JPS6036943Y2 - 陰極線管装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は消磁コイルを用いることなく地磁気の影響を受
けないようにする陰極線管装置に関するものであり、コ
ストが安く、しかも磁気遮蔽体の取付けを容易に行なえ
る陰極線管装置を提供しようとするものである。

第１図に示すものは従来の陰極線管装置の一例を示すも
のであり、陰極線管１をバンド２に取付け、このバンド
２の取付片３ａｔ ３ｂｔ ３Ｃ？ ３ｄをビス
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄによってエスカッション５に設
けたボス６ ａ、 ６ ｂｇ ６ Ｃｔ ６ ｄ（
６ｃは図示していない）に取付けている。

そして、バンド２に一体に爪？ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄを
設け、ここに消磁コイル８ａ、８ｂを取付けるようにし
ている。

この装置は消磁コイル８ａ、８ｂを用いているので消磁
効果は良いが、消磁コイル８ａ、８ｂは高価であるので
カラーテレビのコストに大きな影響を与える。

そこで本考案は消磁コイルを除去し、代りに陰極線管の
前面部を磁気遮蔽しようとするものであり、以下本考案
の一実施例について図面を参照して説明する。

第２図、第３図、第４図に示すようにエスカッション９
の陰極線管取付部分に４本のボス１゜ａｔ １０ｂ、
１０ｃ、１０ｄを植接し、陰極線管１１を鉄製のバッド
１２に取付け、このバンド１２の取付片１３ａ、１３ｂ
、１３ｃ、１３ｄ （１３ｃは図示していない）をビス
１４ ａ、 １４ ｂ。

１４ｃ、１４ｄによってボス１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、
１０ｄに固定できるようにする。

上記４本のボス１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄの内側
になるようにエスカッション１の後面にリング状のリブ
１５を猛威する。

このリブ１５の相対向スる部分の間隔はエスカッション
１の前方に行くほど少し狭くなるようにリブ１５の内壁
が傾斜して構成されている。

このリブ１５の内壁に当接するようにリング状の磁気遮
蔽体１６を設ける。

磁気遮蔽板１６は硅素鋼板等の高透磁率材料によって作
られる。

リブ１５に磁気遮蔽体１６を押し込むと、磁気遮蔽体１
６は弾力性があるので押し込むほどしつかりとリブ１５
に固定される。

上記バンド１２に一体に突片１７ａ、 １７ｂ、１７
ｃ、 １７ｄを設け、ボス１０ａ、１０ｂ、１０ｃ、
１０ｄにバンド１２を取付けたとき、この突片１７ａ〜
１７ｄが磁気遮蔽板１６の後端に当るので、磁気遮蔽板
１６はバンド１２とエスカッションの間に固定される。

バンド１２を前方の方へ延長して磁気遮蔽板とすること
も考えられるが、バンドは強度の点から鉄で作られるの
で、磁気遮蔽効果が少なく実用的でない。

以上のように本考案によれば消磁コイルを用いずにリン
グ状の磁気遮蔽体を用いるのでコストが安くつくもので
あり、磁気遮蔽体の取付けに際しビス等を用いる必要が
ないので製造の作業性も良いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例における陰極線管装置の斜視図、第２図
は本考案の一実施例における陰極線管装置の断側面図、
第３図は同装置の分解斜視図、第４図は同装置の一部分
の斜視図である。 ９・・・・・・エスカッション、１０ａ〜１０ｄ・・・
・・・ボス、１１・・・・・・陰極線管、１２・・・・
・・バンド、１３ａ〜１３ｄ・・・・・・取付片、１４
ａ〜１４ｄ・・・・・・ビス、１５・・・・・・リブ、
１６・・・・・・磁気遮蔽板、１７ａ〜１７ｄ・・・・
・・突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エスカッションの陰極線管取付部分に陰極線管の側部の
   前方を覆う帯状体をリング状に形成した磁気遮蔽体を設
   け、この磁気遮蔽体を硅素鋼板等の高透磁率材料によっ
   て構成し、陰極線管の前方部分にバンドを取付け、この
   バンドを上記エスカッションに固定して上記陰極線管を
   エスカッションに取付けるとともに上記バンドの一部分
   を用いて上記磁気遮蔽体を上記エスカッションとの間に
   固定してなる陰極線管装置。