求の範囲の第26項に記載した方法。 28 反応を常温及び常圧下で行わせる、特許請求の範
    囲の第23項〜第27項のいずれか1項に記載した方法
    。 29 一般式:R_fI(但、R_fは含フッ素脂肪族
    基を示す。 )で表される含フッ素脂肪族ヨウ化物と、SnX_2(
    但、Xはハロゲンを示す。)で表されるハロゲン化スズ
    粉末とを加熱下で反応させることによつてR_fSnX
    _2Iを生成させた後、このR_fSnX_2Iとカル
    ボニル化合物とを反応させる、特許請求の範囲の第23
    項〜第28項のいずれか1項に記載した方法。30 ハ
    ロゲン化スズ粉末をモル数にして、R_fIの1〜3倍
    の範囲で用いる、特許請求の範囲の第29項に記載した
    方法。
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