JPS6039695Y2 - 換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は換気扇、特に強制同時給、排気を行なう換気
扇に関するものである。

従来のこの種の換気扇の概要構成を第１図ａ。

ｂ、ｃに示しである。

これらの各図において、１は換気扇の本体筐体、２はこ
の本体筐体１の中央部に内蔵固定されて左右の１対のモ
ーター軸２ａ、２ｂを突出したモーター、３および４は
前記本体筐体１の左右に相互に適宜仕切板などで区画し
て配され、かつ前記モーター軸２ａ、２ｂにそれぞれ取
付けたｌ対の給気および排気ファン、５および６はこれ
らの各ファン３および４側にそれぞれ形成された給気お
よび排気風路、７および８はこれらの各風路５および６
に形成した屋内への給気および排気グリル、９および１
０は同様に屋外への給気および排気口である。

従って前記従来の構成では、モーター２を駆動させるこ
とにより、１対の給気および排気ファン３．４が同時に
回転され、給気ファン３側では、屋外の空気が給気口９
より給気グリル７を経て屋内に給気され、また排気ファ
ン４側では、屋内の空気が排気グリル８より排気口１０
を経て屋外に排気される。

すなわち、いわゆる強制同時給、排気作用を行なうもの
であるが、しかしこの場合、冬季においては、給気側で
屋外の冷たい空気が屋内に流入して室温を低下するため
に、一般に使用されにくいという不都合があった。

この考案は従来のこのような実情に鑑み、前記換気扇に
新たな機構々戊を付加させて、たとえ冬季においても使
用可能なように用途の改善を図ったものである。

以下、この考案に係わる換気扇の一実施例につき、第２
図ａ、 ｂ、 Ｃないし第４図ａ、 ｂを参照して詳細
に説明する。

これらの第２図ａ、 ｂｔ ｃにおいて、前記第１図ａ
、 ｂ、 Ｃと同一符号は同一または相当部分を示して
おり、この実施例では、前記給気風路５の給気口９側に
屋内空気の取入れ口１１を、給気口９に対応して開口さ
せると共に、別にこの給気風路５内には、給気口９と取
入れ口１１とを交互に切換えて開閉する給気用シャッタ
ー１２を設け、また排気風路６内には、排気口１０を開
閉する排気用シャッター１３を設けたものである。

従ってこの実施例構成の場合には、給気用および排気用
の各シャッター１２．１３を使い分けることによって、
次のような使用形態が可能になる。

すなわち、ます給気用および排気用の各シャッター１２
．１３によりそれぞれの給気口９および排気口１０を閉
じ、かつこの作動と共にモーター２を停止させて、不使
用状態としたときには、これらの給気口９および排気口
１０が共にシャッター１２．１３により閉じられている
ので、屋内・屋外間を完全に遮断することができる。

また給気用シャッター１２により給気口９を開くと、こ
れに伴なって取入れ口１１が閉じられ、かつ排気用シャ
ッター１３により排気口１０を閉じて、モーター２を駆
動させると、この状態では従来例のときと同様に、屋内
・屋外間で強制同時給、排気を第３図に示すとおりに行
なうことができる。

さらに給気用シャッター１２により給気口９を閉じたま
）にすることでその取入れ口１１を開き、排気用シャッ
ター１３により排気口１０を開いて、モーター２を駆動
させると、第４図ａ、 ｂに示すとおりに、給気側にあ
っては、取入れ口１１から取入れた屋内上層部の空気を
屋内下層部に吹降ろす、すなわちいわゆるサーキュレー
ション作用を果し、かつ排気側にあっては屋内から屋外
への排気作用が同時に行なわれる。

しかしてこれらの作用を得るための動作、すなわち給気
用および排気用釜シャッター１２．１３の相互作動と、
モーター２の駆動、停止作動とを、従来から公知の手段
により連動し得るように構成すれば、取扱い操作が一層
便利になるものである。

以上詳述したようにこの考案によるときは、同一のモー
ターで駆動される１対の給気用および排気用ファンを有
して、強制同時給、排気を行なえるようにした換気扇に
おいて、給気風路の給気口側に屋内空気の取入れ口を開
口させ、また給気口と取入れ口とを交互に切換えて開閉
する給気用シャッター、および排気口を開閉する排気用
シャッターを設けて、従来での換気作用のほかに、不使
用時の給気口、排気口の遮断作用と、屋内上層部の暖め
られた空気を下層部に吹降ろすサーキュレーション作用
を得ることができて機能の拡張が果されるもので、前者
作用では屋内、外の無意味な交流の禁止により、例えば
屋外からの塵埃の侵入を避けることが可能となり、また
後者作用ではサーキュレーション効果に併せて、冬季に
は屋内温度をあまり低下させずに換気ができ、換気扇自
体の多目的な有効利用を可能にするほか、構造も簡単で
容易に実施できるなどの特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、 ｂ、 ｃは従来例による強制同時給、排気
用の換気扇の概要構成を示す正面図、給気側および排気
側断面図、第２図ａ、 ｂ、 Ｃはこの考案の一実施例
を適用した同上換気扇の正面図、給気側および排気側断
面図、第３図および第４図ａ、 ｂは同上使用状態例
を示す説明図である。 １・・・・・・本体筐体、２・・・・・・モーター、３
および４・・・・・・給気および排気ファン、５および
６・・・・・・給気および排気風路、７および８・・・
・・・給気および排気グリル、９および１０・・・・・
・給気および排気口、１１・・・・・・取入れ口、１２
および１３・・・・・・給気用および排気用シャッター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １つのモーターによって回転駆動される左右１対の給気
   および排気ファンを本体筐体内に内蔵させ、給気ファン
   側に、屋外への給気口および屋内への給気グリルをもつ
   給気風路を、また排気ファン側に、屋内への排気グリル
   および屋外への排気口をそれぞれに形成させ、これらの
   給気および排気ファンをモーターにより所定方向に回転
   させて、強制同時給、排気を行なう換気扇において、前
   記給気風路の給気口側に屋内空気の取入れ口を開口させ
   ると共に、給気風路には給気口と取入れ口とを交互に切
   換えて開閉する給気用シャッターを、また排気風路には
   排気口を開閉する排気用シャッターをそれぞれに設け、
   これらの給気用、排気用各シャッターを任意に作動し得
   るようにしたことを特徴とする換気扇。