JPS604773Y2 - 書藉等の表紙 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は書籍、図書等の書籍や写真帳、絵画帳、切手帳
等のアルバムや日記帳等の表紙に関する。

従来のこれらのものの表紙は、織物地、革等の構成素材
の生地特徴を生かして装飾化しているものを含めて、い
ずれも活字や絵模様で装飾化しており、また表紙の装飾
要素は生地特徴或いは活字や絵模様に限定されていて、
表紙の装飾は上記各要素の単独又は組合せして行なうも
のと、言わば固定化している。

本考案は、従来の常識化していた装飾観念から脱却した
、画期的で漸新な装飾効果を有するものを提案したもの
であり、その表紙を、収納する絵皿高さと少なくとも同
じ肉厚状本体に表面側開口が絵皿径と同等以上で、裏面
側開口が絵皿底面を視認可能な口径の物見口で形成され
た絵皿収納部を設け、その絵皿収納部に絵皿をその皿面
を表側に向けて納め、この本体表面には皿面物見口の口
縁で絵皿外周縁を覆う板状表カバーを重合貼着して構成
したことを特徴とする。

又、本考案は表カバーの皿面物見口を透明体で形成し、
皿面を塵等から保護し得るように構成したことを特徴と
する。

本考案の対象とする書籍等は、書物、図書等の書籍や写
真帳、絵画帳、切手帳等のアルバムや日記帳等であり、
背３を通じて一体の表紙１および裏表紙２と、裏表紙２
の内面に備えられる綴り紙４とで構成され、これらの表
紙１、背３、裏表紙２の外装紙５は革、紙、織物地、合
成樹脂地等で体裁良く整えられている。

表紙１は本体１０と表カバー１００からなり、本体１０
はこれに収納する絵皿Ａ高さと少なくとも同じ肉厚状に
、所要枚数の段ボール紙１５を重合して成形し、その略
中夫には表面側開口１１が絵皿Ａ径と同径で、裏面側聞
口１２が絵皿Ａの底面のＡ１を視認可能な口径の物見口
１３で形成された絵皿収納部１４を設けており、この絵
皿収納部１４には絵皿Ａを収納している。

厚紙製の芯体１０１で補強されている表カバー１００は
その略中夫に口径が絵皿Ａ外径よりも若干中さい皿面物
見口１０２を設けており、この表カバー１００は本体１
０の表面側に重合貼着されていて、皿面物見口１０２の
口縁で絵皿Ａの外周縁Ａ２を覆い、絵皿Ａを絵皿収納部
１４内に収納状に押止めしている。

また皿面物見口１０２は開放状とするか、或いは透明体
１０３で閉じ成形し、この透明体１０３は合成樹脂製の
フィルム又は板若しくはガラス板で構成して、皿面Ａ３
が塵等により汚れぬよう保護している。

絵皿Ａは陶器、磁器製（或いはガラス、金属、木、紙、
合成樹脂製のもので、その皿面Ａ３には適宜の絵Ａ４或
いは図柄、模様を表わし、また底面Ａ１には窯元等の作
者名Ａ５或いは作品名等を表わしていて、その絵んは皿
面物見口１０２から、また作者名Ａ５は物見口１３から
夫々覗き認められる。

また絵Ａ４と綴り紙４の内容はその関連の有無を問わず
自由であり、例えば伝記等の書物では、その人物を皿面
んに表わして絵Ａ、とする一方、その人の一生を綴り紙
４に掲載して構成したり、或いは日記帳等では好ましい
絵Ａ４を皿面んに表わして構成する。

図面はその実施態様を示していて、皿面んは植物の絵Ａ
４を表わし、綴り紙４には各種植物についての説明を掲
載している。

又、表紙１の絵皿収納部１４は絵皿Ａの裏面んと同形の
大略倒錯形状に成形する。

具体的には絵皿収納部１４を形成している重合状の段ボ
ール紙１５・・・における絵皿収納部側の内周端縁１５
ａを略階段状に成形し、且つ裏側の段ボール紙１５裏面
に貼着されて、物見口１３を形成している厚紙１６の外
装紙５を物見口１３から表側に折返して、それらの略三
角形状折返し片を支承片１７・・・とし、この各支承片
１７先端を表側から３番目の段ボール紙１５上面縁に沿
い貼着する一方、表側の段ボール紙１５表面に重合され
ている厚紙１８の絵皿収納部側端縁を表側から４番目の
段ボール紙１５近くまで延長して、それらの略台形状支
承片１９先端を下側の各爪片１７上面に夫々沿接させ、
これらの両支承片１７・・・、１９・・・で絵皿Ａの裏
面Ａ６を面支承すると共に各支承片１７・・・。

１９・・・を通じて各段ボール紙１５自体の緩衝作用に
より緩衝支承可能にしである。

又、各支承片１７は緊張状態でその先端を３番目の段ボ
ール紙１５に貼着して、支承片１７自体に緩衝作用を付
与している。

斯る実施例により、絵皿収納部１４内の絵皿Ａは両支承
片１７・・・、１９・・・および段ボール紙１５・・・
に緩衝支承されて、小さなショック等の外圧から保護さ
れ、材質が陶器、磁器製であって割れることがない。

上記実施例の絵皿収納部１４は、各支承片１７を除いて
構成（図示せず）しても良く、さらに両支承片１７・・
・、１９・・・を除いた態様（図示せず）とするも任意
である。

したがって本考案によれば次の利点がある。

■ 表面に絵皿の皿面が表われて、その皿面および絵に
る独特の装飾効果が得られる。

■ 皿面の絵を、綴り紙の掲載内容と関連させて、独特
の装飾された各種の美術書、学術書等の書物、図書を得
られ、切手帳であれば代表的な切手を表わし、写真帳で
あれば子供或いは夫婦の絵を表わす等して、その装飾効
果の高いものとすることができ、また美術的或いは学術
的に価値のある絵皿について、その作品或いは贋作の絵
皿と、その作品に関する説明を掲載した綴り紙との組合
せによる書籍として、実施或いは贋作を観賞し得る特徴
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の表紙を備えた書籍を示す斜視図。 第２図は表紙を開いた縮小斜視図。第３図は■−■線に
沿える拡大縦断面図。 第４図は一部切欠して示す拡大斜視図。 第５図は絵皿を除いて示す拡大斜視図。 第６図は絵皿収納部の部分拡大斜視図。 第７図および第８図はその他の実施例を示し、第７図は
斜視図、第８図は■−■線に沿える縦断面図である。 図中、Ａは絵皿、Ａ□は底面、んは外周縁、Ａ３は皿面
、Ａ、は絵、１は表紙、１０は本体、１１は表面側開口
、１２は裏面側開口、１３は物見口、１４は絵皿収納部
、１００は表カバー、１０２は皿面物見口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 収納する絵皿高さと少なくとも同じ肉厚状本体に表
   面側開口が絵皿径と同等以上で、裏面側開口が絵皿底面
   を視認可能な口径の物見口で形成された絵皿収納部を設
   け、その絵皿収納部に絵皿をその皿面を表側に向けて納
   め、この本体表面には皿面物見口の口縁で絵皿外周縁を
   覆う板状表カバーを重合貼着してなる書籍等の表紙。 ■ 上記表カバーの物見口が透明体で形成されている実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の書籍等の表紙。