JPS6037302A - 舗装体のクツシヨン材及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、テニスコート等の運動場及び歩道、ジョギ
ング道等の道路の表面層の下に敷設するクッション材に
関するものである。

屋外の運動場や道路は天候に左右されることもあって種
々の表面層が採用されている。テニスコートを例にすれ
ばクレーコート、アンツーカ−コート、アスファルトコ
ート、及びオールウェザ−コート等が挙げられる。この
中で自然土を表面層として用いているクレーコートやア
ンツーカ−コートは適度の弾力性があるが、雨が降ると
軟弱となり使用できるまで時間を要し、逆′に夏場晴天
が続くと自然土が非常に硬くなって弾力性がなくなる。

又、天候にそれ程左右されないアスファルトフートやオ
ールウェザ−コートは表面層が硬くなっている。このよ
うに表面層が硬く弾力性のないコートで運動をすると足
腰を傷め疲労しやすくなる。これは、コート自体に弾力
性がないためであり、長時間運動すると、足腰を傷め、
転倒すれば捻座或いは骨折等の危険が有り、存分にプレ
ーを行なうことができない。しかもコート自体に適当な
弾力性がなければ自動車や地殻の変動による揺れ等に弱
く耐久性に欠ける等の欠点を有している。

このような欠点を除去するために表面層の下方にクッシ
ョン層を設けることが必要であるが従来技術として例え
ば特公昭５２−６’５４２号公報に開示されているよう
にプラスチック、ゴム等よりなる骨材でクッション層を
設けたものがある。しかしながら、プラスチックやゴム
は弾力性はあるが、吸水性がないため雨が降った後、こ
のクッション層上方の表面層に貯った雨水がクッション
層を介して地中に侵透する効果が期待できないためコー
トが使用できるまで、時間を要する。又、廃物のプラス
チック、′ゴム等を一定の粒度に砕かなければ敷設が難
かしく、一方、一定の粒度に砕くには廃物を利用してい
るとはいってもコストがかかり、コート造成のコストア
ップとなる。

この発明は上記欠点に基づいてなされたものであり、特
許請求の範囲に記載した構成とすることにより、吸水性
及び保水性を持たせ理想的な湿潤性を維持させることに
よって弾力性に富み、運動して疲労しない舗装体のクッ
ション材及びその製造方法を提供することを目的とする
。

次に添伺図面に基づいて本発明の構成を実施例により説
明する。

第一発明 籾殻に０１％以下の粒子に粉砕した粉体と４％以下の粒
子に粉砕した砕石を適当量の水分とともに混合して固化
させることを特徴とする舗装体のクッション材 第１図において、クッション材１は［６２（現物又はス
ライス状のもの）に、０１％以下の粒子に粉砕した粉体
たる玄武岩３と４％以下の１１１′Ｉ。

子に粉砕した砕石たる安山岩４を適当量の水分とともに
混合して固化させたものである。前記玄武岩３は籾殻２
の表面に付着し、籾殻２に適度な比重を与えるものであ
り、０．１％以下好ましくは゛０．０７４％以下の粉体
である。前記安山岩４はこのクッション材１の適度の強
度とｔｆｔを保つものであり、４％以下好ましくは２．
５％以下の砕石である。又、上記３種材料の混合（容積
比）としては籾殻２に対して玄武岩３を４０％以下、好
マしくは２０％混合し混合物となし、この混合物に対し
て安山岩を９０％以下、好ましくは７０％に混合しクッ
ション＊Ａ’　１を形成スる。尚、このクッション材１
の３種拐料の接着性を良くするため、マグネシアクリン
カ−等の接着剤を添加しても良い。

第二発明 籾殻に０．１　％以下の粒子に粉砕した粉体を容積比で
４０％以下配合し、適当量の水分とともに混合すること
により前記籾殻の表面に前記粉体を付着させた混合物に
、さらに４％以下の粒子に粉砕した砕石を容積比で９０
％以下配合し適当量の水分とともに混合して固化させる
ことを特徴とする舗装体のクッション材の製造方法 第１工程 籾殻２（現物又はスライス状のもの）に適度な比重を与
えるため、０１％以下、好ましくは０．０７４％以下の
粒子に粉砕した粉体たる玄武岩３を４０％以下配合し、
適当量の水分を含ませて、乾いたらほぐすという作業を
繰り返し混合させ、籾殻２の表面に玄武岩３を付着させ
混合物を得る。尚、玄武岩３の籾殻２に対する混合比（
容積比）は４０％以下であるが、好ましくは２０％であ
る。又、前記適当量の水分とはコンクリートの水分を測
るスランプ試験としてスランプ−Ｏ以下が望ましい。

第２工程 クッション材１に適度な強度と重母を保たせるため、前
記混合物に４％以下、好ましくは２．５％以下の粒子に
粉砕した砕石たる安山岩４を容積比で９０％以下配合し
、適当な方法によって混合し固化させる。尚安山岩４の
混合物に対する混合比（容積比）は９０％以下であるが
、好ましくは７０％である。又、この際３種材料の接着
性を良くするため及び籾殻２と安山岩４の粒子間の隙間
を充填するため、セメント、石灰、接着剤としてのマグ
ネシアクリンカ−を混入した粉体たる玄武岩も混合した
方が望ましい。この接着剤の量は用途により異なり、運
動場の場合ブロークターニードルにて各強度を設定し、
接着剤の量を決定し、歩道やジョギング道等の道路の場
合−軸圧縮強度。

平板載荷ＣＢＲ試験による各強度を設定し、接着剤の量
を決定する。

次に第一発明の舗装体のクッション材の作用及び効果を
述べる。

運動場等の舗装体は例えば第２図に示すように、粒調砕
石等よりなる基層５上にクッション材１を敷設し、転圧
を行なうことによってクッション層６が形成され、この
クッション層６の上に仕上げとして表面層７が形成され
る。この転圧により、籾殻２．玄武岩３及び安山岩４の
各粒子が密となり互い−に接着し合う。籾殻２は無機質
でありその性質上吸水性に富みかつ一旦吸水すると籾殻
２内に水分が保たれると言う保水性があり、又転圧して
も籾殻２内に多少空気が残っているため毛細管現象によ
る透水性にも富んでいる。このため・雨が降っても表面
層７に貯まった雨水が直ちにクッション層６に吸水及び
透水されるので、表面層７が速やかに乾いて待ち時間を
短縮できる。又、この吸水及び透水された雨水が籾殻２
内に保水され理想的な湿潤性が維持されるためクッショ
ン層６に弾ノＪ性が生じ、舗装体にも弾力性が生し、述
動者に疲労を感じさせないばかりでなく、ケガの防止も
できる。交らに、表面層７が自然土で形成されている場
合、晴天の日が続くと表面層７が乾燥して硬くなったり
ヒビ割れたりするが、クッション層６内の籾殻２に保水
されている水分が」二昇して表面層７に適当な水分を補
給するため、上記欠点を防止できる。又、籾殻２は廃材
であり、粉砕等の加工を必゛要とせず、そのまま使用で
きるためコストが安くできる。

次に第二発明の舗装体のクッション材の製造方法の作用
及び効果を述べる。

先ず、＠１工程において籾殻２と粉体たる玄に 武者３を混合しているが、これは籾殻２の表面ハ 玄武岩３を付着させるためであり、このようにすると、
軽い籾殻２の比重が増し、屋外でのクッション材１の敷
設の際風等で籾殻２が飛散することを防止でき、かつ籾
殻２同士の結合を防止しクッション材１内で均一に籾殻
２を分散させることができる。

次に第２工程において、籾殻２と玄武岩３との混合物に
砕石たる安山岩を混合しているが、これはクッション材
１に適度の強度と比重を保たせるためであり、これによ
ってクッション材１を敷設し、転圧しても籾殻２は完全
に潰されることはｔＪ＜、籾殻は保水性を保つことがで
き、又クッション層の強度を増大することができる。

さらに、セメント、石灰及び接着剤としてのマグネシア
クリンカ−を混入した粉体たる玄武岩を同時に混合させ
れば、籾殻２と安山岩４との隙間を充填されると共に粒
子間の接着性が良くなる。このように製造されたクッシ
ョン材１を舗装体のクッション層６として使用するがこ
のクッション材１内体の効果は前記第一発明の効果と同
じであるので省略する。

次に本発明のクッション材の吸水、保水性試験の実験デ
ータを表１に示す。表１はクッション材１を１０％径Ａ
、２０％径Ｂ、４０％径Ｃにした乾燥材を１０分間水に
侵した後それぞれの重量を測定し乾燥重量と水浸重量を
比較したものである。

表１ 表１に示すように水浸後クッション材の重量は約２５％
前後増加している。これは、モルタル等の場合は１０％
前後であることと比較すると本発明のクッション材が透
水、保水効果共に大幅に透れていることを示し、そのた
め弾力性にも透れていることになる。又、この弾力性試
験のため本発明のクッション材を敷設した部分と通常の
路盤の上に表面層として同一の平板ブロワを敷設し、３
０人に歩行してもらい、弾力性を感じられるかの実験を
行なった。この結果を表２に示す。

表２ この結果、ただ＄１行、しただけで弾力性を感じる人が
２３人（７７％）おることから、この上で走ったり運動
すれば、はぼ全員が弾力性を感じることが推察でき、本
発明のクッション材が弾力性に透れていることが証明さ
れる。

以上本発明の一実施例について詳述したが、前記粉体及
び砕石は玄武岩及び安山岩に限定されるものではなく他
の石等も使用できる。

このように本発明によれば、吸水性及び保水性を持たせ
理想的な湿潤性を維持させることによって弾力性に富み
、運動しても疲労しない舗装体のクッション材及びその
製造方法を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のクッション材の一実施例を示す断面図
、第２図は運動場の舗装体断面図である。 １・・クッション材　２・・籾殻　３・・玄武岩　４・
・安山岩　５・・基層　６・・クッション層　７・・表
面層

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｆｉｌ　籾殻に０．１％以下の粒子に粉砕した粉体と４
   ％以下の粒子に粉砕した砕石を適当量の水分とともに混
   合して固化させることを特徴とする舗装体のクッション
   材。 （２）　前記粉体と砕石が玄武岩、安山岩からなること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の舗装体のクッ
   ション材。 （３）　籾殻にＯ，１％以下の粒子に粉砕した粉体を容
   積比で４０％以下配合し、適当量の水分とともに混合す
   ることにより前記籾殻の表面に前記粉体を付着させた混
   合物に、さらに４％以下の粒子に粉砕した砕石を容積比
   で９０％以下配合し適当量の水分とともに混合して固化
   させることを特徴とする舗装体のクッション材の製造方
   法。