JPS603008Y2

JPS603008Y2 - 吊下げ搬送装置

Info

Publication number: JPS603008Y2
Application number: JP18818481U
Authority: JP
Inventors: 正則山田
Original assignee: 株式会社ダイフク
Priority date: 1981-12-16
Filing date: 1981-12-16
Publication date: 1985-01-28
Also published as: JPS5892165U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、トロリ案内用レールに案内されるトロリ装置
と、前記トロリ案内用レールの上方に配設したトロリ駆
動用レールに案内されるトロリ駆動装置とを有し、前記
トロリ装置は、前端にフロントトロリを有すると共に後
端にリヤトロリを有し、前記フロントド引ノは、前記ト
ロリ駆動装置からの駆動突起に対して係脱可能なブツシ
ャドッグを昇降可能に有すると共に、このブツシャドッ
グに連動して上下揺動可能な動作レバーを有し、他方の
りャトロリは、動作レバーを上動させるカムテールを有
する吊下げ搬送装置に関するものである。

上記の吊下げ搬送装置によると、上昇位置にあるブツシ
ャドッグに駆動突起を係合させることにより、トロリ装
置を一定経路に沿って走行させ得る。

そして先行停止しているトロリ装置に後続走行している
トロリ装置が近づいてきたとき、先行トロリ装置のカム
テールに後続トロリ装置の動作レバーが乗り上って上動
し、それに連動してブツシャドッグが下降し、駆動突起
との係合が外れることになる。

同時に先行トロリ装置に後続トロリ装置が衝突し、以っ
て後続トロリ装置が停止されることになる。

このようにして後続トロリ装置を停止させる際に、該後
続トロリ装置は、慣性によって前進したり、衝突による
反動によって後退したりする。

前者の場合、先行停止しているトロリ装置群を後押しし
て騒音を発せることになり、また後者の場合、ブツシャ
ドッグが再び上昇して駆動突起に係合される恐れがある
。

このような事態を回避するために、従来ではカムによる
レール摺動力式やトロリホイール外周摺動方式などが提
供されたが、これらはいずれも常時摺動力式のため、摩
耗による機能低下、および摩耗粉による別の弊害を招く
ことになる。

本考案は、上記構成の吊下げ搬送装置において、前記動
作レバーの上面に、その上動により前記トロリ案内用レ
ールの下面に弾性圧接する暴走防止見を取付けたもので
あり、かかる構成によると、動作レバーが上動すること
により暴走および逆走防止装置がトロリ案内用レールの
下面に圧接することになって、それ以降におけるトロリ
装置の暴走および逆走を防止することができ、さらに暴
走よび逆走防止装置をトロリ案内用レールの下面に圧接
させた後におけるトロリ装置の慣性や反動による前後進
は該暴走および逆走防止装置の弾性変形によって吸収で
きて、摺動による摩耗をなくすることができる。

以下、本考案の一実施例を第１図〜第５図に基づいて説
明する。

１は吊下げ搬送装置で、トロリ案内用レール２と、その
上方に架設されたトロリ駆動装置用レール３と、前記ト
ロリ案内用レール２に案内されるトロリ装置４と、この
トロリ装置４に取付けた被搬送物支持装置５と、前記ト
ロリ駆動装置用レール３に案内されるトロリ駆動装置（
チェンコンベヤなど）６とから構威される。

前記トロリ装置４は、フロントトロリ７と、前後一対の
フリートロリ８，９と、リヤトロリ１０と、フロントト
ロリ７とフリートロリ８との間、ならびにフリートロリ
９とリヤトロリ１０との間を連結する連結杆１１，１２
と、両フリートロリ８゜９から連設したトラニオン用ピ
ン１３＝１４間ヲ連結する連結フレーム１５とから
なる。

前記被搬送物支持装置５は、前記トラニオン用ピン１３
゜１４の下端に取付けたＣネック１６，１７と、これら
Ｃネック１６，１７の下端間に取付けたトロリ移動方向
に延びる腕杆１８と、二の腕杆１８の前後端に形成され
る内側方向への湾曲部１９，２０上に設けた上向きの支
持部２１．２２とからなる。

２３は被搬送物を示す。前記各トロリ７゜８．９．１０
は、案内用ホイール２４，２５，２６．２７と横振れ防
止用ホイール２８．２９．３０．３１を夫々有する
。

そして前記フロントトロリ７は、前記トロリ駆動装置６
からの駆動突起３２に対して係脱可能なブツシャドッグ
３３を昇降可能に有すると共に、その中間をして横軸３
４を介して上下揺動可能に取付けた動作レバー３５を前
方に延設している。

そして動作レバー３５の後端とブツシャドッグ３３の下
端とをピン３６を介して連結している。

したがって動作レバー３５とブツシャドッグ３３とは、
動作レバー３５が上動するときにブツシャドッグ３３が
下降するように連動される。

３７は動作レバー３５の下方に配設した接当部材、３８
はブツシャドッグ３３の後方に配設したホールドドッグ
で、このホールドドッグ３８はピン３９を介して揺動可
能に構威しである。

他方のりャトロリ１０は、前記動作レバー３５を上動さ
せるカムテール４０を後方に延設しており、またこのカ
ムテール４０の下面には前記接当部材３７が接当可能な
被接当部４１が形成されている。

前記動作レバー３５の先端上面には、その上動により前
記トロリ案内用レール２の下面４２に弾性圧接する暴走
および逆走防止装置４３を取付けている。

すなわち動作レバー３５の上面にはプレート４４が取付
けられ、このプレート４４上に、板ばね４５を埋入した
四角筒状のゴム４６が取付けである。

そしてゴム４６の上面に鋼製のカム４７を取付けている
。

通常、トロリ装置４の走行は、第１図、第２図に示すよ
うに駆動突起３２がブツシャドッグ３３に係合すること
により行なわれる。

このとき第２図、第４図に示すように動作レバー３５は
下動しており、暴走および逆走防止装置４３は下面４２
に対して離間している。

そして先行停止しているトロリ装置４に対して後続走行
しているトロリ装置４が近づいてくると、先ず後続トロ
リ装置４の動作レバー３５が先行トロリ装置４のカムテ
ール４０に乗り上がり、そしてこの動作レバー３５の上
動に連動してブツシャドッグ３３が下降し、駆動突起３
２から外れる。

これにより後続トロリ装置４はトロリ駆動装置６側から
の駆動力を断たれる。

動作レバー３５が上動することによって、第３図、第５
図に示すように、暴走および逆走防止装置４３がカム４
７を介して下面４２に押付けられ、以って後続トロリ装
置４は停止される。

このとき被接当部４１に接当部材３７が接当する。

このような停止作用の際に、動作レバー３５側が慣性に
よって前進したり衝突による反動によって後退したりす
るが、このような前後動は、板ばね４５に抗してゴム４
６が変形することによって吸収される。

すなわち前述したような前後動によってカム４７が摺動
するようなことは防止し得る。

第６図は、暴走および逆走防止装置４３として、プレー
ト４４とカム４７との間に板ばね４８のみを配設した別
の実施例を示す。

本考案の吊下げ搬送装置によると、動作レバーが上動す
ることにより、暴走および逆走防止装置がトロリ案内用
レールの下面に圧接することになって、それ以降におけ
るトロリ装置の暴走および逆走を防止することができる
。

さらに、暴走および逆走防止装置をトロリ案内用レール
の下面に圧接させた後におけるトロリ装置の慣性や反動
による前後進は該暴走および逆走防止装置の弾性変形に
よって吸収でき、摺動が少なくなって、摩耗による機能
低下および摩耗粉による別の弊害も少なくできる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の一実施例を示し、第１図は側
面図、第２図、第３図は要部の側面図、第４図は第２図
におけるＡ−Ａ断面図、第５図は第３図におけるＢ−Ｂ
断面図、第６図は別の実施例を示す要部の側面図である
。１・・・吊下げ搬送装置、２・・・トロリ案内用レール
、３・・・トロリ駆動装置用レール、４・・・トロリ装
置、６・・・トロリ駆動装置、７・・・フロントトロリ
、１０・・・リヤトロリ、３２・・・駆動突起、３３・
・・ブツシャドッグ、３５・・・動作レバー、４０・・
・カムテール、４２・・・下面、４３・・・暴走および
逆走防止装置、４５・・・板ばね、４６・・・ゴム、４
７・・・カム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

トロリ案内用レールに案内されるトロリ装置と、前記ト
ロリ案内用レールの上方に配設したト０１Ｊ駆動装置用
レールに案内されるト０１Ｊ駆動装置とを有し、前記ト
ロリ装置は、前端にフロントトロリを有すると共に後端
にリヤトロリを有し、前記フロントトロリは、前記トロ
リ駆動装置からの駆動突起に対して係脱可能なブツシャ
ドッグを昇降可能に有すると共に、このブツシャドッグ
に連動して上下揺動可能な動作レバーを有し、他方のり
ャトロリは、動作レバーを上動させるカムテールを有す
る吊下げ搬送装置において、前記動作レバーの上面に、
その上動により前記トロリ案内用レールの下面に弾性圧
接する暴走および逆走防止装置を取付けたことを特徴と
する吊下げ搬送装置。