JPS6035272Y2 - キヤビネツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は音響機器等を収納するキャビネットに関腰コー
ドをひき出したり、放熱を促進するための窓が美しく形
成できるようにしたものである。

従来よりオーディオラックにおいては、第１図に示すよ
うに、天板１、底板２、側板３等からなるラック４の後
面に、パーティクルボーＦ等からなる比較的薄い裏板５
を取付け、この裏板に複数の長孔６を所定の間隔をあけ
て枠状に形成し、枠の部分を指などで押しつけて長孔６
と長孔６の間の連結部５ａを破断することにより枠内の
部分５ｂを取り除き、ここに窓を設けるようにしたもの
が使用されている。

このようにすれば、ラック４の内部に収納された音響機
器のコードを上記窓を介してひき出すこともできるし、
通常アンプと呼ばれる増幅器の近くに上記窓を設ければ
、この窓を介してアンプの放熱を促進することができる
。

ところが、従来の長孔６は、第２図に示すようにその端
部６ａを長孔６の幅の１７２の半径の半円状に形成した
だけであるため、連結部５ａの幅が大きいと、押しあけ
るときに硬くて割りづらいという問題があり、逆に連結
部５ａの幅が小さいと、プレス加工時の圧力が連結部５
ａの中心に集中してクラックが入り、輸送中に連結部５
ａが破断してしまうという問題がある。

しかも長孔６の端部６ａが半円状であるため、破断時に
連結部５ａの中央で割れずに、第３図に破線５ｃで示す
ように裏板５の残りの部分まで欠けてしまい、ときには
相当大きく欠けて商品価値をおとしてしまうという問題
がある。

本考案は簡単な構成でこのような問題を解決するキャビ
ネットを提供するものである。

以下本考案の一実施例を第４図、第５図とともに説明す
る。

第４図、第５図において、第１図〜第３図と同一符号の
部分は同一機能を有する。

７は連結部５ａをあけて枠状に構成された長孔であり、
各長孔７の端部７ａはそれぞれ枠内の部分５ｂに向けて
直線的に折り曲げた形で形成されている。

このようにすれば、各長孔７の端部７ａが内側に折り曲
げられているから、押しあける際の割れは端部７ａ、７
ａの先端付近に生じ、枠外まで欠けてしまうことはない
。

しかも端部７ａが直線的に形成されているから、プレス
加工時の圧力が直線部分に均等にかかり、そのため連結
部５ａの幅を小さくしてもクラックを生じることは少く
、そのため輸送途中に窓がおいてしまうという問題も解
決することができる。

なお、本考案はオーディオラックに限らず、測定機器を
収納するキャビネットにも適用することができる。

以上のように本考案は、キャビネットの裏板等の基板に
複数の長孔を所定の間隔をあけて枠状に形成するととも
に、上記各長孔の端部を上記枠の内側に向けて形成した
ものであるから、上記長孔に沿って枠状の部分を押しあ
けたときに、枠内にある長孔の端部付近が破断されるこ
とになり、裏板等の残りの部分まで欠けてしまうという
問題を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の斜視図、第２図、第３図はその要部の
正面図、第４図、第５図は本考案の一実施例の正面図で
ある。 １・・・・・・天板、２・・・・・・底板、３・・・・
・・側板、４・・・・・・ラック、５・・・・・・裏板
、５ａ・・・・・・連結部、５ｂ・・・・・・枠内の部
分、７・・・・・・長孔、７ａ・・・・・・先端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏板等の基板に複数の長孔を所定の間隔をあけて枠状に
   形成するとともに、上記各長孔の端部を上記枠の内側に
   向くように形成したキャビネット。