JPS603227Y2 - 柱カバ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は柱カバー取付構造に関するものである。

従来のプレハブ住宅において、第１図に示すように、柱
１の屋内面１ａが壁パネル２，３の屋内面２ａ、３ａよ
りも後退した位置に配置されている場合に、その壁面内
装仕上げをクロス貼りにより行なうときは、柱１と両壁
パネル２，３間の凹部４に柱カバー（図示省略）を嵌着
して屋内壁面を面一に仕上げる必要がある。

ところが、ビスを柱カバーの表面から直接柱１へねじ込
み固定すると、ビス頭が柱カバーの屋内側に突出してク
ロス貼りした場合に美感を損なうという問題を有してい
た。

したがって、この考案の目的は、ビス頭等の突起物を屋
内側へ一切突出させずに柱カバーを取付けることができ
て、その柱カバーの表面を壁パネル屋内面と同一平面に
揃えることができる柱カバー取付構造を提供することで
ある。

この考案の一実施例を第２図を用いて説明する。

すなわち、この柱カバー取付構造は、同図に示すように
、柱カバー５の裏面を柱１の屋内面１ａに対接した状態
で、柱カバー５の一側５ａと壁パネル２とを雇い実部材
６により連結したものである。

詳説すると、柱１は角形鋼で構成する。

壁パネル２は、その屋内面２ａを柱１の屋内面１ａより
も屋内側に位置させて、側端面２ｂを柱１の側面１ｂに
所定間隔をあけて対向配置するとともに、その側端面２
ｂの屋内側端部に縦溝７を形成する。

柱カバー５は、スレート、石膏板等で構威し、その板厚
を、社屋内面１ａと壁パネル屋内面２ａ間の距離に一致
させるとともに、側端面に上記縦溝７に対応する他の縦
溝１を形成する。

なお、３は他の壁パネルで、スペーサ９，１０を介し柱
１の他の側面に突合せ配置し、その屋内面３ａを壁パネ
ル２の屋内面２ａと同一平面に配置する。

施工手順は、帯状の雇い実部材６を、その長手方向を鉛
直方向（第２図紙面直角方向）に揃えて、その−側を壁
パネル２の縦溝７に差し込む。

ついで、柱カバー５の裏面に接着剤１１を塗布し、この
柱カバー５の一側５ａが他側５ｂより屋外側に位置する
よう傾斜させた状態で柱カバー５を雇い実部材６の方向
に移動させて、柱カバー５の縦溝８に雇い実部材６の他
側を嵌合し、この雇い実部材６を支点として柱カバー５
の他側５ｂをスペーサ１０の方向へ移動させることによ
り、柱カバー５の裏面を接着剤１１を介して柱１の屋外
面１ａへ接着する。

こうして、柱カバー５の取付を完了した後、両壁パネル
２，３の屋内面２ａ。

３ａと柱カバー５の表面５ｂ’にクロス（図示省略）を
貼り付けて壁面内装仕上げを完了する。

このように、雇い実部材６を両縦溝７，８に嵌合するこ
とにより柱カバー５を壁パネル２へ連結したため、柱カ
バー５の表面５ｂ’にビス頭等の突起物が一切現われな
くなり、クロス貼りした場合の内壁面の美感を向上でき
る。

また、柱カバー５の板厚を、社屋内面１ａと壁パネル屋
内面２ａ間の距離に一致させたため、柱カバー５の裏面
を柱１の屋内面１ａに対接するだけで柱カバー５の表面
５ｂ’と壁パネル２，３の屋内面２ａ＊３ａを同一平面
に仕上げることができる。

しかも、雇い実部材６は両縦溝７，８に差し込まれてい
るだけで固定はされていないため、集中応力により柱１
と壁パネル２が側方向へ相対的に位置ずれしても、柱カ
バー５がその応力による変位に容易に追従することがで
きる。

この考案の他の実施例を第３図に示す。

すなわち、この柱カバー取付構造は、上記実施例の雇い
実部材６に代えて第３図に示す雇い実部材１２を用いる
。

この雇い実部材１２は、両面中央に鍔片１２ａを突設し
て一側１２ｂを楔状に尖鋭に仕上げたもので、柱カバー
５′の側端面には縦溝を設けずにおいて、その側端面に
上記雇い実部材１２の一側１２ｂを打込み圧入する。

柱カバー５′の取付は、柱カバー５′の側端面に雇い実
部材１２の一側１２ｂを打込圧入した後、その雇い実部
材１２の他側１２ｃを壁パネル２の縦溝７に差し込む。

その他の構成および施工手順は上記実施例と同様であり
、上記実施例と同様の効果を遠戚できる。

この考案のさらに他の実施例を第４図に示す。

すなわち、この柱カバー取付構造は、第２図に示す帯状
雇い実部材６に代え第４図に示す断面Ｚ形雇い実部材１
３を用いるとともに、壁パネル２に形成した縦溝７′の
位置を第２図に示す縦溝７の位置よりも屋外側へずらせ
たもので、柱カバー５の取付手順は、雇い実部材１３の
一片１３ａを壁パネル２のｍ溝７’に差し込んだ後、柱
カバー５を雇い実部材１３へ押し付けるようにして柱カ
バー５の縦溝８に雇い実部材１３の他片１３ｂを差し込
む。

その他の構成および施工手順は上記実施例と同様であり
、上記実施例と同様の効果を遠戚できる。

以上のように、この考案の柱カバー取付構造は、柱と、
屋内面を前記柱の屋内面よりも屋内側に位置させて側端
面を柱の側面に対向配置するとともにその側端面の屋内
側端部に縦溝を形成した壁パネルと、裏面を前記柱の屋
内面に対接することにより前面を前記壁パネルの屋内面
と同一平面に配置して側端面を前記壁パネルの側端面に
突合せ配置した柱カバーと、−側を前記柱カバーの側端
面から柱カバー内部へ嵌入するとともに他側を前記壁パ
ネルの縦溝に嵌合した雇い実部材とを備えているため、
いかなる突起物も屋内側へ突出させずに柱カバーを取付
けることができて、その柱カバーの表面を壁パネルの屋
内面と同一平面に揃えることができるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の柱カバー取付前の断面図、第２図はこ
の考案の一実施例の断面図、第３図は他の実施例の要部
断面図、第４図はさらに他の実施例の要部断面図である
。 １・・・・・・柱、ｌａ、２ａ・・・・・・屋内面、１
ｂ・・・・・・側面、２・・・・・・壁パネル、２ｂ・
・・・・・側端面、５，５′・・・・・・柱カバー、６
． １２． １３・・・・・・雇い実部材、７．７′・
・・・・・縦溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柱と、屋内面を前記柱の屋内面よりも屋内側に位置させ
   て側端面を柱の側面に対向配置するとともにその側端面
   の屋内側端部に縦溝を形成した壁パネルと、裏面を前記
   柱の屋内面に対接することにより前面を前記壁パネルの
   屋内面と同一平面に配置して側端面を前記壁パネルの側
   端面に突合せ配置した柱カバーと、−側を前記柱カバー
   の側端面から柱カバー内部へ嵌入するとともに他側を前
   記壁パネルの縦溝に嵌合した雇い実部材とを備えた柱カ
   バー取付構造。