JPS6041250Y2 - 軌道式ゴルフカ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はゴルフコースに沿って敷設された軌道上を走行
する軌道式ゴルフカートに関する。

最近のキャディー不足からゴルフコースに沿って軌道を
敷設し、その軌道上をゴルフパック等を積載したゴルフ
カートを走行させる軌道式のゴルフカートが出現してい
る。

第１図はその代表的な一例を示しており、同図に於て、
１はゴルフ場のコースに沿って設けられた単軌道、２は
この単軌道上を跨った状態で走行するゴルフカートで、
該カート２に塔載された電池に依って自走する構成と戊
っている。

３はゴルフカート２の前面に傾斜して設けられたバッグ
ホルダー ４はこのパックホルダ３に取着されたパター
ケース、５は同じ＜パックホルタ３に着脱自在に設けら
れた傘、６゜６はゴルフカート２の前方に突設された緩
衝体兼用ストッパ、７はゴルフカート２の上面に設けら
れた小物入れ、８はゴルフカート２に対して略垂直に植
立された操作レバーで、該レバー３の操作に依ってゴル
フカート２の発進並びに停止の制御が行われる。

本考案はこのようなゴルフカート２の傾斜面に於ける走
行状態の安定化を意図したもので、以下に詳述する。

第２図は本考案軌道式ゴルフカートの概要を示す側面図
であって、第１図に示したゴルフカート２の車体１０の
側面に本考案の主要部を威す傾斜角度検知装置１１が取
着されている。

この検知装置１１の詳細は第３図、第４図に示されてい
る。

これ等の図に於て、１２は検知装置１１を組み込んだ非
磁性体から成る固定基台で、その上方に支軸１３が設け
られており、この支軸１３に揺動自在の作動杆１４の一
端が軸支されている。

１５はこの作動杆１４の揺動端近傍に取り付けられた永
久磁石、１６．１７は作動杆１４の揺動角度を規制する
為のガイドシャフトで、その一方１６は作動杆１４が垂
下方向からカート２の走行方向に対して逆方向に揺動す
るのを規制する位置に設けられ、他方１７は作動杆１４
がカート２の走行方向側に所定角度、具体的にはゴルフ
コースに於て急斜面とされる２Ｏ２程度以上に揺動する
のを規制する位置に設けられている。

１８は上記固定基台１２の裏面で作動杆１４がカート２
の走行方向側に２Ｏ２程度傾斜した時その揺動端に取着
した永久磁石１５に接近する位置に設けたリードスイッ
チで、この永久磁石１５に接近する事に依ってその接点
を開くものである。

１９は上記作動杆１４の揺動動作を保護する為に設けた
カバー ２０はこの検知装置１１をカート２の車体１０
、具体的にはカート２のフレーム２１に固着する為のス
テーである。

尚、この検知装置１１のカート車体１０に対する取り付
は角度は、固定基台１２の下部基台１２の下部中央に穿
った固定孔２２と下部一端部に穿ったスライド孔２３と
を用いる事に依って成る程度の範囲を似って調節可能で
、コルフコースの地形、単軌道１の敷設状態、天候、或
いは積載パックの量や重量等に依って適宜最良の状態に
設定し得る。

また第５図は本考案ゴルフカートの電気回路図であって
、同図に於て２５はカート２塔載の電流電池で、操作レ
バー８の発進側への操作に依ってＯＮするスタートスイ
ッチ２６と、主リレーコイル２７と、操作レバー８の停
止側への操作に依ってＯＦＦするストップスイッチ２８
と、カート２を単軌道１の所定の箇所で停止させる時に
用いるステーションスイッチ２９との直列回路が接続さ
れている。

またこの電源電池には、第３図、第４図で示した検知装
置１１のリードスイッチ１８と起動補償リレーコイル３
０と起動補償回路３１との直列回路が接続され、更に主
リレー接点３２を介してモータ回路３３が連っている。

このモータ回路３３は一対の駆動モータ３４，３５を起
動補償リレー接点３６．３７に依って直−並接続を切り
換えるようにしたもので、起動時並びにリードスイッチ
１８の作動時には一対のモータ３４，３５は直列接続状
態となって低速高トルク回転をし、定常状態に於てはモ
ータ３４，３５は並列接続となり、高速回転をするもの
である。

尚、上記スタートスイッチ２６には主リレー接点３２が
並列に接続されていて自己保持回路を構成している。

而して操作レバー８を操作してスタートスイッチ２６を
ＯＮにすると、主リレーコイル２７に電流が流れ、主リ
レースイッチ３２をＯＮし、モータ回路３３に電流を流
す。

この時起動補償回路３１は一定時間ＯＦＦ’していて起
動補償リレーコイル３０には電流は流れておらず、その
接点３６゜３７は直列側に倒れており、一対のモータ３
４゜３５を電源電池２５に対して直列に接続し、これ等
のモータ３４，３５から低速ではあるが高トルクの駆動
力を得てカート２を発進させる。

カート２が定速に達すると起動補償回路３１がつＮとな
り、起動補償リレーコイル３０に電流が流れてその接点
３６．３７を並列側に切り換えてモータ３４．３５を電
源電池２５に対して並列に接続して高速走行とする。

一方、ゴルフカート２が急な下り坂に差し掛ると、カー
ト２はその重量に依って走行速度が速くなり脱線事故を
起したり、脱線に至らないまでも車体が異常振動そして
積載ゴルフクラブを傷付けたり、或いは異常騒音を発し
たりする。

ところが、本考案ゴルフカートに於ては、傾斜角度検知
装置１１が取着されているので、この検知装置１１の作
動杆１４が第３図一点鎖線で示す如く傾斜してその揺動
端の永久磁石１５がリードスイッチ１８に作用してＯＦ
Ｆとする。

その結果、起動補償リレー接点３６．３７が直列側に切
り換わり、モータ３４，３５を直列接続状態と腰その回
転を低速として実質的なブレーキを掛け、ゴルフカート
の暴走を防止する。

平坦地に戻れば検知装置１１の作動杆１４は元の状態に
戻るので、リードスイッチ１８はＯＮＩ、モータ３４，
３５は高速回転し、定速走行状態に戻る。

ステーションスイッチ２９やストップスイッチ２８が作
動すると主リレーコイル２７への給ｔが断たれ、該リレ
ーコイル２７の自己保持回路も切れるので、モータ３４
，３５への給電もＯＦＦとなり、カート２は停止する。

尚、以上の説明に於てはカート２が急な下り坂を走行す
る場合に傾斜角度検知装置１１が作動してモータ３４，
３５を直列接続とする実施例に就いて記述したが、下り
坂に限らず、急な昇り坂を登る場合にも本考案は適用可
能で、低速ではあるが、安定した登板機能を発揮せしめ
る事が可能である。

本考案は以上の説明から明らかな如く、ゴルフカートが
所定角度以上傾斜した箇所を走行する場合に駆動モータ
を直列接続状態として、低速走行するので、脱線事故、
積載クラブの損傷、或いは異常騒音の発生等を防止し得
ると共に、安定した走行が得られる。

また傾斜角度検知装置の取付角度の調整が可能である場
合には、雨天や降雪等の天候、或いは積載重量等の要素
に依ってその検知角度を調節する事に依ってカートに応
じた検知角度の設定が可能となり、常に最良の状態の安
定走行が得られる。

また本考案の検知装置が作動杆の揺動角度を規制するガ
イドシャフトを有している場合には、発進時或いは停止
時等に作動杆が必要以上に揺動して誤動作をする恐れも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は軌道式ゴルフカートの斜視図、第２図は本考案
ゴルフカートの側面図、第３図は本考案の主要部たる傾
斜角度検知装置の側面図、第４図は同装置の断面図、第
５図は本考案ゴルフカートの電気回路図であって、 １は単軌道、２はゴルフカート、１１は傾斜角度検知装
置、１４は作動杆、１５は永久磁石、１６．１７はガイ
ドシャフト、１８はリードスイッチ、２３はスライド孔
、２６はスタートスイッチ、２７は主リレーコイル、２
８はストップスイッチ、３０は起動補償リレーコイル、
３４．３５はモータ、を夫々側している。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ コルフコースに沿って敷設された軌道上をゴルフパ
   ックを積載して走行する軌道式ゴルフカートに於て、該
   カートの車体に該車体の走行方向と平行な方向に揺動し
   、且つ永久磁石を有する作動杆を軸支すると共に、該作
   動杆の傾斜角度を検知するリードスイッチを設け、ゴル
   フカートが所定の角度以上傾斜して走行する場合、この
   リードスイッチからの検知信号に依ってゴルフカートの
   複数の駆動モータを直列接続として低速走行させる事を
   特徴とした軌道式ゴルフカート。 ２ 上記作動杆並びにリードスイッチは上記カートの車
   体に取着された固定基台に設けられており、この固定基
   台のカート車体に対する取着角度は任意に可変とした事
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の軌道
   式ゴルフカート。 ３ 上記固定基台には上記作動杆の揺動角度を規制する
   ガイドシャフトが設けられている事を特徴とした実用新
   案登録請求の範囲第１項若しくは第２項記載の軌道式ゴ
   ルフカート。