JPS6039912Y2 - アプライトピアノの転倒防止装置 - Google Patents

アプライトピアノの転倒防止装置

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JPS6039912Y2
JPS6039912Y2 JP4579980U JP4579980U JPS6039912Y2 JP S6039912 Y2 JPS6039912 Y2 JP S6039912Y2 JP 4579980 U JP4579980 U JP 4579980U JP 4579980 U JP4579980 U JP 4579980U JP S6039912 Y2 JPS6039912 Y2 JP S6039912Y2
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JP
Japan
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piano
prevention device
piece
floor
fall prevention
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Expired
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JP4579980U
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JPS56147492U (ja
Inventor
富士夫 山岸
Original Assignee
株式会社河合楽器製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は地震に際してアプライドピアノの転倒を防ぎ
うるようにした転倒防止装置に関する。
アプライドピアノは一般に第1図に示すような側面形態
をなし、高さHは1,100〜l、30−程度、前後の
奥行りは500〜700mm、正面からみた左右幅は1
.500771771程度であって、重さは200kg
前後ある。
また、重心Oの位置は正面からみればほぼ中央にあるが
、前後方向ではやや後方にあり、高さ方向では真中より
やや上にあって、前方の転倒角φ1 (重心Oから前部
両側のキャスターCの中心を結ぶ線に直交するように交
差させた仮想線が鉛直線となす角)は機種によって異な
るが大体250ぐらいで、後方の転倒角φ2は機種によ
る差は少なくほぼ13°に一定している。
そして、床面の損傷とピアノ本体Pの移動を防ぐために
、床面上に木材または硬質合成樹脂からなるインシュレ
ータaあるいは敷板を置き、その上にキャスターCまた
はプレパラートを載せるようにしてピアノ本体Pを設置
するのが通常である。
ところで、地震などに際してのピアノ本体Pの揺れの問
題について述べれば、床面加速度がA。
のとき、床面とピアノ本体Pの摩擦係数をμとすると、
ピアノ本体Pが床面から受ける摩擦力Fは、重力をWと
して、F≦μWであり、この偶力として方向反対の力F
が重心Oに作用する。
そして重心Oには鉛直下向きに重力Oが作用している。
この場合、Fcosφ)Wsinφ、すなわち);’)
tanφであれば、ピアノ本体Pは一端を支点として他
端は浮き上り、揺動することになる。
F=μWとすれば、μ)tanφであり、したがって、
ピアノ本体Pが揺動せず、転倒しないためには、μ(t
anφでなくてはならない。
しかし、アプライドピアノは一般に前記のように後方転
倒角φ2および前方転倒角φ1が小さく、従来ピアノ本
体Pを支持しているインシュレータaや敷板は摩擦係数
が比較的に大きく周縁角部が床面に引っかかり易く動き
難いものであるために、地震などに際して揺れ易く、宮
城地震のように大きな地震が発生したときに後方または
前方に転倒する危険がある。
そこで、ピアノ本体Pが床面の横揺れに対して転倒しな
いようにするには、 (1)転倒角を拡大する ・・・底辺を長くしたり、重心を下げたりする。
(2)床面から受ける力を弱める ・・・滑り易くして床面との摩擦係数を小さくする。
・・・ばねなどで動的な吸振構造を設ける。
(3) 他の強固な物体に固定する ・・・壁や柱あるいは床に固定する。
などが有効な手段と考えられる。
一方、ピアノは現在では高級家具としてのイメージが定
着しており、そのデザインも大体一定したタイプが維持
されており、上記のような対策を講するにしても、高級
家具としてのイメージを損うことなく、ピアノ本体を損
傷せず、しかも価格の低廉なものでなくてはならない。
この考案は上記の事情に鑑み案出されたもので、ピアノ
本体の外観を損うことなくまた傷が生じないようにして
、転倒角の拡大を図ると共に床面から受ける力を弱めう
るようにした転倒防止装置を提供するものである。
図面参照の上その実施例について説明すれば、第2図に
おいて1は敷板であって、長さがピアノ本体Pの奥行り
よりも長くまた前後部のキャスターCを載置できる幅を
備え、両端部1aおよび下側縁は弧状になっていてそり
状をなしており、その弧状両端部1aの下面には四弗化
エチレン樹脂のような摩擦係数の小さな摩擦軽減部材2
が貼着してあって滑り易くなっている。
そして、一端部上には水平片3aと所要高さの起立片3
bと側片3cとからなるステー3が固着されており、起
立片3bの上下部分には複数のねじ挿通孔4が設けられ
ている。
このような敷板1を2個一対として用い、それらの敷板
1の上に第4図ないし第6図のようにピアノ本体Pの両
側前後のキャスターCを載置し、各ステー3の起立片3
bをピアノ本体P裏面の両側支柱5および土台6にそれ
ぞれ当接し、それらのねじ挿通孔4に木ねじを挿通して
敷板1を図示のようにピアノ本体Pと一体に定着する。
かくすることにより、敷板1は両端の弧状下面によって
床面fに引っかかるようなことがなく、また、そこに設
けられた潤滑性を有する摩擦軽減部材2によって滑り易
くなっているため、地震などに際して床面fから受ける
力を軽減することができ、且つ敷板1の長さはピアノ本
体Pの奥行りよりも長いので重心Oに対する転倒角φ1
.φ2が大きくなり、ピアノ本体Pを転倒し難い状態に
おくことができる。
また、ピアノ本体Pの表面側は通常ポリエステルやポリ
ウレタンなどの高級塗料が施されているが、敷板1をそ
の表面側に取付けることなく塗料を施さない裏側におい
て定着するようにしたので、ピアノ本体Pを何ら損傷す
ることなく、そして従来の敷板を施したのと同様の外観
を呈するので、ピアノのイメージも損わす、価格も低廉
ですむなどの効果を有する。
なお、敷板1の両端部1aの摩擦軽減部材として第3図
のようにローラ2′を用いてもその機能に変りはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はアプライドピアノの従来の設置状態の側面図。 第2図はこの考案に係る敷板の一例の斜視図。 第3図はその変形例の斜視図。第4図は敷板を取付けた
状態のピアノの側面図。 第5図はその裏面図。 第6図はその正面図。図中、1・・・・・・敷板、1a
・・・・・・両端部、2・・・・・・摩擦軽減部材、3
・・・・・・ステー、3a・・・・・・水平片、3b・
・・・・・起立片、4・・・・・・ねじ挿通孔、5・・
・・・・支柱、6・・・・・・土台、P・・・・・・ピ
アノ本体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピアノ本体Pの奥行りよりも長く所要幅の敷板1の両端
    部1a下面を弧状になすと共に摩擦軽減部材2,2′を
    設け、一端部上面には水平片3aと所要高さの起立片3
    bおよび側片3cとからなるステー3を取付け、該ステ
    ー3の起立片3bをピアノ本体P裏面両側の支柱5およ
    び土台6に固定してなるアプライドピアノの転倒防止装
    置。
JP4579980U 1980-04-07 1980-04-07 アプライトピアノの転倒防止装置 Expired JPS6039912Y2 (ja)

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JPS56147492U JPS56147492U (ja) 1981-11-06
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