JPS6052617A - ポリ(p−フエニレンテレフタルアミド)繊維 - Google Patents

ポリ(p−フエニレンテレフタルアミド)繊維

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JPS6052617A
JPS6052617A JP58160405A JP16040583A JPS6052617A JP S6052617 A JPS6052617 A JP S6052617A JP 58160405 A JP58160405 A JP 58160405A JP 16040583 A JP16040583 A JP 16040583A JP S6052617 A JPS6052617 A JP S6052617A
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JP
Japan
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fiber
fibers
sulfuric acid
yarn
center
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JP58160405A
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Takashi Fujiwara
隆 藤原
Tamio Ishitobi
石飛 民夫
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides
    • D01F6/605Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides from aromatic polyamides

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された&!J(p−フェニレンテレフタル
アミド)(以下、1)PTAと略称することがある)繊
維に関する。更に詳しくは、本発明はきわめて大きい強
度をもつ改良されたPPTA繊維に関する。
剛直性高分子であるPPTAから引張り特性のすぐれた
繊維が調製されるであろうことは古くから予言され、ま
た実際にクウオレク(特公昭50−8474号公報)や
ゾレーノ(特開昭47−39458号公報、特開昭47
−43419号公報)らによって高強度繊維の製造法が
開示されている。
しかし、これらをはじめとする先行技術に開示されたP
PTA繊維や、PPTA繊維として市販されているケブ
ラー、ケブラー49などは高強度を特徴としているもの
のいずれも単糸(単フィラメント)で測定して、高上3
2g/デニール(以下g/dと配すことがある。)にす
ぎ々い。一方、産業社会の発展とともに、更に高強度の
繊維をめる声は一段と大きくなっている。即ち、より少
ない量で(つまり、より軽く、より安価に)より強い材
料が実現できるからである。
本発明者らは、このようなニーズに応えて、PPTA繊
維の高強度化について研究をすすめたところ、破壊現象
値であるところの繊維の強度は単一な構造要因によって
決るものではなく、種々の欠陥要因が複雑に関与してい
る上に、それらのうちの少くとも1ケが満足すべき状態
にないときには、高い強度は実現しえないこと、従来公
知の繊維はそれ故に何らかの欠陥要因をかかえていたた
めに高々32 g / dの単糸強度にとどまっていた
と推定されること、逆に従来達成されなかった高強度を
実現するには欠陥要因を全て成る一定レベルに抑える必
要のあること、更にそれを実現、するには製造上かなり
リファインされた条件・方法を採用する必要のあること
、等がわかり、更に研究を重ねて本発明として完成する
に到ったものである。
即ち、本発明は繊維の中心の複屈折が0.51以上であ
り、25℃の98重1il−チ硫酸中o、sg/d/の
濃度で測定した対数粘度が5 d / / 1以上であ
るポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)から実質的
になり、0.5〜3デニールの単糸から構成されている
繊維であって、本文中に定義するマクロぎイド数が10
ケア100w以下であり、本文中に定義する非対称度が
0.2以下であることを特徴とするポリ(p−フェニレ
ンテレフタルアミ)1)繊維である。
本発明の繊維は、中心の複屈折が0.51以上であるべ
きである。繊維の中心の複屈折は次のようにして測るこ
とが出来る。即ち、特開昭55−122012号公報に
は、繊縦軸の平行方向に振動している偏光に対する屈折
率(NP)と繊維軸と垂直方向に振動している偏光に対
する屈折率(Nマ)とが定義され、各々の測定法が記載
されているが、本発明に用いる複屈折はこのようにして
測定したNp + Nマの繊維中心における値を採用し
、その差(1’Jp−Nマ)を計算したものである。繊
維の中心の複屈折は、ポリマー分子鎖の充填度(逆にい
えば空隙やミクロ2イドの少なさ)と、分子鎖配向の程
度を反映したパラメーターと考えられ、従ってこの値が
0.51を満さないということは、分子鎖充填度が小さ
すぎる又は/及び分子鎖配向が不足していることを意味
し、高強度発現の上で重大な欠陥になる。換言すれば、
繊維の中心の複屈折が0.51以上であることは、単綾
維強度が約35g/d以上であるための必須要件の一つ
である。繊維の中心の複屈折は、好ましくは、0.51
5以上であり、更に好ましくは0.52以上であシ、可
能々限り大きい値が望ましい。上限は特に制限されない
が、真鍋ら(繊維機械学会誌、第33巻、第54頁(1
980年))によると理論的上限値が0.60〜0.6
5程度になるようである。繊維の中心の複屈折は様々な
紡糸条件と関連しているようであるが、紡糸ドープ中の
ポリマー濃度が大きいこと、溶解能の極めてすぐれた溶
媒を使用すること、謂ゆる空中吐出湿式紡糸法を採用し
、一定以上の剪断変形及び伸長変形をr−プに付与した
のちに出来るだけゆっくり凝固させること、凝固・水洗
・乾燥の過程で無用の緊張をかけないこと、が繊維の中
心屈折率を大きくする上で特に重要である。市販されて
いるPP’l’A繊維であるケブラーやケブラー49は
高々0.505の中心の複屈折しかもっていない。
なお、ヤングら(J+of Polymer 5cie
nce : Polymer PhysicsBd、、
第20巻、第981頁(1982年))は、PPTA繊
維の複屈折の別の測定法を提案しているが、本発明では
ヤングらの方法を採用しない。
本発明の繊維は、sdz/g 以上の対数粘度(η噛:
25℃の98重量%硫酸中で0.5g/d/の濃度で測
足した値)をもっている必要がある。何故なら、高重合
度であることは、高強度であるだめの必要条件の1つで
あるからである。望ましくは、繊維を構成するPPTA
が661/g以上の対数粘度を有する0 本発明の繊維は、実質的にPPTAから成っている。こ
こで、「実質的に」なる意味は、本発明の構成要件及び
作用効果を阻害しない範囲の少量で、PPTA以外のポ
リマー(例えばポリ(m−フェニレンテレフタルアミ¥
)、ポリ(p−)ユニしンイソフタルアミド)、ポリ(
m−フェニレンイソフタルアミド)、ポリ(ポリメチレ
ンテレフタルアミド)、脂肪族ポリアミド、脂環族ポリ
アミド、ポリエステル、ポリイミド、ポリウレタン、ポ
リ尿素等)がブレンドされたり、PPTAに他のくり返
し単位(例えば、核置換されたp−7工ニレン単位、核
置換された又は未置換のビフェニレン単(Lo−〕xニ
レン単位、m−7工ニレン単位、(ポリ)メチレン単位
、ビリジレン単位やニス乎ル、ウレタン、尿素、エーテ
ル、チオエーテルなどの結合単位等)が共重合されたり
、種々の添加剤や配合剤(例えば、染料、抗酸化剤、紫
外線吸収剤、光沢剤、顔料等)が添加されていてもよい
ことを示している。
本発明の繊維は、その単糸太さく平均値)が0.5〜3
デニールの範囲内にあるべきである。
0.5デニ一ル未満の単糸太さの繊維は、その製造過程
において、細くするだめの過度の工夫例えば、紡糸ドラ
フトを大きくする、紡糸速度を大きくする、ドープ中の
ポリマー濃度を小さくするが必要になり、結果的に高強
度の達成が困難になるからである。一方、3デニールを
超える単糸太さの繊維の場合、繊細断面内の分子鎖配向
や充填度の乱れ・バラツキが大きくなったり、ドープの
剪断変形や伸長変形が不十分にしか行えずに謂ゆるタイ
分子鎖が少くなる々どの不都合が生じやすく、高強度化
しにくい。
本発明の繊維は、マクロどイド数が繊維の延べ長さ10
0m当り10ケ以下であるべきである。ここで、マクロ
ディト数は、繊維(ヤーン)から任意に20本の単糸(
単フィラメント)を選び、各々の単糸について任意の位
置から5日長さにわたって、400倍の倍率に設定した
光学顕微鏡で、泡等のゼイドを数えあげた数のことを意
味する。
数えやすくするためにオリーブ油等の浸液を用いて観察
するのが望せしいであろう。400倍の光学顕微鏡で数
えるため、はぼ1μmより大きいゼイドが対象になるの
でマクロゼイドと称する。このようにして観察されるマ
クロゼイドの殆んどは、ドープ中に含まれていた、又は
/及び紡糸中に発生した気泡にもとづくものと考えられ
、このようなマクロボイPは、繊維に引張応力を付加し
たとき応力集中部として作用するため、強度低下の原因
になる。特別なマクロゼイPの例として、繊維長方向に
細長く伸びたゼイドが観測されることがあるが、このよ
うな場合、日?イドの幅(太さ)が大きくなったところ
の数をもってマクロゼイド数とする。マクロボイド数は
0であることが理想的であるが、工業的生産の実際性か
ら10ケ/100m+以下が望ましい。100m当り1
0ケを超えたマクロゼイド数をもった繊維は、強度が著
しく低下するからである。マクロゼイド数が10ケ/1
00m以下であるためには、特にドープの脱気を細心に
行う必要がある。
本発明の繊維は、非対称度が0.2以下である必要性を
もっている。ここで非対称度は次のようにして測定する
。まず、特開昭55−122012号公報の記載に従っ
て繊維軸方向と垂直な方向に振動する偏光を用いて透過
定量型干渉顕微鏡を使って干渉縞法で繊維を観察すると
、第1図に示すような干渉縞が得られ、干渉縞の3つの
頂点A、B、0を結んで得られる三角形ABOをめる。
ただし、Aは中央の頂点とする。次に、角ABOと角A
OBをめ、その差の絶対値をめる。この方法で、少なく
とも5本の単糸について繊維の任意の点で延べ少なくと
も20点、角度差をめる。最後に、角度差(絶対値)が
200以上であった測定点の数を全測定点の数で除して
、この数値を非対称度とする。
このようにして定義する非対称度は、繊維断面内の分子
鎖配向やラテラル配向の分布の乱れ、分子鎖充填度の分
布の乱れ、繊維の断面形状の乱れ等を反映するパラメー
ターであると理解することが出来、従って、本発明の繊
維は実質的に円形の断面を有していると理解できる。非
対称度が0.2を超えると、上記した種々の乱れが存在
し、そのために繊維内に無用の歪みが内在するためか、
繊維の強度が低下することがわかった。非対称度は好ま
しくは0.1以下である。PPTA繊維の非対称度が増
大する製造上の要因としては、r−ゾの温度が低くて温
度むらがあること、ドープ吐出後のドラフトによる伸長
変形速度が大きすぎること、凝固速度が大きすぎること
、凝固糸条物にかかる張力が大きすぎること、水洗や乾
燥工程での無用の張力が存在することなどを挙げること
ができ、従ってこれらの注意義務ともいうべき条件を考
慮せずに紡糸して得た繊維は非対称度が大きく、強度が
あまり大きくならない。
先行技術に開示されたPPTA#維が、例えば、中心の
複屈折の点で欠陥がないにしても、マクロゼイド数や非
対称度の点で欠陥をもっているとすれば、強度発現がお
さえられることになり、実際にそれに類似したことがお
こっていると十分に推定することが出来る。つ捷り、先
行技術に記載されたPPTA繊維が高々32g/dの単
糸強度にとどまっている原因は、本発明に規定した豊作
のすべてを同時には満足していないと考えられるのであ
る。
一般に、繊維の高強度発現にとって、繊維の太さのノζ
ラツキは阻害間の一つになりうる。しかし、太さのノζ
ラツキは上述の非対称度とかなり密接な関連を有してい
るけれども、非対称度の方が強度との関連が強いという
結果を得ているからである。
本発明の繊維1叶、謂ゆる密度勾配管法で測定して、1
.44g/−以上の密度をもっているものが好ましい。
また、本発明の繊維は、無用のクラックが入っているも
のは好ましくないであろうが、そのようなりラックはP
PTA繊維の場合、一般に意図的に入れるとき以外殆ん
ど入るものではない。
本発明の#i!維は、上述したように、欠陥要因が全て
排除されているという特徴を有しており、このため、極
めて高い強度が実現する。具体的にいえば、単糸強度が
35g/d↓゛L上にも達する。史に本発明の繊維け、
上述した特徴の故に、フィブリル化しにくい(毛羽が発
生しにくい)、コードにしたときの撚り強力利用率が太
きいなどの特色をもっている。
本発明の繊維は、従来公知のPPTA繊維の製造法に特
別な要件を付加したときはじめてイ↓トられることかわ
かった。以下にその例を示す。ただし、本発明の繊維は
、その製造法を以下に述べる方法に限定されるものでは
々い。
繊維の製造に当って、捷ずPPTAを硫i1′または硫
酸を主体とする溶媒に少なくとも約16〜20重量%の
ポリマー濃度になるように溶解したドープを調製する必
要がある。この際、I) P T Aは、前述のように
、もし必要なら他の成分が少し共重合されていてもよい
し、他の、]]?ポリマー少量ブレンドされて用いられ
てもよい。またPPTAは一般にドープの状態でわずか
に重合度低下をひきおこすので、この点を考慮して、仕
込のPPTAは約5.5以上の対数粘度をもっているの
が好ましいであろう。PPTAは、例えば、特公昭35
−14399号公報に記載さねた方法で得ることができ
る。
ドープをm11製するのに用いる溶媒は、硫酸または硫
酸を主体とする混合物である。硫酸は約99.5〜10
0.5重量%の範囲の濃度のものを用いるべきで、この
範囲を外れると繊維の中心の複屈折と対数粘度の両賛件
を同時に満足する繊維を得ることが困難になる。硫酸と
混合しうる物としては、クロル硫酸、フルオロ硫酸、ジ
クロロ酢酸等、硫酸と同等又はそれ以上のPPTA溶解
能をもった溶媒が用いられる。ポリマー濃度は好ましく
は18〜20重量俤である。
このようなポリマー濃°度のとき、ドープは少し加温す
る必要がある。温度が高くなると、ドープ中のポリマー
の劣化速度は大きくなるので、あまり高温に長時間さら
されるのは好ましくない。一方、温度が低すぎたり、温
度むらがあると、殆んど固体状態に近い鈍い光沢のドー
プになるので、このようなことは避けるべきである。殊
に紡糸口金から吐出される時の温度の管理が大切である
本発明に使用されるドープは、光学異方性を示す。
ドープには、通常の添加剤、例えば、抗酸化剤、紫外線
安定剤等が配合されていてもよい。
このようにして調製されたドープは、紡糸口金を通過す
る前に、細心の注意を払ってP−プの脱気、濾過、計量
を行ない、紡糸口金より一旦空中に吐出され、次いで凝
固浴に導かれる。紡糸口金は、孔数について特に制限を
うけるものではないが、孔の大きさは孔内でドープがう
ける剪断速度の大きさ及び紡糸口金以降でドープに付与
される伸長変形速度の大きさなどとの兼ね合いから約0
.03〜0.15mの直径に選ばれ、孔の配置は紡糸口
金面の中心に最も近い孔の紡糸口金中心からの距離と紡
糸口金面の中心に最も遠い孔の紡糸口金中心からの距離
との比があまり大きくならないようにするのが好ましい
紡糸口金から押出されだドープ流は、まず空気中を走行
させることが大切である。
何故なら、空気中を通さず、紡糸口金からいきなり凝固
浴中に押出したときは、ドラフトを1.5より大きくす
ることが困難で、十分な伸長変形を与えると、とが出来
ず、それによって得られる繊維は、密度が小さく、強度
や伸度も小さいからである。走行させる空気層の厚さく
即ち、紡糸口金面と凝固浴面との間の距離)は、5〜1
5■の範囲から、紡糸速度やドラフトとの兼ね合いで最
適条件が決められるべきである。
P−プ流は、次に凝固浴に導かれて凝固をうける。本発
明の繊維の製造において凝固浴の温度は約5℃以下が好
ましく、0℃以下の温度も好ましく使用できる。使用で
きる凝固液は、水、硫酸水溶液、苛性ソーダ水溶液、硫
酸ソーダ水溶液等の無機物水溶液やメタノール、エチレ
ングリコール、アセトン、これらの水溶液等の有機系溶
液である。
凝固浴の温度を0℃以下、例えば−15〜−30℃に(
7て、PP’l”Aの凝固速度を緩漫にすることは、繊
維のミクOlイドを少くし、非対称度を低く抑える上で
相当に有効であることが判明したが、一方で一般に凝固
液粘度や密度が大きくなることによる凝固途上糸条への
張力の増大が副作用として存在するので、これを低減す
る工夫を考慮する必要がある。
凝固浴の形状は、凝固時に凝固糸条物にががる張力が小
さいこと、凝固を均一に進めるために対称性にすぐれて
いることなどの観点から、特開昭55−122012号
公報の第3図の如き、いわゆるF斗状の凝固浴を用いる
のが好ましいであろう。凝固時に凝固糸条物にかかる張
力は、凝固糸条物が水洗、乾燥されたあとの繊維の1デ
ニール当り約0.5g以下であることが望ましく、また
凝固浴から引き出される糸条物中の残硫酸量はポリマー
1g当p O,a g以下(即ち30重fl: %以下
)に達しているように脱酸(脱溶媒)されているのが好
ましいので、このような条件が満たされるような凝固浴
液深が紡糸速度やデニール等との関連で決められるべき
である。
凝固をうけた凝固糸乗物を凝固浴から5〜8のドラフト
がかかる速度で引出す。ここで、ドラフトとは、凝固浴
から引出すときの凝固糸条物の線速度を紡糸口金を通過
するドープの線速度で除した値である。ドラフトが5未
満のときは、分子鎖配向が不十分力ためか繊維の中心の
複屈折が0.51未満になることが多くなり、ドラフト
が8を超えると無理な伸長変形に起因するのか繊維の非
対称度が急激に増大する。
凝固浴から引出された凝固糸条物は、水洗をうける必要
がある。水洗は1段または2段以上で行なわれ、まだ、
これを効率的に行なうためにカセイソーダ等のアルカリ
水溶液と組合せてもよい。
水洗によって、溶媒をできるだけ抽出除去するのが好ま
しく、例えば硫酸を溶媒に使った場合、約1重量係以下
の残留量にするのが好ましい。水洗は、乾燥されたあと
の繊維の1デニール当り約1g以下の出来るだけ小さい
張力下に行表われるのが好ましく、この観点からネット
の上に凝固糸条物を堆積させて水をかける方法が好1し
く、その中でも特開昭55−122012号公報に開示
された特定の条件の下にネット上で水洗、蒸気処理、乾
燥を行なうのが繊維の寸法安定性、耐疲労性の点で最も
好ましい。
水洗された繊維は、必要ならば油剤等を付与された後、
乾燥されて製品糸とされる。乾燥は好ましくは、無用の
張力がかからない状態で、例えば特開昭55−1220
12号公報に開示された方法で、通常、室温以上、好ま
しくは100℃以上で繊維の含水量が数パーセントまた
はそれ以下になるような時間桁なう。
ただし、強度以外の性質例えば伸度やモジュラス等の設
計を変える等の目的で乾燥を張力下に行なう方法、例え
ばデビンや総にまきつけて行なう方法、熱ロール上を走
行させて行なう方法等を用いてもよいし、特別の場合、
高張力下に熱処理を行ってもよい。ただし、これらの方
法は繊維の非対称性を増加させたり、場合によっては、
繊維の中心の複屈折を低下させたり、対数粘度を低下さ
せたりして、強度の低下をもたらすことがあるので出来
るだけ避けた方が賢明である。
本発明の繊維は、高モジュラス、高い耐熱性、耐薬品性
という従来からのPPTA繊維の特徴に加えて、異例に
大きい強度、改善された耐フィブリル性、大きい伸度な
どの特色をもっており、これらの性質を利用して、タイ
ヤコード、各種ベルト等のゴムの補強材、プラスチック
スの補強材として有用である。本発明の繊維は、これら
ゴムやプラスチックスの補強に用いられるときは、通常
マルチフィラメントの形態で用いられ、このとき、上記
の特徴が最大限に発揮されるが、本発明の繊維はそれに
限定されるものではなく、ロービングヤーン、スフ、チ
ョツプドストランドなどの形で、ロープ、織布やプラス
チックス、金属、セメント、セラミックス等の補強材、
わたなどとして利用することも可能である。
実施例1及び比較例1 特開昭55−122012号公報の参考例にしたがって
、対数粘度6.5dl/gのPPTAを得た。
PPTAを99.9重量%硫酸にポリマー濃度が19重
量%になるように75℃で溶解し、約2時間と4時間の
2水準で減圧下に脱泡した。75〜80℃に保持したP
−プを濾過しつつ、0.065mの直径の円形の細孔2
00個を持つ紡糸口金より押出し、空気中を走行させた
後、20重量%の一10℃硫酸水溶液中に押出した。紡
糸口金として次のものを用いた。
直径45瓢の紡糸口金面をもち、紡糸口金面の中心から
41.0+m+の直径のピッチ円上に59個、36.8
+mの直径のピッチ円上に53個、326mの直径のピ
ッチ円上に47個および2&4mの直径のピッチ円上に
41個の計200個の細孔がついていて、紡糸口金面の
中心に最も近い細孔の紡糸口金面中心からの距離と紡糸
口金面の中心から最も遠い細孔のそれとの比は0.69
である。
凝固浴および水洗、乾燥工程は、特開昭55−1220
12号公報の実施例1の装置、方法条件で行ない(すな
わち、水洗工程と乾燥工程との間に水蒸気処理工程を付
は加えた)、PPTA繊維を得た。
変動条件および得られた繊維の性質を一覧表にして表1
に示す。繊維の強度、伸度、モジュラスは、200本の
マルチフィラメントヤーンから10本の単糸(単フィラ
メント)を選んで、特開昭47−39458号公報の記
載に準じて測定し平均値をとったものである。
表1よりわかるように、本発明外の繊維(比較例がこれ
に該当し、本発明の構成要件を少くとも1つ満足してい
ない。)に比べ、本発明の繊維(実施例が該当。)は、
強度が大きい。
(以 下 余 白 ) 実施例2 実施例1−4の凝固糸条物の一部を凝固浴から出たとこ
ろでそのままステンレス製のゼビンにまきとり、ゼビン
にまいたままで水洗及び乾燥(120℃1昼夜)した。
得られた繊維は、中心の複屈折0.521、対数粘度6
.1、マクロディト数2ケ/ 100 m、非対称度0
,08、単糸デニール1.1で、強度は37.og/d
と実施例1−4の繊維に比べ少し小さかったが、モジュ
ラスはs 5og/dで少し太きかった。
実施例3 実施例1−4として得た繊維を、300℃の窒素雰囲気
中で5.5 g / dの張力をかけて10秒間熱処理
した。
熱処理後の繊維は、中心の複屈折0518、対数粘度6
.0、マクロゼイド7ケ/100+m、非対称度0.1
0、単糸デニール1.1、強度35.7g/ds伸度3
.2%、モジュラス880 g / dであった。
実施例4 対数粘度7.2のPPTA、100.1重量%の硫酸を
使用して、ポリマー濃度20重量%になるように約80
〜85℃で溶解して、次いで約5時間かけて0.5〜0
.2m+nHgの減圧にして脱気した。紡糸口金通過時
のドープ温度を85±2℃、空気層厚さ10w% ドラ
フト5.2、紡糸速度を250m/分と一定にした以外
は、紡糸口金を含む紡糸装置は実施例1と同じものを使
用した。
最初の実験は、−2℃の10重量%硫酸水溶液を凝固液
と17で、凝固浴液深を12mにして紡糸してみた。得
られた繊維d:、中心の複屈折0.514、対数粘度6
.5、マクロゼイド7ケ/100mm、非対称度0.1
0、単糸デニール20、強度37.5g/d1伸度52
チ、モジュラス470g/dであった。
次に、−25℃の30重量%硫酸水溶液を凝固液にして
、凝固液深を3〜にして紡糸した。得られた繊維は、中
心の複屈折0.525、対数粘度6.3、マクロディト
数1ケ/100m、非対称度0.05、単糸デニ−ル2
.1、強度36.0 g / d 、伸度6.3俤、モ
ジュラス580 g/dであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の繊維の規定に使用する非対称度の説
明のだめの模式図であり、実線は、繊維を透過定量型干
渉顕微鏡にて繊細軸と垂直方向に振動する偏光を用いて
観察しだ干渉縞の模式図を示し、破線は干渉縞から頂点
A、B、Oからなる三角形を作図する方法を示す模式図
を示し、ビ)は対称性の干渉縞を、(ロ)は非対称性の
それを例示するものである。 1〜3・・・干渉縞のノ々ツクグランド、4,5・・・
繊維(の外縁)、A・・・中央の頂点、B、O・・・頂
点。 特許出願人 旭化成工業株式会社 5 1 2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊維の中心の複屈折が0.51以上であす、25℃の9
    8重tチ硫酸中0.5g/d/の濃度で測定した対数粘
    度が5de/g以上であるポリ(p−フェニレンテレフ
    タルアミr)から実質的になり、0.5〜3デニールの
    単糸から構成されている繊維であって、本文中に定義す
    るマクロゼイド数が10ケ/100W1以下であり、本
    文中に定義する非対称度が0.2以下であることを特徴
    とするポリ(p−フェニレンテレ7タルアミド)繊維
JP58160405A 1983-09-02 1983-09-02 ポリ(p−フエニレンテレフタルアミド)繊維 Pending JPS6052617A (ja)

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