JPS6035980B2 - 鉄基焼結合金製紡織機リング - Google Patents
鉄基焼結合金製紡織機リングInfo
- Publication number
- JPS6035980B2 JPS6035980B2 JP7141381A JP7141381A JPS6035980B2 JP S6035980 B2 JPS6035980 B2 JP S6035980B2 JP 7141381 A JP7141381 A JP 7141381A JP 7141381 A JP7141381 A JP 7141381A JP S6035980 B2 JPS6035980 B2 JP S6035980B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron
- spinning machine
- content
- sintered alloy
- based sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H7/00—Spinning or twisting arrangements
- D01H7/02—Spinning or twisting arrangements for imparting permanent twist
- D01H7/52—Ring-and-traveller arrangements
- D01H7/60—Rings or travellers; Manufacture thereof not otherwise provided for ; Cleaning means for rings
- D01H7/602—Rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた耐摩耗性および潤滑性を有し、し
たがって使用時に糸切れや糸汚れの発生がきわめて少な
い鉄基嫌結合金製紡織綴りングに関するものである。
たがって使用時に糸切れや糸汚れの発生がきわめて少な
い鉄基嫌結合金製紡織綴りングに関するものである。
従釆、一般に紡織機リングは、Ｆｅ−３％Ｃｕ蝿結合金
、Ｆｅ−２％Ｃｕ‐２％Ｎｉ暁結合金、Ｆｅ−３％Ｃｕ
−２％Ｍ功発給合金、あるいはＦｅ−２％Ｃｕ−２％Ｎ
ｉ−２％Ｍｏ焼結合金からなり、かつ含油率：１０〜２
既容量％を有すると共に、浸炭焼入れや浸炭窒化焼入れ
などの表面硬化処理によって形成された表面硬化層を有
する鉄基嬢結合金により製造されている。
、Ｆｅ−２％Ｃｕ‐２％Ｎｉ暁結合金、Ｆｅ−３％Ｃｕ
−２％Ｍ功発給合金、あるいはＦｅ−２％Ｃｕ−２％Ｎ
ｉ−２％Ｍｏ焼結合金からなり、かつ含油率：１０〜２
既容量％を有すると共に、浸炭焼入れや浸炭窒化焼入れ
などの表面硬化処理によって形成された表面硬化層を有
する鉄基嬢結合金により製造されている。
しかしながら、これら従釆鉄基糠結合金製紡織機リング
においては、使用時の摩耗が大きく、この結果紡織機停
止時にリング表面に付着した摩耗粉によって糸汚れが発
生し、かっこの摩耗粉に原因する種々の要因によって糸
のりング表面上における潤滑性が劣化して糸切れを多発
するものであつた。
においては、使用時の摩耗が大きく、この結果紡織機停
止時にリング表面に付着した摩耗粉によって糸汚れが発
生し、かっこの摩耗粉に原因する種々の要因によって糸
のりング表面上における潤滑性が劣化して糸切れを多発
するものであつた。
そこで、耐摩耗性のすぐれた種々の材料を紡織機リング
の製造に使用する試みもなされたが、この場合、紡織機
リングは必ずしも耐摩耗性および潤滑性に関し、良好な
結果を示すものではなく、したがって単に耐摩耗性をよ
くしても糸切れや糸汚れの発生を完全に阻止することが
できないのが現状である。
の製造に使用する試みもなされたが、この場合、紡織機
リングは必ずしも耐摩耗性および潤滑性に関し、良好な
結果を示すものではなく、したがって単に耐摩耗性をよ
くしても糸切れや糸汚れの発生を完全に阻止することが
できないのが現状である。
本発明者等は、上述のような観点から、紡織機停止時の
糸汚れや、糸切れ発生の原因となる摩耗粉の発生がなく
、かつ潤滑性のすぐれた紡織機リングを得べ〈、特にそ
の材質に関して研究を行なった結果、含油率を１０〜２
受容量％とすると共に、表面硬化層を有する状態で、そ
の成分組成を、Ｎｊ：１〜５％、Ｓ：０．２〜３％を含
有し、さらにＣｕ：１〜５％およびＭｏ：０．２〜３％
のうちの１種または２種を含有し、残りがＦｅと不可避
不純物からなる組成４以上重量％、以下組成に関し、％
の表示は重量％を示す）とすると、この結果の鉄基焼結
合金製紡織機リングは、使用に際して上記のような問題
点の発生がきわめて少なく、すぐれた性能を発揮すると
いう知見を得たのである。
糸汚れや、糸切れ発生の原因となる摩耗粉の発生がなく
、かつ潤滑性のすぐれた紡織機リングを得べ〈、特にそ
の材質に関して研究を行なった結果、含油率を１０〜２
受容量％とすると共に、表面硬化層を有する状態で、そ
の成分組成を、Ｎｊ：１〜５％、Ｓ：０．２〜３％を含
有し、さらにＣｕ：１〜５％およびＭｏ：０．２〜３％
のうちの１種または２種を含有し、残りがＦｅと不可避
不純物からなる組成４以上重量％、以下組成に関し、％
の表示は重量％を示す）とすると、この結果の鉄基焼結
合金製紡織機リングは、使用に際して上記のような問題
点の発生がきわめて少なく、すぐれた性能を発揮すると
いう知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明す
る。｛ａー Ｎｉ Ｎｉ成分には、素地に固溶して、これを強化するほか、
焼入れ性を改善して、なじみ性を向上させる作用がある
が、その含有量が１％末満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方５％を越えて含有させると、硬さの低下
が起り、耐摩耗性が劣化するようになることから、その
含有量を１〜５％と定めた。
て、成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明す
る。｛ａー Ｎｉ Ｎｉ成分には、素地に固溶して、これを強化するほか、
焼入れ性を改善して、なじみ性を向上させる作用がある
が、その含有量が１％末満では前記作用に所望の効果が
得られず、一方５％を越えて含有させると、硬さの低下
が起り、耐摩耗性が劣化するようになることから、その
含有量を１〜５％と定めた。
【ｂ）Ｓ
Ｓ成分には、金属流化物を形成して、潤滑性およびなじ
み性を向上させる作用があるが、その含有量が０．２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方３％を
越えて含有させると、強度低下をきたすようになること
から、その含有量を０．２〜３％に定めた。
み性を向上させる作用があるが、その含有量が０．２％
未満では前記作用に所望の効果が得られず、一方３％を
越えて含有させると、強度低下をきたすようになること
から、その含有量を０．２〜３％に定めた。
【ｃ）Ｃｕ
Ｃｕ成分には、Ｎｉと同様に素地に固溶し、これを強化
する作用があるので、特に強度が要求される場合に必要
に応じて含有されるが、その含有量が１％未満では所望
の強度向上効果を得ることができず、一方５％を越えて
含有させると、Ｎｉ同様硬さ低下をきたすことから、そ
の含有量を１〜５％と定めた。
する作用があるので、特に強度が要求される場合に必要
に応じて含有されるが、その含有量が１％未満では所望
の強度向上効果を得ることができず、一方５％を越えて
含有させると、Ｎｉ同様硬さ低下をきたすことから、そ
の含有量を１〜５％と定めた。
‘ｄ） Ｍｏ
Ｍｏ成分には、素地を強化して、耐摩耗性およびなじみ
性を向上させる作用があるので、これらの特性が要求さ
れる場合に必要に応じて含有されるが、その含有量が０
．２％未満では所望の向上効果が得られず、一方３％を
越えて含有させると、被削性が劣化するようになること
から、その含有量を０．２〜３％と定めた。
性を向上させる作用があるので、これらの特性が要求さ
れる場合に必要に応じて含有されるが、その含有量が０
．２％未満では所望の向上効果が得られず、一方３％を
越えて含有させると、被削性が劣化するようになること
から、その含有量を０．２〜３％と定めた。
また、この発明の紡織機リングにおいて、含油率を１０
〜２受容量％としたのは、１咳容量％未満の含有率では
所望の潤滑性を確保することができず「一方２受容量％
を越えた含油率にすると、強度および耐摩耗性の劣化が
著しくなると共に、油のにじみ量が多くなって糸汚れの
原因となるという理由によるものである。
〜２受容量％としたのは、１咳容量％未満の含有率では
所望の潤滑性を確保することができず「一方２受容量％
を越えた含油率にすると、強度および耐摩耗性の劣化が
著しくなると共に、油のにじみ量が多くなって糸汚れの
原因となるという理由によるものである。
つぎに、この発明の紡織機リングを実施例によ ・り比
較例と対比しながら説明する。
較例と対比しながら説明する。
実施例
原料粉末として、平均粉径３〃ｍのＮｉ粉末、粒度‐１
５皿ｅｓｈのＦｅ−Ｓ合金（Ｓ：１％含有）粉末、同−
１５肌ｅｓｈの還元鉄粉、同−１５仇ｈｅｓｈの電解Ｃ
ｕ粉末、平均粒径３仏ｍのＭｏ粉末、および粒度−２０
仇ｈｅｓｈのＭｏＳ２（Ｓ：４０％含有）粉末を用意し
、これら原料粉末をそれぞれ第１表に示される配合組成
に配合し、ついでこれらの配合粉末に潤滑剤として０．
５重量％のステアリン酸亜鉛粉末を加えて混合した後、
同じく第１表に示される成形圧力にて圧粉体を成形し、
引続いてこれらの圧粉体をそれぞれアンモニア分解ガス
中、温度：１１００〜１１５０００に６０分間保持の条
件で焼結した後、この結果の暁縞体を浸炭窒化炉に装入
し、この炉内にアンモニア含有の反応ガスを流しながら
、温度：８２０〜８５０ｑｏに６０分間保持した後、油
燐入れし、さらに温度：１８０〜２２０ＣＯに６び分間
保持の焼戻し処理を行ない、最終的に真空浸油処理を施
すことによって、実質的に配合組成と同一の成分組成を
もった本発明紡織機リング１〜１２および比較紡織機リ
ング１〜６をそれぞれ製造した。
５皿ｅｓｈのＦｅ−Ｓ合金（Ｓ：１％含有）粉末、同−
１５肌ｅｓｈの還元鉄粉、同−１５仇ｈｅｓｈの電解Ｃ
ｕ粉末、平均粒径３仏ｍのＭｏ粉末、および粒度−２０
仇ｈｅｓｈのＭｏＳ２（Ｓ：４０％含有）粉末を用意し
、これら原料粉末をそれぞれ第１表に示される配合組成
に配合し、ついでこれらの配合粉末に潤滑剤として０．
５重量％のステアリン酸亜鉛粉末を加えて混合した後、
同じく第１表に示される成形圧力にて圧粉体を成形し、
引続いてこれらの圧粉体をそれぞれアンモニア分解ガス
中、温度：１１００〜１１５０００に６０分間保持の条
件で焼結した後、この結果の暁縞体を浸炭窒化炉に装入
し、この炉内にアンモニア含有の反応ガスを流しながら
、温度：８２０〜８５０ｑｏに６０分間保持した後、油
燐入れし、さらに温度：１８０〜２２０ＣＯに６び分間
保持の焼戻し処理を行ない、最終的に真空浸油処理を施
すことによって、実質的に配合組成と同一の成分組成を
もった本発明紡織機リング１〜１２および比較紡織機リ
ング１〜６をそれぞれ製造した。
なお、比較紡織機リング１〜６は、いずれも成分組成お
よび含油率のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れ
たものであり、該当成分含有量および含油率には※印を
付して第１表に示した。第 １ 表 つぎに、この結果得られた本発明紡織機リング１〜１２
および比較紡織機リング１〜６について・含油率、表面
硬さ（ビッカース硬さ）、および圧環強度を測定すると
共に、実用紡織機にシュミレートさせた条件、すなわち
糸質：ナイロン系、スＬピンドル回転数：２００仇，ｐ
，ｍ、稼動時間：１癖間ｌの条件で実用試験を行なし、
、試験時間中の糸切れの回数および糸油汚れ状況を測定
し、観察した。
よび含油率のうちのいずれかがこの発明の範囲から外れ
たものであり、該当成分含有量および含油率には※印を
付して第１表に示した。第 １ 表 つぎに、この結果得られた本発明紡織機リング１〜１２
および比較紡織機リング１〜６について・含油率、表面
硬さ（ビッカース硬さ）、および圧環強度を測定すると
共に、実用紡織機にシュミレートさせた条件、すなわち
糸質：ナイロン系、スＬピンドル回転数：２００仇，ｐ
，ｍ、稼動時間：１癖間ｌの条件で実用試験を行なし、
、試験時間中の糸切れの回数および糸油汚れ状況を測定
し、観察した。
これらの結果を第１表に合せて示した。第１表に示され
る結果から明らかなように、本発明紡織機リング１〜１
２は、いずれもすぐれた耐摩耗性および高強度を有し、
したがって摩耗粉の発生も著しく少ないことから、紡織
機停止時の糸汚れがなく、また摩耗粉などが原因する糸
切れもきわめて少ないものであるのに対して、比較紡織
機リング１〜６においては、表面磯さの低いものは勿論
のこと、表面硬さのきわめて高いものでも糸切れ回数が
多くなっており、紡織機リングとして劣ったものとなっ
ている。上述のように、この発明の紡織機リングは、紡
織機リングに要求される性質を具備しているので、その
実用に際してはすぐれた性能を長期に亘つて安定的に発
揮するなど工業上有用な特性を有するものである。
る結果から明らかなように、本発明紡織機リング１〜１
２は、いずれもすぐれた耐摩耗性および高強度を有し、
したがって摩耗粉の発生も著しく少ないことから、紡織
機停止時の糸汚れがなく、また摩耗粉などが原因する糸
切れもきわめて少ないものであるのに対して、比較紡織
機リング１〜６においては、表面磯さの低いものは勿論
のこと、表面硬さのきわめて高いものでも糸切れ回数が
多くなっており、紡織機リングとして劣ったものとなっ
ている。上述のように、この発明の紡織機リングは、紡
織機リングに要求される性質を具備しているので、その
実用に際してはすぐれた性能を長期に亘つて安定的に発
揮するなど工業上有用な特性を有するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ Ｎｉ：１〜５％、Ｓ：０．２〜３％を含有し、残り
がＦｅと不可避不純物からなる組成（以上重量％）およ
び含油率：１０〜２５容量％を有し、かつ表面硬化層を
有することを特徴とする鉄基焼結合金製紡織機リング。 ２ Ｎｉ：１〜５％、Ｓ：０．２〜３％を含有し、さら
にＣｕ：１〜５％を含有し、残りがＦｅと不可避不純物
からなる組成（以上重量％）および含油率：１０〜２５
容量％を有し、かつ表面硬化層を有することを特徴とす
る鉄基焼結合金製紡織機リング。３ Ｎｉ：１〜５％、
Ｓ：０．２〜３％を含有し、さらにＭｏ：０．２〜３％
を含有し、残りがＦｅと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）および含油率：１０〜２５容量％を含有し、
かつ表面硬化層を有することを特徴とする鉄基焼結合金
製紡織機リング。 ４ Ｎｉ：１〜５％、Ｓ：０．２〜３％を含有し、さら
にＣｕ：１〜５％およびＭｏ：０．２〜３％を含有し、
残りがＦｅと不可避不純物からなる組成（以上重量％）
および含油率：１０〜２５容量％を有し、かつ表面硬化
層を有することを特徴とする鉄基焼結合金製紡織機リン
グ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7141381A JPS6035980B2 (ja) | 1981-05-14 | 1981-05-14 | 鉄基焼結合金製紡織機リング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7141381A JPS6035980B2 (ja) | 1981-05-14 | 1981-05-14 | 鉄基焼結合金製紡織機リング |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57188648A JPS57188648A (en) | 1982-11-19 |
| JPS6035980B2 true JPS6035980B2 (ja) | 1985-08-17 |
Family
ID=13459800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7141381A Expired JPS6035980B2 (ja) | 1981-05-14 | 1981-05-14 | 鉄基焼結合金製紡織機リング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6035980B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003531970A (ja) * | 2000-05-03 | 2003-10-28 | ブレッカー アクチェンゲゼルシャフト | リングトラベラーと、リングトラベラーの製造方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2530075B2 (ja) * | 1991-12-26 | 1996-09-04 | ヤマハ発動機株式会社 | スク―タ形自動二輪車 |
| CH697404B1 (de) * | 2004-11-16 | 2008-09-30 | Braecker Ag | Spinn- oder Zwirnring mit Rostschutzeigenschaften. |
| JP6112473B2 (ja) * | 2013-03-13 | 2017-04-12 | 日立化成株式会社 | 鉄基焼結摺動部材 |
-
1981
- 1981-05-14 JP JP7141381A patent/JPS6035980B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003531970A (ja) * | 2000-05-03 | 2003-10-28 | ブレッカー アクチェンゲゼルシャフト | リングトラベラーと、リングトラベラーの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57188648A (en) | 1982-11-19 |
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