JPS60501793A - 埋込用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 埋込用材料 本発明は埋込み（ｉｍｐｌａｎｔａｔｉｏｎ　）用材料に関するものであり、ポ リアクリレート類を基材とし特に骨の置換、結合や人工器官の固定のための材料 として使用し得る埋め込み用材料に関する。

埋込体（インブラント）の端縁部での吸収の開始により、その中で骨組織が成長 し得る通路を提供するために、これらの埋込用材料に吸収性トリカルシウムフォ スフェート（燐酸三カルシウム）を混合したものは骨セメントとして知られこの ものは、欧州特許Ａ１　１６９０６号明細偶に開示されている。これによって、 埋込体は周囲の骨と共に網目構造となり、そのために長期安定性が向上する。５ 〜６５重量係、特に約２０〜２５重量係という比較的少数のトリカルシウムフォ スフェートを使用すると、本質的には、端縁部のみの細孔が生じるにすぎない。

その理由は、埋込体中の充填材の吸収性粒子が相互に接触しそれ故に端縁部から 始捷る完全な吸収が可能となる程密には充填されていないからである。

本発明者らは、埋込体の内（Ｉｌｌｌｌに位置する充填材粒子が該埋込体の崩壊 開始点となりうることを見出した。明らカニ、トリカルシウムフォスフェートの 粒子は、七メント接合されている人工器官が負荷を受けそして負荷から除かれる 際に生じるアクリレート重合体の弾性運動に参画しないため、その取り込まれた 粒子のところでストレス状態が生じ、汝して長期的にはこれらのために重合体の 構造は破壊される。

充填材の割合をその粒子が相互に接触しそれ故に端縁部から始まって完全に吸収 されうる程に増加させる形でのこの課題の解決はすすめられない。何故ならば、 このようにすると埋込体それ自体の短期安定性が著しく低下するからである。一 方、端縁部１細孔があれば、達成される埋込体の接合は充分に良好であシ、長期 安定性の向上のために骨組織を該埋込体を通して完全に成長させずにすませるこ とができる。

すなわち、本発明の目的ば、トリカルシウムフォスフェートを基材とする充填材 料であって、欧州特許Ａ１１６９０６号明細書に開示された量および粒度で七メ ・ントに混合し得て、しかも、充填材粒子と重合体組成物との間のストレス状態 を本質的に回避するところの充填材料を見出すことにある。

この目的は、本発明により達成された。

すなわち、本発明は、２０〜６００μｍの粒度、を有する吸収性トリカルシウム フォスフェートを基材とする粒子、５〜３５重量％を含有するポリアクリレート 類を基材としこれら粒子が主としてほぼ球状を呈することを特徴とする埋込用材 料に関する。

本発明は捷た、骨セメントに用いるトリカルシウムフォスフェートを基材とする 吸収性充填材粒子であって５゜〜ろＯＯμｍｎの粒度を有しそして主として略球 状を呈するものに関する。

本発明は多くの利点をもたらすものである。セメントの弾性運動の際のストレス （これはコーナ部分およびエツジ部分を有する不規則粒子に由来する）の受けか たが著しく減少する。それに対し１本質的に丸い粒子を用いることによって、充 填材粒子とアクリレート重合体との間の界面変位を該重合体へのストレスとなる ことなく生起させることがある程度寸で可能となる。セメントの純粋な圧力負荷 の場合には、球状であることも大変な長所である。何故ならばこの場合には、そ の圧力が吸収され広い領域にわたって伝えられ、等しく分布され、そしてほんの わずかの露出部分に限られることかないからである。

本発明による充＊利は各種方法により製造することができる。好寸しい出発材料 は、約５０〜８０％の多孔率を有する高度に多孔性のトリカルシウムフォスフェ ートである。高度に多孔性のトリカルシウムフォスフェートの方が細孔容積が焼 結により減じられたトリカルシウムフォスフェートよりもはるかに迅速に吸収さ れることが判明した。骨セメントの成分を混合する際に、液状単量体がトリカル シウムフォスフニー１・の細孔中に取込まれたりそこで重合が生じたりすること がないように、それら細孔を生体により許容されかつアクリレート単量体と混和 し得ない吸収性材料で充填する。この細孔充填は迅速に吸収し得る物質、例えば グリセロールにより行うことができるが、吸収性のポリマー、例えばポリラクチ ド類、ポリグリコライド類、ポリヒドロキシカルボン酸類またはポリアミノ酸類 などをこの目的に用いることも１゛キる。

前記の吸収性のポリマーによる細孔の充填は、その粒子の機械的安定性が犬きぐ なるという長所があり、そしてそのことは、特に骨セメント内部に残るおｌｆに 関してｍ：重要なことである。

本発明に係る充填材を製′１工５するためのもう一つの好ましい方法は、微粒粉 末状で約１〜５１ｌｒｎの範囲の粒度を有するトリカルシウムフォスフニー１・ を出発物質と１−そしてこれを生体によって許容される吸収性材料を用いて結合 して２０−６００　ｔｔｍ、特に約１５０−２５０１７ｍの粒度の本質的に球状 の粒Ｐとすることよりなる。粉末状１−　ＩＪカルシウムフオスフエートに適し たマトリックス材料としては例えば吸収性ポＩ）　ｗ−１例えばポリラクチド、 ポリグリコライド、ポリヒドロキシカルボン酸類、ポリアミノ酸類およびポリエ ステル類などが挙げられる。

粉末状の形態のトリカル／ウムンオスンエートヲ基材とするこれら充填材粒子は 特にイ〕利である。何故ならば、ポリマーマトリックスおよびｌ・リカルシウム フオスフエート粉末よりなるこの材料の弾性が骨セメントを形成するアクリレー ト重合体のそれと本質的に類似しているからである。従って、生体内で骨セメン トか弾性運動する際に、本質的に等弾性の充填材粒子は同じ様に変形することが でき、それ故充填材粒子と骨セメントの間に表面変位が生じることは全く不可能 である。このようにして充填材とセメントとの最適な機械的相容性が達成される 。

セメントの純機械的な性質に基づいて完全に吸収性の重合体からなる充填材を製 造することも考えられるが、しかしながら、埋込体の生物学的性質の点でトリカ ルシウムフォスフェートの存在が極めて望ましい。従って一般に、本発明に係る 充填材粒子は約２Ｄ〜９０％、特に約６０〜５０チのトリカルシウムフォスフェ ートを含有する。

本明細書中におけるトリカルシウムフォスフェートなる用語は、本質的には化学 式Ｃａ５（ＰＯ４ｈによって表現することができ、そして、カルシウム対燐の比 率が約３＝２である多種の様々な材料を包括する用語として理解されるべきであ る。

しかしながら、純粋なトリカルシウムフォスフェート、例えばα−またはβ−ホ イットロツカイト（ｗｈｉｔｌｏｃｋ］、ｔ、ｅ）などのほかに、大略の表現と して、単に式ｃａ５（ＰＯ４）２として記されるところの材料、例えばアパタイ ト類（ａｐａｔ、１ｔｅｓ）またはホスホライト（ｐｈｏｓｐｈｏｒｉｔｅ）な ども包含される。

ヒドロキシアパタイトは特に好ましい材料である。いずれにせよ、そのトリカル シウムフォスフニー）１ｄ生体に吸収されうるものである。

本発明に係る充填材は、欧州特許ＡＩ　１６９０６号明細書に記載の方法と同様 にして骨セメント中に取込捷れ、そしてこの特許明細書に記載の目的に使用され る。前述の諸利点としてあげたように、それにより、本発明に係る充填材を含有 する埋込用材料は著しく改善された長期安定性を有し、したがって、本発明によ れば埋込用材料の分野に著しい進歩が達成される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １２０〜３００μｍの粒度を有し、主として略球状の形状を有する吸収性トリカ ルシウムフォスフェートヲ基材とする粒子、５〜６５重量係含有するポリアクリ レート類を基材とする埋込用材料。 ２　粒子が高度に多孔性のトリカルシウムフォスフェートから成りその細孔に生 体により許容される吸収性の物質が充填されている請求の範囲第１項に記載の埋 込用材料。 ろ６粒子が生体により許容される吸収性の物質と結合されているトリカルシウム フォスフェート粉末より成る請求の範囲第１項記載の埋込用材料。 ４　ポリアミノ酸または一グリセロールが生体により許容される吸収性の物質と して用いられる請求の範囲第２項または第３項に記載の埋込用材料。 ５、　使用されるトリカルシウムフォスフェートが、５０〜８０％の多孔率を有 する請求の範囲第２項に記載の埋込用材料。 ６２０〜６００μｍの粒度を有しそして、主として略球状の形状を有する骨セメ ントに用いるためのトリカルシウムフォスフェートを基材とする吸収性の充填材 の粒子。 Ｚ　粒子が５０〜８０チの多孔率を有するトリカルシウムフォスフェートを含有 する請求の範囲第６項に記載の充填材の粒子。 ８　トリカルシウムフォスフェートのほかに、生体により許容される吸収性の物 質を含有する請求の範囲第６項または第７項に記載の充填材の粒子。 ９　請求の範囲第１項に記載の埋込用材料の骨欠損処置への使用。 １Ｇ、請求の範囲第６項に記載の充填材の骨セメント調製への使用。