JPS6048562B2 - 大気によつて汚染されていない球形の金属粉の製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大気によつて汚染されていない球形金属粉末の
製造装置に関するものである。

昭和４奔１２月２０日付け出願の特願昭４９−１４６６
６９号の原発明に記載された熔融金属ジェットをアトマ
イズして金属粉末を製造する装置は熔融金属を頂部を介
して受ける冷却壁を有する垂直な円筒円錐形の受器によ
つて構成され、この受器はその上部にアトマイゼーシヨ
ン用のノズルを有するリングと粉末を含んだガスの出口
とを有し、その下部には製造された粉末の排出用ホッパ
とが導入口を有しており、受器の軸線と同心の仮想円筒
に対して接線状に配置された少なくとも一つのジェット
を有し、このジェットはその出口通孔を介して送られる
ようになつていることを特徴としている。

この発明の装置は粒径が１０〜１５００ミクロンの間に
ある球形金属粉末製造用に特に適してる。この装置の目
的および受器の軸線と同心の仮想．円筒に対して接線状
の単数または複数のジェットに沿つて受器内部にガスを
導入する目的は受器内に下降螺旋に沿つて金属粉末の微
粒子を含んだガスの旋回流を生じさせることにある。冷
却壁と微粉末との間で多段回衝突を行なわせるこの旋回
に−よつて受器内を落下中のガスと粉末との混合物と受
器の冷却壁との間での熱交換が高い効率で行なわれる。
この装置は小型の受器で高効率にアトマイズすることが
できる。原特許に示した実施例では、受器下部でのガス
１の導入は受器の上部に設けられた排出導路からガスを
抜き出し、それを冷却壁を有する集型サイクロン内で集
塵し、二つの管路を介して受器の下部へ低圧て噴射して
行なわれる。

集塵サイクロンの送風機がガス循環の駆動体である。上
記原特許の追加である本発明の目的は集閂サイクロンの
再捕集槽と受器下部との間の連結装置を提供することに
あり、それによつて集空サイクロンによつてガスを集塵
した後に排出導路を介して出てくるガスによつて運ばれ
た微粉末を受器内に再噴射することができる。

集塵機内を通過する間に冷却された微粒子は受器下部に
設けられたガス導入管の近くで再噴射され、それによつ
て微粉フ末を含んだガスの旋回流内での微粒子濃度が濃
くなり、それによつて冷却壁と受器内に含まれるガスと
粉末との間の熱交換がさらに向上する。本発明の第２の
利点は主受器の最下部位置に設けらたホッパのみに粉末
を回収できるという点にある。本発明をより良く理解し
てもらうために、以下本発明による金属粉末の製造装置
の３つの実施例を説明するが、本発明はこれらにのみ限
定されるものではない。熔融金属は中間のトリナベ３へ
の熔鋼を注入す・る高周波誘導炉２から垂直な円筒一円
錐形リアクタ１の頂部へ供給される。

このリアクタ１の上部には１２バールの圧力でチッソガ
スをリアクターの上から下へその軸線に向けて斜め噴射
する図示していない６個のノズルが設けてあつて、トリ
ナベ３から来る垂直な熔融鋼ジェットは多数の液滴に飛
散される。アトマイゼーシヨン用チッソは減圧弁５によ
つて１２バールまて減圧され、その導入は弁６によつて
行なわれる。

これらの減圧弁と弁は導路７上に設けてある。リアクタ
の上部において、微粉末を含んだチッソは導路１４を介
して排出されて集塵ホッパ１５へ入る。

原特許に記載した装置では旋回流を作るためのガスは脱
塵後低圧の排気導管１６から抜き出され、管路１９を通
つて２つの管２０、２１に分岐され、水平に対して３０
゜上向きの２つの接線方向上向きノズル２２、２３へと
送られる。

集塵サイクロン１５の送風機は管路１９、２０、２１内
およびノズル２２、２３内のガス循環時の駆動源である
。集塵サイクロン１５の回収部１８の端部とノズル２３
の直ぐ近くのリアクタ上に設けられた開口２５とは導路
２４によつて連結されている。

これによつて製造された全ての粉末をリアクタ１の底に
設けられたホッパ１７内に集めることができる。第１の
方式によれば、この導路２４を水平線に対して常に４５
゜以上にした直径が約６ｃｍのバイブにして、微粉末が
その自重によつてホッパ１８から開口２５まで循環する
ようにする。

第２の方式では、スクリュー型の機械的方式によつて微
粉末をホッパ１８から開口２５まで導路２４内て強制移
送させる。

この方式は導路２４が閉塞する危険が無く且つリアクタ
内に再噴射される微粉末の量を調節しながらリアクタ内
の温度を調節でき、さらにリアクタに対して任意の位置
に集塵サイクロン１５を配置できるという利点がある。
第３の方式では、開口２５をノズル２２，２３の１つに
直接に設けて、旋回するガスと微粉末とをより迅速に混
合する。

本発明の精神を逸脱することなく、変形や詳細部分の改
良をすることができ、さらに均等手段をＪ用いることも
でできるということは理解できよう。

追加の関係 本発明は原発明（特公昭５８−３４５２６号公報、特許
番号第１２１７２４９号）の構成に欠くことができない
事項すなわち頂部を通じて熔融金属を受ける垂直な円筒
一円錐形の受器によつて構成される熔融金属のジェット
をアトマイズして金属粉末を製造する装置において、こ
の装置上部にアトマイゼーシヨンノズルを備えたリング
と粉末を含んだガスの排出路を受け、装置下部にはガス
導入口を設け、この導入口は受器の軸線と同心の仮想円
筒に対して接線状に配置され、且つ単数または複数の出
口孔を有する少なくとも１つのジェットを有している点
をその構成に欠くことのできない事項の主要部としてい
る発明であつて、原発明と同一目的を達成するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明によつて作動するリアクタの概念立面図、１
・・・・・・受器、４ ・・・・・・アトマイゼーシ
ヨン用リング、１７，１８・・・・・・ホッパ、２２，
２３・・・・・・ジェット、２４・・・・・・導路、２
５・・・・・・開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 垂直な円筒円錐形の受器１によつて構成される溶融
   金属ジェットのアトマイゼーシヨンによつて金属粉末を
   製造する装置であつて、この装置の上部には溶融金属ジ
   ェットの導入装置３とこの溶融金属ジェットを当業者に
   は周知の方法で加圧ガスジェットによつてアトマイズす
   る装置４とを有し、それによつて作られた液滴は受器１
   内の落下中に固体金属粉末にまで冷却されるようになつ
   ており、またこの装置上部には前記粉末の微粒子を含ん
   だ前記ガスの少なくとも一つの出口導管１４を有し、ま
   たこの装置の下端には当業者には周知の方法で前記粉末
   を排出するためのホッパ１７を有し、またこの装置の下
   側中間部には前記受器の軸線と同心の仮想円筒に対して
   接線状に配置された単数または複数の管路によつて供給
   されるガスジェットが設けられており、このガスジェッ
   トは受器１の軸線と同心の下降螺旋に沿つて微粉末を含
   んだガスを旋回させて、微粉末と受器１の冷却壁との間
   での衝突を多段に行なわせ、それによつてガスと粉末と
   によつて構成される受器１内部を落下中の集合体と受器
   １の冷却壁との間での熱交換を増加させ、冷却壁を有す
   る集塵サイクロン１５の送風機は受器の上部に設けられ
   た前記導出管路１４と受器の下部に設けられた前記管路
   ２２，２３との間でガスを循環させて微粉末を含んだガ
   スの旋回流を作る前記ガスジェットに衝撃を与えるよう
   になつている装置において、集塵サイクロン１５のホッ
   パ１８と微粉末を含んだガスの前記旋回流を作るガスジ
   ェットの向きを定める前記管路２２，２３の直ぐ近くに
   おいて受器１の下側部分に設けられた開口２５とを連結
   する導路２４によつて集塵機１５によつて再循環された
   微粉末が受器１内へ再導入されるようになつていること
   を特徴とする装置。 ２ 集塵サイクロン１５のホッパ１８を受器１の下側部
   分に設けられた開口２５と連結している導路２４が水平
   面に対して常に４５°以上の角度をなしており、その下
   端に受器の下側部分１７に設けられた開口があつて、集
   塵機１５によつて捕集された微粉末がその自重によつて
   受器１内に再導入されるように流入することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の金属粉末製造装置。 ３ 集塵サイクロン１５のホッパ１８と受器１の下側部
   分に設けられた開口２５とを連結する導路２４内に設け
   られた当業者に周知の機械的または空気的装置によつて
   集塵機１５によつて再捕集された微粉末が集塵機１５の
   ホッパ１８から受器１まで送られるようになつているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の金属粉末製
   造装置。 ４ 集塵機１５によつて再捕集された微粉末を受器１に
   再導入するための導路２４の開口２５が受器１の下側部
   分に設けられた前記管路２２，２３の一つに直接形成さ
   れており、これら管路２２，２３は微粉末を含んだ旋回
   流を生じさせるガスジェットの向きを定めていることを
   特徴とする特許請求の範囲第１〜３項のいずれか１項に
   記載の金属粉末製造装置。