JPS604453B2 - カラ−写真作成方法 - Google Patents

カラ−写真作成方法

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JPS604453B2
JPS604453B2 JP50049571A JP4957175A JPS604453B2 JP S604453 B2 JPS604453 B2 JP S604453B2 JP 50049571 A JP50049571 A JP 50049571A JP 4957175 A JP4957175 A JP 4957175A JP S604453 B2 JPS604453 B2 JP S604453B2
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ハ−バ−ト ランド エドウイン
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Publication of JPS604453B2 publication Critical patent/JPS604453B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/30Additive processes using colour screens; Materials therefor; Preparing or processing such materials

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラー写真、特に加色法カラーネガ像を得ると
同時に白黒ボジ像を得る方法に関する。
加色法を利用しかつ光学または加色法カラースクリーン
を利用するカラー像の形成はそれ自体よく知られており
、たとえばNeblette第6集(1962年)「写
真一その材料と工程」の第431頁〜第435頁に見ら
れる。加色法カラースクリーンは不規則なモザイクであ
ったり規則正しい幾何学的形状であり、かつハロゲン化
銀乳剤から分離したりまたは分離しなくてもよい。上記
Nebletにの第424頁〜第425頁には次の通り
記載されている。・・・・…・・もし現像されたネガが
そのカラーフィル夕・スクリーンとともに保たれたり、
同じスクリーンを接触して置かれるならば、乾板の外観
はカラーネガの外観である。この場合被写体の輝度は逆
にされ(あらゆるネガ像について言える)、目に見える
色は被写体の色に対してほぼ補色である。このようなカ
ラーネガは、カラーポジをうるために同機なスクリーン
材料の上に焼き付けるれたり、カラースクリーンおよび
ネガを狭い帯状の赤、緑、青の各フィルターとともに再
撮影することによって再生され、既に作られた被写体の
3色記録を分離する。
しかしカラースクリーン材料は銀ポジ像をうるために反
転によって現像される場合が多い。このような銀ポジ像
がフィル夕の原モザイク・スクリーンまたはそれに似た
ものを通してるならば、原被写体の色は乾板が透過した
光によって見るときに見られる。被写体の色の合成は多
くの小さな赤、緑、青のフィル夕を通して来る光の加色
法混色によって得られる。」Nebletteの第43
3頁に見られるとおり、市販のLumiere(オート
クローム)、アグフアカラーおよびデュフェィカラーの
加色法フィルムは非分離加色法カラースクリーンを用い
、加色法ポジをうるために反転によって常時処理される
このような反転処理には、露光したハロゲン化銀を現像
する工程と、現像した銀の像を漂白する工程と、再露光
の工程と、所望のポジ像をうるための第2の現像工程と
、が含まれる。再露光工程は化学還元すなわちかぶりに
よって置き替えることができる。したがって、このよう
な処理における中間ネガ像は過渡像であり、ポジ像をう
るのに利用されないハロゲン化銀を除去する手段として
のみ役立つと考えられる。デュフェィカラ−加色法ネガ
フィルムは加色法ポジフィルムに焼き付けるために市場
で使用されたが、このような使用における大きな問題点
は2個の加色法カラースクリーンの最少不一致からモア
レパターンが生じることであった。銀拡散転写法を利用
して加色法ポジ像をうるために加色法を用いることも、
もちろんよく知られている。
このような応用では、ハロゲン化銀乳剤は加色法カラー
スクリーンを通して露光され、合成転写銀像は適当に重
ね合わされた加色法カラースクリーンを通して見られる
。最も役に立つ拡散転写の態様において、同じ加色法カ
ラースクリーンが露光と観察の両方に使用される。ェド
ウィン日・ランドによる1952手10月21日付の米
国特許第2614926号、1958王4月26日付の
米国特許第270715ぴ号、195&王12月6日付
の米国特許第2726154号、および1960年7月
21日付の米国特許第2944894号、ならびにェド
ウィン日−ランドとオットーE・ウオルフによる196
1年7月11日付の米国特許第2992103号は、露
光が行なわれる加色法カラースクリーンと銀転写像とを
重ね合わせて見る拡散転写加色法を明らかにしている。
現像された感光層は、加色法カラー透明画が見えるよう
に取り除かれる。米国特許第2726154号および第
2861885号は、作られたポジ像の濃度がネガ像の
濃度よりもずっと大きいことを利用して、現像済ハロゲ
ン化銀乳剤層を除くことないこそのような加色法透明画
を見ることができることをあげている。こうした条件の
下で、ポジのハイライトはある程度灰色がかるが、これ
はポジ像とネガ像との間の著しい濃度差により特に投影
の目的では一般に支障はない。米国特許第286188
5号には次のようなことが記載されている。「ネガの影
がポジのハイライトに相当するので、合成プリントの最
小濃度はポジの最大濃度に大きく左右されることが認め
られる。
ポジの銀隠蔽力とネガの銀隠蔽力との上述の比が反射に
よって見られる合成プリントで実現されると、この最大
ネガ濃度は合成像の品質に悪影響を及ぼさずに0.3と
いう大きなものにすることできる。合成プリントのハイ
ライトの輝度は照度の関数であるので、合成プリントが
フィルムとして使用されるときネガにはるかに高い最大
濃度が許容される。合成プリントの最大濃度が少なくと
も4倍大きいならば、ネガにおいて最大1.0の濃度が
許容されることがわかった。そのとき前述の形式の合成
像において、ハロゲン化銀の層は任意な在来法で完全に
現像されたとき、合成プリントが反射像を表わすならば
約0.3より大きくない濃度を有し、合成プリントがフ
ィルムとして使用されるならば約1.0より大きくない
濃度を有することが望ましい。」現像済のネガ像から分
離させずにカラースクリーンをとおして観察しうるポジ
銀転写像をうる他の拡散転写法は、ェドウィン日・ラン
ドによる1970年10月27日付の米国特許第353
6488号およびルクレチアJ・ウィードによる197
1年10月26日付の米国特許第3615428号によ
って記載される。
米国特許第3536488号では、ポジ銀転写像および
、現像済ネガ像は同一層、すなわち銀沈殿剤を含むハロ
ゲン化銀乳剤の層にある。ハロゲン化銀乳剤の層に銀沈
殿剤があると、現像による露光ハロゲン化銀粒子の物理
膨張が制限されて現像済ネガ濃度を低く保つのに役立つ
。米国特許第3615428号では、ハロゲン化銀乳剤
の層の両側に1つずつ、合計2つのポジ銀転写像が作ら
れる。ェドウィン日・ランドの米国特許第389487
1号では、現像済ネガ銀像およびポジ銭転写像が分離な
しで観察される改良形加色法カラーポジ法(現像済ネガ
銀像の濃度はきわめて低い)を説明し、主張している。
上記調査の結果、加色法カラー拡散転写法は一方では加
色法ポジ像の形成時に中間として得られるネガ銀像の廃
棄が望ましいと同時に、他方では加色法ポジ像とともに
保持されるように現像済ネガ像の濃度をきわめて低く保
つことが望ましく、2つの像はポジ像として一緒に観測
できることが認められた。
すなわち加色法拡散転写においては、ネガ銀像は役に立
たなかった。したがって従来の加色法拡散転写法で得ら
れたネガはポジプリント燐付けのためのネガまたはポジ
投影のためのネガとしては使用できなかった。本発明は
、忠実なカラーネガとして有用な加色法ネガ像をうるた
めの方法に関する。
したがって本発明の1つの主な目的は、迅速かつ簡単な
方法で加色法ネガを作る新しい方法をうろことである。
本発明のもう1つの目的は、禾現像ハロゲン化銀の除去
を必要としない加色法ネガを作る新しい方法をうろこと
である。本発明のもう一つの目的は、加色法カラーネガ
像ならびに別の白黒ポジ銀転写像を同時にうる新しい方
法をうろことである。
本発明のもう一つの目的は、加色法カラーネガを作る新
しい方法であって、その製品および工程が市販されてい
る複数種の「自己現像」カメラで利用するようにされる
前記方法をうろことである。
本発明の上記以外の目的は、一部明らかであると思うが
、一部は以下の説明に記載する。
したがって、本発明は各要素の特徴、性質および関係を
持つ製品、ならぴに段階とその相互関係を含む方法を包
含し、これらは以下の詳細な説明で例示され、その範囲
は特許請求の範囲に示される。
本発明の好適態様は加色法カラースクリーンを有し、本
発明はこれとともに説明されるが、レンズ状スクリーン
のような加色法に役立つ他の光学スクリーンも使用でき
ることは理解されると思う。
本発明の特徴は、フィルムの構造物の一部として透明支
持体、加色法カラースクリーン、およびネガ銀像を含む
加色法ネガ透明画について最も簡単に説明され、このよ
うな加色法ネガ像では、特に有用な加色法カラースクリ
ーンは精密なカラーフィルタ素子の絹を有し、与えられ
た1組の個々のフィルタ素子は可視光線の所定波長範囲
(なるべくいわゆる原色波長範囲)の光を透過する。か
くして特に有用な加色法カラースクリーンは赤、緑およ
び青のカラーフィルタ素子、すなわち赤、緑および青の
光線をそれぞれ通すカラーフィルタ素子を有し、各フィ
ルタ素子はその透過した赤、緑または青の波長範囲の外
側の可視光線を吸収する。これらのカラーフィルタ素子
は、技術的によく知られかつ加色法カラースクリーンと
普通呼ばれる規則的な繰返しパターンを与える散在した
並置形に配列される。特に有用な態様では、スクリーン
は散在した赤、緑および青の線で形成される。フィルタ
素子すなわちフィルタ線がこまかし、ほど、加色法カラ
ーネガの「競付け」中の加色法カラースクリーン分解は
少なくなると思われる。普通の高速処理用ハロゲン化銀
乳剤は比較的広い粒子サイズの分布を有し、このことは
前述の米国特許第3894871号の第5図および第6
図に再生された電子マイクロ写真の観測から容易に明ら
かにされる。
大きなハロゲン化銀粒子をもつハロゲン化銀乳剤が従来
望まれているのは、それらの処理スピードが常により速
いからである。しかしハロゲン化銀粒子が大きくかつ加
色法カラースクリーンがきわめてこまかし、フィルタ素
子で作られ、すなわちハロゲン化銀粒子がフィルタ素子
の幅に比べて大きいならば、多数の望ましくないハロゲ
ン化銀粒子が2つの異なるフィルタ素子の境界に置かれ
、かくして2つの異なる光の波長範囲のいずれかによっ
て露光可能とされるはずである。この結果、カラー分離
の減少とカラー飽和が生じる。4・さし、ハロゲン化銀
粒子は後者の問題を回避するが、小粒子の写真スピード
は大粒子の写真スピードに比べて普通格段に低く、小粒
子は本方法の利用に向かないと思う。
本発明を説明する便宜上、「加色法カラーネガ」および
「加色法カラーネガ像」という表現は最終ネガ像を言う
ものとして使用される。
言うまでもなく、これらの表現の中の「ネガ」という語
は制限的な意味ではなく、むしろ露光したハロゲン化銀
乳剤の現像によって作られる銀の像を含む現像済ハロゲ
ン化銀乳剤の層があることを示す−舟史的意味および特
定意味の両方に用いられる。すなわち、ハロゲン化銀乳
剤がネガ作用形であると、現像済銀像は真のネガ像とな
ろう。他方では直接ポジのハロゲン化銀乳剤が利用され
ると、現像済銀像は被写体の真のポジ像となろう。本発
明は、ネガ作用または直接ポジのハロゲン化銀乳剤のい
ずれかを使用するが、現像済ハロゲン化銀乳剤は透明支
持体と、加色法カラースクリーンまたはレンズ状スクリ
ーンのような光学スクリーンとを含む構造物の一部であ
る。本発明は、銀の像、特に望ましい最大および最小濃
度を持ちかつ大きなダイナミック・レンジと良質の色を
与える加色法カラーネガ像、を含む現像済ハロゲン化銀
乳剤と同じ支持体の上に加色法カラースクリーンを有す
る加色法カラー透明画を作る方法を提供する。
本発明により、同じ透明支持体に担持される現像済ハロ
ゲン化銀乳剤中の銀像と加色法カラースクリーンを有す
るきわめて有用な加色法カラー透明画は、以下にもっと
詳しく説明される特徴を持つハロゲン化銀乳剤を使用し
現像可能なハロゲン化銀粒子の投影面積(平均を占める
面積)と比べて銀像の投影面積を十分増大させる条件の
下で露光済ハロゲン化銀乳剤を現像することによって得
られることが判明した。
したがって、現像条件は現像されるハロゲン化銀粒子の
十分な膨張を与えるように選択されることがわかると思
う。
禾現像ハロゲン化銀は、未現像ハロゲン化銀粒子として
、または銀もし〈はハロゲン化銀の錯体として、未現像
ハロゲン化銀乳剤の層に保持される。本発明では未現像
ハロゲン化銀は溶解されて別の支持体に担持されている
銀受容層に転写され、加色法カラーネガ像の「プルーフ
(印刷の校正刷りのようにネガを焼きつけるとどういう
像が得られるか分かる像)」となる白黒のポジ銀転写像
を提供する。
本発明の好適態様では、ハロゲン化銀乳剤はすぐれた均
一粒子寸法分布を有する。
ハロゲン化銀乳剤の平均粒子寸法は、ハロゲン化銀粒子
の投影面積(平面を占める面積)と個々の光学フィル夕
素子の最小寸法(幅)との間にきわめて都合のよい関係
を作るように、したがって高い色分解をうるように選択
される。ハロゲン化銀粒子の平均直径は、カラーフィル
タ素子の幅の約1/5〜1′10とする。一般に、ハロ
ゲン化銀粒子の平均直径は約0.7〜1.5ミクロンの
範囲内となるはずである。加色法カラースクリーンがき
わめてこまかし、スクリーンであり、たとえばスーパー
8映画像サイズのようなものであると、ハロゲン化銀粒
子の平均直径は約0。7〜1.0ミクロンの範囲内であ
ることが望ましく、約0.8〜0.9ミクロンであるこ
とが最も望ましい。
特に有用な態様では、ハロゲン化銀粒子の最低90%が
平均直径の±30%の範囲内の直径を有す微ずである。
35柳すなわち3葦X4セフイルムの場合のように像の
形がより大きいと、荒いスクリーンでも良好な結果が得
られ、ハロゲン化銀粒子の平均直径はより大きくなり、
たとえば約1.2〜1.4ミクロンの範囲内でよい。
(上記基準を満足するハロゲン化銀乳剤は粒子寸法分布
が狭いものと当業者に認められ、実際にこのようなハロ
ゲン化銀乳剤は普通商用される高速処理用のハロゲン化
銀乳剤のよりも粒子寸法が著しく狭い。)ハロゲン化銀
乳剤はハロゲン化銀粒子の「単一粒子層」または「単層
」として被覆され、すなわちハロゲン化銀乳剤は重なり
合うハロゲン化銀粒子が事実上ないが、ハロゲン化銀乳
剤の層そのものはハロゲン化銀粒子より厚くなることが
ある。具合のよいことに、被覆された乳剤の層にあるハ
ロゲン化銀粒子は比較的一様に分布され、カラーフィル
タ素子の幅に近い直径をもつ粒子東がない。ハロゲン化
銀乳剤は、重量で約1:1〜1:1.5のゼラチン比ま
でハロゲン化銀の銀で被覆されることが望ましい。もち
ろん個々のハロゲン化銀粒子は限られた寸法を持ち、ハ
ロゲン化銀乳剤を特にそのハロゲン化銀粒子の「平均直
径」によって説明することが多い。
本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤のハロゲン化銀粒
子は「規則正しい」結晶体であることが望ましく、すな
わちそれらは一般に球、立方体、8面体のような3軸対
称の多面体、およびプレートやプレートレットのような
球形に近い丸められた8面体である。「3軸対称」とは
、この場合3つの相互に垂直な軸について対称であるこ
とを意味する。個々のハロゲン化銀粒子または現像済ハ
ロゲン化銀粒子の「投影面積」とは、前記粒子が置かれ
る層の表面と平行に粒子を通して引き出される最大平面
部分の面積である。すなわち粒子の投影面積は、前記粒
子を含む層を通して光を投影した場合に投じられる影の
面積、即ち平面を占める面積に相当し、これは粒子が前
記の層を透過する光をさえぎる面積を表わす。与えられ
たハロゲン化銀乳剤の層にある全ハロゲン化銀粒子の投
影面積の和は、個々の粒子の投影面積の和から重複粒子
のすべての重複投影面積を引いたものとなる。上述のと
おり、好適実施例のハロゲン化銀乳剤は約0.7〜1.
0ミクロン、なるべくならば約0.8〜0.9ミクロン
の範囲内の平均粒子直径を有することが望ましい。直径
0.9ミクロンのハロゲン化銀粒子が球であるすれば、
このような粒子は0.64平方ミクロンの投影面積を持
つ。直径0.87ミクロンのハロゲン化銀の球は0.6
平方ミクロンの投影面積を有する。したがって、ハロゲ
ン化銀粒子の平均投影面積によってハロゲン化銀乳剤の
粒子寸法特徴を表わすことができる。このようにして、
本発明の好適態様に用いられるすぐれた均質乳剤のハロ
ゲン化銀粒子の平均投影面積は約0.6平方ミクロンで
あり、前記乳剤のハロゲン化銀粒子の最低90%は前記
投影面積の約0.5〜1.7倍の範囲内の投影面積を持
つはずである。ハロゲン化銀乳剤はこのような直径のハ
ロゲン化銀粒子の層を作るために被覆され、かつ前記ハ
ロゲン化銀粒子が膨張せずに銀まで現像された場合に全
ハロゲン化銀粒子の投影面積の和がハロゲン化銀乳剤の
層の相当部分の表面積の約50〜60%となるように分
布される。前記投影面積の和が50%であれば、かかる
現像済銀の透過濃度は0.3となろう。投影面積の和が
60%であれば、透過濃度は0.4となろう。すなわち
、ハロゲン化銀鍵体に変換されずに現像済ハロゲン化銀
乳剤の層に保持されるハロゲン化銀乳剤の未露光ハロゲ
ン化銀粒子が処理後に「焼き付け」られる場合、完全未
露光面積の得られる透過濃度は、前記未露光ハロゲン銀
粒子の投影面積の和が約50〜60%ならば、約0.3
〜0.4となろう。完全露光面積における現像済ネガの
銀粒子の投影面積の和が約84%であれば、ネガ像のそ
の部分はその上に投影された光の約16%を透過し、約
0.8の光学透過濃度を有する。
一般に0.8は焼付けに利用できる最低のネガ最大濃度
である。本発明の好適態様では、露光済ハロゲン化銀粒
子は、現像済銀粒子の投影面積の和が約94〜96%と
なるように現像の際にその成長(膨張)を促す条件の下
で現像され、現像済ネガ像の最大透過濃度は約1.2〜
1.4となろう。「デルタ」(△)すなわちネガ銀像の
最大濃度と最4・濃度の差は、最低約0.7濃度単位(
透過)となるはずである。
しかし、個々の赤、緑および青の色記録の最大濃度は、
特に銀像が自然の色合でなければ少し変化するかもしれ
ないことを知って置く必要がある。在来のカラー・プリ
ントに多色ポジ像を焼き付ける際に有用な加色法カラー
ネガは0.7という低い濃度デルタを有することができ
るが、最良の結果はとのデルタが最低0.2農度単位で
あるときに得られる。本発明に用いられる好適のハロゲ
ン化銀乳剤は粒子寸法の均質性がすぐれていると説明し
たが、好適の粒子寸法分布は示されていない。
狭い粒子寸法分布のハロゲン化銀乳剤はそれ自体新しい
ものではなく、かかるハロゲン化銀乳剤をうる方法はよ
く知られている。このような方法には、所望の粒子より
小さいものや大きいものまたはその両方を物理的に分離
させ除去する方法が含まれている。狭い粒子寸法分布の
乳剤を作るようにされるハロゲン化銀乳剤の製法も知ら
れている。しかし知られねばならないことは、ハ。ゲン
化銀乳剤が粒子寸法分布においてすぐれた均質を示すの
みならず、乳剤はその特性曲線や写真反応が事実上粒子
寸法の分布に無関係であるようなものでなければならな
いことである。広い粒子寸法分布の乳剤では、特性曲線
は複数個の粒子寸法系列の個々の反応の結果である。実
際に粒子の特定な粒子寸法を分離させると、生じたハロ
ゲン銀乳剤はコントラストの強い乳剤となることが多い
。しかし本発明は、粒子寸法すぐれて均質な(したがっ
て同様な溶解度特性を持ち)そして粒子寸法に事実上関
係のない写真反応を有するハロゲン化銀乳剤を利用する
。この後者の特徴は、直径がほぼ同じであるがそれぞれ
の感度、すなわちそれぞれの拡散転写法における反応、
が変化するハロゲン化銀粒子の混合物をうるために考慮
されることがある。均質な粒子寸法のハロゲン化銀乳剤
は、与えられたハロゲン化銀覆域の全投影面積を増大さ
せずに、露光の際に情報を記録するハロゲン化銀層の能
力を最大にする。たとえば遠D分離によって、ハロゲン
化銀乳剤から所定の寸法または寸法範囲より下あるいは
上もしくはその両方のハロゲン化銀粒子を取り除く方法
は技術的に知られており、粒子寸法がすぐれて均質なハ
ロゲン化銀乳剤をうるのに利用される。
本発明に用いようとする形のハロゲン化銀乳剤は、おの
おの同じ粒子寸法を事実上有するか異なるレベルすなわ
ち「スピード」に感光される特種のハロゲン化銀乳剤ま
たは乳剤部分を混合させることによっても作られる。隠
蔽力の強い銀100の9川2(約0.11の9/洲)が
3.0の透過濃度を十分与えることは、たとえば透明支
持体にほぼ一様に厚さ0.1〜0.15ミクロンの層に
銀を真空蒸着することによって判明した。
さらに、100mg′ft2(約0.11雌ノの)の銀
が直径約0.87ミクロンのハロゲン化銀の球の形で作
られかつ1粒子厚さの層に被覆される(すなわちハロゲ
ン化銀の層が事実上ハロゲン化銀粒子の重なりを持たな
い)ならば、ハロゲン化銀粒子はハロゲン化銀乳剤層の
表面積の50%以下の全投影面積を有することが判明し
た。このハロゲン化銀の層が完全すなわち最大の濃度露
光を与えられるとともに、ハロゲン化銀と事実上同じ投
影面積を持つ銀粒子を作るために現像された露光済ハロ
ゲン化銀粒子を与えられると、完全に露光され現像され
たハロゲン化銀乳剤の層は最大透過濃度0.3を有する
であろう。ある程度銀またはハロゲン化銀の粒子に重な
りが存在するので、全投影面積は減少され、ネガ銀像の
透過濃度も減少されると思われる。実際にハロゲン化銀
粒子は完全な球ではないので、100の9の銀が使用さ
れるとき、所望の粒子直径として0.87ミクロンは、
本発明の実施に当って当業者がハロゲン化銀乳剤を選択
し被覆する手引きとされる。約0.9ミクロンより大き
な直径の粒子を用いると、被覆される面積の割合は減少
され、逆に全投影面積は粒子直径が減少されるにつれて
増大する。(粒子の重なりはないものとする。)特に重
要なことは、平均粒子直径の減少につれて全投影面積の
増大する割合が速くなるが、平均粒子直径の増大につれ
て変化する割合が遅くなることである。本発明の実施に
際して、良質の加色法カラーネガは、約0.8〜0.9
ミクロンの平均粒子直径を持つハロゲン化銀乳剤を用い
る約90〜200の9/ft2(0.1〜0.22の9
/地)の銀被覆量で被覆されたハロゲン化銀乳剤を使っ
て得られた。
加色法カラースクリーンそのものは技術的に周知の方法
により、たとえば光機械法により必須のフィル夕・パタ
ーンを事実上焼付けることによって、作ることができる
加色法カラースクリーンには普通異なる2色から4色の
1組の着色区域すなわちフィルタ素子があり、前記各組
の着色区域には所定の波長範囲内で可視光線を透過しう
る。最も共通した状況において、加色法カラースクリー
ンは3色であり、各組のカラーフィルタ素子はいわゆる
原色波長範囲すなわち赤、緑および青のうちの1つの中
に光線を透過する。加色法カラースクリーンは、モザイ
クを作る規則的配列またはランダムな配列に混ぜ合わさ
れ、散在される澱粉粒子または硬化ゼラチン粒子のよう
な微細染色粒子によって構成される。この種の規則的な
モザイクは、ハワードG、ロジャースによる1962王
1月30日付の米国特許第3019124号に記載され
た浮彫りおよび混合の交互法によって作られる。適当な
カラースクリーンを作るもう1つの方法は、ェドウイン
日・ランド、ダビツドS・グレイおよびオットーE・ウ
オルフによる1962王5月1日付の米国特許第303
2008号に記載された形の多重線押出し法であり、着
色された線は1回の被覆操作で相並で付着される。特に
有用で好適な加色法カラースクリーンは、規則正しい繰
返しパターンの赤、緑および青のしますなわち線を有す
る。
各カラーフィル夕の「幅」は、最後の加色法透明画が置
かれる用途にしたがって変えられる。一般に、たとえば
観察スクリーン上に投影されたとき、加色法透明画の引
伸し予想が大きいほど、加色像に無関係に観察者がポジ
プリントまたはポジ投影像にカラースクリーンそのもの
を見出せない、すなわちカラースクリーンそのものを解
像できないことを確実にするためにフィルタ素子は小さ
くならねばならない。かくしてフィルタ素子の幅は、最
終像を観察する際に受け入れられる倍率を制限する。一
般に、1インチ(2.54肌)当り約550の3つ組の
赤、緑および青の線(すなわちィンチ(2.54肌)当
り色当り55啄像で、各3つ組の線は約45ミクロンの
組合せ幅を持つ)は35柳く24×26肋)または3量
×4量の透明画が必要な場合に有用であり、フィルムが
16物形であれば1インチ(2.54肌)当り約750
の3つ組が有用であり、フィルムがスーパー8形であれ
ば1インチ(2.54肌)当り約1000の3つ組が有
用であることが判明した。明らかに、より大きな後フィ
ルムとともに必要ならばよりこまかし、スクリーンも使
用でき、このような使用は特定の例に示されるとおり、
加色法カラースクリーンそのものの形跡ないこ引伸しを
焼き付ける能力を与える。標準のスーパー8の像区域を
持つ加色法映画フィルムをうるのに特に有用な標準加色
法カラースクリーンにおいて、各赤、緑、青の線は約8
ミクロン幅であり、各3つの粗の赤、緑、青の線は約2
4〜25ミクロン幅である。カラースクリーンを作る特
に好適な工程は、複数個の感光性層によってレンズ状フ
ィルムのなめらかな表面を連続被覆させる工程と、引続
きこれらの被覆レンズで集東された放射線を当てて被覆
を選択的に露光させる工程とを含む、ェドウィン日・ラ
ンドーこよる1966王11月8日付の米国特許第32
84208号に記載の工程を有する。
各露光に続いて被覆の未露光部分が除去され、合成レジ
ストは1組のカラーフィルタ素子を作るために染色され
、その後次の後続感光性層が施される。このような各露
光は、必要な複数個のカラーフィルタ素子の組を事実上
相並んだすなわちスクリーン関係に作るように計算され
た角度で、レンズ状フィルムに入射する放射線によって
作られ、各色の絹は光の所定波長をフィルタする働きを
する。加色法カラースクリーンが3色、たとえば在来の
赤、緑、青であると、各感光区域の露光部分は一般にそ
の層の約1/3となる。3回の露光はすべて、各露光が
各レンズのうしろの区域の約1′3を露光させるように
算出された3つの別な角度でレンズ状フィルムのレンズ
上に入射・する放射線によって得られるが、明らかに最
後のカラーフィルタ素子は不要の露光を防止するため前
に作られたカラーフィルタ素子に頼りながら、放射線を
散らすように最終感光性被覆を露光させて作られる。
第1組および第2組のフィルタ素子の形成に続き、レン
ズ構造物は連続するなめらかな表面として再構成される
カラースクリーンが作られる支持体の表面に一時固定さ
れる別の層をレンズが有するならば、その別な層は支持
体からはがされる。レンズがフィルム基部すなわち支持
体と一体構造になっていて、基部の圧力変形または溶剤
変形あるいはその両方によって作られる場合、連続した
なめらかな表面はしンズ状フィルム基部を作る間に生じ
た変形圧力を解除するため適当な溶剤を施して再構成さ
れる。必要な場合、たとえば光学透過の目的で、再構成
された表面はたとえば適当な回転研摩シリンダまたはド
ラムとの表面接触によって、フィルム基部面に所望の光
学特性を与えるように研摩される。カラースクリーンの
外面は、フィルムの処理に用いられた拡散転写処理組成
物によってスクリーン・フィル夕の染色が侵されないよ
うに、ァセチル・ブチル・セルロース、ポリビニル・ブ
チラル、ポリ塩化ピニリデンなどのような耐アルカリ性
の保護重合体組成物で被覆されることが望ましい。
フィルムの他の層はさらにこの保護層の上に被覆される
。レンズ状フィルムの上記露光を作る適当な装置は、た
とえばグレンJ・バダグリアおよびグレゴリーE・リン
デンによる1967年5月9日付の米国特許第3318
22ぴ号‘こ記載されている。
使用される透明支持体すなわちフィルム基部は、既知の
形の任意な写真的に有用な剛性またはたわみ支持体、た
とえばガラス、合成形および自然に生じる製品から得ら
れる形の重合体フイルムなど、を有することができる。
特に適当なフィルム基部は、エチレン・グリコールおよ
びテレフタル酸から得られるとともにマィラーならびに
ェスターといった商品名で市販されている重合体フィル
ムのようなポリエステル、およびトリアセチル・セルロ
ースまたはアセチル・ブチル・セルロースのような重合
体セルロース誘導体を有する。露光済フィルムはその液
体浸透面に処理組成物の薄い層を施すことによって処理
される。このようなフィルム処理の1つの代替法として
、さらにまたはタンク現像法がある。すなわちたとえば
、フィルムは標準の35肌幅および標準の長さ‘こ細長
く切られて穴をあげられ、35側フィルム用の在来の現
像タンク内で処理される。加色法カラーフィルムが個′
々のフレームについて在来サイズ、たとえば4×5・3
章X4章または2さ×2章サイズであると、たとえばス
プレッダ−シートとして第2のシート状要素を用いかつ
適当な処理組成物の破裂式容器すなわちポッドを用いる
ことによって、拡散転写フィルムの処理に用いられる方
法と同様な方法で露光済フレームを具合よく処理するこ
とができる。上述のとおり、禾現像ハロゲン化銀の少な
くとも一部分を転写させ、このように転写させたハロゲ
ン化銀を用いてハロゲン化銀乳剤層に現像された銀像の
ポジ銀転写像を作ることは、本発明の範囲内である。
こうして処理されるフィルム単位は第1図に示される。
第1図で感光性要素32は加色法カラースクリーン12
、ハロゲン化銀乳剤層14及びハーレーション防止層1
6を順次担持する透明支持体10を有する。透明支持体
10を通して露光されてから露光済み感光性要素32、
銀沈殿剤を有する受像層(銀受容層)42、この受像層
を担持する別の支持体40及び破裂式容器22は自己現
像カメラに用いられる形の1対の圧力ローラのような1
対の加圧部材(図示されていない)の間を通される。破
裂式容器22に圧力が加わると、容器は所定の縁に沿っ
て開き、重ねられた感光性要素32と受像層42との間
に処理組成物を分布するように放出する。
一定の処理時間後「受像要素(受像層及びそれを担持す
る支持体)は分離される。
こうして得られたポジ白黒銀転写像は、現像済み感光性
要素32における加色法カラーネガ像のまえに説明した
「プルーフ」として利用される。周知の方法、たとえば
ストリッピング層を設けることにより重ねられた感光性
要素と受像要素との間に分布される処理組成物の層はい
ずれかの要素、たとえばストリッピング層を含まない要
素に、処理時間が終ってから前記要素の分離により優先
的に付着するようにされる。第1図に示されるフィルム
単位は、露光前に両シート状要素の重なった関係を有し
、膳所で処理される。明るい場所で露光済フィルムを処
理しようとする場合は、それ以上の露光(かぶり)を防
ぐ適当な仕組みが備えられねばならない。このような1
つの方法は、裏面に取りはずしできる不透明な層を感光
性要素に与えて、不透明スプレッダーシートとともに処
理したり、適当な不透明化剤を含む処理液とともに処理
することである。適当な取りはずしできる不透明層の例
として、米国特許第3881932号に記載されたよう
な水溶液内で膨張させて取りはずすことができる不透明
層をあげることができる。ハレーション防止層16を備
えると、特に強い露光区域では、ハロゲン化銀乳剤層1
4を通過する光の横方向後方散乱を最小にすることによ
って良好な結果が得られ、したがって色飽和の希薄およ
び色分離を生じる。
ハレーション防止染料は、たとえば処理組成物中に含ま
れる亜硫酸ナトリウムなどの処理組成物によって無色に
されるようにその能力を選択することが望ましい。現像
済感光性要素が現像終了後さらに処理を与えられる場合
、ハレーション防止染料を漂白したり取り除くのに必要
な試薬は、かかる事後処理を行なうのに用いられる組成
物中に含まれることがある。特に有用な態様では、ハレ
ーション防止層の結合剤としてゼラチンが使用される。
またハレーション防止層には貴金属の銀像安定剤、たと
えばェドウイン日・ランド、スタンリーM‘ブルームお
よびレオナルドC。ファーニーによる1972手11月
28日付の米国特許第3704126号記載の形の事実
上水に溶けない金化合物、が含まれることがある。上述
のとおり、本発明のある態様では、現像済ハロゲン化銀
乳剤層中で現像された銀像のポジ銀転写像がえられる。
銀転写像を作る受像層は技術的によく知られ、活発な銀
沈殿システムをうるために適当なマトリックスすなわち
、結合剤たとえばコロイド・シリカ、再生セルロース、
ゼラチンの中に、銀沈殿剤を1つ以上含有する。適当な
銀沈殿剤は技術的によく知られ、たとえば銀転写法を説
明する上述の数件の特許に記載される。
特に有用な銀沈殿剤は、前記特許およびたとえばエドワ
イン日。ランドによる195必王12月28日付の米国
特許第2698237号に記載された硫化およびセレン
化重金属ならびにコロイド金属を含有する。約20qo
で水性媒体中の溶解度積が10−23〜10‐3oであ
る硫化物を使用すること、特に亜鉛、銅、カドミウムお
よび鉛の硫化物またはセレン化物を使用することが望ま
しい。銀沈殿剤は低密度で、たとえば約1‐25×10
‐6モル/日2(モル/0.929で)程度で使用され
る。銀沈殿剤が1つ以上の硫化またはセレン化重金属で
ある場合は、銀沈殿層またはそれに隣接する別の層に、
銀沈殿剤として用いられる硫化またはセレン化重金属よ
りも処理剤の中で事実上よく溶けかつ処理剤の中で還元
し得ない最低1つの金属塩をも含めることによって、現
われるかもしれない任意な余分の硫化物イオンまたはセ
レン化物イオン拡散と回遊を防止することが望ましい。
この一段と溶けやすい塩は、その陽イオンとして、処理
剤の中で溶けにくくかつそれぞれの硫化物イオンまたは
セレン化物イオンを置き換えによって銀に引き渡す硫化
物あるいはセレン化物を作るイオンを持つ金属を有する
。したがって、硫化物イオンまたはセレン化物イオンが
あると、一段と溶けやすい塩の金属イオンは溶液から硫
化物またはセレン化物をただちに沈殿させる効果を持つ
。これらのイオン捕捉塩はカドミウム、セリウム(亜)
、コバルト(亜)、鉄、鉛、ニッケル、マンガン、トリ
ウム、および錫の可溶性塩であって良い。上記金属の良
好な可溶性安定塩はその酢酸塩、硝酸塩、棚酸塩、塩化
物、硫化物、水酸化物、ギ酸塩、クエン酸塩、またはジ
チオ酸塩の中から見出される。亜鉛、カドミウム、ニッ
ケルおよび鉛の酢酸塩と硝酸塩が好適である。一般に、
白色または薄色の塩を使用することも望ましい。また上
述のイオン捕捉塩は、前述の特徴のほかにェドウインH
●ランドによる1952手1月29日付の米国特許第2
58403ぴ号の記載の性質を所有するならば、ポジ像
の安定性を改善する働きもする。
たとえばイオン捕捉塩がアルカリ処理液の中で水酸イオ
ンとともに不溶性またはやや可溶性の金属水酸化物をゆ
っくり作る金属の塩であるならば、それはフィルム単位
のアルカリ度の減少に貢献することができ、それによっ
て不要な現像剤のしみを防止するのに役立つ。本発明の
ある態様では、感光性要素を受像要素に一時接合したり
層状に接着すると具合がよい。
このように一時層状接着されたフィルム単位の例は第2
図に示される。第2図では、加色法カラースクリーン1
2とハロゲン化銀乳剤層14を順次担持する透明支持体
10を有する感光性要素30は、一時的積層用層48に
よって受像要素50に一時的に層状に接着される。受像
要素50はバラィタ層46と銀像受容層44を順次担持
する支持体40を有する。バラィタ層46は光をハロゲ
ン化銀乳剤層14に反射させることによってフィルム・
スピードを増大する働きをし、バラィタ層46を薄い灰
色に着色するとバラィタ層にハレーション防止性を与え
ることもできる。露光後の処理組成物の分布は、受像要
素50から感光性要素30をはがす働きをする。このよ
うにフィルム単位を事前に層状接着させ、処理組成物で
それらをはがする方法は、たとえばアルバートJ・バツ
ケルダーおよびフレデリックJ・ビンダによる米国特許
第3625281号、ェドウィン日・ランドによる米国
特許第3652682号(いずれも1972王3月28
日付)、ならびにヱドウィン日・ランドによる1974
牢2月19日付の米国特許第3793023号に記載さ
れている。第2図に示される形の事前の層状接着された
フィルム単位は、処理が終ってから分離されるようにな
っている。
処理は、カメラから飛び出すとフィルム単位を受ける取
りはずし可能な処理暗室の使用によって、SX−70カ
メラ内で行なわれ、このような取りはずし可能なフィル
ム室の1つはジェームスM・ホールによる1972王3
月21日付の米国特許第3650188号に記載されて
いる。代替として、フィルム単位はェドウイン日・ラン
ドによる1972年3月7日付の米国特許第36474
37号に記載される指示染料または岬検出の光学フィル
タ剤のような不透明化剤を含むことがある。その特許に
記載されるとおり、特にその第12図を見ると、加色法
カラーフィルムは処理組成物に適当なpH感性染料を含
めることにより、またアルカリ活性光学フィルタ剤(こ
れを通して露出させる)の層を作ることによって、処理
中にそれ以上露光されないようにすることができる。ア
ルカリ性処理組成物が加わると、光学フィルタ剤は着色
され、それによっていずれかの透明支持体1川こ入射す
る光に対して現像ハロゲン化銀乳剤層14に軽い不透明
度が得られる。カメラ外部で処理中に軽度の不透明度を
うるもう1つの方法は、第1図に示されるフィルム単位
の露光後、取りはずし式(たとえば感圧性)の不透明シ
ートを透明支持体10の露出面に固着させることである
。処理組成物は、容易に施されるような量および粘度で
、アルカリ金属、カルポキシメチル・セルロースまたは
オキシエチル・セルロースのような濃化剤を含むことが
でき、含むことが望ましい。
処理組成物は処理済フィルムに残されたり、それぞれの
フィルムに最も適した既知の方法によって取り除くこと
ができる。必須のアルカリ度(たとえば12〜14のp
H)は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウムのような1つ以上のアルカリ金属の水酸化物を用
いることによって処理組成物に与えられることが望まし
い。特に処理組成物が低粘度液のきわめて薄い層に施さ
れる場合、処理組成物の展延を容易にするため処理組成
物中に湿潤剤を含めると具合がよいことがある。適当な
ハロゲン化銀現像剤は技術的に知られるものの中から選
択され、最初感光性要素の層または処理組成物もしくは
その両方に置かれる。一般に有機ハロゲン化銀現像剤が
使用され、たとえばヒドロキノン、3ーブチル・ヒドロ
キノン、トルヒドロキノン、p−アミノフエノール、2
・6ージメチル−4アミノフエノール、2・4・6一ト
リアミノフヱノールなどのような相互に平行または直交
位置に水酸基とアミノ基のいずれか一方もしくは両方を
含むベンゼンあるいはナフタリン系の有機化合物が使用
される。加色法透明画が、使用されないハロゲン化銀現
像剤、現像反応剤などを取り除くため、処理後に洗浄さ
れないものであれば、ハロゲン化銀現像剤は像をよごし
たり、反応、非反応にかかわらず最終像の安定性および
感光性に悪影響を及ぼすような着色反応剤を生じてはな
らない。アルカリ性溶液の中で良好な安定性を持つ特に
有用なハロゲン化銀現像剤は、スタンレーM・プルーム
およびリチヤードD・クレーマーによる1971年10
月26日付の米国特許第3615440号記載のような
置換レダクチン酸、特にテトラメチルレダクチン酸、な
らびにェドウィン日・ランド、スタンレーM・ブルーム
、レオナルドC・ファーニーによる1973年5月1日
付の米国特許第3730716号記載のようなば・8ー
ェンジーオルである。処理はハロゲン化銀溶剤の存在下
行なわれることが望ましい。たとえば適当なハロゲン化
銀溶剤はアルカリ金属のチオ硫酸沿、特にチオ硫酸ナト
リウムまたはチオ硫酸カリウムから選択されたり、ウラ
シルのような環式ィミドであることができる。ハロゲン
化銀溶剤は最初処理組成物の中にあることが望ましいが
、好ましくはアルカリ性処理液に触れるとハロゲン化銀
溶剤を放出したり発生したりする前駆体の形で、フィル
ム単位層に、はじめにハロゲン化銀溶剤を入れることは
本発明の範囲内である。また、技術的によく知られた濃
度で、周知の方法により感光性要素または処理組成物あ
るいはその両方に組み入れられたかぶり防止剤または像
調色剤もしくはその両方を利用することも本発明の範囲
内である。
最も外側の層、たとえば第1図の層16の位置に、処理
組成物を浸透させる層(「オーバーコートJまたは「ト
ップ・コート」と呼ぶことがある)、すなわちハロゲン
化繊や銀沈殿剤のない層を設けると、多くの利点が得ら
れることがわかった。このような層は、前述のハレーシ
ョン防止染料または像安定剤のような処理に有用な1つ
以上の試薬を含有させるのに用いられる。このオーバー
コートは特にハロゲン化銀乳剤の上に直接被覆される場
合、処理組成物がハロゲン化銀と接触する割合および濃
度を有効に変えることができ、また処理組成物が広がり
延びてゆく波面が一様となりまたその浸透を促進するこ
とができると思われる。適当な処理組成物を浸透しうる
重合体は、特定の性質および所望の変化度を与えるよう
に容易に選択することができる。好適な材料の例として
、ゼラチンおよびセルロース・アセテート・水素・フタ
レートがあげられる。前者は水溶液から乳剤層の上に沈
着されるが、後者は有機溶剤のような適当な溶剤(たと
えばアセトン/エタノール混合物)から沈着される。他
の適当な重合体として、ポリビニル・アルコールおよび
ポリビニル・ピロリジンなどがある。重合体の層は浸透
率および膨張度を制御するために交差結合されたり硬化
されることがある。有用な硬化剤の例として、特に本発
明の実施に役立つゼラチン層とともに、アルギン酸プロ
ピレン・グリコールのようなアルギン酸塩およびクロム
・ミョウバンがあげられる。またオーバーコート層の存
在は、処理液が除去されない現像済フィルムの表面にお
ける処理液の成分の「塩析」を最小にする利点がある。
特に有用なオーバ−コート層は、約80〜250の9/
ft2(0.086〜0.27の9/地)のゼラチン被
覆である。個々のカラースクリーン・フィル夕をうるの
に使われる特定の染色は、技術的によく知られるがそれ
自体は本発明の部分を構成しない原則にしたがって選択
される。
個々のフィルタ素子の面積が等しい必要はなく、また個
々の色によって占められる相対面積のある変化が個々の
染料の色透過特性の結果として色の釣合をうるために望
ましい、ことも技術的に知られている。加色法カラース
クリーンを作るのに用いる適当な染料の例は、加色法カ
ラー写真に関する前述の特許およびE・M・アィデルセ
ンによる1973王5月1日付の米国特許第37307
25号等に示されている。本発明による加色法カラーネ
ガの作成に関する下記の実施例は、説明のためにのみ示
される。
第1実施例約100疎粗の赤、緑、および青色で染めら
れたゼラチン・フィル夕線からなる加色法カラースクリ
ーンを有する透明テレフタル酸ポリエチレンのフィルム
基部は、上述の米国特許第3284208号記載の手順
によって作られた。
ポリ塩化ビニリデン重合体である「サラン」(ダウ・ケ
ミカル社の商標)の1.5ミクロンのバリャ層が、加色
法カラースクリーンの上に被覆された。脱アセチル化キ
チン、酢酸および湿潤剤(オニックス・ケミカル社のニ
ュートロニクス65頂Eイオン表面活性剤)を有する溶
液が次に施され、脱アセチル化キチンの約7.0の9/
ft2(0.0075の9′の)を有するサプコートを
作った。次に感光性ハロゲン化銀の層は、二重ジェット
沈殿によって作られるパンクロ的に増感された、主とし
て均質な沃臭化銀(4モル・パーセント沃化物)乳剤(
平均粒子直径0.84ミクロン)を用いて、脱アセチル
化キチン層の上に施された。ハロゲン化銀の層には、約
142の9′ft2(0.157の9/嫌)のゼラチン
と、約142の9/ft2(0.157の9/地)銀と
、10.7雌/日2(0.012地/地)のアルギン酸
プロピレン・グリコールが含まれた。次にハロゲン化銀
乳剤の層が、110の9/ft2(0.12の9/洲)
のゼラチンと、2.8M/fぜ(0.003の9′の)
のシアン・ハレーション防止染料と、3.0の9/fゼ
(0.003雌′の)の黄色ハレーション防止染料と、
5.0M′ft2(0.006の9/塊)の金化合物(
像安定剤)(前述の米国特許第3704126号記載の
形)と、を有するハレーション防止層によってオーバー
コートされた。この感光性要素は多色ステップ・ウェッ
ジに露光され、処理組成物の厚さ約0.0033インチ
(0.0084肌)の層がハレーション防止層とポラロ
イド・ランド・タイプ107銀像受容要素との間に施さ
れた。処理組成物は下記によって構成された:水酸化カ
リウム 8.94タオキシェチ
ル・セルロース(高粘度) 3.04タテトラメチル
レダクチン 3.57タ亜硫酸ナトリ
ウム 2.23夕6メチルチオメ
チル・ウラシル 7.15タ水
100ccにする量約3の砂間ィンビビ
ションの後、2枚のシートが分離された。加色法カラー
ネガ像および白黒ポジ銀転写像が得られた。加色法ネガ
像の無色(最大露光)カラムは下記の透過濃度(tra
nsmlsslondensiV)を示した:シアン色
(赤露光)カラムは1.37および0.42の最大なら
びに最小透過濃度を示した。マゼンタ色(緑露光)カラ
ムは1.27および0.34の最大ならびに最小透濃度
を示した。黄色(青露光)カラムは1.32および0.
32の最大ならびに最小透過濃度を示した。6メチルチ
オメチルウラシルはハロゲン化銀溶剤として使用する。
第2実施例 第1実施例に説明された手順が、下記処理組成物の厚さ
約0.0030″(0.0076弧)の層を用いて繰り
返された:水酸化ナトリウム 5
.79タ亜硫酸ナトリウム 1.
87タテトラメチルレダクチン 7.
69夕5水和チオ硫酸ナトリウム 6.8
4タオキシ・セルロース(高粘度) 2.99
夕3岬砂のィンビビション後、2枚のシートが分離され
た。
加色法カラーネガおよび白黒ポジ銀転写像が得られた。
加色法カラーネガの無色(最大露光)カラムは下記の透
過濃度を示した:シアン色(赤露光)カラムは1.09
および0.26の最大ならびに最小透過濃度を示した。
マゼンタ色(緑露光)カラムは1.03および0.22
の最大ならびに最小透過濃度を示した。黄色(青露光)
カラムは1.01および0.20の最大ならびに最小透
過濃度を示した。第3実施例第2実施例に説明された手
順がハレーション防止層を省略して繰り返され、処理組
成物の層の厚さは約0.0022′′(0.0056肌
)であった。
加色法カラーネガ像の無色(最大露光)カラムは下記の
透過濃度を示した:シアン色(赤露光)カラムは1.3
0および0.31の最大ならびに最小透過濃度を示した
マゼンタ色(緑露光)カラムは1.21および0.25
の最大ならびに最小透過濃度を示した。黄色(青露光)
カラムは1.26および0.25の最大ならびに最小透
過濃度を示した。上記の第2実施例および第3実施例で
作られた加色法カラーネガ像のカラーカラム(赤、緑お
よび青露光)を分析した結果、ハレーション防止層、た
とえば緑と青の吸収を示さないシアン色(赤露光)カラ
ムを含み、唯一の露出光が赤のときに緑および青フィル
夕のうしろにハロゲン化銀が作られないことを示す第2
実施例の加色法感光性要素によってより大きな色分離が
得られることが判明した。色分離の増大はより高い露光
レベルで特に明白であった。上記の実施例に得られた加
色法カラーネガ像は弱いコントラストと長いスケールす
なわち拡大したダイナミック・レンジを示した。
本発明の1つの重要な特徴は、本発明によって得られる
加色法カラーネガが滅色焼付紙または透明画フィルムを
用いて全色ポジプリントまたは透明画を作るのに用いら
れることである。
当業者は認めると思うが、任意なカラー暁付方式の場合
と同様、カラーネガによって透過された光は、合成ポジ
像で良好な色の調和をうるために用いられる色再生材料
のスペクトル感度特性に準拠するようにフィル夕されね
ばならない。色の調和を調節する焼付中のこのようなフ
ィルタ法は従来の方法であり、たとえばイーストマン・
コダック出版物第E−66号、第4版(197位王)の
「カラーネガ焼付法」に記載されている。上記の例では
、加色法カラースクリーンをうるために利用された赤、
緑および青の染料は、加色法ポジカラー透明画を投影す
るのに適したスペクトル透過特性について選択された染
料であった。このような加色法カラースクリーンを含む
加色法カラーネガがコダック・ェクタカラー37RCペ
ーパーに焼き付けられたとき、加色法カラースクリーン
の青フィルタ素子はヱクタカラー・ペーパーの赤(72
0のム)の感度範囲内で光を透過し、したがって青およ
び赤のネガ記録を混乱させることがわかった。したがっ
て、これらの加色法カラーネガの焼付けは、青色フィル
タ素子を透過する不用の赤を吸収するとともに、露光の
釣合をとりなおすだけの青および緑の光をも吸収するフ
ィル夕・パックを通して行なわれた。もちろん、併用さ
れるカラー焼付材料の感度と一致するスペクトル透過特
性を持つ染料を用いて加色法カラースクリーンを作るこ
とは、本発明および好適態様の範囲内である。Warr
enE.Norquistらによる1971年6月22
日付の米国特許第3586501号に示される形のフィ
ルム方式および組立体ならびに上記の例に説明された形
の構成部品を用いて、4×5の加色法カラーネガが作ら
れた。
この4×5の加色法カラーネガまたはその一部は、コダ
ック・ェクタカラー37RCペーパーおよびコダック・
ェクタプリント3処理薬品を用いて、20×24のプリ
ントまで拡大された。拡大率は最小7〜8倍であった。
5度のレンズによるこのような拡大の実験は加色法カラ
ースクリーンそのもののいかなるパターンをも示さなか
った。
拡大写真はすぐれた解像度と色質を示した。本発明によ
って得られる加色法カラーネガが、従来から広く使われ
ている減色法ネガフィルムに用いられている3つ以上の
異なる感光性ハロゲン化銀層を使用しなければならない
のに対してただ1つのパンクロ感光性ハロゲン化銀層を
用いるだけで良いことが認められよう。
このようなハロゲン化銀層の減少は、きわめて小さいカ
ラーフィル夕・スクリーン素子の使用とともに、減色法
ポジ材料の上に焼き付けたとき加色法カラーネガにより
示される高解像度に大きく貢献する。上述の本発明の態
様において、露光済加色法感光性要素はスプレッダーシ
ート(テレフタル酸ポリエチレンまたは酢酸セルロース
のようなもの)に対して処理されたり、銀像受容要素に
対して処理された。
かぶられたフィルムのシート、すなわちかぶられたハロ
ゲン化銀乳剤の1つ以上の層を担持する支持体がスプレ
ッダーシートとして使用されることも見出された。この
ような態様では、露光済加色法感光性要素にある露光さ
れたハロゲン化銀の現像によって酸化されないハロゲン
化銀現像剤は、かぶられたハロゲン化銀に拡散し、それ
を還元する。この方法は、使用されないハロゲン化銀現
像剤を現像済加色法カラーネガから取り除くのに役立つ
。第’図について説明されたフィルム単位は反射防止層
を含んでいた。
露光が行なわれる反射防止層の設け方については、ェド
ゥィン日・ランド、スタンレーンM・ブレームおよびハ
ワードG・ロジャースによる1974年2月19日付の
米国特許3793022号、に詳しく記載される。好適
実施例では、反射防止層は透明支持部材の反射率が約1
.6以上である反射率約1.4の過弗素重合体の1′亀
皮長の光学厚さを有する。上述のとおり、粒子の投影面
積を十分増加させる条件の下で現像可能なハロゲン化線
粒子を現像することが本発明の他の狙いであり、すなわ
ち現像済銀の粒子は未現像ハロゲン化銀の粒子よりもず
っと大きな投影面積を有するはずである。
第1実施例〜第3実施例で説明された手順にほぼ似た手
順で加色法カラーネガを作る銀粒子の光学および電子マ
イクロ写真の実験が示すところによれば、現像済銀の粒
子の直径は未現像ハロゲン化銀の粒子の平均直径(0.
82ミクロン)の2〜2.針音である。現像によるハロ
ゲン化銀粒子の拡大は亜硫酸塩がなかったりその濃度が
きわめて低いとき、たとえばハレーション防止染料を漂
白するのに必要な最小の亜硫酸塩があるとき、一段と大
きも、ことが判明した。ハロゲン化銀現像剤対ハロゲン
化銀溶剤の比は、現像時の粒子拡大度に影響することが
判明した。ハロゲン化銀乳剤の最大粒子拡大を与える処
理組成物のこれらの成分の特定な比は、なるべくアルカ
リ濃度を一定に保って、これら成分を定期的にスコープ
で観測することによって容易に求められる。上述の透過
濃度は基準透過濃度(舷se densiり)以上として測定される。
本発明により得られる加色法カラーネガは、染料転写法
に用いる3色分離ポジマトリックスを焼き付けるのに用
いられることができる。
これらの加色法カラーネガがこの用途に特に適している
のは、個々の赤、緑および青のネガ銀記録が曲線形状に
ぴったり一致されるからである。前述のとおり、本発明
の実施例で得られた加色法カラーネガは、既知の電子装
置により完全色ポジ像として観察される。
このような1つの電子装置は、ポピュラー・サイズのコ
ダカラーXおよびヱクタカラーネガから5×5のポジカ
ラー・テレビジョン像を与えるコダック・ビデオ・カラ
ーネガ分析装置モデル1−Kで具体化されている。「.
の装置は前述のコダック出版物「カラーネガの煉付法」
の第34頁と第35頁に記載されている。加色法カラー
ネガのほかに白黒ポジ銀転写像を与える実施例では、銀
受容層は第1図において支持体として紙支持体を使用す
ることもできるし透明支持体に施されることがある。代
替として、ポジ銀転写像は処理組成物の層に作られ、前
記層は透明支持体に接着することが望ましい。このよう
な処理組成物の層に銀転写像を作るために、処理組成物
に銀沈殿剤を含めることは、ェドウィン日・ランド‘こ
よる1953王12月15日付の米国特許第26628
22号で明らかにされている。破裂式容器22は、米国
特許第2543181号、第2634886号、第26
53732号、第2723051号、第3056492
号、第3056491号、第3152515号などのど
れにでも示される形であってもよい。
一般にこのような破裂式容器は、処理組成物が保持され
る空洞を作るためにそれぞれの縦方向および緑に沿って
相互に密閉される2つの壁を作るように、自ら縦方向に
折り曲げられた液体と空気を通さないシート物質の矩形
ブランクを有するものと思われる。この縦方向の緑シー
ルは、たとえばローラのような対向する加圧部村間にフ
ィルム・ユニットを通すことによって、容器の液体内に
作られる油圧に応じて容器の壁に圧力を加えて開放する
ように、端シールよりも弱くされる。言うまでもなく、
本発明の新しい写真製品は像を反転するため光学通路内
に鏡を利用するカメラ、および像を反転しない光学装置
を持つカメラで露光される。
現像区域の濃度を増加させること、すなわち着色酸化製
品を有したり、無色成分(たとえば発色剤)の反応を受
けて現像面区域に着色製品を与えたりするハロゲン化銀
現像剤を用いて、現像済の銀により得られる濃度より濃
い濃度をうろことも本発明の範囲内である。
このような着色現像酸化製品は、加色法カラーネガが受
ける諸条件の下で非拡散の安定したものでなければなら
ない。ここで、ある実施例に「白黒」像と表現した銀転
写像は、この像が単色調であることを意味する。必要な
場合、技術的に知られている適当な謙色剤が、銀転写像
の色調をもっと自然な色調、たとえば黒または青−黒に
変えるために含まれることがある。上述の実施例では、
処理組成物は専用の破裂式容器(ポット)から加えられ
たり、複数個の各フレーム(像)を処理するだけの処理
組成物の量を保持する容器から加えられた。
露光済感光性要素の透過面に押し付けられる液体含浸シ
ートの形をした処理組成物をうろことも本発明の範囲内
である。液体含浸シートが透明であれば、それは処理後
に取り除く必要はなく、永久積層用層として現像済加色
法カラーネガとともに保持される。本発明は、ェドウィ
ン日・ランドもこよる1972王8月8日付の米国特許
第3682637号に示されるものに似たフィルム組立
体の使用によって、ポラロイド・ランド・シリーズ80
および100のフイルムを用いるカメラで実施すること
ができる。上述のとおり、スプレツダーシートを使用す
る場合スプレッダーシートが処理の終了時に分離される
とき、スプレッダーシートに優先的に接着させて処理組
成物の層を除去するのを容易にする剥離層を感光性要素
の表面に作ると具合のよいことが多い。
必要に応じ、重ねられたシートのどちらかにこのような
優先接着を作る方法は、技術的に既知であり、たとえば
ヱドウィン日・ランド‘こよる1953手7月28日付
の米国特許第2647056号に記載される。剥離被覆
として適当な物質の例としては、アラビア・ゴムおよび
セルロース・アセテート・ハイドロゲン・フタレートが
あげられる。赤、緑および青の像記録は別々に並んでい
るので、このような加色法カラーネガは減色法ネガで従
来使用されているィンテグラル・マスクを必要としない
。その結果、カラーフィルタ素子に用いられる染料の選
択がずっと自由になる。上述の記載および説明のための
実施例から明らかになったと思うが、本発明はきわめて
簡単かつ迅速な処理によって加色法カラーネガを作る新
しい方法を与える。
自己現像フィルムの便利こと即時性ならびにワン・ステ
ップの撮影法はこうしてカラーネガ、すなわち最も広く
用いられる滅色法競付ポジ材料と完全に適合しうる加色
法カラーネガ、を与えるように拡張された。本発明の範
囲内で上記製品および工程に若干の変更が作られるので
、上記説明に含まれかつ付図に示されたすべての事項は
説明のためのものであり、制限的な意味はないものとす
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の加色法カラーネガおよび白
黒ポジ銀像を拡散転写法により同時に作るようにされた
写真製品の拡大断面図である。 第1図において、32は感光性要素、1川ま透明支持体
、12は加色法カラースクリーン、14は感光性ハロゲ
ン化銀乳剤層、16はハレーション防止層、22は破裂
式容器、18は処理組成物、42は銀沈殿剤を含有する
受像層(銀受容層)、40は支持体である。第2図にお
いて、30は感光性要素、5川ま受像要素、10は透明
支持体、12は加色法カラースクリーン、14は感光性
ハロゲン化銀乳剤層、40は支持体、44は銀沈殿剤を
含有する受像層、46はバラィタ層、48は一時的積層
用層である。 第1図 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (イ)加色法カラースクリーン及び感光性ハロゲン
    化銀乳剤層(このハロゲン化銀乳剤層は少なくとも約0
    .8の最大透過濃度を有するネガ像を与えるのに十分な
    ハロゲン化銀の銀被覆量を有する)を担持する透明支持
    体を有する感光性要素を、前記カラースクリーンを通し
    て露光し、(ロ)ハロゲン化銀現像剤及びハロゲン化銀
    溶媒の存在下に前記露光済みハロゲン化銀乳剤層を現像
    して、前記現像済みハロゲン化銀乳剤層に前記カラース
    クリーンと整合して少なくとも約0.8の最大透過濃度
    を有するネガ銀像を形成し、(ハ)前記現像済みハロゲ
    ン化銀乳剤層から可溶性銀錯体として未現像ハロゲン化
    銀の少なくとも一部分を、別の支持体に担持された重ね
    合わされている銀受容層に拡散転写により転写して銀転
    写像(この転写像は前記露光済みハロゲン化銀乳剤層中
    の現像された銀像のポジ像である)を提供し、(ニ)前
    記現像済みハロゲン化銀乳剤層及び前記加色法カラース
    クリーンから、前記銀転写像を有する前記銀受容層を上
    に担持する前記別の支持体を分離し、それにより(A)
    加色法カラーネガ像及びそれとは別に(B)ポジ銀拡散
    転写像が形成されることを特徴とするカラー写真作成方
    法。
JP50049571A 1974-04-23 1975-04-23 カラ−写真作成方法 Expired JPS604453B2 (ja)

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