JPS6043830B2 - 非消耗電極式多電極ア−ク溶接方法および装置 - Google Patents
非消耗電極式多電極ア−ク溶接方法および装置Info
- Publication number
- JPS6043830B2 JPS6043830B2 JP8815378A JP8815378A JPS6043830B2 JP S6043830 B2 JPS6043830 B2 JP S6043830B2 JP 8815378 A JP8815378 A JP 8815378A JP 8815378 A JP8815378 A JP 8815378A JP S6043830 B2 JPS6043830 B2 JP S6043830B2
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- JP
- Japan
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- arc
- welding
- current
- electrode
- arc welding
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- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は複数個所の被溶接部を複数の非消耗電極式ア
ーク溶接機、例えば、プラズマキーホール溶接を行なう
プラズマ溶接機やTIG溶接機など・で、多電極同時溶
接を行なう場合の溶接方法、およびその溶接に使用する
溶接装置に関するものである。
ーク溶接機、例えば、プラズマキーホール溶接を行なう
プラズマ溶接機やTIG溶接機など・で、多電極同時溶
接を行なう場合の溶接方法、およびその溶接に使用する
溶接装置に関するものである。
例えば、従来第1図に示すような円筒形の被溶接物4の
外周を円周方向に3個所溶接する場合、3台の非消耗電
極式アーク溶接のトーチ部分1、2および3を固定し、
被加工物4をチャック6を介して回転装置5で回転させ
ながら、多電極同時溶接を行なう溶接装置が一般に使用
されていた。
外周を円周方向に3個所溶接する場合、3台の非消耗電
極式アーク溶接のトーチ部分1、2および3を固定し、
被加工物4をチャック6を介して回転装置5で回転させ
ながら、多電極同時溶接を行なう溶接装置が一般に使用
されていた。
この装置を使用して多電極同時溶接を行なう場合におい
て、溶接開始時に、被溶接物4の表面状態、電極の状態
などの影響で、そのアークスタートは同時に行なわれる
ことは少なく、通常は各ト−チ1,2,3のアークスタ
ートは第2図に示すように差異が生じるのが普通である
。いま仮に、中央のトーチ2がアークスタートしてから
回転開始遅れ時間Δt後に回転装置5の回転が開始する
ように構成されていたとすると、左側のトーチ1の溶接
部では被加工物4の回転開始前に相当被加工物4の溶融
が進行しており、右側のトーチ3の溶接部ではアークス
タート前に被加工物4は回転を開始してしまい、いずれ
も溶接欠陥になつてしまう欠点があり、これが多電極同
時溶接の問題点であつた。この発明は上記のような欠点
を除去し、溶接開始点に欠陥が発生するのを防止するこ
とを目的とするものである。
て、溶接開始時に、被溶接物4の表面状態、電極の状態
などの影響で、そのアークスタートは同時に行なわれる
ことは少なく、通常は各ト−チ1,2,3のアークスタ
ートは第2図に示すように差異が生じるのが普通である
。いま仮に、中央のトーチ2がアークスタートしてから
回転開始遅れ時間Δt後に回転装置5の回転が開始する
ように構成されていたとすると、左側のトーチ1の溶接
部では被加工物4の回転開始前に相当被加工物4の溶融
が進行しており、右側のトーチ3の溶接部ではアークス
タート前に被加工物4は回転を開始してしまい、いずれ
も溶接欠陥になつてしまう欠点があり、これが多電極同
時溶接の問題点であつた。この発明は上記のような欠点
を除去し、溶接開始点に欠陥が発生するのを防止するこ
とを目的とするものである。
以下、この発明の一実施例について第3図によつて説明
する。
する。
この実施例では、平常の溶接を行なう時の電流1wと、
この電流1wより充分小さい起動電流1sとを設定出来
る溶接電源を使用して、その出力電流を起動電流1sに
設定して溶接電源の溶接開始スイッチを投入する。この
場合も、トーチ1,2,3によつて第3図に示すように
、差異を持つてアークスタートが行なわれる。さらにこ
の実施例では、上記各トーチ1,2,3がアークスター
トしたかどうかを検知するために、例えば電流リレーな
どを使つたアークスタート検出器がそれぞれ取付けられ
ており、これらアークスタート検出器のすべてが、各ト
ーチ1,2,3共アークスタートしたことを検出すると
、上記各溶接電源の出力電流の設定を起動電流1sから
溶接時の電流1wに切換るように構成されている。
この電流1wより充分小さい起動電流1sとを設定出来
る溶接電源を使用して、その出力電流を起動電流1sに
設定して溶接電源の溶接開始スイッチを投入する。この
場合も、トーチ1,2,3によつて第3図に示すように
、差異を持つてアークスタートが行なわれる。さらにこ
の実施例では、上記各トーチ1,2,3がアークスター
トしたかどうかを検知するために、例えば電流リレーな
どを使つたアークスタート検出器がそれぞれ取付けられ
ており、これらアークスタート検出器のすべてが、各ト
ーチ1,2,3共アークスタートしたことを検出すると
、上記各溶接電源の出力電流の設定を起動電流1sから
溶接時の電流1wに切換るように構成されている。
また、被溶接物4をトーチ1,2,3に対して相対的に
移動させるための回転装置5の起動は、上記のように各
トーチ1,2,3共アークスタートしたことをアークス
タート検出器で検出してからΔt時間後に行なうように
、この実施例では構成してある。このように構成された
装置においては、各トーチのアークスタートに多少の差
異があつても、全部のトーチがアークスタートするまで
は溶接時の電流1wに比べて充分小さい起動電流1sで
溶接を行つているので、この期間の被溶接部の溶融はほ
とんどなく、溶接欠陥が発生することを防止することが
出来る。
移動させるための回転装置5の起動は、上記のように各
トーチ1,2,3共アークスタートしたことをアークス
タート検出器で検出してからΔt時間後に行なうように
、この実施例では構成してある。このように構成された
装置においては、各トーチのアークスタートに多少の差
異があつても、全部のトーチがアークスタートするまで
は溶接時の電流1wに比べて充分小さい起動電流1sで
溶接を行つているので、この期間の被溶接部の溶融はほ
とんどなく、溶接欠陥が発生することを防止することが
出来る。
以上、3台の溶接機を使つて円筒形の被溶接物の外周を
同時溶接する場合について説明したが、この発明はこの
実施例に限定されるものではないことは言うまでもない
。
同時溶接する場合について説明したが、この発明はこの
実施例に限定されるものではないことは言うまでもない
。
この発明による非消耗電極式多電極アーク溶接方法およ
び装置は、多電極同時溶接を行なう場合に溶接時の電流
より充分小さい起動電流でアークスタートをさせた上、
すべての電極のアークスタートが完了した後に溶接時の
電流に上昇させるようにしたしたものであるので、アー
クスタートのタイミングに多少の差異があつても、この
間に被加工物に与えられている入熱はきわめて小さく、
この結果アークスタートのばらつきによる溶接欠陥の発
生を防止することが出来る。
び装置は、多電極同時溶接を行なう場合に溶接時の電流
より充分小さい起動電流でアークスタートをさせた上、
すべての電極のアークスタートが完了した後に溶接時の
電流に上昇させるようにしたしたものであるので、アー
クスタートのタイミングに多少の差異があつても、この
間に被加工物に与えられている入熱はきわめて小さく、
この結果アークスタートのばらつきによる溶接欠陥の発
生を防止することが出来る。
特に、プラズマキーホール溶接のようにキーホールが母
材を貫通した後、トーチと被溶接物との相対的移動を開
始するタイミングが、0.1秒単位の精度が要求される
場合においては、その効果はきわめて大きいものである
。
材を貫通した後、トーチと被溶接物との相対的移動を開
始するタイミングが、0.1秒単位の精度が要求される
場合においては、その効果はきわめて大きいものである
。
第1図は多電極同時溶接の一例の正面図、第2図は従来
のシーケンス図、第3図はこの発明によるシーケンス図
である。 図において、1,2および3はトーチ、4は被加工物、
5は回転装置、6はチャックを示す。
のシーケンス図、第3図はこの発明によるシーケンス図
である。 図において、1,2および3はトーチ、4は被加工物、
5は回転装置、6はチャックを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数個所の被溶接部を複数の非消耗電極式アーク溶
接機で多電極同時溶接を行なう溶接方法において、上記
アーク溶接機の出力電流を溶接時の電流より充分小さい
起動電流に設定してアークスタートさせ、すべての上記
アーク溶接機のアークスタートが完了したことを確認し
た後に、各上記アーク溶接機の出力電流を上記溶接時の
電流に上昇させるように制御を行なうことを特徴とする
非消耗電極式多電極アーク溶接方法。 2 複数個所の被溶接部に非消耗電極式多電極同時アー
ク溶接を行なう装置において、少くとも出力電流を溶接
時の電流と、この溶接時の電流より充分小さい起動電流
との二段階に設定出来る複数の非消耗電極式アーク溶接
機と、この複数のアーク溶接機がそれぞれアークスター
トしたことを検出する複数のアークスタート検出器と、
この複数のアークスタート検出器が上記複数のアーク溶
接機のアークスタートがすべて完了したことを検出する
と、上記アーク溶接機の出力電流の設定を、起動電流か
ら溶接時の電流に切換を行なう装置とを備えたことを特
徴とする非消耗電極式多電極アーク溶接装置。 3 複数の非消耗電極式アーク溶接機がプラズマキーホ
ール溶接を行なうプラズマアーク溶接機であることを特
徴とする特許請求の範囲第2項記載の非消耗電極式多電
極アーク溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8815378A JPS6043830B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 非消耗電極式多電極ア−ク溶接方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8815378A JPS6043830B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 非消耗電極式多電極ア−ク溶接方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5516721A JPS5516721A (en) | 1980-02-05 |
JPS6043830B2 true JPS6043830B2 (ja) | 1985-09-30 |
Family
ID=13934975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8815378A Expired JPS6043830B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 非消耗電極式多電極ア−ク溶接方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6043830B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10961344B2 (en) | 2009-04-09 | 2021-03-30 | The Sherwin-Williams Company | Polymer having unsaturated cycloaliphatic functionality and coating compositions therefrom |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59148175U (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-03 | 橋本フオ−ミング工業株式会社 | 溶接電流の切換装置 |
JP2542870Y2 (ja) * | 1990-06-13 | 1997-07-30 | 象印マホービン株式会社 | 容器の開閉扉 |
JP4847291B2 (ja) * | 2006-11-16 | 2011-12-28 | 株式会社ダイヘン | 開始同期アーク溶接方法 |
JP4916848B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2012-04-18 | 株式会社ダイヘン | 開始同期アーク溶接方法 |
-
1978
- 1978-07-19 JP JP8815378A patent/JPS6043830B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10961344B2 (en) | 2009-04-09 | 2021-03-30 | The Sherwin-Williams Company | Polymer having unsaturated cycloaliphatic functionality and coating compositions therefrom |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5516721A (en) | 1980-02-05 |
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