JPS6051424B2 - 合成樹脂被覆化粧鋼板及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂被覆化粧鋼板及びその製造方法

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JPS6051424B2
JPS6051424B2 JP13527778A JP13527778A JPS6051424B2 JP S6051424 B2 JPS6051424 B2 JP S6051424B2 JP 13527778 A JP13527778 A JP 13527778A JP 13527778 A JP13527778 A JP 13527778A JP S6051424 B2 JPS6051424 B2 JP S6051424B2
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synthetic resin
turn
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decorative steel
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JP13527778A
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JPS5561458A (en
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治城 藤井
勇夫 宮脇
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Daido Steel Sheet Corp
Nippon Steel Corp
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Daido Steel Sheet Corp
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はターンシート表面に塩化ビニル被膜とアクリ
ル樹脂やフッ素樹脂等の耐候性の高い合成樹脂とで複合
膜を形成した合成樹脂被覆化粧鋼板及びその製造方法に
関するものであり、主な目的とするところは加工性がよ
く耐蝕並びに耐候性に優れた化粧鋼板を得ることである
従来、化粧鋼板として使用される塩化ビニル被覆鋼板
は亜鉛めつき鋼板をベースにして亜鉛めつ・き表面を燐
酸亜鉛処理またはクロム酸処理等の化成処理を施してそ
の上に接着剤を塗布し、焼付けにて接着剤層を形成し、
その上にポリ塩化ビニルゾル塗料を100〜400μに
て焼付塗布するか、或いは100〜400μ厚のポリ塩
化ビニルフィルムをラミネートして製造されている。
いずれの場合も、亜鉛めつき鋼板をベースメタルに使用
しているため、塩化ビニル被膜が有する耐蝕性、耐候性
、耐水性と、亜鉛めつき鋼板が有する耐蝕性すなわち腐
食環境のもとでは亜鉛が犠牲陽極として溶出することに
よつて地金を保護する機能とが複合されて、優れた耐蝕
及び耐候性を呈し、広く外装用化粧鋼板として使用され
ている。しカルながら、亜鉛めつき鋼板をベースにした
塩化ビニル被膜厚は通常100〜200μ程度であるた
め、或る程度の透水は避けられず、従つて亜鉛が電気化
学的にイオン化して長年月の間に塩化ビニル被膜中を移
動して流出したり、雨水中の不純物が蓄積され、また太
陽光線中の紫外線、熱、酸素によりポリ塩化ビニルの劣
化分解が促進され、そのため亜鉛めつき層の亜鉛が減少
していく。このポリ塩化ビニルの劣化は亜鉛の酸化物や
水酸化物が原因となるばかりでなく、金属イオンが太陽
光線中の紫外線や熱の影響下で作用して促進されるもの
と考えられる。ところでポリ塩化ビニル被膜中に存在す
る金属、例えば亜鉛、鉄、錫、カドミウム、ニッケル、
クロム、鉛のうちでポリ塩化ビニルの劣化の促進する強
さの度合は、ウエザオメータにより劣化促進試験によれ
ばその順位は強さの順にZn>Fe>Sn〉Cd>N1
〉Cr>Pbであり、塩化ビニル被膜は亜鉛、錫、銅に
よつてほとんど全面が劣化にて黒変し、被膜の著して劣
化が見られるが、ニッケル、クロム、鉛については、わ
ずかにスポット状の黒点が発生する程度である。また塩
化ビニルはその劣化過程で脱塩酸現象を起こすので、亜
鉛、錫、銅はこの発生した塩酸により腐食が著しく促進
されることが認められ、従つて塩化ビニル被覆亜鉛鋼板
にあつては、塩化ビニル被膜と亜鉛めつき層とが相乗的
に作用して被覆層とベースの両方の劣化腐食が促進され
るという欠点を有するものである。これに対しターンシ
ートは鉛一錫合金(ターンメタル)を冷延鋼板に溶融め
つき法、又は電気めつき法でめつきした表面処理銅板で
あり、ターンシートの特徴はターンメタル層が素地の鉄
に対して電気気化学的に貴であるため典型的なりソーデ
ツクタイプの表面処理鋼板で、この点亜鉛めつき鋼板と
は異つている。このことからターンメタルは亜鉛に比し
て耐蝕、耐薬品性の性能がよく、6塩化ビニル塗装をし
た場合、前述の如くポリ塩化ビニルの劣化分解によつて
発生する塩酸に対しても殆んど反応をしない。また亜鉛
めつき層は犠性陽極となつて地鉄を保護するけれども、
腐食性成物が多量に発生するためポリ塩化ビニルにも悪
影.響を与えるものであるが、これに反してターンメタ
ル自身は耐蝕性に優れているため、腐食生成物を生ずる
ことは殆んどなく、塩ビ塗膜に対しても悪影響を与えな
い。また、たとえポリ塩化ビニル被膜中に鉛イオンが溶
出しても前述の如くウエザーオメーターの結果に示され
る様に劣化の影響は極めて少ない。以上のようにターン
シートをベースとするポリ塩化ビニル被覆鋼板には優れ
た点が期待されるが、今までは亜鉛めつき銅板の場合の
ように燐酸亜鉛処理やクロム酸処理の如き適切な表面処
理及び接着剤が存在しないためと、ターンメタルめつき
層の表面硬度が低く従来のアクリル系やポリエステル系
の塗装では膜厚が20μ前後であるためめつき層表面の
硬度の影響を受けて塗膜硬度が低く疵がつきやすい欠点
があり、実用化に至らなかつた。本発明はポリ塩化ビニ
ルに対するターンメタルの相性の良さとターンメタル自
体の耐蝕、耐薬品l性の良さを利用すると共に、ターン
シートと接着剤の密着性を向上させ更に、塩化ビニルを
アクリル樹脂フィルムやフッ素樹脂フィルム等の耐紫外
線及び耐熱性の高い、すなわち耐候性のよい合成樹脂フ
ィルムて保護して屋外での長期の使用に耐え得ることを
主眼にして達成されたものであり、ターンシートと接着
剤との密着性を向上させる方法として、ターンシートを
アルカリ電解洗浄、例えばオルソ硅酸ソーダ液で電解洗
浄後、温水洗浄してターンメタル表面を活性化させる方
法を採用゜することにより、亜鉛めつき鋼板をベースに
燐酸亜鉛処理をした場合と同等以上に接着剤との密着性
が得られることが判明した。
またターンシートには通常ピンホールなどの皮膜欠陥が
存在して、この皮膜欠陥を通して地金が優先的に溶出す
るため、接着剤としてターンメタルの皮膜欠陥を保護す
るように防錆顔料の入つたアクリル−エポキシ系又はア
クリル−フェノール系の接着剤を使用すれば密着性が高
められると共に耐蝕性が向上するものである。以下本発
明を実施例に基いて詳述する。〔実施例1〕 厚さ0.4順の鋼板1の両面に溶融めつき或いは電解め
つき法にて鉛85%、錫15%のメタル合金層であるタ
ーンメタルめつき層2を両面約10μの厚さに形成し、
得られるターンシート3を5%オルソ硅酸ソーダ液で電
解洗浄し、その後ターンメタルめつき層2表面を活性化
させて、活性層4を形成し、次いでこのターンメタルめ
つき層2の表面上にアクリル●フェノール変性ビニル系
接着剤を厚さ約10μに塗布し、板温約220゜Cで1
.紛間焼付けて接着剤層5を形成し、次いでその表面に
下記組成の塩化ビニルゾル塗料を塗布ロールにて厚さ約
150μに塗布し、板温190℃で1.5分間焼付けて
塩化ビニル塗膜層6を形成し、更にこの上に厚さが50
μのアクリルフィルム7(商品名サンジユレンSDOO
2フィルム)を重ね、190℃にて加圧してラミネート
した。
尚裏面にはプライマー塗装による塗膜層を介してオイル
フリーポリエステル塗膜乃至ウレタン系塗膜のコート層
9を形成した。塩化ビニルゾル塗料の組成塩化ビニル樹
脂(P=1700) 10唾量部序*DOP65〃
スズメルカプタイト 3 〃チタンホワイ
ト 15〃以上のようにして得られた
塩化ビニル被膜鋼板の耐蝕性、耐候性等の諸特性は従来
の亜鉛めつき鋼板をベースとしたものに較べて第1表に
示すように優れた結果を示す。
表中の◎は優、Oは良、Δは可、×は不可の判定結果を
示す。
※印加工性については外観上両者は同じであつたが、1
800密着曲げした素材の加工部を顕微鏡観察すると第
2図A,F)に示す通り、aの塩化ビニル被覆亜鉛めつ
き鋼板ではめつき層に微小クラックが多数発生している
のに対し、bに示す本発明のターンシートをベースにし
た化粧鋼板には全く見られず、これが加工部の耐蝕性に
大きな差として現われている。〔実施例2〕 厚さ0.47T0n(7)鋼板1の両面に鉛95%、錫
5%のメタル合金層であるターンメタルめつき層2を両
面約10μの厚さに形成し、得られるターンシート3の
表面を適度の粗面にするためブラッシングし、13%オ
ルソ硅酸ソーダ液で電解洗浄後、温水洗浄することによ
リターンメタルめつき層2表面を活性化させて活性層4
を形成し、次いでこのターンメタルめつき層2の片面の
上に下記に示す防錆顔料を添加したアクリル・フェノー
ル変性ビニール系接着剤を厚さ約10μに塗布し板温約
220℃で1.紛間焼付けて接着剤層5を形成した。
次いでその表面に下記組成の塩化ビニルゾル塗料を塗布
ロールにより厚さ150μに塗布し板温190℃で1.
紛間焼付けて塩化ビニル塗膜層6を形成し、更にこの塩
化ビニル塗膜層6の上にアクリル・エポキシ系接着剤を
約7μの厚さ塗布後210℃で1.5分加熱しさらに厚
さが38μの弗化ビニル樹脂フィルム7を重ね、210
℃で加圧してこれを積層した。防錆顔料入りアクリル・
フェノール変性ビニール系接着剤組成主樹脂 アクリ
ル系 溶剤組成 キシレン37% メチルセロソルブ56%r
!4EK7%防錆顔料 ストロンチユームクロメートニ
5%斗8粘 度300〜600cpS比 重1.10
〜1.14 塩化ビニールゾル塗料の組成 塩化ビニール樹脂(P=1700) 10呼量部DO
P.DUP65〃鉛/スズ/Ba.Zn7〃 チタン白 15〃こうして得ら
れたターンシートをベースとした塩化ビニル塗膜鋼板の
耐蝕性、耐候性、耐薬品・性、耐ガス性は、従来の亜鉛
めつき鋼板をベースとした塩化ビニル被膜鋼板に比して
第2表に示す通り非常に優れたものであつた。
表中の◎、O、Δ、×印は前記と同様の判定結果を示す
尚、ターンメタルの合金比は上記の2例のみに限定され
るものでなく、錫が2〜30%、鉛が70〜98%、残
りが微量の亜鉛その他の金属の合金が適用される。
ここで錫の下限を2%上限を30%としたのは2%以下
になるとターンメッキの付着性が悪くなり、30%以上
になると高価になり、加工性も悪くなるためである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図aは従
来の亜鉛めつき鋼板をベースとした塩化ビニル被膜鋼板
の折り曲げ加工部を示す顕微鏡写真図、第2図bは本発
明のターンシートをベースとした化粧鋼板の折り曲け加
工部を示す顕微鏡写真図であり、1は鋼板、2はターン
メタルめつき層、3はターンシート、4は酸化注性層、
5は接着剤層、6は塩化ビニル塗膜層、7は合成樹脂フ
ィルムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼板表面をターンメタルで被覆したターンシートと
    、ターンメタル表面に形成した活性層に接着剤層を介し
    て積層したポリ塩化ビニル被覆と、ポリ塩化ビニル皮膜
    上に積層した耐候性の高いアクリル樹脂やフッ素樹脂等
    の合成樹脂フィルムとで構成されることを特徴とする合
    成樹脂被覆化粧鋼板。 2 防錆顔料入りの接着剤で接着剤層を構成して成るこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の合成樹脂被
    覆化粧鋼板。 3 薄鋼板にターンメタルをめつき被覆して得られるタ
    ーンシートのターンメタルめつき層表面をアルカリ洗浄
    して活性状態にして活性層を形成し、この上に接着剤を
    塗布して焼付後、ポリ塩化ビニルゾル塗料を塗布して焼
    付け、しかる後この上にアクリル樹脂やフッ素樹脂等の
    耐候性の良い合成樹脂フィルムを積層することを特徴と
    する合成樹脂被覆化粧鋼板の製造方法。 4 オルソ硅酸ソーダ液にてターンメタルめつき層表面
    を電界洗浄することを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の合成樹脂被覆化粧鋼板の製造方法。 5 防錆顔料が添加された接着剤をターンメタルめつき
    層上に塗布することを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の合成樹脂被覆化粧鋼板の製造方法。
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JPS5921945U (ja) * 1982-07-31 1984-02-10 大日本印刷株式会社 Rim成形体
JPS6058321U (ja) * 1983-09-29 1985-04-23 大日本印刷株式会社 化粧鋼板
US8071176B2 (en) * 2004-09-24 2011-12-06 Arkema Inc. Process for forming a weatherable polyvinyl chloride or polyolefin article

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