JPS604233Y2 - オルゴ−ルに於ける伝達機構 - Google Patents

オルゴ−ルに於ける伝達機構

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JPS604233Y2
JPS604233Y2 JP8087980U JP8087980U JPS604233Y2 JP S604233 Y2 JPS604233 Y2 JP S604233Y2 JP 8087980 U JP8087980 U JP 8087980U JP 8087980 U JP8087980 U JP 8087980U JP S604233 Y2 JPS604233 Y2 JP S604233Y2
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JP
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gear
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ratchet
drum
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JP8087980U
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良雄 瀧川
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオルゴールに関し、特にオルゴールに於けるゼ
ンマイ軸から音曲ドラムを回転するまでの伝達機構の改
良に関する。
従来、オルゴールに於ける伝達機構は第1図で示すよう
に構成されていた。
すなわち、器台1およびこれの上方に臨ませたゼンマイ
収納箱2の天壁との間に、中途部両側に段部3を有する
角軸部4を形成したゼンマイ軸5を垂設軸架し、これに
ゼンマイ歯車6を軸挿すると共に下側ボス面を器台1に
当接載置する。
そして、前記歯車6の表面を陥没面となしこの面にラチ
ェツト歯7を放射状に形成し、該ラチェツト歯7の上に
爪盤10を当接させ、更にこの爪盤10の上にわん曲状
の板バネ12を弾装介設した。
また、前記歯車6のベベルギヤー8には前記収納箱2の
側壁に一端を軸挿したドラム13のベベルギヤー14を
かみあわせ、該ベベルギヤーは調速装置と噛合する平歯
車15と一体に形成されていた。
したがって、ゼンマイ歯車にラチェツト歯、伝動用ギヤ
一部、ラチェツト歯と伝動用ギヤ一部とを区分する突壁
部などをそれぞれ成形しなければならなく、また、ラチ
ェツト歯と係合する爪盤を別個に設け、さらに、ゼンマ
イ軸に係合しかつ陥没面に内装される板バネを用意しな
ければならなかった。
そのため前記各部品は成形段階において部品の厳格な精
度が要求され、この精度の均一性を常に保持することは
困難で製品のバラツキの原因となった。
また、前記各部品5,6,10,12はそれぞれ単品で
あるために管理が面倒であり、組立て工程においても非
常に時間と労力が必要であって製造コストが高くなって
しまう欠点があった。
さらに、伝達機構面においてはゼンマイ歯車に形成され
たラチェットはゼンマイ軸の格上伝達に対して抵抗が大
きく、円滑に捲上げをすることができないばかりか、伝
達不良を生ずる恐れもあった。
本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、動力格上伝達
機構の故障原因を極力除去するために、各組立部品の厳
格な精度を要求することなくして各部品を簡素化し、同
時に組立部品の管理を容易にすると共に組立てを簡単迅
速になし得るようにし、さらに、ゼンマイ軸からの格上
伝達をスムーズにできるオルゴールに於ける伝達機構を
得るにある。
以下、図面に示す実施例により本考案を詳細に説明する
第2図および第3図の実施例において前記第1図の実施
例と主に異なる点は後述するラチェツト歯とかみあうラ
チェット伝達部をゼンマイ収納箱の外部に設けた点で、
6aはゼンマイ収納箱2aに垂設軸架したゼンマイ軸5
aと金属材で一体に底形され、このゼンマイ軸5aとと
もに回動するゼンマイ歯車素板で、このゼンマイ歯車素
板6aの一側外周上面には冠歯車5a’が形威されてい
る。
14aは前記収納箱2aの側壁に端部が横架軸挿される
シャフト16に回動自在に装着されかつ前記ゼンマイ歯
車素板の冠歯車5a’と噛合する小歯車で、本実施例で
はゼンマイ軸5aの格上伝達を冠歯車5a’と小歯車1
4aの関係で達成しているが、前記第1図の実施例のよ
うにベベルギヤーの関係でも良い。
この小歯車14aの一側には第3図で示すようにラチェ
ット伝達部17とかみあうラチェツト歯14a′が形威
されている。
18はゼンマイ収納箱2aに軸挿されるシャフト16の
外周部に弾発性部材、本実施例ではスプリング19を介
装して前記ラチェット伝達部17を収納する凹部で、こ
の凹部18は第2図で示すように音曲ドラム13aの側
部に取付けられたドラム受体20とシャフト16とを凹
陥部が出来るように一体に成形することにより形威され
ている。
前記ラチェット伝達部17はたとえばプラスチックで底
形された略パイプ状で一側に前記ラチェツト歯14a′
とかみあうラチェツト歯17aが形威され、第2図示の
ようにシャフト16に嵌挿されかつスプリング19で常
に軸方向に付勢されている。
また、ラチェット伝達部17は外周部に前記凹部18に
連設した長121.21と係合する係合突起22.22
が形威され、この保合によりラチェット伝達部17の回
転が阻止されている。
なお、23は図示しない速度調整装置にかみあう大歯車
である。
また、前記ゼンマイ軸5aとゼンマイ歯車素板6aはプ
ラスチックで成形しても良い。
さらに、係合溝21および係合突起22は単数でも良い
したがって、伝達部17の回転が阻止できるのであれば
ラチェツト歯を形成できる範囲でだ円型でも良い。
前記構成にあってはゼンマイの捲上げによりゼンマイ軸
5aと共にゼンマイ歯車素板6aが回転し、この回転と
同時に小歯車14aも回転するが、この回転は小歯車に
よってラチェット伝達部17が軸方向に押されるために
いわゆる空滑りの結果となり、したがって、音曲ドラム
13aは回転しない。
一方、ゼンマイの捲上げが完了し捲もどしが始まるとラ
チェット伝達部17はスプリング19によって常に付勢
されているのでラチェット歯14a′、17a同士が互
いにかみ合い、したがって、音曲ドラム13aは回転し
オルゴールは鳴湊する。
次に第4図および第5図に示す本考案の異なる実施例に
つき説明する。
なお、これらの実施例の説明にあたって前記第2図と同
一の構成部分については同一符号を付し、重複する説明
を省略する。
第4図の実施例において前記第2図の実施例と主に異な
る点は、シャフト16の外周部に設けた凹部18に該シ
ャフト16の軸方向へ突起部21Aを設け、一方この突
起部21Aが係合する長溝22Aをラチェット伝達部1
7Aの外周部に形威した点で、このように構成してもラ
チェット伝達部17Aがシャフト16に嵌挿した場合に
回動しない。
第5図の実施例において前記第2図の実施例と主に異な
る点は、ゼンマイ軸5Aとゼンマイ歯車素板6Aとをそ
れぞれ別体に構成した点と、音曲ドラム13aの側部に
取付けたドラム受体20Aの外側壁に凹部を形威し、こ
の凹部の面にラチェット伝達部、実施例ではラチェツト
歯17a′を設け、一方このラチェツト歯17a′とか
みあう小歯車14Aが該小歯車とゼンマイ収納箱2aの
側壁との間に介装した弾発性部材19Aで軸方向に常に
付勢されている点で、このように構成することによりさ
らに組立て部品を少なくし組立作業能率を向上させるこ
とができると共に、前記実施例と略同様の効果を得るこ
とができる。
以上の説明から明らかなように、本考案にあってはラチ
ェツト歯をゼンマイ収納箱に内蔵させないで、収納箱の
外部でラチェツト歯を噛合させることに着目し、ゼンマ
イ歯車素板と噛合する歯車の一側にラチェツト歯を形成
し、このラチェツト歯とかみあうラチェット伝達部を音
曲ドラムの受体の凹部に設けたので、次に列挙するよう
な実用上優れた効果がある。
(1) ゼンマイ歯車素板にラチェツト歯を形成する
などして100%精度に仕上げる必要性がなくなったの
で、製品のバラツキが生じない。
(2) 組立て部品が少なくなり、またラチェツト歯
のかみあいを収納箱の外で行なうのでオルゴールを正確
かつ簡単迅速に組立てができる。
(3)シたがって、組立部品の管理も容易で、作業時間
や労力がかからず、量産性を増大させることができる。
(4)ゼンマイ軸とゼンマイ歯車素板とを一体化するこ
とにより故障率が少ない。
(5)ゼンマイ歯車素板の冠歯車と小歯車を介してラチ
ェツト歯へと伝わるので、ゼンマイへの抵抗が非常に小
さい。
したがって、円滑に格上げることができる。
(6)ラチェツト歯との噛合をラチェット伝達部を介し
てドラム受体の凹部で行なっているので、歯車の比率の
関係でゼンマイの復帰圧力、すなわち戻りの力がラチェ
ツト歯に弱くかかる。
したがって、従来のこの種のものより伝達機構の故障が
少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一実施例で一部切欠正面図、第2図は本
考案の一実施例で一部切欠正面図、第3図は本考案の要
部の分解斜視図、第4図は本考案の要部の概略説明図、
第5図は本考案の異なる実施例を示す第2図と同様な図
である。 2a・・・・・・ゼンマイ収納箱、5a、5A・・・・
・・ゼンマイ軸、6a、6A・・・・・・ゼンマイ歯車
素板、13a・・・・・・ドラム、14a、14A・・
・・・・歯車、14a’v 17 a、 l 7a
’・・・・・・ラチェツト歯、17,17A・・・・・
・ラチェット伝達部、18・・・・・・凹部、19.1
9A・・・・・・弾発性部材、20,20A・・・・・
・ドラム受体、21,22A・・・・・・長溝、22,
21A・・・・・・突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ ゼンマイ収納箱に軸架されたゼンマイ軸とともに回
    動するゼンマイ歯車素板と、ゼンマイ収納箱の側壁に端
    部が軸挿されかつドラム受体と一体に形成されたシャフ
    トと、このシャフトに回動自在に装着されて前記ゼンマ
    イ歯車素板と噛合しかつ一側にラチェツト歯を有する歯
    車と、この歯車の前記ラチェツト歯と噛合するラチェッ
    ト伝達部を収納する四部を有する音曲ドラムの前記ドラ
    ム受体と、前記シャフトに巻装され前記歯車をシャフト
    の軸方向へ付勢する弾発性部材とから成るオルゴールに
    於ける伝達機構。 2 ラチェット伝達部はドラム受体の外側壁に凹部を形
    成し、この凹部の面に形成されたラチェツト歯であるこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のオ
    ルゴロールに於ける伝達機構。
JP8087980U 1980-06-09 1980-06-09 オルゴ−ルに於ける伝達機構 Expired JPS604233Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087980U JPS604233Y2 (ja) 1980-06-09 1980-06-09 オルゴ−ルに於ける伝達機構

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JP8087980U JPS604233Y2 (ja) 1980-06-09 1980-06-09 オルゴ−ルに於ける伝達機構

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Publication Number Publication Date
JPS577087U JPS577087U (ja) 1982-01-14
JPS604233Y2 true JPS604233Y2 (ja) 1985-02-05

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ID=29443298

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JP8087980U Expired JPS604233Y2 (ja) 1980-06-09 1980-06-09 オルゴ−ルに於ける伝達機構

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5998494U (ja) * 1982-12-21 1984-07-03 株式会社三協精機製作所 オルゴ−ルのドラム体支持構造

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Publication number Publication date
JPS577087U (ja) 1982-01-14

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