JPS602900Y2 - ペレツト冷却装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はペレット冷却装置に関する。

ペレットダイの押出口より押し出された高温のひも状樹
脂をカッターで切断してペレットを底形する際、切断さ
れたペレットがカッター刃に溶着したり、またペレット
同志がひっつきかたまり状になる。

これらを防止するものとして、ペレットダイ表面に直接
冷却液あるいは蒸気などを吹き付けてペレットを冷却す
る装置があるが１、これらは大型で大容量の処理機に採
用されているもので、冷却液の後処理装置も必要とし、
小型で小容量の処理機には不向きである。

また、成形ペレットが冷却液によって変質する場合、こ
のような冷却装置が使用できないといった問題があった
。

本考案は以上のような問題に鑑み威されたもので、その
目的は簡単な構造でしかも成形ペレットの材質に左右さ
れない冷却装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を第１図及び第２図に基づき説
明する。

１は表面に環状に多数の押出口２を有するペレットダイ
である。

３は該ダイ１の前面側に設けられたカッターで、その先
端部にはカッター刃４が取り付けられており、また、軸
５を介して回転駆動装置６に連結されている。

７はダイ１前面部及びカッター３を覆って設けられたシ
ュートで、その下端は空気輸送手段（図示せず）に連通
されている。

８はダイ１周囲にかつダイ１表面より上記シュート７内
に突出して設けられた環状の冷却チャンバーである。

該冷却チャンバー８は側壁９，１０と内周壁１１と外周
壁１２により形成され、その一部はシュート７壁体が利
用されている。

また、内周壁１１のダイ１側前面部１３はダイ１から離
れるに従って広がるようなラッパ状に形成されている。

また、一端を上記内周壁１１の前面部１３に開口すると
共に他端を冷却チャンバ−８内部に開口する多数のノズ
ル孔１４が該内周壁１１全面の適当箇所に設けられてお
り、更に上記各ノズル孔１４はダイ１に穿設された押出
口２に向くようにされている。

１５は冷却チャンバー８の側壁９に接続して冷却チャン
バ−８内部に連通ずる冷却エアー供給管である。

１６はダイ１と冷却チャンバー８との間の全周に亘って
設けられたパツキンである。

このような構成によると、ダイ１の押出口２より押し出
された高温のひも状樹脂は、冷却チャンバー前面部１３
に設けられた多数のノズル孔１４より冷却エアーが押出
口２に向って矢印Ａのように吹き出されているので、急
速に冷却される。

冷却されたひも状樹脂はカッター３で所定の長さに切断
されてペレットとなるが、この時、既にひも状樹脂は冷
却されているのでペレット同志のひつつきもなく、また
、ペレットとカッター刃４との溶着もない。

そして、ペレットはシュート７内を下方（矢印Ｂ）に落
下し、空気輸送手段にて所定の場所まで運ばれる。

以上のように、本考案のペレット冷却装置によれば、ペ
レットダイ周囲に簡単な構造の冷却チャンバーを設け、
この冷却チャンバーから冷却エアーを樹脂押出口に向っ
て吹き出すようにしたので、ペレット同志あるいはペレ
ットとカッター刃との溶着が防止でき、カッター刃の切
断性能の向上及び製品の品質向上をはかることができる
。

また、冷却流体としてエアーを使用しているので、ペレ
ットの材質には何等影響を及ぼすことはない。

更に、冷却用ノズル孔がペレットダイ周囲から突出して
設けられた固定の冷却チャンバーに設けられているため
、構造が簡単な上に、冷却の効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の一部切欠概略全体図、第２
図はその要部拡大断面図である。 １・・・ペレットダイ、８・・・冷却チャンバー、１４
・・・ノズル孔、１５・・・冷却エアー供給管（冷却気
体供給管）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ペレットダイ周囲に環状の冷却チャンバーをペレットダ
   イ表面より突出して設け、ペレットダイに面する上記冷
   却チャンバーの内周壁に複数個のノズル孔を貫通して設
   け、前記冷却チャンバーに冷却気体供給管を接続したこ
   とを特徴とするペレット冷却装置。