JPS6054664B2 - 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤 - Google Patents

直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤

Info

Publication number
JPS6054664B2
JPS6054664B2 JP7104878A JP7104878A JPS6054664B2 JP S6054664 B2 JPS6054664 B2 JP S6054664B2 JP 7104878 A JP7104878 A JP 7104878A JP 7104878 A JP7104878 A JP 7104878A JP S6054664 B2 JPS6054664 B2 JP S6054664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
silver halide
emulsion
ion concentration
direct positive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7104878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54161927A (en
Inventor
昭男 鈴木
吉夫 井部
英夫 蟹沢
健 村上
恵一 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP7104878A priority Critical patent/JPS6054664B2/ja
Publication of JPS54161927A publication Critical patent/JPS54161927A/ja
Publication of JPS6054664B2 publication Critical patent/JPS6054664B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカブリを付与された型のハロゲン化銀粒子を含
む直接ポジ写真ハロゲン化銀乳剤に関し、更に詳しくは
銀イオン濃度の高い環境で形成されたハロゲン化銀粒子
にカブリを付与した直接ポジ写真ハロゲン化銀乳剤に関
する。
カブリ付与型の直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤はいま
だに写真感度が十分に高いとはいえず、特に印刷感光材
料の分野でのコンタクトスクリーンにフィルムを密着さ
せて画像露光し直接ポジ網点画像を形成するための用途
には実用上十分であるとは言えない。
写真感度だけでなく高品質の網点画像を形成するにはコ
ントラストが高くしかも最低濃度(以下Dm、nという
)の低いことが要求される。しかもネガ画像の形成と異
り直接ポジ画像の形成には宿命的な二次反転といわれる
現象がおこりやすいという欠点があり、この点にも深い
注意が払われねばならない。本発明の目的は上述のよう
な欠点を克服した直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤を提
供することである。
すなわちその第一はより高域度の直接ポジ写真ハロゲン
化銀乳剤を提供することである。別の目的はコントラス
トが高くしかもDmlnの低い直接ポジ画像を得ること
である。さらに別の目的は二次反転が防止され、常に安
定して直接ポジ画像を得ることである。本発明の他の目
的は網点品質の改良されたポジ画像の得られる直接ポジ
写真用ハロゲン化銀乳剤を提供することにある。
本発明の直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤(以下直接ポ
ジ乳剤という)はあらかじめカブリを付与され、露光に
よつてカブリを破壊することによつてポジ画像を得るソ
ラリゼーシヨン型の直接ポジ乳剤である。
この型の直接ポジ乳剤は従来は多く形成されたハロゲン
化銀についてカブリ付与の方法、あるいはカブリ破壊を
効果的に行う有機減惑剤といわれる化合物の選択ないし
は添加方法等によつて感度、コントラスト特性等の改良
が行なわれて来た。これはこの型の直接ポジ乳剤の反転
過程が主としてノ和ゲン化銀の表面現象そ考えられてい
ることによる。本発明はハロゲン化銀粒子の内部、とく
に中心部の形成方法に特徴がある。
ハロゲン化銀粒子は疎水性であるハロゲン化銀の保護コ
ロイドとなるゼラチン等の水溶液に硝酸銀に代表される
水溶性銀塩およびハロゲン化アルカリ水溶液のおのおの
の水溶液を添加し混合して得られる。
本発明に係るハロゲン化銀は、この混合液のiイオン濃
度と水素イオン濃度が特定の値をとる条径の下で調製さ
れる。本発明においては全銀量の少なくとも2紛の1の
添加が終了するまで銀イオン濃度と水素イオン濃度を高
く保つことに一つの特徴がある。従来のハロゲン化銀粒
子の形成はほとんどが10−6モル/′より低い銀イオ
ン濃度で行なわれた来た。これはハロゲン化銀の溶解度
積がほぼこれに近い値をとることも関連している。本発
明に係る方法は従来の方法に比べて高い銀イオン濃度を
保つてハロゲン化銀粒子を形成させる。その濃度はほぼ
10−5ないし10−1モル/eが好ましくこれは従来
に比べ1皓以上の高濃度である。濃度が低い場合は十分
に高い感度は得られないし逆に高すぎると画像のDmi
nが高くなりあるいは2次反転をおこす。総合的にみれ
ばほぼ10−4ないし10−2モル/eがさらに好まし
い。銀イオン濃度が高く保たれるべき時期は全銀量の少
くとも2紛の1の量を添加するまでである。この値が小
さい場合には本発明の効果はあられれない。全銀量の2
0分の1の添加の後は銀イオン濃度を10−6モル/e
以下に下げてもよい。また添加が終了した時点では10
−6モル/e以下であることが望ましい。一般にハロゲ
ン化銀粒子は塩基性、中性および酸性のいずれで形成さ
せることも知られている。
本発明に係る方法では高い銀イオン濃度が保たれる間は
酸性域でもやや低いPH値のもとで行なう。州が高くな
ると感度の低下、画像のDminの増加など好ましくな
い現象があられれ本発明の効果は得られない。PH値は
低いほうが効果的であるが保護コロイドの加水分解その
他による保護能力の減少あるいはPHを下げるために用
いられる酸による混合槽の腐蝕という問題がありほぼP
Hlまでが実用的である。このPH値はハロゲン化銀粒
子形成の過程の中で銀イオオン濃度が高く保たれる期間
であればよく銀イオン濃度を下げてからはPH8程度ま
であげても本発明の効果には影響がないが、PH7.5
を超えないほうが低いDminを得るという点で望まし
い。本発明に必要な混合液の銀イオン濃度は計算によつ
て水溶性銀塩および水溶性ハロゲン化アルカリの濃度と
添加量を制御することによつて容易に得ることができる
し、水素イオン濃度は適当な酸例えば硫酸等を使用して
得られる。
調製されたハロゲン化銀は反応副生成物である塩や酸を
水洗によつて除去する脱塩工程を経ることが望ましい。
このようにして調製されたハロゲン化銀を含む直接ポジ
乳剤は製造ロッドによる写真性能の変動が極めて小さく
、安定な製品の供給を可能にするという長所をも有する
。本発明に用いられる保護コロイドとしては通常写真に
用いられるゼラチンや変成ゼラチン等が有効である。
本発明に用いられるハロゲン化銀には、臭化銀、塩化銀
、塩臭化銀、沃臭化銀、塩臭沃化銀が含まれるが、沃化
銀は10モルパーセント以下であることが必要である。
沃化銀が10モルパーセントを超えると感度が低下する
。最も好ましいハロゲン化銀組成は、沃化銀が10モル
パーセント以下の沃臭化銀である。また本発明に用いら
れるハロゲン化銀粒子は平均粒子直径が約0.05乃至
約2ミクロンのものが良好であるが、網点画像を形成す
る印刷用には約0.1乃至約1ミクロンのものが特に好
ましい。
また粒径頻度分布は、広くても狭くても良好てあるが、
狭いほうが好ましい。またハロゲン化銀粒子の形態又は
構造は、規即正しくとも不規則でも良好であるが、規則
正しいものが特に好ましい。本発明の直接ポジ乳剤は内
部電子受容体(すなわちハロゲン化銀粒子内部に含まれ
る貴金属原子)およびハロゲン化銀表面に吸着する有機
減感剤を組み合わせて含有することが望ましい。従来の
技術では内部電子受容体と有機減感剤はカブリ核破壊促
進剤として同一の目的を達成するものとされいずれか一
方を含んでいればよいとされて来た。しかしながら本発
明の直接ポジ乳剤においては使用される有機減感剤は内
部電子受容体がない時はその種類と量によつては好まし
くない2次反転をおこすが、内部電子受容体を組合わせ
て使用するとさらに高感度が得られるだけでなく2次反
転の防止にもすぐれて有効である。内部電子受容体をハ
ロゲン化銀粒子中に含有させるには水溶性の貴金属化合
物たとえばイリジウム、ロジウム等8価金属の塩化物等
をハロゲン化銀1モル当り10−8〜10−5モル程度
、ハロゲン化銀粒子の調製時に水溶液として添加すれば
よい。本発明に用いられる有機減感剤としては代表例と
して以下に示される化合物があげられる。
有機減感剤例えば2−(ニトロ置換フェニル)インドー
ル核を含むジメチンシアニン染料、ビスー(1−アルキ
ルー2−フェニルインドールー3)トリメチンシアニン
染料、芳香族置換インドール核含有シアニン染料、イミ
ダゾキノキサリン染料、カルバゾール核を含む非対称シ
アニン染料、2一芳香族置換インドール核を含むトリメ
チンシアニン染料、2,3,3−トリアルキルー?−ニ
トロインドール核を含むシアニン染料、コンプレックス
融着ピリミジンジオン核を含むシアニン染料、2−イソ
オキサゾリンー5−オン核、2−ピラゾリンー5−オン
核又はコンプレックス融着ピリミジンジオン核を有する
第4級化メロシアニン染料、2−アリルイミノ(又はア
ルキルイミノ)−4−アリル(又はアルキル)−3ーチ
アゾリン核を含むシアニン染料、3−アリールアミノ又
は3一低級脂肪酸アミド置換2−ピラゾリンー5−オン
を有するメロシアニン第4級アンモニウム塩染料、ピリ
リウム、チアピリリウム、セレナピリリウム塩染料、ニ
トロ置換2−アリールインドール核を有するシアニン染
料、ビピリジニウム塩染料、2一位置の炭素原子で結合
したピロール核を含むシアニン染料、1,2ージアリー
ルトリメチンインドール染料、4−ピラゾール核を含む
シアニン染料、イミダゾール核を含むポリメチン染料、
2−フェニル置換インドール核を含むジメチレンシアニ
ン染料、2つのインドール核からなるトリメチンシアニ
ン染料、1−シアノアルキルーアリールインドール核を
含むシアニン染料、2つの核がニトロ基のような減感置
感基を有するシアニン及びメロシアニン染料、1−アル
キルー2−フェニル置換インドール核を含むシアニン染
料、1−アルコキシー2−アリールインドール核を含む
シアニン染料、イミダゾ〔4,5一b〕キノキサリン核
を有するシアニン染料、シクロヘブタントリエン環含有
の染料、インドール核含有ジメチンシアニン染料、ピラ
ゾロ〔1,5一a〕ベンゾイミダゾール核を含むシアニ
ン染料、ピラゾロ〔5,1−b〕キナゾロン核を含むシ
アニン染料、ピロロ〔2,3−b〕ピリジン核を含むジ
メチンシアニン染料、ピロール核を含むシアニン染料、
ピロロ〔2,1−b〕チアゾール核を含む染料、ベンゾ
イルもしくはフェニルスルホニル置換基含有のインドー
ル又はインドレニン核を含むシアニン染料等。これらの
有機減感剤は脱塩後のハロゲン化銀に、適当な溶媒に溶
解し、ハロゲン化銀1モルあたり10−4ないし10−
2モル添加される。本発明の直接ポジ乳剤はカブリを付
与される。水溶性塩類を除いた後に従来から知られてい
る技術により行なえばよい。カブリ付与は還元剤単独で
も、還元剤と全化合物を組み合わせて行つてもよい。例
えば米国特許第3501307号明細書等に記載された
還元剤と全化合物の組合わせでカブリを与える方法が有
効である。このような有用な還元剤の代表的なものには
、例えばホルマリン、ヒドラジン、ポリアミン(例えば
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン等
)、チオ尿素ジオキサイド、テトラ(ヒドロキシメチル
)ホスホニウムクロリド、ホウ素化合物(例えば、アミ
ンボラン、水素化ホウ素ナトリウム等)、塩化第1スズ
等が含まれる。全化合物の代表的なものには、塩化金酸
、塩化金酸カリウム、カリウムオーリシアニド、硫化金
、セレン化金等が含まれる。Lさらにチオ硫酸塩、チオ
シアン酸塩、青酸塩等を加えることによつてより高コン
トラストの画像を得ることができる。本発明の直接ポジ
乳剤のカブリの程度は広範囲に変更可能である。
このカブリの程度は、使用さ門れるハロゲン化銀乳剤の
ハロゲン化銀組成、粒子サイズ等をはじめとして、用い
られるカブリ剤の種類、濃度、カブリを付与する時点で
の乳剤のPH.pAg、温度、時間等に関係する。本発
明に用いられる直接ポジ写真ハロゲン化銀フ乳剤はソー
ラリゼーシヨ7促進剤例えば特公昭47−2427号に
記載されるヨウ化カリウム、臭化カリウムといつた可溶
性ハロゲン塩、特開昭46−4282号に記載されてい
るようなセレン化合物、特開昭50−8902吋記載の
ハOゲンi!1a光活佳化合物等により増感することが
可能である。
本発明の直接ポジ写真ハロゲン化銀乳剤はソーラリゼー
シヨ7促進剤例えばヨウ化カリウム、臭化カリウムとい
つた可溶性ハロゲン塩、セレン化合物、ハロゲン遊離光
活性化合物および光学増感染料例えばジメチントリメチ
ンシアニン染料、ハロゲン置換ヒドロキシフタレイン染
料、フェナジン系染料、ベンゾチアゾール、ベンゾセレ
ナゾール核を含むシアニン染料、ナフトオキサゾール核
を含むシアニン染料、トリフェニルメタン系染料、イン
ドレニン核を含むシアニン染料、2−ビリジンーロータ
ニン核を含むシアニン染料、チアゾール核を含むシアニ
ン染料、不対称シアニン、キノリン、メゾ置換シアニン
染料、ローダニン核を含むシアニン染料、ベンゾイミダ
ゾール核を含むシアニン染料、3つの核を有するポリメ
チン染料、メロシアニン染料等から選ばれるものにより
更に増感される。
本発明の直接ポジ用ハロゲン化銀乳剤には他の写真用添
加剤を添加することも出来る。
すなわち、あるいはトリアゾール類、アサインテン類、
第4ベンゾチアゾリウム化合物、メルカプト化合物、あ
るいはカドミウム、コバルト、ニッケル、マンガン、タ
リウム、金、亜鉛等の水溶性無機塩等の有機、無機の安
定化剤、ホルマリン、グリオキザール、ムコク的レ酸等
のアルデヒド類、s−トリアジン類、エポキシ類、アジ
リジン類、ビニルスルホン酸等の硬膜剤が用いられる。
また塗布助剤としてはたとえばサポニン、ポリアルキレ
ンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール.の
ラウリルまたはオレイルモノエーテル、アミル化したア
ルキルタウリン、また増感剤としてはたとえはポリアル
キレンオキサイドおよびその誘導体等が好ましく用いら
れる。更にたとえばカラーカプラーを含有せしめること
も可能である。その.他必要に応じて増白剤、紫外線吸
収剤、防腐剤、マット剤、帯電防止剤等も含有せしめる
ことが出来る。本発明の直接ポジ乳剤には保護コロイド
として、たとえばゼラチン、ゼラチン誘導体等の天然一
物質、更にポリビニルアルコール、ポリビニルアクリレ
ート、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーを含む
ことができる。
このようにして得られる直接ポジ乳剤は任意の適当な写
真用支持体、たとえばガラス、フィルムたとえばセルロ
ーズアセテートやポリエステル、ポリスチレン等、紙、
バライタ塗布紙、ポリオレフィン塗布紙、たとえばポリ
エチレンまたはポリプロピレン塗布紙等支持体上に塗布
される。そして、たとえばポリオレフィン塗布紙は電子
衝撃処理等により乳剤の接着性を良くすることがてきる
。本発明の直接ポジ乳剤は種々の用途に適用されlる。
たとえば網ポジ作成用、デユプリケーテイング用、リプ
ロダクシヨン用、オフセットマスター用等の印刷用各種
写真感光材料、エツクス線、閃光写真、電子線写真等の
特殊写真感光材料あるいは一般複写用、マイクロ複写用
、直接ポジ型カラー用、拡散転写用、カラー拡散転写用
、一浴現像゛定着用等の各種の直接ポジ用ハロゲン化銀
写真感光材料に用いられる。これらの感光材料は用途に
よつて種々の現像液で処理することが可能である。
例えば一般白黒用現像液(たとえばフエニドンーヒドロ
キノン現像液、メトールーヒドロキノン現像液、ヒドロ
キノン現像液またはタンニング現像液等)カラー現像液
(たとえばフェニレンジアミン系現像液)等で処理する
ことができる。現像後は通常の定着処理が可能である。
以下実施例によつて、本発明を具体的に例証する。
実施例1 銀イオン濃度の高い環境下で形成せしめたハロゲン化銀
粒子にカブリを生ぜしめた直接ポジ乳剤は、銀イオン濃
度の低い環境下で形成せしめたハロゲン化銀粒子にカブ
リを生ぜしめた直接ポジ乳剤に比し写真感度が増加する
本実施例はこの事実を示すものである。〔乳剤A〕 70℃のゼラチン水溶液に、銀イオン濃度を10−3M
011eに保ちつつ、硝酸銀の水溶液と臭化カリウム及
び沃化カリウムの水溶液とを同時にかつ徐々に6紛間で
混合する。
沈殿工程中のPHは硫酸で約2に保つた。混合終了後4
%水酸化カリウムで中和し、通常の凝集法により水溶性
塩類を除去し、ゼラチンを加えて仕上げた。平均粒径が
0.20μの2.5モルパーセントの沃化銀を含む沃臭
化銀粒子が得られた。〔乳剤B〕 70℃のゼラチン水溶液に、銀イオン濃度を10−2M
011eに保ちつつ、硝酸銀の水溶液と臭化カリウム及
び沃化カリウムの水溶液とを同時にかつ徐々に6紛間で
全量混合する。
混合終了後臭化カリウムの水溶液で銀イオン濃度を10
−9M011eに低下させた。沈殿工程中のPHは硫酸
で約2に保つた。混合終了後4%水酸化カリウムで中和
し、通常の凝集法により水溶性塩類を除去し、ゼラチン
を加えて仕上げた。平均粒径が0.20μの、2.5モ
ルパーセントの沃化銀を含む沃臭化銀粒子が得られた。
〔乳剤C〕 乳剤Bと同じであるが、但し混合時の銀イオン濃度を1
0−5M011eに保つことのみが異つている。
混合終了後臭化カリウムの水溶液で銀イオン濃度を10
−9M011eに低下させることは同じである。平均粒
径は0.18μである。乳剤A..B及びCをPH=8
.へPAg=8.0に調整し、ハロゲン化銀1モル当り
60m9のホルマリンを加え、65℃で3紛間熟成し、
次にハロゲン化銀1モル当り3.0m9の塩化金酸を加
え、65℃でそれぞれの最高性能が得られる迄熟成して
、カブリを生ぜしめた。
各乳剤に有機減感剤(1,1″,3,3−テトラメチル
ー5−メチルスルフォニルー5″−ニトロー2′−p−
ニトロフェニルインドー3−インドロカルボシアニンメ
ートルエンスルホネート)を加え、更に塗布助剤、硬膜
剤を加え、PH=6.5、PAg=8.5に調整し、各
乳剤をポリエステルフィルムベースに一平方メートル当
り銀3.0yとなるように塗布し、乾燥して試料を得た
。このようにして得られた各試料にセンシトメトリー用
光学楔をかけて露光し、下記現像液で20℃、3分間現
像処理を行つた。〔現像液組成〕 亜硫酸水素ナトリウムとホルムアルデヒド付加物
60y炭酸ナトリウム(
1水塩) 85fハイドロキノン
18y臭化カリウム
2f水を加えて1eにする。
処理済みの各試料について写真性能を測定し、結果を表
−1に示した。
なおポジ感度は、実用上から白色露光にて濃度02迄カ
ブリが破壊されるに必要な露光量の逆数より求めた。
また感度は乳剤Aの試料の感度を100とする相対感度
で示す。上記の結果から明らかなように銀イオン濃度の
高い環境下で形成せしめたハロゲン化銀粒子を用いると
、高い感度、高コントラストが得られることが判る。
上記方法をヒドラジン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、チオ尿素ジオキサイド、テトラ
(ヒドロキシメチル)ホスホニウムクロライド、アミン
ボラン、水素化ホウ素ナトリウムの如き還元剤を用いて
繰返し実施しても同様な結果が得られる。
実施例2 少くとも全銀量の112晴の添加が終了する迄銀イオン
濃度の高い環境下で形成せしめたハロゲン化銀粒子にカ
ブリを生ぜしめた直接ポジ、写真ハロゲン化銀乳剤は、
全銀量の112昧満だけ銀イオン濃度の高い環境下で形
成せしめたハロゲン化銀粒子にカブリを生ぜしめた直接
ポジ写真ハロゲン化銀乳剤に比し写真感度か増加する。
本実施例は、この事実を示すものである。〔乳剤D〕 70℃のゼラチン水溶液に銀イオン濃度を10−2M0
11eに保ちつつ、硝酸銀の水溶液と臭化カリウム及び
沃化カリウムの水溶液とを同時にかつ徐々に2分24秒
間で1125量だけ混合する。
そこで銀イオン濃度を臭化カリウムの水溶液で10−9
M011eに低下させ、その銀イオン濃度に保ちつつ残
りを57分3鍛間で混合する。沈殿工程中のPHlハロ
ゲン化銀組成及び以後の操作は乳剤Aと同じてある。平
均粒径0.20μである。〔乳剤E〕 乳剤Dと同じであるが、但し銀イオン濃度が10−2M
011eで6分間て全添加量の1ハ帽k同時にかつ徐々
に混合し、そこで臭化カリウムの水溶液で銀イオン濃度
を10−9M011eとし残りを54分間で混合するこ
とのみが異る。
平均粒径は0.20μである。〔乳剤F〕 乳剤Dと同じであるが、但し銀イオン濃度が10−2M
011eで3紛間で全添加量の1ハ晴を同時にかつ徐々
に混合し、更に残りの11滑を1紛間で混合する。
そこで臭化カリウムの水溶液で銀イオン濃度を10−9
M011eとし残りを1紛間で混合することのみが異る
。平均粒径は0.25μである。〔乳剤G〕乳剤Dと同
じであるが、但し全添加量の1ハ晴を3紛間で混合した
後に残りを3紛間で混合することと混合時の銀イオン濃
度は、混合開始時を10−2M011eとし、混合にと
もなつて徐々に低下させ全添加量の約6ハ瞳が混合終了
した時点で10−6M011eとし、混合終了時には1
0−9M011eとすることのみが異る。
平均粒径は0.25μである。〔乳剤B〕既に記したよ
うに、混合時は銀イオン濃度を10−2M011fに保
ち、混合終了後10?9M01ノ′とする。
乳剤D..E..F,.G及びBを実施例1の如く、カ
ブリを付与し、有機減感剤等を加え、塗布、乾燥し試料
を得る。これらの試料を実施例1の如く露光、現像し、
写真性能を測定し結果を表一2に示した。上記の結果か
ら明らかなように、少なくとも全銀量の1ノ2晴の添加
が終了する迄、銀イオン濃度の高い環境下で形成せしめ
たハロゲン化銀粒子を用いると高い感度及び高いコント
ラストが得られることが判る。
実施例3 乳剤AlBlC及びGをPH=8.8、PAg=8.0
に調整し、ハロゲン化銀1モル当り80m9のホルマリ
ンを加え、60Cでそれぞれの最高性能が得られる迄カ
ブリ熟成を行い、実施例1の如く、有機減感剤等を加え
、塗布、乾燥し試料を得た。
これらの試料を実施例1の如く露光、現像し、写真性能
を測定し、結果を表−3に示した。上記の結果から明ら
かなように、銀イオン濃度の高い環境下で形成せしめた
ハロゲン化銀粒子を用いると、カブリ剤として還元剤の
みを使用した場合でも、高い濃度及び高いコントラスト
が得られることが判る。
上記方法を実施例1に記載の他の還元剤を用いて繰返し
実施しても、同様な結果が得られる。実施例4 沈殿工程中、4以下のPHで形成せしめたハロゲン化銀
粒子は、4を超えるPHで形成せしめたノ和ゲン化銀粒
子よりも高いポジ感度を与える。
本実施例はこの事実を示すものである。〔乳剤H〕 乳剤Bと同じであるが、但し沃化銀を5モルパーセント
を含む沃臭化銀粒子であることが異る。
平均粒径は0.20μである。〔乳剤1〕 乳剤Hと同じであるが、但し沈殿工程中のPHが6.5
であることが異る。
平均粒径は0.22μである。乳剤H及びIを実施例1
の如くカブリを付与し、有機減感剤等を添加して、塗布
、乾燥し試料を得る。これらの試料を実施例1の如く露
光、現像し、写真性能を測定し、結果を表−4に示した
。上記の結果から明らかなように沈殿工程中のPHは低
い方が高い感度の得られることが判つた。
実施例5銀イオン濃度の高い環境で形成せしめるハロゲ
ン化銀粒子に内部電子受容体をドーピングし、有機減惑
剤を併用すると、電子受容化合物として有機減感剤のみ
を使用した場合よりも高いポジ感度が得られる。
本実施例はこの事実を示すものである。
〔乳剤G〕
実施例2に既述したものである。
〔乳剤J〕
乳剤Gと同じであるが、但し硝酸銀溶液とアルカリハラ
イド溶液との混合を開始する直前にハロゲン化銀1モル
当り5×10−7モルの6塩化イリジウム2カリウムを
ゼラチン水溶液に加えることが異る。
平均粒径は0.25μである。乳剤G及びJを実施例1
の如くカブリを付与し、有機減感剤(1,3,3−トリ
メチルー『,2″−ジフェニルー3−インドロピロロー
〔2,3−b〕ピリドカルボシアニンパークロレート)
等を加え塗布、乾燥し試料を得る。これらの試料を実施
例1の如く露光、現像し写真性能を測定し結果を表−5
に示した。上記の結果から明らかなように、有機減感剤
と内部電子受容体とを併用すると有機減感剤のみの場合
よりも高いポジ感度が得られ、かつ2次反転が抑制され
ることが判つた。
上記方法を、塩化ロジウムを用いて繰返し実施しても同
様な結果が得られた。
実施例6 〔乳剤K〕 ゼラチンを含んだ6(代)の水溶液に、銀イオン濃度を
10?9M011′に保ちつつ、硝酸銀の水溶液と塩化
ナトリウム及び臭化カリウムの水溶液とを20分間で混
合する。
沈殿工程中のPHは硫酸で約2に保つた。混合終了後4
%水酸化カリウムで中和し、通常の凝集法により水溶性
塩類を除去し、ゼラチンを加えて仕上げた。平均粒径が
0.20μの、20モルパーセントの臭化銀を含む塩臭
化銀粒子が得られた。〔乳剤L〕 乳剤Kと同じであるが、但し混合時の銀イオン濃度を1
0−4M011′に保つことと、混合終了後、塩化ナト
リウムの水溶液で銀イオン濃度を10−9M011eに
低下させることのみが異つている。
平均粒径は0.19pてある。乳剤K及びLを実施例1
の如く、カブリを付与し、有機減惑剤等を加え、塗布、
乾燥し試料を得る。これらの試料を実施例1の如く露光
、現像し、写真性能を測定し結果を表−6に示した。上
記の結果から明らかなように、塩臭化銀粒子の場合も、
銀イオン濃度の高い環境下で形成せしめたハロゲン化銀
粒子を用いると、高い感度及び高コントラストが得られ
ることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化アルカリの水溶液を
    保護コロイド溶液にハロゲン化銀を形成する全銀量の少
    くとも20分の1を添加するまでは混合液の銀イオン濃
    度が10^−^1〜10^−^6モル/l、pHが4以
    下に保たれるように添加、混合して調製されたことを特
    徴とするカブリを付与された直接ポジ写真用ハロゲン化
    銀乳剤。
JP7104878A 1978-06-12 1978-06-12 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤 Expired JPS6054664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7104878A JPS6054664B2 (ja) 1978-06-12 1978-06-12 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7104878A JPS6054664B2 (ja) 1978-06-12 1978-06-12 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54161927A JPS54161927A (en) 1979-12-22
JPS6054664B2 true JPS6054664B2 (ja) 1985-11-30

Family

ID=13449239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7104878A Expired JPS6054664B2 (ja) 1978-06-12 1978-06-12 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6054664B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6280767U (ja) * 1985-11-12 1987-05-23

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6280767U (ja) * 1985-11-12 1987-05-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54161927A (en) 1979-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3501305A (en) Monodispersed photographic reversal emulsions
US3501307A (en) Photographic reversal materials containing organic desensitizing compounds
JPS5851252B2 (ja) ハロゲン化銀写真乳剤
US4555482A (en) Silver halide photographic emulsion
US3942986A (en) Photographic element comprising a fogged, direct-positive heterodispersed silver halide emulsion and a fogged, direct-positive monodispersed silver halide
US3615573A (en) Direct-positive composition containing individually and differently fogged silver halide emulsions
US3501306A (en) Regular grain photographic reversal emulsions
US4023972A (en) Method of preparing a blend of fogged, direct-positive silver halide emulsions of different average grain sizes
US4820625A (en) Direct positive silver halide photographic material
JPS584333B2 (ja) チヨクセツポジハロゲンカギンニユウザイ
US3736140A (en) Unfogged,primitive,silver halide emulsions containing desensitizing amounts of optical sensitizing dyes and the use thereof in reversal processes
JPS6054664B2 (ja) 直接ポジ写真用ハロゲン化銀乳剤
JPS60170842A (ja) 直接ポジハロゲン化銀写真感光材料
US3679424A (en) Fogged,direct-positive silver halide emulsion containing nitron
JPS6115418B2 (ja)
USRE29930E (en) Direct-positive silver halide emulsion fogged with low levels of reduction and gold fogging agents
JP2802687B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JP2649850B2 (ja) 直接ポジ型ハロゲン化銀写真感光材料
US6503697B2 (en) Light-sensitive silver halide photographic material for forming direct-positive images and method for making same
USRE29575E (en) Cubic regular grain photographic reversal emulsions
JPS6054663B2 (ja) 直接反転型ハロゲン化銀写真乳剤
US4395483A (en) Direct positive type silver halide photosensitive material
JPH0651422A (ja) 予被型直接反転ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0251491B2 (ja)
JP2772882B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法