JPS60261788A - 自転車用リヤデイレ−ラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この発明は、自転車の後車輪に取付けられた多段フリー
ホイールの選択したーうのスプロケットにチェノを掛は
換えるための自転車用リヤディレーラに関する。

【従来の技術およびその問題点】

変速機（ディレーラ）付きの自転車の中には、多段フリ
ーホイールの異径スプロケットの一つを′選択し、これ
にチェノを掛は換えて変速を行なうように構成された後
変速機（以下、これをリヤディレーラという）と、チェ
ノホイールとして複数枚の異径スプロケットを組み合せ
たものを使用し、これの一つを選択してチェノを掛は換
えるように構成された前変速機（以下、これをフロント
ディレーラという）の双方を備えたものがある。このよ
うな自転車では、多段フリーホイールのスプロケットの
枚数と、多段チェノホイールのスプロケットの枚数を乗
じた段数の、きめこまかな変速操作を行なうことができ
る。 上記のように、チェノを異径のスプロケットに掛は換え
て変速を行なうディレーラを備えた自転車では、チェノ
が大径のスプロケットにかかっているときと小径のスプ
ロケットにかかっているときとでチェノのたるみに差が
生じるが、このたるみは、リヤディレーラにおいて、ガ
イドプーリとテンションプーリとを備えてなるテンショ
ナーに、常時テンションプーリが後方に移動するような
弾性的な回動力を与えておくことにより、吸収される。 リヤディレーラが上記のようなチェノのたるみを何すン
ク分吸収しうるかをスプロケットの歯の数に見立てて示
したものをリヤディレーラのギヤキャパシティといい、
通常、多段フリーホイールにおける最大径スプロケット
と最小径スプロケットの歯数差と、多段チェノホイール
における最大径スプロケットと最小径スプロケットの歯
数差とを加算した歯数として計算される。したがって、
リヤディレーラとフロントディレーラの双方を備える自
転車のりャディレーラには、リヤディレーラのみを備え
る自転車のりャディレーラより大きなギヤキャパシティ
が要求される。 ところで、最近流行しつつある、本願の第１図に示すよ
うないわゆるマウンテンパイクと称される自転車では、
急な坂を比較的小さな踏力で登はんしうるようにするた
め、多段フリーホイールの最大径スプロケットをますま
す大径化し、かつ多段チェノホイールの最小径スプロケ
ットをますます小径化する傾向にある。したがってこの
ような自転車に取付けるべきリヤディレーラには、従来
′のリヤディレーラとは比較にならないほど大きなギヤ
キャパシティが要求されることになる。リヤディレーラ
のギヤキャパシティは、たとえば、テンショナーのガー
ドの長さを延長し、チェノのたるみをとる作用をするテ
ンションプーリの位置を下げてその回動軌跡の半径を延
長すれば、最も簡単に増加させることができるが、主と
してオフロードを走行することを目的として考えられた
上記のようなマウンテンパイクでは、あまりガードを延
長すると、岩や路面の突起にこのガードあるいはテンシ
ョンプーリが衝突してリヤディレーラが破損する可能性
があるほか、見栄えが悪くなる、リヤディレーラのフレ
ームに対する支持剛性に配慮が必要となるなどの種々の
問題が派生する。

【発明の目的】

この発明は、上記の事情のもとで考え出されたもので、
その目的は、全体の外観をそれほど大きくすることなく
、ギヤキャパシティを大幅に大きくすることができる自
転車用リヤディレーラを提供することである。

【目的を達成するための手段】

上記の目的を達成するため、本発明では、次の技術的手
段を講じている。　すなわ ち、外ガード板と内ガード板とを所定間隔をあけて対向
させ、その間にガイドプーリとテンションプーリとを回
転可能に支持させてなるテンショナーを備えた自転車用
リヤディレーラにおいて、上記テンショナーの下部連部
に、補助テンションブーりを回転可能に支持するアーム
を後方に向は弾力付勢しつつ回動可能に支持し、かつ、
このアームが上記テンショナーに対して所定角度を超え
て前方回動するのを阻止するためのストッパ手段を設け
ている。 上記制御轡構は、チェノが掛は廻された上記テンショナ
ーを後車輪の軸方向に移行させるためのもので、通常、
平行四辺形パンタグラフリンク機構が採用される。

【発明の作用・効果】

本発明の自転車用リヤディレーラは、上記の手段を採用
した結果、次の作用・効果を奏する。 チェノは、補助テンションプーリの後ろ側、テンション
プーリの後ろ側ないしガイドプーリの前側を掛は廻され
た後、多段フリーホイールの−っのスプロケットにＵ）
け上がるようにして走行する。 テンショナー自体は、当然にその、テンションプーリが
弾性的に後方に移行するような傾向が付与されているこ
とに加え、補助テンションプーリを支持したアームがそ
の下部が弾性的に後方向に回動する（１１向を与えられ
ているので、テンションプーリあるいは補助テンション
プーリ付近のチェノが後方向に弾性的に引っ張られ、こ
れによりチェノのたるみは除去される。これを換言する
と、テンショナー、および、補助テンションプーリを支
持するアームは、テンションプーリあるいは補助テンシ
ョンプーリ付近をチェノ←よって前方へ引っ張られてい
ることになる。、上記アームには、テンショナーに対し
、所定角度を超えて前方向に回動しないようにするため
のストッパ機構が設けられているので、たとえば、除去
すべきチェノのたるみ量が多い場合において、テンショ
ナーの下部が大きく後方に回動しているとき、テンショ
ナーに対して上記アームを介して支持された補助テンシ
ョンブーりが上記ストッパ機構が効いた状剋でテンショ
ンプーリに対して下方前方に位置する場合が生じる。こ
のとき、ガイドプーリ、テンションプーリおよび補助テ
ンションプーリは、三角形状の配置をとるため、ガイド
プーリとテンションプーリの２個のプーリしか有さない
従来のディレーラのテンショナーに比べ、そのギヤキャ
パシティは大幅に増加する。すなわち、チェノは、三角
形状の配置をとる補助テンションプーリ、テンションプ
ーリおよびガイドプーリの３個のプーリを掛は廻される
ので、この３個のプーリを掛けられている部分のチェノ
の長さは従来のテンショナーにおける２個のプーリを掛
けられている部分のチェノの長さより長くなるからであ
る。 また、チェノのたるみ量が小さい場合はテンショナーの
下部が前方に回動し、補助テンションプーリを支持した
アームのストッパ機構は効かなくなるが、このアームは
常時後方に回動する傾向が与えられているため、補助テ
ンションプーリはテンションプーリに進入する前のチェ
ノに弾性的に押圧される格好となり、たとえば、補助テ
ンションプーリからチェノが脱落するといった問題は未
然に防止できる。なお、このとき、チェノのたるみ取り
機能を発揮するのは補助テンションプーリではなく、テ
ンショナーの下部の本来のテンションプーリとなる。 このように、本発明の自転車用リヤディレーラは、その
ギヤキャパシティを大幅に増加することができ、しかも
、テンショナーのガード板を延長するのではないので、
外観はそれほど大きくはならない。

【実施例の説明】

第１図は、本発明のりャディレーラを取付けると最適な
、マウンテンパイクの外観図である。図　々） から明らかなようにこの自転車は、凹凸地を支障なく走
行できるように、クランク軸１の位置を通常より高く設
定した堅牢なフレーＪ、２に、太めのタイヤ３，３が取
付けられており、もちろんリヤディレーラ４とフロント
ディレーラ５の双方を装備している。また、チェノホイ
ール６の最小径スプロケットの外径はかなり小さなもの
となっており、リヤディレーラには相当大きなギヤキャ
パシティが要求されることは明らかである。 第２図以下に、本発明のりャディレーラの例を示す。 本発明のりャディレーラ４の基本的構成は、従来のりャ
ディレーラに採用されている構成をそのまま採用すれば
よい。すなわち、ガイドプーリ８とテンションプーリ９
とを備えたテンショナー１０を、パンタグラフリンク機
構などの制御機構１１を用いて、ハブ軸方向、または、
ハブ軸に対して斜め方向の、多段フリーホイールの各ス
プロケットの歯先を結ぶ線に沿う方向に平行移動しうる
ように構成すればよい。 パンタグラフリンク機構１１は、自転車フレーム２のリ
ヤエンドプレート１２に対してボルト１３を用いて取付
けられたベース部材１４に対し、横方向に並ぶ一対のリ
ンクプレート１５．ｉ６の基部を回動可能に支持し、さ
らにこの一対のリンクプレート１５．１６の先端部に可
動部材１７を回動可能に取付けて構成される。上記ベー
ス部材１４と一対のリンクプレー）１５．１６と可動部
材１７は、協働して変形可能な平行四辺形を形成し、し
たがって、この平行四辺形を変形させると、可動部材１
７がベース部材１４に対してほぼハブ軸方向に平行移動
する。なお、図示は省略するが、上記ベース部材１４、
一対のリンクプレート１５゜１６を相互回動可能に連結
するための４本のピンのうちの一つには、パンタグラフ
リンク機構１１を一方向に弾性的に変形させるためのバ
ネが套挿されている。また、このパンタグラフリンク機
構１１は、第４図に示すように、上記平行四辺形の対角
線長さを上記バネの弾力に抗して強制的に短縮させるよ
うにして取付けられた操作ケーブルＷを、ハンドルやフ
レームの退部に取付けられた変速操作レバーで牽引する
などして操作される。 上記パンタグラフリンク機構１１の可動部材１７には、
ハブ軸方向に移動して多段フリーホイール７のスプロケ
ット１８の一つにチェノＣを掛は換えるためのテンショ
ナー１０が取付けられる。 このテンショナー１０は、通常、外ガード板１９と内ガ
ード板２０とを所定間隔をあげて対向させ、かつ、この
内外ガード板１９．２０の間の−ｌｌ二定、それぞれガ
イドプーリ８とテンションブーＩ７９とを回転可能に支
持して構成される。これらのプーリ８，９は通常、上記
内外のガード板１９．２０を所定間隔をあけて互いに連
結するために用いる上下２本のボルトを軸２１．２２と
し、これに中心孔を回転可能に套嵌することにより、支
持される。こうして構成されたテンショナー１０は、ハ
ブ軸と平行な軸２３を中心として回動可能にパンタグラ
フリンク機構１１の可動部材１７の下垂片２４に対して
前後揺動可能に支持され、かつ、上皇１　配下垂片２４
に取付けられたスプリングボックス２５内のハネ２６に
より、常時テンションプーリ９が後方に移動するように
、すなわち、第２図矢印Ｒ方向に弾力付勢される。上記
ハネ２６の弾力により、甚本的にテンションプーリ９に
掛は廻された部位のチェノＣを後方に弾性的に引張り、
チェノＣのたるみを取るとともにチェノＣに一定の張力
か与えられる。 さらに、本発明では、補助テンションプーリ２７を回転
可能に支持したアーム２８がテンショナー１０の下部連
部に前後方向揺動回動可能に支持される。図示例では、
テンショナー１０におけるテンションプーリ９を支持す
るための軸２２に内外一対のアーム２８を回動可能に支
持し、かつこの一対のアーム２８の先端部に軸２９を掛
は渡してこれに補助テンションプーリ２７を回転可能に
支持している。そして、このアーム２８は、第３図によ
く表れているように、このアーム２８を支持する上記軸
２２の外方突出部２２ａに套挿したコイルハネ３０によ
り、常時後方、すなわち、第２図矢印ｒ方向に弾性的に
回動する傾向が与えられる。なお、こうして補助テンシ
ョンプーリ９を支持するアーム２８を付勢するコイルバ
ネ３０の弾力は、テンショナ−１０全体を後方回動付勢
するバネ２６の弾力より小さく定められる。さらに、上
記アーム２８の基部にストッパ片３１を設け、これがテ
ンショナー１０の外ガード板１９の端縁と当接してアー
ム２８の前方回動を規制するようにしたストッパ手段３
２が設けられる。 次に、本実施例のりャディレーラの動作を説明する。 第２図に示すように、チェノＣが多段フリーホイール７
の小径スプロケットに噛合しており、かつ、図示しない
千エンホイールの小径スプロケットに噛合しているとき
は、このチェノＣのたるみが多く、このたるみを取るた
めにテンショナー１０はそのテンションプーリ９が大き
く後方に回動した位置をとる。本発明の場合、チェノＣ
は、補助テンションプーリ２７の後ろ側、テンションプ
ーリ９の後ろ側、ガイドプーリ８の前側を回った後フリ
ーホイール７の一つのスプロケット１８の後ろ側に掛は
上がるように掛は廻されるので、第２図に示す状態にお
いて補助テンションプーリ２７はチェノＣにより前方に
引っ張られ、上記ストッパ片３１がガード板１９に当接
した状態となっている。すなわち、補助テンションブー
Ｉ７２７の上下位置がテンションプーリ９より下方にあ
る場合、補助テンションプーリを支持したアーム２８の
前方回動を規制する上記ストッパ手段３２が効いた状態
となる。第２図の状態において、ガイドブーＩＪ８、テ
ンションブーＩＪ　９および補助テンションプーリ２７
は、補助テンションブー１Ｊ２７が最下位に位置する三
角形状の配置をとる。チェノＣは、この三角形の後方の
二辺に沿う格好で掛は廻されることとなるため、テンシ
ョナー１０が保持す−るチェノＣの長さがそれだけ延長
され、結果としてテンショナー１０が除去しうるチェノ
のたるみ量、すなわちリヤディレーラのギヤキャパシテ
ィが増加する。このことは、従来のりャディレーラでは
、第２図におけるガイドブーＩ３８とテンションプーリ
９、または、ガイドプーリ８と補助テンションプーリ２
７に相当する２個のブーりしか有さないこと、および、
こうした２（固のブーりに掛は廻されるチェノの経路を
想像すれば明らかである。 一方、第５図に示すように、チェノＣが多段フリーホイ
ール７の大径スプロケットに噛合するとともに、図示し
ない多段チェノホイールの大径スプロケットに噛合して
いるときには、このチェノＣのたるみ量は少なく、この
ためテンショナー１０はチェノＣに引っ張られてテンシ
ョンプーリ９が大きく前方に回動した位置をとる。しか
しながら、第２図と第５図を比較すれば明らかなように
、チェノＣのたるみの少ない第５図の状態では、補助テ
ンションプーリ２７を支持するアーム２８は、テンショ
ナー１０に対して第２図に示す状態から若干後方回動じ
、テンションプーリ９と補助テンションブーＩＪ２７と
が前後水平方向に並ぶようになっている。これは、アー
ム２８を後方回動付勢するコイルバネ３０の作用による
もので、第５図Ｍ　０．オｔ４□、ゆヶ、つａ：／７”
−’）２□、よヶエッＣを下方に小さな力で押し付ける
格好で噛合していることになる。これにより、補助テン
ションプーリ２７が常時チェノＣに噛合し、゛チェンＣ
が補助テンションプーリ２７から脱落することがない゛
という効果が派生する。このことは、かりに、補助テン
ションプーリ２７を支持するアーム２８がテンショナー
１０に対して固定されているとすると、第２図に示す状
態から第５図に状態に移行する過程で、補助テンション
プーリ２７がチェノＣから離脱することになることから
明白である。 チェノＣのたるみが多い場合からチェノＣのたるみが小
さい場合に移行する過程での補助テンションプーリ２７
およびこれを支持するアーム２８の動きを要約すると、
テンショナー１０が大きく後方回動している状態から前
方回動する過程において、補助テンションブーＩ７２７
の上下位置がテンションプーリ９より下方に位置してい
る間はアーム２８のストッパ手段３２が効いており、ア
ーム２８ないし補助テンションプーリ２７とテンショナ
ー１０との相対関係が一定であるが、補助テ　１１ンシ
ョンブーリ２７とテンションプーリ９との上下位置の差
がなくなった時点、すなわち、補助テンションプーリ２
７とテンションプーリ９が前後水平に並ぶようになった
時点からは、上記ストッパ手段３２が解除され、アーム
２８は、補助テンションブーＩＪ２７とテンションプー
リ９が前後に並ぶように、コイルバネ３０の弾力により
、テンショナー１０に対して相対的に後方回動させられ
るということになる。 以上説明したように、本発明の自転車用リヤディレーラ
は、その外観をそれほど大きくすることなく、ギヤギヤ
バシテ゛イを増加することができるとともに、テンショ
ナーからチェン枠（外れるＩ！ｉ（ｌ障を最小限に抑え
ることができる。 なお、本発明の範囲は、上述した実１！ＩｆｌＩ４こ限
定されないことはもちろんであり、たとえば、テンショ
ナーの支持形式、あるいはテンショナー自体の形態は問
われない。すなわち、第２図ないし第５図には、天秤式
にパンタグラフリンク機構の可動部材に支持したテンシ
ョナーについての例を示しであるが、第６図に示すよう
に、振子式に支持したテンショナー、あるいは、特公昭
５５−１０４２８号公報に示されているような、天秤式
と振子式とを組み合せた形式で支持したテンショナーに
も本発明を適用しうる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１薗は本発明のりャデ
ィレーラを取付けると好適なａ転車の例の全体図、第２
図は本発明の一実施例のりャディレーラの正面図、第３
図は第２図の■方向矢視図、第４図は第２図のＩＶ−Ｉ
Ｖ線矢視図、第５図は第２図に示すリヤディレーラの動
作説明図、第６図は本発明の他の実施例の正面図である
。 ４・・・リヤディレーラ、８・・・ガイドプーリ、９・
・・テンションプーリ、１０・・・テンショナー、１９
・・・外ガード板、２＠・・・内ガード板、２７・・・
補助テンションプーリ、２８・・・アーム、３２・・・
ストッパ手段 出願人　マエダ工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）外ガード板と内ガード板とを所定間隔をあけて対
   向させ、その間にガイドブーりとテンションプーリとを
   回転可能に支持させてなるテンショナーを備えた自転車
   用リヤディレーラにおいて、上記テンショナーの下部適
   部に、補助テンションプーリを回転可能に支持するアー
   ムを後方に向は弾力付勢しつつ回動可能に支持し、かつ
   、このアームが上記テンショナーに対して所定角度を超
   えて前方回動するのを阻止するためのストッパ手段を設
   けたことを特徴とする、自転車用リヤディレーラ。