JPS6034133A - 濃厚飼料の製造方法 - Google Patents

濃厚飼料の製造方法

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JPS6034133A
JPS6034133A JP58142827A JP14282783A JPS6034133A JP S6034133 A JPS6034133 A JP S6034133A JP 58142827 A JP58142827 A JP 58142827A JP 14282783 A JP14282783 A JP 14282783A JP S6034133 A JPS6034133 A JP S6034133A
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大平　圭拮
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はおからを主な原料とする濃厚飼料の製造方法に
関する。
我国の食指事情は、現在から将来に向けて潜在曲に深刻
な問題を内包している。即ち、食糧の自給率は年を追っ
て低下しており、将来的にもこの傾向は更に続くことが
予想される。他方、食生活が豊かになるにつれてより良
質でより美味なものがめられており、これは食肉消費量
の増大傾向としても現われている。ところが、食肉とな
る家畜の飼料は、その９０％程度を輸入に依存している
のが実状である。
このような状況下で飼料不足を緩和するために種々の試
みがなされており、例えば豆腐製造の副産物であるＭ７
５）４を豚等の家畜の飼料に使用することが従来性なわ
れている。即ち、わが国独自の優れた食品である豆腐は
現在でもその消費量は衰えていないのに対して、副産物
であるおからは「うの花」と称し、総菜として消費され
てはいるものの、その消費量は豆腐消費址に比して激減
している。そこで過剰に副生される五フラを養豚飼料等
として有効利用すると共に、輸入飼料の節減を図ろうと
したものである。
ところが、養豚飼料としてのおからには次のように問題
があった。
第１の問題は、おからを大量に給餌すると豚は脂身を増
して食用部分が減少し、更に脂身が黄色味を帯びてしま
うため肉の商品価値を著しく下落させてしまうことであ
る。
第２の問題は、養豚の９０チ近くが胃潰瘍にかかつてい
るといわれており、これはおからも含めた飼料に起因す
ると考えられることである。
上記二つの問題は経済動物である養豚用の飼料としては
極めて大きな欠点である。このため、おからを養豚飼料
として使用することの是否が再検討され、最近ではむし
ろ嫌われ始めている。
また、牛等のように豚以外の家畜用飼料として使用する
場合についても略同様の事情にある。
これに対して、豆腐の消費は益々旺盛で、その生産も家
内工業的小規模生産から企業的大規模生産方式に一部移
行しつつある。従ってｉ３；ｒ）式も大量に集中して産
出されることとなったが、前述のようにその養豚飼料と
しての消費が停帯しているため処理に困難を生じ、すて
にｈフ４は廃棄物的扱いになりつつある。
本発明者は我国の飼料事情を解決するために長年に亘っ
て種々の研究を重ねて来たものであるが、今回上記の事
情に鑑みてこれらの問題を一部に解決すべく、おからを
原料として飼料価値の高い優れた濃厚飼料を得るための
研究に着手し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明による濃厚飼料の製造方法は、ｈふ乙にリ
グニン含有物を混合してリグニン含有量１０〜２０チの
原料混合物を調製し、これを殺菌処理して白色腐朽菌の
培地を製造する工程と、得られた培地に白色腐朽菌の中
で菌根形成能の大きい食菌を接種培養することにより、
原料に含まれている飼料として不向きな成分を飼料価値
の高い成分に転化させる工程とからなることを特徴とす
るものである。
以下、その製造工程の順を追って本発明の詳細な説明す
る。
まず、原料として用いるｈふ４は豆腐業界から均一化さ
れた形態で供給されるものを用いる。
この五ふらば通常８０〜８４％の水分を含んでいる。ま
た、おからに混合するリグニン含有物としては米、麦な
どのもみがら、即ち果皮を用いることができる。このよ
うな果皮には通常２０〜２３％のリグニンが含有され、
また９〜１０チの水分が含まれている。このようなリグ
ニン含有物を粉砕して前記Ｍｉｚらに混合し、全体とし
てリグニン含量１０〜２０チの原料混合物を調製する。
このとき、より望ましくは少肚の魚粉類を添加混入する
。
原料混合物調製の一例を挙げれば、含水率８０〜８３チ
のｈふｆ）ｔ　ｏ　ｏ　［７に対して、リグニン含有率
２０〜２３チのもみがら粉砕物（含水率９〜１０チ）２
６ＩＩＰと、魚粉（含水率９〜１０　％　）　３　Ｍｙ
を混入攪拌するのが好ましい。
上記のようにして調製された原料混合物は、その中に存
在する雑菌をなくすため常法に従って殺留処理が施され
、白色腐朽菌用の培地とされる。この場合、例えば１２
０℃で１時間殺菌処理を行なえば、雑菌の殆どを死滅さ
せることができる。
本発明において、上記得られた培地に接種培養される白
色腐朽菌は、土壌中においてバクテリアには分解され難
いリグニン等の物質の分解に主要な地位を占める微生物
として知られている。本発明はこのような白色腐朽菌に
よる微生物的作用により、原料混合物を飼料価値の高い
養豚用濃厚飼料に転化するものである。従って、培地に
接種する白色腐朽菌は菌根をよく形成するもので、かつ
食菌であることが必要である。
このような白色腐朽菌としては、ヒラタケ繭、シメジ菌
、シイタケ菌が好適である。
上記白色腐朽菌の培養条件としては、培養湿度６５〜７
０チ、温度２２℃〜２４℃が望ましい。このような条件
下で２５〜３０日間、きのこ菌を培養し続けると、培基
は著しく富化され、飼料としての重要な価値を生ずるｌ
ζ至る。なお、培養完了後、ひき続いて、きのこの発生
を促し、きのこを採取した後の培地であっても略同質の
飼料が得られる。従って、本発明Ｉこよれば濃厚飼料の
製造と同時にきのこ栽培ができるといった利点が得られ
る。
その曲、通常であればきのこ菌の培地となす混合物は殺
菌前に水を散布し、６０〜７０％の水分を保持させる必
要があるが、本発明ではその手数を省くことができる。
即ち、豆腐業界から供給されるｉｊ力）りは既述のよう
ｌこ水分含量８０〜８４％と均一化されている。従って
、これに含水率９〜１０チのもみがら及び魚料を既述の
ような比率で混合攪拌すると、その混合物に６５チ±３
係の水分を保持させ得ることとなり、きのこ萌の培地ｌ
こ適した水分になるのである。
以下に本発明の一実施例を説明する。
実施例 まず、既述の例に従い含水率８０〜８３％のｍ７５）４
１００　ｇｐ、リグニン含有率２０〜２２３％のもみが
ら粉砕物（含水率９〜１０％）２６即、および含水率９
〜ｉｏ＊の魚粉３　Ｋｙを混合攪拌して原料混合物を調
製し、これを１２０　’Ｃで１時間殺菌処理を施して混
合培地を得た。この混合培地にヒラタケ菌を接挿し、接
地文杏度６５〜７０チ、培養温度２４℃で２０〜２５日
間培養した。ヒラタケ菌接種前の前記混合工台地と、培
養後の飼料化培地とについて各種成分を分析したところ
、下記棺１表に示す結果が得られた。
第１表 この結果から明らかなように、培養後の飼料化された培
地は原料の混合物に比して著しく富化されており、家畜
の飼料として重要な価値を生じていることがわかる。
上記の飼料化培地を養豚飼料として豚に給与し、実験し
た結果、次の効果が実証された。
第１に、豚の嗜好性に適合し、喫食性が向上した。
第２に、胃潰瘍が防止された。
第３に、脂身の黄化が防止された。
第４に、糞尿臭気が極度に減少し、顕著な除臭効果がみ
られた。
このような好結果は、飼料化培地中にはきのこ回の代謝
産物としてヒスチジン、グリシン等のアミノ酸、ビタミ
ンＢ群、Ｄ群が富化され、また魚粉添加によりビタミン
人が富化されていることが大きく寄与したものと考えら
れる。
史に、上記の飼料化培地を牛に給与した場合にも喫食性
は極めて良好で、豚の場合と同様の好結果が得られた。
以上詳述したように、本発明ｔこよれば家畜の飼料とし
て種々の内題を有し、最近ではむしろ廃棄物的扱いにな
っているＭ　７５）　４と、これも廃棄物であるもみｆ
ＪＳＩｓ等のリグニン含有物質とから飼料価値の高い優
れた濃厚飼料を経済的かつ有利に製造することができ、
同時にきのこ栽培も同時に行なえるといった顕著な効果
を得ることができる。゛従って、本発明は我国の当面す
る食糧問題、とりわけ飼料問題と畜肥育問題の解決に一
〇の有効な対策を提供するものとして重要な意義を有す
るものである。
出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦手続補正書 昭和５８年９．井５　日 特許庁長官　若杉和夫　殿 １、事件の表示 特願昭５８−１４２８２７　号 ２、発明の名称 濃厚旬月の製造方法 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 有限会社　ヨジグン組織農興産社 ４、代理人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. （１）おからにリグニン含有物質を混合してリグニン含
    有（１１０〜２０ｑ６の原料混合物を調製し、これを殺
    菌処理して白色腐朽菌の培地を製造する工程と得られた
    培地に白色腐朽菌の中で菌根形成能の大きい食菌を接種
    培養することにより、原料に含まれている飼料として不
    向きな成分を飼料価値の高い成分に転化させる工程とか
    らなることを特徴とする濃厚飼料の製造方法。 （２１前記リグニン含有物質として、もみがら等の果皮
    を用いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
    濃厚飼料の製造方法。 （３１前記原料混合物を調製するに際し、魚粉類を添加
    混合することを特徴とする特許請求の範囲第１項または
    第２項記載の濃厚飼料の製造方法。
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