JPS6025725Y2 - リニアトラツキングプレ−ヤ - Google Patents

リニアトラツキングプレ−ヤ

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Publication number
JPS6025725Y2
JPS6025725Y2 JP1978061422U JP6142278U JPS6025725Y2 JP S6025725 Y2 JPS6025725 Y2 JP S6025725Y2 JP 1978061422 U JP1978061422 U JP 1978061422U JP 6142278 U JP6142278 U JP 6142278U JP S6025725 Y2 JPS6025725 Y2 JP S6025725Y2
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JP
Japan
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coil
arm
pair
yokes
tone arm
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Application number
JP1978061422U
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JPS54163604U (ja
Inventor
秀夫 原
吉元 大村
好美 牧野
哲 日下
Original Assignee
ソニー株式会社
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Publication date
Application filed by ソニー株式会社 filed Critical ソニー株式会社
Priority to JP1978061422U priority Critical patent/JPS6025725Y2/ja
Publication of JPS54163604U publication Critical patent/JPS54163604U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はリニアトラッキングプレーヤに関スる。
従来のこの種のプレーヤにあっては、トーンアームをタ
ンジエンシャルに移送する為に例えばモータの回転を必
要に応じて歯車装置にて減速させ、更に送りネジを使用
してトーンアームの基部をレコード演奏に伴ってカート
リッジの移行軌跡と並行に移送腰いわゆるトラッキング
エラー角が常時零になるようにしている。
ところが従来の装置では上述したようにモータを使用し
、その回転力を歯車等の機械系を通じてトーンアームの
基部に伝達してこれを移送するようにしているので、機
械的振動がカートリッジに伝達されやすく、為に雑音が
生じ易い欠点がある。
更に上述したように歯車等の機較的手段を使用している
ので、その工作精度を高くする必要があり、歯車又は送
りネジの工作上品工作精度を期待できない欠点があった
この考案は従来のこのような欠点を回避し、歯車及びネ
ジ等の機械系を使用することなく、しかも簡単な構成に
よって所期の目的を遠戚できるようにしたリニアトラッ
キングプレーヤを提案するものである。
以下この考案を図面を用いて説明する。
第1図において1はプレーヤのターンチーフルポード、
2はターンテーブル、3はその回転軸である。
4はトーンアームであって、本例では直線状に形成され
た場合を示している。
5はその先端に取付けられたヘッドシェル、6はこれに
取付ケられたカートリッジ、7はその合釘である。
この考案においてはトーンアーム4をタンゼンシャルに
移動させる為に、いわゆるリニアモータ8を使用する。
このリニアモータ8を先ず説明すると、第2図〜第5図
に示すように、全体として長方形状に構成する。
即ち直線状をなすレール9を設け、その上にローラ10
を転動させるようになす。
この為、図面に示すように長方形状をなす導磁性材より
なる一対の外側ヨーク9a及び9bを互に対向して設け
てレール9を構成し、それらの中心において外側ヨーク
9a及び9bより巾の狭い(高さの低い)長方形状の導
磁性材よりなる中心ヨーク11を配置し、これら外側ヨ
ーク9a、9b及び中心ヨーク11の両端において、そ
れら間に同様に導磁性材よりなるスペーサヨーク12a
及び12bを介在させて外側ヨーク9a、9b及び中心
ヨーク11を磁気的且つ機械的に連結する。
この機械的連結手段は省略する。
13a、13bは1字状アングルであって、リニアモー
タ8をターンテーブルボード1に取付けるものである。
又外側ヨーク9a及び9bの内面に夫々長方形状をなす
板状磁石14a及び14bを互に対向する内面が同一の
極性となるようにして取付けるものであるが、この場合
、中心ヨーク11と磁石14a、14bとの間において
所定の空隙を有するようになす。
尚中心ヨーク11は図示の例では2枚重ねて使用した場
合であるが、一枚でもよい。
中心ヨーク11を取囲むように形成したコイル枠15を
設け、これにコイル16を所定の巻回散文は巻装する。
この場合コイル枠15は中心ヨーク11及び外側ヨーク
9a、9bには接触しない大きさに形成する。
このような構成によれば、磁石14a及び14bにより
第5図に示すような磁束φa及びφbが坐臥よってコイ
ル16に電流を流すことによって、このコイル16即ち
コイル枠15が中心ヨーク11上を摺動し、且つコイル
に通ずる電流の方向を選ぶことによってコイル枠15の
摺動力向を選ぶことができること明らかである。
このようにしてこの考案に使用されるリニアモータ8を
構成する。
しかして図示の例では磁石14a、14b固定腰コイル
16を移動するように構成した場合を示したが、これと
は逆に磁石14a及び4bに代えヨーク9a、9bの内
面に沿ってコイルを巻装腰これらコイル間において磁石
を配置してこれをヨーク9a、9bの延長方向に沿って
移動させるようにも構成できる。
尚本例ではこのリニアモータ8の外側に更に上述したコ
イル16の移動する速度を検出する速度検出器17を設
けている。
これについて説明すると、第4図に示すように、1字状
アングル13bの外側において上下に一対の導磁性材よ
りなる長尺のヨーク18a及び18bを設け、これらの
両端を同様に導磁性材よりなるスペーサヨーク19にて
磁気的且つ機械的に連結しく機械的連結手段は省略)、
一方のヨーク18aの内面に第4図において上下方向に
着磁された長尺の磁石20を取付け、この一方のヨーク
18a及び磁石20を含んでこれらの上にコイル枠21
を摺動自在に取付け、このコイル枠21にコイル22を
巻装して構成している。
勿論このコイル枠21もヨーク18a1磁石20等には
接触しない大きさに形成する。
このコイル22よりの信号はサーボ動作に使用するもの
で、その詳細は後述する。
更にこの考案はりニアモータ8の移動体即ち本例ではコ
イル16の移動に伴ってトーンアーム4を移動させるよ
うになすものであるが、この為、本例においては第3図
に示すように支柱23を上方に植立固定したアーム台2
4を設け、その下面に上述したローラ10を回転自在に
取付ける。
図示の例では第6図に示すように一対のローラ10a及
び10bを回転自在に取付け、しかもこれらローラ10
a及び10bを夫々第3図より明らかなように、直径の
大なる部分(大径部)10′とその両端において同心部
に形成された直径の小なる部分(小径部)10″とから
構成し、小径部10“の円周面を一対の外側ヨーク9a
及び9bの端面9a’及び9b′上に転動させるように
なす。
よってこの実施例ではローラ10a、10bの小径部1
0a”? 10b″の外周面を真円に加工し、一対の
ヨーク9ay9bの上端面9a’及び9b′を平面とな
るように面出しをなす。
これらの加工は従来の技術によれば比較的容易である。
25a及び25bはローラlea及び10bの回転軸の
軸受けである。
しかしてコイル枠15を第6図に示すように上方に延長
してアーム台24に機械的に連結腰コイル16の移動に
伴ってアーム台24がレール9即ちヨーク9a及び9b
上を転動するようになす。
又速度検出器17のコイル枠21も図しないが、アーム
台24に機械的に連結し、アーム台24の移動に伴って
ヨーク18a上を移動するようになす。
勿論コイル枠15及び21は夫々外部の固定部即ちヨー
ク11,18a1磁石14a、14b、20等には接触
しないようにアーム台24に連結する。
このようなアーム台24の支柱23に対してトーンアー
ム4を回動自在となす為に、この支柱23と同心的とな
る円筒状のアーム支持体26を設け、これに支柱23に
対して一対の軸受27a及び27bにけ軸受けして回動
自在となし、このアーム支持体26の上端においてこれ
と一体に一対の支持部28a及び28bを形成し、一方
トーンアーl、4の所定の位置にピボット取付体29を
取付け、このピボット取付体29を上述した一対の支持
部28a及び28b間に位置させた状態で、ピボット取
付体29に取付けであるピボット軸30の両端を、夫々
一対の支持部28a及び28bに螺入しであるピボット
軸受31a及び31bにて軸受けする。
はれによりトーンアーム4はアーム台24に対腰支柱2
3を中心として水平面内で回動すると共に、ピボット軸
30を中心として垂直面内で回動する。
更にこの実施例においてはアーム台24に対するトーン
アーム4の延長方向の検出手段32を設けている。
この検出手段32は第3図及び第7図に示すように、ア
ーム支持体26と回転的に一体となる如く磁石取付板3
3を取付けてこれを例えば前方(トーンアーム4の延長
方向)に延長し、その下面に磁石34を取付け、一方ア
ーム台24上にはこの磁石34と対向する位置に感磁性
素子(磁気抵抗素子)35を取付ける。
この場合この素子35にはバイアス磁界を賦与させる為
の磁石36をも併せて取付ける。
尚磁石34及び36の着磁方向を矢印にて示す。
又感磁性素子35としては、第8図において示すように
、絶縁基板37上に2分割された部分において、その一
方には縦方向に、他方には横方向に夫々延長する磁気抵
抗効果をもつ抵抗体38 a、 38 bが互に直列
に接続されて被着されたものを使用することができる。
この構成によれば、磁石34がバイアス磁石36に接近
し、又は離間することによって磁気抵抗素子35に対す
る磁界の方向が、抵抗体38a及び38bのなす面内に
おいて回転腰よって抵抗体38aと38bとの抵抗値は
可逆的に変化することになる。
以上のようにして磁気抵抗素子35を横切る磁界の方向
が回転することによって、両抵抗体38a及び38bの
抵抗値は増減するが、トーンアーム4の延長方向(厳密
には支柱23の中心とカートリッジ6の置針7とを結ぶ
線の方向)と、アーム台24の移動方向とが直角をなす
状態(以下直交状態と云う)において、磁石34とバイ
アス磁石36との合成磁界が、第8図の点線に示すよう
に抵抗体38a及び38bの延長方向に対して夫々約4
5°の方向となるように選び、更にこれによりトーンア
ーム4が支柱23を中心としていずれか一方に回動した
とき、磁界が例えば矢印a方向に回転し、トーンアーム
4が上述とは逆方向に回動したとき、磁界が矢印す方向
に回転するように磁石34及び磁気抵抗素子35の配置
を選ぶ。
更に本例においてはトーンアーム4をピボット軸30を
中心として上下に即ち垂直な面内て回動させる手段39
を設けている。
この手段39は通常ボイスコイルモータとも称されるも
ので、アーム支持体26と回転体に一体となるようにア
ーム支持板40を取付け、その上面に導磁性材よりなる
ヨーク板41を取付け、その上面に図示の如く着磁され
た環状の磁石42を載置固定腰更にこの磁石42上に断
面がL字状をなした導磁性材よりなる環状ヨーク43を
載置固定腰ヨーク板41上に同様に導磁性材よりなるポ
ールピース44を植立固定腰このポールピース44と環
状ヨーク43との間に形成された環状空隙内に筒状コイ
ル枠45上に巻装したコイル46を挿入して手段39即
ちボ、イスコイルモータを形成している。
シカシてこのモータ39によりトーンア−1,4を駆動
する為に、図示の例ではコイル枠45と一体に、上述し
た一対の支持部28 a、 28 bと同様の一対の
支持部47a、47bを設け、一方トーンアーム4に対
してピボット取付体48を取付け、このピボット取付体
48を上述した一対の支持部47a及び47b間に位置
させた状態でピボット取付体48に取付けであるピボッ
ト軸49の両端を、夫々一対の支持部47a及び47b
に螺入しであるピボット軸受50a及び50bにて軸受
けするようになす。
これによりボイスコイルモータ39(垂直モータ)のコ
イル46に電流が供給されたとき、そのN流の方向によ
ってコイル46が上又は下に動き、トーンアーム4をピ
ボット軸30を中心として回動させる。
この場合、コイル枠45はピボット取付体48に対して
いわゆるピボット軸49にて軸受けされているから、ト
ーンアーム4の垂直方向の回動に際してもコイル46は
ほべ゛垂直状態で上下動し、このコイル枠45がヨーク
43及びポールピース44に対して傾斜することがない
ので、これら両者が接触するおそれがない。
このボイスコイルモータ39はカートリッジ6のレコー
ド盤に対する自動的なリードイン又はリードアウト或い
はその両者の場合に、カートリッジをレコード盤面より
持ち上げるときの他、針圧の賦与のときにも使用するこ
とが可能である。
尚51はバランスウェイトである。
尚、第1図、第2図及び第3図には夫々図示していない
が、第9図に示すようにトーンアーム4には更にその上
下動の速度を検出する検出器52を取付ける。
この検出器52について説明すると、トーンアーム4の
ピボット取付体53を取付けてその下面に凹部54を形
威し、一方コ字状をなす磁性材料よりなるヨーク55を
設けてその中央部分に凸部56を形成味この凸部56を
上述したピボット取付体53の凹部54に挿入した状態
で凸部56に予め貫通して取付けであるピボット軸57
の両端を、ピボット取付体53に螺入しである一対のピ
ボット軸受58にて夫々軸受けすることにより、トーン
アーム4の上下方向の回動に際してヨーク55は垂直方
向に移動するようになし、ヨーク55の一方の脚の内面
に厚味方向に着磁された磁石59を取付け、他方の脚に
対して摺動自在にコイル枠60を挿入し、これにコイル
61を巻装し、このコイル枠60を例えばアーム支持体
26に取付けて固定して構成する。
従ってトーンアーム4の上下方向の回動に伴ってヨーク
55は上下動し、即ちコイル61が磁石59よりの磁束
と鎖交することによってトーンアーム4の上下動の速さ
に対応する出力(直流電圧又は電流)がコイル61より
得られることになる。
この出力信号は後述する如くトーンアーム4のスムーズ
な動きの為に使用される。
第10図はこの考案に適用できるリニアモータ8のコイ
ル16に対する制御回路を示す。
この回路について説明すると、磁気抵抗素子35は本例
では3端子タイプのものを使用しており、端子に夫々符
号62 a、 62 b及び62cを附して示す。
そしてアーム支持体26に対して回転的に一体に取付け
た磁石34が支柱23を中心として時計方向に回動する
とき、一方の抵抗体38aの抵抗値が例えば増大すると
き、他方の抵抗体38bのそれは減少し、反時計方向に
回動するときは抵抗体38a及び38bの抵抗値は上述
とは逆の増減をする。
即ち両抵抗体38a及び38bはトーンアーム4の回動
に伴って互にシーン的にそれらの抵抗値が変化すること
は上述した通りである。
このような磁気抵抗素子35に対してポテンショメータ
63を並列に接続し、端子62aを抵抗器64aを通じ
て2電源タイプの演算増幅器65の正極入力端子に、又
端子62cの抵抗器64bを通じて演算増幅器65の負
極入力端子に夫々接続していわゆるブリッジ回路を構威
し、互に直列に接続された直流電源66a及び66bの
正極端子を磁気抵抗素子35の端子62cに、負極端子
をポテンショメータ63の可動接点63aに接続し、増
幅器65の出力端子をコンプリメンタリプッシュプル出
力回路67を構成する一対のトランジスタ68a及び6
8bのベースに共通に接続し、リニアモータ8を構成す
るコイル16の一端を電源66aと66bとの接続点に
接続し、他端をトランジスタ68a及び68bのエミッ
タの共通に接続する。
又演算増幅器65の正極電源端子及びトランジスタ68
aのコレクタを電i66 aの正極端子に、演算増幅器
65の負極電源端子及びトランジスタ68bのコレクタ
を電源66bの負極端子に夫々接続する。
尚69は帰還用抵抗器である。
又第4図にて説明したコイル22の一端を抵抗器64a
又は64bを通じて演算増幅器65のいずれか一方の入
力端子に接続し、他端を接地する。
このような回路構成において、上述したトーンアーム4
の直交状態においては、演算増幅器65より何ら出力(
直流電圧又は電流)が得られず、従ってリニアモータ8
のコイル16には何らN流が流れないようにポテンショ
メータ63の可動接点63aを調整する。
上述した構成による動作を説明する。
第10図において述べたように、トーンアーム4の直交
状態においてはコイル16には電流が流れず、よってア
ーム台24は静止した状態にある。
しかして今トーンアーム4を直交状態より水平面内で時
計方向又は反時計方向に回動させる(傾斜させる)と、
磁気抵抗素子35の抵抗体38a及び38bの抵抗値が
シーン的に変化する為に、演算増幅器65の入力のバラ
ンスがくずれ、これによりその出力側に正極性又は負極
性の信号即ち直流電圧(又は電流)が得られる。
この大きさは演算増幅器65の入力のアンバランスの大
きさに対応し、又その出力信号の極性は抵抗体37a及
び38bの増減の方向に対応する。
そして演算増幅器65よりの出力信号が正極性の場合は
トランジスタ68aを通じて電源66aよりコイル16
に電流が供給され、負極性の場合はトランジスタ68b
を通じて電源66bよりコイル16に電流が供給される
即ちコイル16に通ずる電流の方向がいずれのトランジ
スタがオンするかによって互に逆方向となる。
更にこの場合、コイル16に供給される電流の大きさは
トランジスタ68a又は68bの内部インピーダンスに
よって制御され、即ち演算増幅器65の出力信号の大き
さに対応する。
即ちこの考案によれば、トーンアーム4を直交状態より
傾斜させることにより、その傾斜の方向及び大きさに対
応してコイル16に流れる電流の方向及び大きさが決ま
り、これによってコイル16が移動される。
即ちアーム台24が移動する。この場合の移動方向はト
ーンアーム4が常に上述した直交状態を保持する方向で
あり、これはコイル16の巻回方向又はコイル16に対
する電流の方向を選ぶことによってなし得る。
よってレコードの演奏時において、レコード盤の音溝に
伴ってトーンアーム4が傾斜すれば、直ちにこれに対応
してコイル16に電流が供給されるので、これによりト
ーンアーム4は常に直交状態を保持することになる。
尚この考案においては、第1図より明らかなように、合
釘7と回転軸3の中心とを結ぶ線70とリニアモータ8
のレール9の延長線とは互に並行するようにリニアモー
タ8を設置するものである。
よってこの構成によれば、トーンアーム4はレコード演
奏中において常に直交状態を保持し、換言すれはトーン
アーム4の延長方向は常にレコード盤の音溝の切線方向
となるので、トラッキングエラー角が零となり、理想的
なトラッキングを期待することができる。
従来、このようにトラッキングエラー角が常に零となる
ように考慮したいわゆるリニヤトラッキングプレーヤは
提案されているが、冒頭にも述べたように、トーンアー
ムの送りの為に、通常の回転モータを使用し、これを多
数の歯車を使用して減速し、更にはいわゆる送りネジを
使用して上述したアーム台と対応する部分を移動させる
ようにしており、機械的振動が生じてこれがカートリッ
ジに伝達されたり、又は機械的精度を向上させる為に高
度な加工技術を必要とし、手数を要する等の欠点があっ
た。
これに対しこの考案によれば、アーム台24はコイル1
6の移動のみにより駆動され、且つこのアーム台24は
ローラ10a及び10bがレール即ちヨーク9a及び9
bの端面9a’、 9b’上を転動する丈けで他に機
械的接触部分がなく、しかもローラ10a、10bの小
径部10″の外周面及びヨーク9a及び9bの端面9a
’99b’は夫々に真円度及び平面度を精度よく仕上げ
ることは従来技術においても比較的容易であり、従って
この考案では従来のこの種の装置に比して機械的精度は
大巾に向上し、極めてスムーズなトーンアーム4の移動
を期待することができる。
又上述したようにローラ10a、10bとヨーク9a、
9bの端面とを高精度をもって夫々面出しできることよ
りして、トーンアーム4の移動に際してもほとんど機械
的振動を生ずることなく、よって従来の如くカートリッ
ジ6に対して悪影響を及ぼすおそれも皆無となし得る特
徴を有する。
尚図面に示す実施例ではりニアモータ8の外側に、速度
検出手段17を設けており、そのコイル22より得られ
る出力が第10図に示す演算増幅器65の入力端子に供
給されるようになされている。
又このコイル22はアーム24に連動されるので、この
アーム台24の移動速に応じた出力(直流電圧又は電流
)がこのコイル22より得られ、よって演算増幅器65
に負帰還がか)す、アーム台24の移動に制動がかけら
れ、アーム台24のスムーズな移動を期待することがで
きる。
勿論この場合のコイル22の巻き方向又は演算増幅器6
5に対する接続関係を、このように負帰還によって制動
がかけられるように選ぶものである。
尚上述においてはトーンアーム4の演奏中の動作につい
て説明したが、手動によるカートリッジ7のリードイン
又はリードアウト時にあっても、これに伴ってほとんど
同時にアーム台24が移動することになるので、手動操
作も可能である。
第11図はボイスコイルモータ39に対する制御回路図
である。
これについて説明すると、電源66a−66bに接続さ
れたポテンショメータ71の可動接点71aを切換スイ
ッチ72の一方の固定接点72aに接続し、他方の固定
接点72bを抵抗器73を介して電源66aの正極端子
に接続し、可動接点72cを抵抗器74を通じて2電源
タイプの演算増幅器75の負極性入力端子に接続し、他
端を接地腰演算増幅器75の正極性入力端子を接地し、
演算増幅器75の出力端子をコンプリメンタリプッシュ
プル出力回路76を構成する一対のトランジスタ??a
及び77bのベースに共通に接続し、これらのエミッタ
を共通に接続して上述したコイル46を通じて電源66
a及び66bの接続点に接続する。
又演算増幅器75の正極電源端子及びトランジスタ77
aのコレクタを電源66aの正極端子に、演算増幅器7
5の負極電i端子及びトランジスタ77bのコレクタを
電源66bの負極端子に夫々接続する。
78は帰還用抵抗器である。
尚第11図に示す実施例では、第9図で説明したコイル
61の一端を切換スイッチ72の可動接点72cに接続
し、他端を接地している。
又この切換スイッチ72は少くともカートリッジ6のレ
コード盤に対するリードイン及びリードアウトのとき、
可動接点72cが固定接点72bに切換えられ、その他
のとき、例えば演奏中であるときは可動接点72cは固
定接点72aに切換えられるものとし、これは手動又は
自動的に行なわれるものである。
尚カートリッジ6の休止時即アームレスト上にあるとき
は、可動接点72cはいずれに切換えられ一部もよい。
従ってこの切換スイッチ72の可動接点72cが固定接
点72aに切換えられているときには、ポテンショメー
タ71の可動接点71aにて得られる電圧か演算増幅器
75に与えられ、この電圧と対応する大きさの電流がコ
イル46に流れる。
よってバランスウェイト51によってカートリッジ6を
含みトーンアーム4のバランスが調整すれているとすれ
ば、コイル46に流れる電流によって、カートリッジ6
を下方に押圧する力即ち必要とする針圧を得るようにポ
テンショメータ71を調整すればよい。
若しバランスウェイト51が無に場合には、必要とする
針圧を残してカートリッジ6を持上げるような方向と大
きさの電流をコイル46に流すようにすればよい。
又切換スイッチ72の可動接点72cを固定接点?2b
に切換えられたときは、カートリッジ6の合釘7がレコ
ード盤面より充分に離れる程度にカートリッジ6を持ち
上げる方向と大きさの電流をコイル46に供給するよう
にしたものである。
尚第11図よりしても明らかなように、第9図にて説明
したコイル61を切換スイッチ72の可動接点72cに
接続しており、この場合このコイル61に得られる電流
によってコイル46に流れる電流を抑えるように上述し
たコイル61の電流方向を選ぶもので、これにより、ト
ーンアーム4の上下方向の移動をスムーズに行い得るも
のである。
以上説明したこの考案によれば、リニアモータ8を構成
する一対のヨーク9a及び9bをレール9とし、それら
端面9a’及び9b’上を一対のローラ10a及び10
bが転動するように構成腰しかも本例ではコイル16が
ヨーク9a、9b、11及び磁石14a、14bの夫々
に対して無接触にて移動するように構成しており、更に
重要なことはレール9となる一対のヨーク9a及び9b
の端面9a’及び9b′の平面度を、ヨーク9a及び9
bを夫々複数枚重ねて構成した場合にあっても、高精度
をもって仕上げることが可能であることと、この端面9
a’及び9b’上を転勤するローラ10の外周面(円筒
面)即ち本例ではローラ10の小径部10″の円筒面の
真円度の精度を上げることは従来技術によりして極めて
容易なこととが相俟って、全体として機械精度の高い装
置を容易に製造でき、且つほとんど振動のないトーンア
ーム4の移動を期待できる特徴を有する。
しかも一対のローラ10a及び10bに対するレール9
として特に設けることなく、リニアモータ8を構成する
一対のヨーク9a及び9bをレール9として兼用したの
で、それ丈は部品点数が逓減されると共に、構成が簡単
化する特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるプレーヤの路線的平面図、第2
図はその一部の拡大平面図、第3図は第2図のA−A線
上の断面図、第4図はりニアモータの斜視図、第5図は
その平面図、第6図は第3図の一部分の側面図、第7図
はトーンアームの延長方向の検出手段の斜視図、第8図
はこの考案に使用できる磁気抵抗素子の一例を示す斜視
図、第9図はトーンアームの一部の斜視図、第10図は
トーンアームの水平方向の回動制御の為の接続図、第1
1図はトーンアームの垂直方向の回動制御の為の接続図
である。 4はトーンアーム、6はカートリッジ、8はリニアモー
タ、9はレール、10はローラ、24はアーム台、39
はボイスコイルモータである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 互に対向する一対の長方形をなす板状のヨークを設け、
    それらの少くとも一方の内面には磁石又はコイルを取付
    け、上記一対のヨーク間にはコイル又は磁石を配置して
    上記コイルに電流を供給することにより上記一対のヨー
    ク間に配置されたコイル又は磁石を上記一対のヨーク間
    においてその長手方向に沿って移動させるようになし、
    一方トーンアーl、を取付けたアーム台を設け、その下
    面に一対のローラを回転自在に取付け、上記一対のヨー
    クをレールとしてその端面において上記アーム台に取付
    けられた一対のローラを転動させるようにしたリニアト
    ラッキングプレーヤ。
JP1978061422U 1978-05-08 1978-05-08 リニアトラツキングプレ−ヤ Expired JPS6025725Y2 (ja)

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JP1978061422U JPS6025725Y2 (ja) 1978-05-08 1978-05-08 リニアトラツキングプレ−ヤ

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JPS6025725Y2 true JPS6025725Y2 (ja) 1985-08-02

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