JPS6027281Y2

JPS6027281Y2 - 電子レンジ

Info

Publication number: JPS6027281Y2
Application number: JP14857578U
Authority: JP
Inventors: 武士田辺
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 1978-10-27
Filing date: 1978-10-27
Publication date: 1985-08-17
Also published as: JPS5564736U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、温度感知素子が内装された温度プローブを具
えた電子レンジの改良に関するものである。

従来の温度制御付電子レンジでは、その温度センサーと
して食品に直接挿入する温度プローブの加熱手段は設け
られていなかった。

従って、温度プローブの先端をいくら鋭利にしても冷凍
状態が非常に竪いため、温度プローブを冷凍食品に使用
できない欠点があった。

そこで、本考案者により、上記の欠点を解消するため、
電気ヒータが内装された温度プローブが提案された。

まずこの提案例を第１図ないし第３図の電子レンジにつ
いて説明すると、これは、温度感知素子の一例としての
サーミスタ３が内装された温度プローブ１を具え、該プ
ローブ１を加熱するための電気ヒータ４が該プローブ１
に内装されたものである。

そして前記温度プローブ１は、先端が鋭利に切削形成さ
れたステンレス製の食品挿入用保護管２と、該管の後端
部に二層ケーブル５を介して接続された二極プラグ６と
を具え、前記電気ヒータ４は、前記保護管２の先端部に
内装されている。

また前記二極プラグ６は、前記サーミスタ３に接続され
た芯接点７と、該芯接点に絶縁体８を介して外嵌され、
前記ヒータ４に接続された内筒接点９と、該内筒接点に
絶縁体１０を介して外嵌され前記ヒータ４及びサーミス
タ３のケーブル共通線１２に接続する外筒接点１１とか
ら戊る構造である。

また、電子レンジ本体１５のオーブン壁１６には、プラ
グ挿入用孔１７が穿設され、該孔１７に筒状の共通接点
１８が内嵌され、該接点の上部に絶縁体１９を介して一
側にヒータ用接点２０が、他側にサーミスタ用接点２１
が夫々設けられている。

そして、前記電子レンジ本体１５には、温度変化による
サーミスタ３の抵抗変化を検出する温度検出制御回路２
２と、該検出制御回路２２の出力信号によりスイッチ２
３を制御される食品加熱回路２４と、前記検出制御回路
２２の出力信号によりヒータ電源のスイッチ２５を制御
するヒータ加熱制御回路２６とが設けられている。

また、前記ヒータ加熱制御回路２６は、温度勾配が負に
威りその温度が零度付近になるとヒータ４の電源スィッ
チ２５を開にするよう作動する機能を有している。

上記の如く構成された電子レンジを使用して、冷凍食品
を調理する場合、第２図の如く予め温度プローブ１の二
極プラグ６をプラグ挿入用孔１７に挿入して、芯接点７
とサーミスタ用接点２１とを、内筒接点９．とヒータ用
接点２０とを、更に外筒接点１１と共通接点１８とを夫
々接続する。

そうすると、温度プローブ１のヒータ４は電圧が加わり
加熱される。

（第３図Ａ状態）そこで、加熱された温度プローブ１の
保護管２を冷凍食品に押込む（第３図Ｃ状態）。

このとき、保護管２は、ヒータ４により加熱されており
、しかも先媚部が尖鋭であるから、容易に冷凍食品に挿
入できる。

そして、保護管２は冷凍食品に挿入されるに従って、冷
却され（第３図Ｃ状態）、この温度の低下は、温度検出
制御回路２２で検出され、温度勾配が負でその温度が零
度付近になるとヒータ加熱制御回路２６が作動してヒー
タ電源のスイッチ２５を開にする（第３図り状態）。

次に、電子レンジの扉を閉じて、タックスイッチを閉に
して調理を開始する（第３図Ｃ状態）。

そして、食品が解凍、調理されて設定温度になったとき
、これを温度検出制御回路２２が検出して、食品加熱回
路２４のスイッチ２３を開にして調理を終了する。

しかし、この提案例においては、細径の温度プローブ１
にヒータ４を内装しているため、ヒータ４の容量は極め
て小さくなり、温度プローブ１の保護管２を冷凍食品に
挿入するのに必要な一定高温にする加熱時間が長くなる
欠点と、ヒータ４の内装作業が困難なため信頼性が低い
欠点とがある。

本考案は、上記欠点に鑑み、加熱時間を短くでき信頼性
を高くできかつ冷凍食品に挿入し易い温度プローブを具
えた電子レンジの提供を目的とし実施例について説明す
ると、温度プローブ１は、先端部に温度感知素子として
のサーミスタ３が内装された保護管２と、該管の後端部
に一芯ケーブル５ａを介して接続された一極プラグ６ａ
とから構成されている。

そして、前記−極プラグ６ａハ、前記サーミスタ３に接
続された芯接点７と、該芯接点に絶縁体８を介して外嵌
され前記サーミスタ３から前記ケーブル５ａの外線３５
に接続する外筒接点１１とから構成されている。

また、第５図に示す如く、電子レンジの外部から操作し
やすいように、レンジ本体１５の操作パネル３０に、プ
ローブ１の保護管挿入用孔３１が穿設され、第６図に示
す如く該孔部にはヒータ加熱制御回路２６ａが設けられ
ている。

即ち、このヒータ加熱制御回路２６ａは、前記保護管挿
入用孔３１に絶縁体３２を介して電気ヒータ４ａが外嵌
され、前記孔３１端部にマイクロスイッチ３３の接点板
３４が回動自在に設けられて、プローブ１の保護管２が
前記孔３１に内嵌されてその先端が該接点板３４に当接
した際、マイクロスイッチ３３が閉状態となり、ヒータ
４ａに電圧が加わり、保護管２が加熱されるように構成
されている。

なお、本実施例においては、第２図におけるヒータ用接
点２５とヒータ加熱制御回路２６等は動作しないので省
略できる。

その他の構成は既述提案例の場合と同様である。

上記の如く構成された電子レンジにおいて、冷凍食品を
調理する場合は、予めプローブ１の一極プラグ６ａをプ
ラグ挿入孔１７に挿入し、保護管２を保護管挿入孔３１
に嵌入する。

そうすると、保護管２の先端がマイクロスイッチ３３の
接点板３０を押し、マイクロスイッチ３３が閉状態とな
り、ヒータ４ａに電圧が加わり、保護管２を加熱する。

そこで、保護管２を一定時間だけ加熱して、冷凍食品に
押し込むのに適した一定高温としてから（第３図Ａ状態
に相当）、孔３１から取り出し、冷凍食品に挿入しする
（第３図Ｃ状態に相当）。

そして、保護管２は冷凍食品に挿入されるに従って、冷
却され（第３図Ｃ状態に相当）、その温度が一定時間後
には零度付近になる。

そして、扉を閉じてクックスイッチを閉にして調理を開
始すれば（第３図Ｃ状態に相当）、保護管２のサーミス
タ３が調理温度を感知し、冷凍食品が設定温度になれば
、温度検出制御回路２２がそれを検出して食品加熱回路
２４のスイッチ２３を開状態にする。

以上の説明から明らかな通り、本考案は、温度感知素子
が内装された温度プローブを具えた電子レンジにおいて
、前記温度プローブ保護管を挿入するために電子レンジ
本体の正面外側に開口された保護管挿入用孔と、前記温
度プローブの保護管を保護管挿入用孔内に挿入した状態
で前記保護管を加熱する電気ヒータとを具えたことを特
徴とする電子レンジに関するものである。

したがって、本考案によると、ヒータの容量は温度プロ
ーブ内装型に比して大きくできるので温度プローブの加
熱時間を短くでき、かつその組立作業は容易となるので
信頼性を高くし得る。

さらに、本考案では、保護管挿入用孔は調理室側壁では
なく、正面外側に開口されているので、調理室内に大き
な冷凍食品を入れた状態でも温度プローブの保護管挿入
用孔に対する出入れがし易く、かつ保護管挿入用孔内で
温度プローブの保護管は全体が均一に加熱されるので冷
凍食品に挿入し易い温度プローブを具えた電子レンジを
提供できる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】第１図は本考案のとは別の提案例を示す要部断面図、第
２図は同じく電子レンジの回路図、第３図は同じく温度
プローブの温度と時間の関係を表わすグラフ、第４図は
本考案の実施例を示す要部断面図、第５図は同じく電子
レンジの正面図、第６図は同じくヒータ加熱制御回路図
である。１：温度プローブ、２：保護管、３：サーミスタ、４，
４ａ：電気ヒータ、５．５ａ：ケーブル、６＊６
３ニブラグ、１５：電子レンジ本体、１６：オーブン
壁、１７：プラグ挿入用孔、２２：温度検出制御回路、
２４：食品加熱回路、２６．２６ａ：ヒータ加熱制御回
路、３１：保護管挿入用孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

温度感知素子が内装された温度プローブを具えた電子レ
ンジにおいて、前記温度プローブの保護管を挿入するた
めに電子レンジ本体の正面外側に開口された保護管挿入
用孔と、前記温度プローブの保護管を保護管挿入用孔内
に挿入した状態で前記保護管を加熱する電気ヒータとを
具えたことを特徴とする電子レンジ。